Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

祟り神の人生を変えた寝言…

2008/03/19 09:27:20
最終更新
サイズ
2.92KB
ページ数
1

分類タグ


 
 
 おやおや、私の事を知ってるなんて以外と物知りだね
 …ああ、かしこまらなくてもいい、本来ならもう居ない筈の者だから…
 
 ん?何だって?……どうして表に出ないかって?
 ……ああ、たいした事じゃないよ…もう祟り神になる必要がなくなっちゃったからね

 あん?霊夢にボロボロにされたからって?違う違う…
 霊夢と戦う時にはもう憎む気持ちがなくなっていたのさ
 
 何でかって?……祟り神として必要な物ってわかるかい?
 ……そう、恨みとかそんなものだ…それこそが祟り神として必要な力になる

 まあ、随分長らく博麗神社に閉じ込められていたからねぇ……
 好き勝手できないし随分怨んだものだったよ…
 
 そんなのは良い……祟り神としての力の源を消してしまった
 最大の原因………それは私の弟子…魔理沙だよ……

 ああ、勘違いしないでくれよ?原因と言うよりは、おかげっていた方がいい
 ……あの子のおかげで、今は自由にしているわけだしね…おっと!話がそれちまったね

 博麗神社に恨みを持っていた私は、霊夢が居なくなった隙に自分の手下に
 なりそうな者を探し回っていたんだけど、その時に泣いている女の子を見つけたわけさ

 ……うるさいからそのまま無視しようかと思っていたんだけど…
 その子を食べようとして、一人の妖怪が現れたんだよ…

 なんでかねぇ…気がついたらその子を助けていたんだ
 正直言って、驚いたよ自分自身…

 そのまま助けた後で聞いたら、家出娘って言うじゃないか
 厄介な者拾ったと思っていたけど、その子から魔法使いの素質を感じてね

 博麗神社を奪うための手駒にしようと考えたわけだ
 ……そう、その子が魔理沙だ

 今まで弟子なんて取った事が無かったからもう大変だったよ
 自分は悪霊だから食事なんてほとんどいらないけど、魔理沙はそうはいかないから
 料理の本見てご飯作ったり、基本となる魔法を一から教えたり
 魔理沙が風邪ひいた時は風邪薬手に入れるために走り回ったりして
 もう大変だったんだよ……

 でもねぇ……その時の私は、今までのどの時間よりも充実していたよ
 そして、そんなある日の事だった……

 ある日、私用で遅くなった私が魔理沙の所に帰ってきたら
 台所のテーブルの上で、魔理沙が倒れていたのさ

 私は大慌てしたけど、何の事は無い…ただ眠っていただけだった
 呆れると同時に思いっきり安堵したね……

 そしてそのまま、魔理沙を抱きかかえると魔理沙をベッドに運んだんだけど……
 ベッドまで運んだ時に、魔理沙が少しだけ目を覚ましたんだよ…

 そして、私に向かって微笑んで呟いたのさ
「魅魔…おかあさん……」ってね…
 
 気がついたら眠っている魔理沙を抱きしめていたんだよ……
 その時だったね…私が博麗神社に持っていた恨みとかが一切消えたのは…

 ん?なんでそれでも霊夢と戦ったかって?
 せっかく準備したのに、やっぱり止めましたって言うわけにはいかないだろう?

 ……まあ、あえて言うなら、魔理沙に友達を作ってやりたかったからかな?
 私のような悪霊の傍に居ても、友達ができないからねぇ…

 今はもう、私が居なくても十分やっていってるわけだし
 もう私は出番が無くてもかまわないよ?

 魔理沙が……私の馬鹿弟子(むすめ)が元気にしているならね…

 
 やれやれ…そんな事話していたら、少しだけ馬鹿弟子の事が心配になってきたよ
 ……真面目にやっているか、久しぶりに見に行ってやることにするかね…

 
 お終い
 
 ちなみに、このあと霧雨邸に向かった祟り神が自分の弟子が
 真面目に魔法の研究をしているのを確認すると、昔のように魔理沙の部屋を
 綺麗に片付け、久しぶりに作った赤出汁の味噌で作った茸の味噌汁とご飯を作り
 それを魔法で保存してから、一筆書き添えてると
「魔理沙…私はいつでもお前の事を見守って居るよ?」
 そう呟いて、再び霧雨邸から出て行った

 それから少ししてから、魔理沙は自分の師匠(お母さん)が来ていたことに気づいて
 涙を流しながらご飯を食べる事になった


 
 ……いけないな~…本当は、寝言でギャグばかり書くはずだったのに、
 魅魔様書いていたら長くなっちゃった……

 私の某味噌汁のお話の魅魔様からの視点で書きました
 何か感想あれば本望です、それではノシ
脇役
コメント



1.回転魔削除
良い
2.名無し妖怪削除
GJ、それしかいえません
3.時空や空間を翔る程度の能力削除
よい母親です。魅魔様
4.欠片の屑削除
通いおかん、いいっすねぇ~
5.名無し妖怪削除
これが涙か…
6.名無し妖怪削除
ウルっときた。いいお母さん
7.名無し妖怪削除
ああ、実家に帰りたくなりました
8.nama-hane削除
泣いた。泣いてしまいました。
9.絶望を司る程度の能力削除
泣かされた…。