「ぐぉふぅあぁぁぁぁぁぁ!?」
「さて、今日もとっとと通らせてもらうぜ。パチュリーが本を貸してくれるんだからな」
今日もまた派手に美鈴が車田・黒焦げというお約束で吹っ飛ばされる。
そしていつものように魔理沙が勝ち誇った顔でふんぞり返っているのもまた日常となっていた。
「それ……無断借用じゃ………」
「何を言っているんだ、持って行くなって言ってるがそれはえーと……ドロデレ?とかいうやつだ。ただの照れ隠しなんだから問題無い」
「絶対、ちが……」
「あー、よく聞こえないな。まぁいいか、とっとと図書館へ行くとするか」
と、紅魔館へ向かおうとした時だった。ふと魔理沙は何か違和感を感じた。
ふと気が付くとそこは紅魔館のエントランスであった、しかし魔理沙は今日は入った記憶はない。とすると――
「成程、メイド長か。何の真似だ?」
何時の間にやらメイド長――十六夜咲夜が腕を組んでそこに立っており、その表情は中々に険しかった。
「貴女が何時も何時も門ごと吹き飛ばしてくれるお陰でこちらの財政が圧迫されてるのよ。
高々弾幕ごっこ如きにそこまでお熱を上げるのを止めてくれないかしら」
「無理だ、面倒臭い。来る度に妨害されてみろ、そんなのたまったモンじゃないぜ。
中国を辞めさせるんだったら呑んでもいいが。アイツはいつもいつも吹き飛ばされてるからな、見てるこっちも不憫で仕方ないんだ」
「その見ている貴女が吹き飛ばしているんでしょうが、やれやれ……」
と、呆れている所にある人物――紅魔館の主、レミリア・スカーレットが現れる。
「咲夜、言ったところで無駄だと思うけれど?ここで一度、身の程を弁えさせる必要があると思うわ」
「お嬢様、ここは私だけで十分です。この白黒の始末は私めに」
「いや、この馬鹿に立場を分からせるには私が直々に出る必要があるわ。咲夜、貴女は私の援護に回りなさい、いいわね?」
「お嬢様が仰るのならば」
と主と従者はすぐさま臨戦態勢に移る、とここで魔理沙は素っ頓狂なことを口にする。
「もしかしてやるのか?」
「当然。お前のような盗人に何度も何度も侵入を許されたら私の評価がガタ落ちする、それだけは避けなければね」
「客人として来たのなら兎も角、門を吹き飛ばして進入するような輩を許せるほど私もお嬢様も心は広くないわ。 呪うなら自分自身を呪いなさい」
「いやーよかった、お陰で宣言が無駄にならずに済んだぜ」
「「はい?」」
と八卦炉を突き出すといきなり極太の光が放出、微塵の容赦もありゃしない。
「お、お嬢様あぶな――ぎゃぁああぁぁああぁ!?」
「さ、さくぎゃぁああぁぁぁああぁぁああ!?」
主を庇ったはいいが、庇いきれずに結局主共々吹き飛ばされる。と、とりあえずレミリアと咲夜を見ると未だピンピンしている。
「あー、流石に耐えたか……じゃあこれで」
とスカートの中からスペルカードを取り出し、唇を少し動かす。
「し、死ぬかと思った……ってお、お嬢様ぁぁぁぁあぁ!!」
「いだだ……いきなり何を………って咲夜!?」
魔理沙は何時の間にやら唱えたスペルカード―「ブレイジングスター」―で突撃してきた。
そこで咲夜はレミリアを突き飛ばし、魔理沙に浪漫飛行を満喫させられる羽目に。
そのお陰でレミリアは轢かれずに済んだが、柱に顔から突っ込み流血沙汰に(鼻が)。
「こ、殺す気かーーーーー!!!」
「何言っているんだ、中国はこの程度じゃ死ななかったぞ?翌日にはパッと見完治してたんだからな」
「だからってスペルカードを連発しないで!?ってそれ以前にどうやって連発してるの!?」
「あぁ、パチュリーから借りた本に書かれていた魔術師が高速で魔術を起動させる能力を持っていたんでな。
使えそうだから私もアレンジして習得したんだ、霧雨式高速神言はオリジナルの0,998倍の速さで詠唱できるぜ」
「ふ、ふふ……滅茶苦茶にも程があるわね………咲夜!!反撃に移るわ、サポートしなさい!!」
「りょ、了解……」
と、浪漫飛行を満喫してぐったりしていた咲夜はヨロヨロと立ち上がり、レミリアの側に立つ。
紅い闇から出てきたスペルカードを手に取り、レミリアは宣言する――
「行くわ、―紅符」
と、いきなり咲夜が大きくかぶりを振って――
「スカーレット、シュートぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
勢いよく鼻血を噴出した、ちなみに速度は18m/s。
「どわぁぁあああぁああ!?」
美味いことマ○リックスな回避が成功し、必殺の一撃に当たらずに済むと同時に鼻血の勢いが弱まって魔理沙の服の上に垂れた。
尚魔理沙はマト○ックスの勢いでブリッジしているが本人含めて誰一人としてツッ込んでいない。
「危ない危ない、こんなのに当たったら吹っ飛ばされるどころか死にかねない。しかし何でまた勢いを弱めたんだ?」
「館を、破壊する訳には……いか、ない………もの」
「律儀な奴だ、殺す気で撃ったのにレミリアのために弱めるなんてな」
「殺す気で撃ち込んで来たのはオマエも同じだろうが!!下手すりゃ私だって死にかねないものを叩き込むなんて……」
「おいおい、これで終わりか?なら今度は――」
「いいや、まだまだ打ち続けるわ。スペルカードブレイクするまで耐え抜くことね」
と、再び咲夜が勢いよく鼻血を噴出する、そして魔理沙はブリッジ体勢のまま右に左にカサカサと器用に避けまわる。
撃ち出すたびに咲夜の顔が蒼褪めてくるが、6発撃った時点でハイになったため問題は無かった。
「チィィ、完全に避けきるとは……」
「おいおいこの程度か?弱すぎて話にならないぜ……っと、それじゃ反撃に移るか」
と体勢を立て直し、尻の方をまさぐってスペルカードを取り出す。そこに書かれていた名は―羅陀牟「ブラスタースパーク」―
「出来る事ならフラン相手に初めて使ってやろうと思っていたんだが、まぁいいか。これでとっとと終わらすぜ」
「ク……咲夜、回避するわ……咲夜?」
怪しんで振り返ると足をガクガク震えた状態で咲夜は立ち上がっていた。
「お、お嬢様……咲夜は、大丈夫です。すぐに回避を……」
「酷い出血じゃない!!このままじゃ倒れてしまうわ!」
確かに酷い出血で顔面蒼白になっていた。内0,001%が額からの流血(それなり)、残りが鼻から(鼻から下が大体紅い)。
どれぐらいヤバい状況かというと、とっとと血の補給をするために鼻と耳を通して輸血パックから血を流し込んでいるぐらいである。
「行くぜ――yamada!!」
「えぇ!?あからさまに宣言っぽくない!?」
といきなり赤・青・黄・緑の球体状のビットが現れ、それぞれ右肩・左肩・右肩やや斜め下・左肩やや斜め下に配置される。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
迸る魔力、圧倒的な気迫が魔理沙から発せられ、二人を圧倒する。そしてビットが開かれ、四つの緑色のクリスタルが曝け出される。
「ブラスタぁぁあぁああぁぁぁあぁぁああぁぁあぁぁぁあぁ!!!!!」
そしてビットから黒い球体として圧縮された4つの魔力が中央に集約され――
「ま、不味いわ!!咲夜、時を止めて脱出を――」
「ワカりマした……」
そして魔理沙の必殺の一撃から逃れるべく時間を止める、が、
(ちょ!?咲夜!!私達の時間を止めてどうするの!?)
生憎意識の朦朧としていたメイドにゃ難儀なことであった。だが魔理沙はそれを黙って見逃すほど甘くは無かった。
八卦炉を手に、大きく振りかぶって魔力の集約された中央に突き出す!!
「スパぁああぁあぁぁああぁぁああぁぁああぁああぁあぁああぁぁああぁク!!!!!!!」
八卦炉が砕け散ると同時に熾烈な白が二人を呑み込む――
そして後には色々酷い事になったエントランスと黒焦げでブッ倒れているレミリアと咲夜が残っていた。
「安心しな、峰打ちだ」
そう言い残して魔理沙はこの場を後にした………
「さくや……生き、てる……?」
「なん、とか……」
「もう、アレを止めるのはやめ……ましょ、う」
「承知……致し……ガクッ」
こうして魔理沙は無条件で図書館へ通す事が取り決められた、ちなみにフランは手加減なしのあの一撃を受けても余裕で耐え抜いたりしたのは後で二人が知る事になった。
「さて、今日もとっとと通らせてもらうぜ。パチュリーが本を貸してくれるんだからな」
今日もまた派手に美鈴が車田・黒焦げというお約束で吹っ飛ばされる。
そしていつものように魔理沙が勝ち誇った顔でふんぞり返っているのもまた日常となっていた。
「それ……無断借用じゃ………」
「何を言っているんだ、持って行くなって言ってるがそれはえーと……ドロデレ?とかいうやつだ。ただの照れ隠しなんだから問題無い」
「絶対、ちが……」
「あー、よく聞こえないな。まぁいいか、とっとと図書館へ行くとするか」
と、紅魔館へ向かおうとした時だった。ふと魔理沙は何か違和感を感じた。
ふと気が付くとそこは紅魔館のエントランスであった、しかし魔理沙は今日は入った記憶はない。とすると――
「成程、メイド長か。何の真似だ?」
何時の間にやらメイド長――十六夜咲夜が腕を組んでそこに立っており、その表情は中々に険しかった。
「貴女が何時も何時も門ごと吹き飛ばしてくれるお陰でこちらの財政が圧迫されてるのよ。
高々弾幕ごっこ如きにそこまでお熱を上げるのを止めてくれないかしら」
「無理だ、面倒臭い。来る度に妨害されてみろ、そんなのたまったモンじゃないぜ。
中国を辞めさせるんだったら呑んでもいいが。アイツはいつもいつも吹き飛ばされてるからな、見てるこっちも不憫で仕方ないんだ」
「その見ている貴女が吹き飛ばしているんでしょうが、やれやれ……」
と、呆れている所にある人物――紅魔館の主、レミリア・スカーレットが現れる。
「咲夜、言ったところで無駄だと思うけれど?ここで一度、身の程を弁えさせる必要があると思うわ」
「お嬢様、ここは私だけで十分です。この白黒の始末は私めに」
「いや、この馬鹿に立場を分からせるには私が直々に出る必要があるわ。咲夜、貴女は私の援護に回りなさい、いいわね?」
「お嬢様が仰るのならば」
と主と従者はすぐさま臨戦態勢に移る、とここで魔理沙は素っ頓狂なことを口にする。
「もしかしてやるのか?」
「当然。お前のような盗人に何度も何度も侵入を許されたら私の評価がガタ落ちする、それだけは避けなければね」
「客人として来たのなら兎も角、門を吹き飛ばして進入するような輩を許せるほど私もお嬢様も心は広くないわ。 呪うなら自分自身を呪いなさい」
「いやーよかった、お陰で宣言が無駄にならずに済んだぜ」
「「はい?」」
と八卦炉を突き出すといきなり極太の光が放出、微塵の容赦もありゃしない。
「お、お嬢様あぶな――ぎゃぁああぁぁああぁ!?」
「さ、さくぎゃぁああぁぁぁああぁぁああ!?」
主を庇ったはいいが、庇いきれずに結局主共々吹き飛ばされる。と、とりあえずレミリアと咲夜を見ると未だピンピンしている。
「あー、流石に耐えたか……じゃあこれで」
とスカートの中からスペルカードを取り出し、唇を少し動かす。
「し、死ぬかと思った……ってお、お嬢様ぁぁぁぁあぁ!!」
「いだだ……いきなり何を………って咲夜!?」
魔理沙は何時の間にやら唱えたスペルカード―「ブレイジングスター」―で突撃してきた。
そこで咲夜はレミリアを突き飛ばし、魔理沙に浪漫飛行を満喫させられる羽目に。
そのお陰でレミリアは轢かれずに済んだが、柱に顔から突っ込み流血沙汰に(鼻が)。
「こ、殺す気かーーーーー!!!」
「何言っているんだ、中国はこの程度じゃ死ななかったぞ?翌日にはパッと見完治してたんだからな」
「だからってスペルカードを連発しないで!?ってそれ以前にどうやって連発してるの!?」
「あぁ、パチュリーから借りた本に書かれていた魔術師が高速で魔術を起動させる能力を持っていたんでな。
使えそうだから私もアレンジして習得したんだ、霧雨式高速神言はオリジナルの0,998倍の速さで詠唱できるぜ」
「ふ、ふふ……滅茶苦茶にも程があるわね………咲夜!!反撃に移るわ、サポートしなさい!!」
「りょ、了解……」
と、浪漫飛行を満喫してぐったりしていた咲夜はヨロヨロと立ち上がり、レミリアの側に立つ。
紅い闇から出てきたスペルカードを手に取り、レミリアは宣言する――
「行くわ、―紅符」
と、いきなり咲夜が大きくかぶりを振って――
「スカーレット、シュートぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
勢いよく鼻血を噴出した、ちなみに速度は18m/s。
「どわぁぁあああぁああ!?」
美味いことマ○リックスな回避が成功し、必殺の一撃に当たらずに済むと同時に鼻血の勢いが弱まって魔理沙の服の上に垂れた。
尚魔理沙はマト○ックスの勢いでブリッジしているが本人含めて誰一人としてツッ込んでいない。
「危ない危ない、こんなのに当たったら吹っ飛ばされるどころか死にかねない。しかし何でまた勢いを弱めたんだ?」
「館を、破壊する訳には……いか、ない………もの」
「律儀な奴だ、殺す気で撃ったのにレミリアのために弱めるなんてな」
「殺す気で撃ち込んで来たのはオマエも同じだろうが!!下手すりゃ私だって死にかねないものを叩き込むなんて……」
「おいおい、これで終わりか?なら今度は――」
「いいや、まだまだ打ち続けるわ。スペルカードブレイクするまで耐え抜くことね」
と、再び咲夜が勢いよく鼻血を噴出する、そして魔理沙はブリッジ体勢のまま右に左にカサカサと器用に避けまわる。
撃ち出すたびに咲夜の顔が蒼褪めてくるが、6発撃った時点でハイになったため問題は無かった。
「チィィ、完全に避けきるとは……」
「おいおいこの程度か?弱すぎて話にならないぜ……っと、それじゃ反撃に移るか」
と体勢を立て直し、尻の方をまさぐってスペルカードを取り出す。そこに書かれていた名は―羅陀牟「ブラスタースパーク」―
「出来る事ならフラン相手に初めて使ってやろうと思っていたんだが、まぁいいか。これでとっとと終わらすぜ」
「ク……咲夜、回避するわ……咲夜?」
怪しんで振り返ると足をガクガク震えた状態で咲夜は立ち上がっていた。
「お、お嬢様……咲夜は、大丈夫です。すぐに回避を……」
「酷い出血じゃない!!このままじゃ倒れてしまうわ!」
確かに酷い出血で顔面蒼白になっていた。内0,001%が額からの流血(それなり)、残りが鼻から(鼻から下が大体紅い)。
どれぐらいヤバい状況かというと、とっとと血の補給をするために鼻と耳を通して輸血パックから血を流し込んでいるぐらいである。
「行くぜ――yamada!!」
「えぇ!?あからさまに宣言っぽくない!?」
といきなり赤・青・黄・緑の球体状のビットが現れ、それぞれ右肩・左肩・右肩やや斜め下・左肩やや斜め下に配置される。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
迸る魔力、圧倒的な気迫が魔理沙から発せられ、二人を圧倒する。そしてビットが開かれ、四つの緑色のクリスタルが曝け出される。
「ブラスタぁぁあぁああぁぁぁあぁぁああぁぁあぁぁぁあぁ!!!!!」
そしてビットから黒い球体として圧縮された4つの魔力が中央に集約され――
「ま、不味いわ!!咲夜、時を止めて脱出を――」
「ワカりマした……」
そして魔理沙の必殺の一撃から逃れるべく時間を止める、が、
(ちょ!?咲夜!!私達の時間を止めてどうするの!?)
生憎意識の朦朧としていたメイドにゃ難儀なことであった。だが魔理沙はそれを黙って見逃すほど甘くは無かった。
八卦炉を手に、大きく振りかぶって魔力の集約された中央に突き出す!!
「スパぁああぁあぁぁああぁぁああぁぁああぁああぁあぁああぁぁああぁク!!!!!!!」
八卦炉が砕け散ると同時に熾烈な白が二人を呑み込む――
そして後には色々酷い事になったエントランスと黒焦げでブッ倒れているレミリアと咲夜が残っていた。
「安心しな、峰打ちだ」
そう言い残して魔理沙はこの場を後にした………
「さくや……生き、てる……?」
「なん、とか……」
「もう、アレを止めるのはやめ……ましょ、う」
「承知……致し……ガクッ」
こうして魔理沙は無条件で図書館へ通す事が取り決められた、ちなみにフランは手加減なしのあの一撃を受けても余裕で耐え抜いたりしたのは後で二人が知る事になった。
言われてから気付いた、何もタイトルをこれにしなくてもよかったヨ……
orzモウイヤダコンナアタマ
題名にでかでかと名前が出てるのに、カリスマに全てを持っていかれる程度の能力。