魔理沙×霖之助。
そういうのがダメなら、寛大な心で『戻る』を押してください。
薄暗い魔法の森の入り口に、しぶとく潰れることのない店である香霖堂がある。
そこには幻想郷のあちこちから、いろいろな客がやってきた。
客と呼んでいいのかどうか考えてしまうような相手もいたが、店主の男は溜息をつくだけだった。
「こーりん、これ借りてくぜ」
「魔理沙。うちは図書館じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
魔理沙と、もう何度同じやり取りをしたかさっぱりと見当がつかない。
いまさら何を言っても無駄だと悟っている霖之助は、ただ持っていかれる本を見送るばかりだ。
霖之助が翌日に本と引き換えにミニ八卦炉を渡すと、魔理沙は
「こーりんの持ってる本に関しては、私の方が詳しくなったかもな」
といった。霖之助は笑いながら首を横に振ると、
「そんなことはない」
と言った。
別の日には、魔理沙は自分が集めたがらくたと引き換えに箒の調整を頼んできた。
「こーりん、それが終わるまで泊めてくれ」
「魔理沙。うちは旅館じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
霖之助は魔理沙が夕飯を作ったりするのを、好きにさせていた。
いまさら何を言っても仕方が無いとわかってる霖之助は、ひたすらに仕事をするばかりだ。
霖之助が翌日の昼前に箒の調整を終えると、魔理沙は
「こーりんの家の台所と客間に関しては、私の方が詳しくなったかもな」
といった。霖之助は笑いながら首を横に振ると、
「そんなことはない」
と言った。
また別の日には、魔理沙は森からキノコをやたら持ってきて、かわりに服の仕立てを頼んできた。
「こーりん、採寸が終わるまでは毎日くるぜ」
「魔理沙。うちは仕立て屋じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
魔理沙は香霖堂にいて道具をいじったり、並び替えたりしていた。
だが別に読書と仕事の邪魔さえしなければかまわないと、霖之助は魔理沙の好きにさせて服を仕立てた。
霖之助が何日かして魔理沙に洋服を渡すと、魔理沙は
「この店の品物と物置に関しては、私の方が詳しくなったかもな」
と言った。霖之助は笑いながら首を横に振ると、
「そんなことはない」
と言った。
それから何年か同じようなやりとりが続いた。
魔理沙は少しずつ大きくなっていったが、霖之助は変わらなかった。
ある日、魔理沙は霖之助に、八卦炉と箒の調整と、洋服の仕立てをいっぺんに頼んできた。
「こーりん、悪いがしばらく世話になるぜ」
「魔理沙。うちは下宿じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
霖之助が半月がかりで全部終わらせて魔理沙に道具を引き渡すと、魔理沙は
「なぁこーりん、私じゃ嫁には不足か?」
と言った。霖之助は笑わなかったが、首を横に振ると
「そんなことはない」
と言った。
薄暗い魔法の森の入り口に、しぶとく潰れることのない店である香霖堂がある。
そこには幻想郷のあちこちから、いろいろな客がやってくる。
客とよんでいいのかどうかわからない相手もよくやってくる。
だが負けず嫌いでひねくれ物の妻を持つ店主の男は、溜息をつくだけだった。
そういうのがダメなら、寛大な心で『戻る』を押してください。
薄暗い魔法の森の入り口に、しぶとく潰れることのない店である香霖堂がある。
そこには幻想郷のあちこちから、いろいろな客がやってきた。
客と呼んでいいのかどうか考えてしまうような相手もいたが、店主の男は溜息をつくだけだった。
「こーりん、これ借りてくぜ」
「魔理沙。うちは図書館じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
魔理沙と、もう何度同じやり取りをしたかさっぱりと見当がつかない。
いまさら何を言っても無駄だと悟っている霖之助は、ただ持っていかれる本を見送るばかりだ。
霖之助が翌日に本と引き換えにミニ八卦炉を渡すと、魔理沙は
「こーりんの持ってる本に関しては、私の方が詳しくなったかもな」
といった。霖之助は笑いながら首を横に振ると、
「そんなことはない」
と言った。
別の日には、魔理沙は自分が集めたがらくたと引き換えに箒の調整を頼んできた。
「こーりん、それが終わるまで泊めてくれ」
「魔理沙。うちは旅館じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
霖之助は魔理沙が夕飯を作ったりするのを、好きにさせていた。
いまさら何を言っても仕方が無いとわかってる霖之助は、ひたすらに仕事をするばかりだ。
霖之助が翌日の昼前に箒の調整を終えると、魔理沙は
「こーりんの家の台所と客間に関しては、私の方が詳しくなったかもな」
といった。霖之助は笑いながら首を横に振ると、
「そんなことはない」
と言った。
また別の日には、魔理沙は森からキノコをやたら持ってきて、かわりに服の仕立てを頼んできた。
「こーりん、採寸が終わるまでは毎日くるぜ」
「魔理沙。うちは仕立て屋じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
魔理沙は香霖堂にいて道具をいじったり、並び替えたりしていた。
だが別に読書と仕事の邪魔さえしなければかまわないと、霖之助は魔理沙の好きにさせて服を仕立てた。
霖之助が何日かして魔理沙に洋服を渡すと、魔理沙は
「この店の品物と物置に関しては、私の方が詳しくなったかもな」
と言った。霖之助は笑いながら首を横に振ると、
「そんなことはない」
と言った。
それから何年か同じようなやりとりが続いた。
魔理沙は少しずつ大きくなっていったが、霖之助は変わらなかった。
ある日、魔理沙は霖之助に、八卦炉と箒の調整と、洋服の仕立てをいっぺんに頼んできた。
「こーりん、悪いがしばらく世話になるぜ」
「魔理沙。うちは下宿じゃないんだけどな」
「気にしないぜ」
霖之助が半月がかりで全部終わらせて魔理沙に道具を引き渡すと、魔理沙は
「なぁこーりん、私じゃ嫁には不足か?」
と言った。霖之助は笑わなかったが、首を横に振ると
「そんなことはない」
と言った。
薄暗い魔法の森の入り口に、しぶとく潰れることのない店である香霖堂がある。
そこには幻想郷のあちこちから、いろいろな客がやってくる。
客とよんでいいのかどうかわからない相手もよくやってくる。
だが負けず嫌いでひねくれ物の妻を持つ店主の男は、溜息をつくだけだった。
そんなことはない
ボリュームは、楽しめればどうでもいいんじゃないですかね(´ー`)
この二人なら確かにこのようなやりとりで結婚しそうですね
嘘です。
さぁ霊夢、魔理沙ときたから次は紫編だ!
どうしてくれる!
近いうちにゆかりんも書いてみたいですね!
きっとこれからの人生の途中で妻に妖怪化フラグが立つんだろうなあ