Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

遠くにありておもうもの

2008/03/06 07:18:18
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見事な満月が空を飾る夜。
 流れ浮かぶ雲が満月にわずかにかかって、趣深さを感じさせる。
 それを見上げる人一人。
 切なげな瞳で見上げ、満月を瞳に映す。瞳に宿るのは懐かしさ。
 さやさやとゆるく流れる風に黒髪を揺らして、蓬莱山輝夜は縁側に座っている。
 ほわほわと湯気の立つ湯のみを手に持ち月を眺める姿は、芸術家が己の技量不足を恥じて描くことを諦めるほどに美しい。
 能力を使わずに時を止めさせたかのような輝夜に近づくものあり。
 銀糸をゆるく編んだ髪を揺らし、静かに歩き輝夜の隣に座る。

「懐かしいですか姫?」
「ええ、懐かしいわ」

 はっきりと懐かしさを込められた返答が返る。
 視線はいまだ月。

「永琳もでしょう?」
「はい」

 従者も主と同じだ。
 月を見、懐かしさを醸し出す。
 帰郷を拒み逃げたが、やはりおもうところがあるのだろう。
 寂しく何かを欲する雰囲気に押されて、獣や虫やイナバたちの泣き声もどこか静かに聞こえる。


 無言のままゆったりと時間が流れていく。


「懐かしいですね」

 そしてもう一度口に出す。

「本当に…………………月泉堂の餡団子。しっとりとした漉し餡が美味しかったわ」
 どこからかがたんと大きな音。
 きっとそれは、雰囲気に押されて入れなかった二匹の兎がこけた音。
「私は黒金屋の水羊羹です。あっさりとした甘味が絶妙でした」
 従者は動じず、むしろ同じ想いだ。
「また食べたいわね」
「ええ」
 しらけた空間へとかわっても、主従は気にすることなく月を見続ける。





 後日談

「そうよ! こんなときこそインターネットよ!」
「何の話です姫様?」
「えーと……月泉堂月泉堂っと……」
「ああ、餡団子。でもあるわけ……」
「あったあった」
「まじですか!?」
 げにたくましきは月の都の商売魂。
本編と一ミリもかすらないオマケ

 咲夜です。
 三寒四温と呼ばれるこの時期いかがお過ごしですか?
 油断なさって風邪などにかからぬよう暖かくしてお過ごしください。
 レミリアお嬢様は、暑いといって寝ている間にパジャマをはだけさせセクシーな姿で私を悩殺します。
 おかげで血が足りません。


 さーて来週の咲夜さんは~

『レミリアお嬢様、カリスマを勉強する』

『妹様、初めての日光浴』

『パチュリー様、本を売っぱらう』

 の三本です。
 来週もまた見てくださいね?

 ジャンケンポ

【時間停止!】

 ええと、相手はチョキの形ね

【停止解除】

 ン! 
 うふふふふっ。



 永夜抄買ったけどイージーでも輝夜に会えない
トナ
http://blog.livedoor.jp/ee383/
コメント



1.名無し妖怪削除
コンフィグで残機を増やすんだ。
それはさておき姫さまの甘味に対する情熱に乾杯。
2.名無し妖怪削除
薄くて透けてるシースルーのものを着て頂けば涼しいんじゃないかな?
メイド長は我慢だっ!