幻想郷に外の世界で流行っている『アレ』がやってきた
「藍、私ばかりを狙うのは狙うのはやめて頂戴!」
「三人で対戦して紫様の残機が多かったら狙うのは当然ですよ」
「藍さま、やっちゃえ~」
「橙、あなたも逆らうと言うの!?いいわ、2人まとめてかかってきなさい!……アッーーーー!」
「ハハハ、言ったそばからそれですか」
「藍…あなたは私を怒らせたわ、覚悟しなさい!」
「その台詞、今日だけで何度使ったと思ってるんですか?ってイタイイタイ、実際に蹴らないでください!」
「聞き分けのない式には調教が必要なの。それを今、行っているだけよ!」
「熱くなるの結構ですけど方向を間違えないでくださいよ、蹴られてるこっちは本気で痛いんですよ!?」
「問答無用!」
時は1月ほど前に遡る
私、八雲藍がいつものように家事に勤しみ、『平穏に』晩ご飯の支度を整えていたところのことだ
主人である紫様が大きな荷物を抱えて帰ってきた。
「お帰りなさいませ、紫様」
「ただいま、藍、今日は何にする?ご飯?お風呂?それともア・タ・シ?(はぁと」
突然こういうことを言い出すから侮れない、こんな状況にはKOOLに対応するのが一番良い。
え?スペルが間違っているって?何、気にすることはない。
「それは出迎えた側が言う台詞ですよ。それより外はまだ寒いから早くあがってください」
「もう、せっかちさんね。夜はまだ始まったばかりじゃない?」
「顔を赤らめないでください、気持ち悪い。橙がマネをしたらどうするつもりですか」
「あぁん…藍が怖いわ、反抗期かしら」
ダメだこのスキマ、話が通じていない
それより早く家にあがれ、寒いと言ってんだろ、それにいい年こいて新妻演じたつもりか?このダラズ。
なんてことは考えてはいない。本当ですって(棒読み
なんとかして家にあがってもらい正体不明の荷物の中身を聞いてみることにした
「ところで紫様その荷物なんですか?」
「ふふ、よくぞ聞いてくれたわ、外の世界で流行って大人気の『Wi○』と大乱闘スマッシュブ○ザーズXを買ってきたのよ」
「買い物はそれだけですか?」
「いいえ、藍と橙へのお土産もあるわよ」
嘘付け、袋の中に入っている『Wii Fit』と書かれた箱はなんだ?
ダイエットでもするのだろうか?そもそもダイエットなど続くのかが疑問なのだが…
それより八雲家の家計が今苦しいってことが分かっているのだろうか?
そのことで苦労してるのは私なんだぞコンチクショウ
そんな疑問と怒りを振り捨て次の質問をしてみた
「お土産ありがとうございます、それでその『○ii』で何をするんです?」
「人を集めて楽しく遊びましょう?」
見た目飽きるのが早そうな紫様が1ヶ月続くのだから中身は伴っていると言うことだろうか
というわけで、今紫様を発信源にス○ブラXの波が、幻想郷覆いつつあり、私は無理やり紫様の対戦相手となっているわけだ
電気機器はどうしてるって?そんなこと私に聞かれても困る。
主人に聞いても、スキマだもの、などの都合が良すぎる解答しか帰ってこない
聞くほうが野暮ということだ
そして私は大きなテレビ画面(香霖堂からの戦利品だとか)の前で紫様の相手をしている
「ハイ、今回も私の勝ちですね」
「藍さまお強いですね!」
「自分の持ちキャラの台詞を真似るんじゃないわよ」
毎日朝から晩まで対戦していたら少しは強くなるというものだ
私の主人はそうではない様子だが…
紫様の罵声(?)は無視することにする
「藍、今のは無し!だからもう一回!」
「私もやる~」
以前、永遠亭の姫君と対戦してこっぴどくやられたのが気に入らないようだ
「ダメです」
「もう一回だけ、ねえ藍お願い」
「その台詞は先ほども聞きました。まず橙はもう遅い時間なのだから寝なさい、それに私は明日の支度があります、それに
紫様も何時間遊んでるんですか?明日またお相手になりますから今日はもう寝てください、」
「「ハァ~イ」」
珍しく返事が重なる。ようやく私も寝れるというものだ
そう安堵し、寝床の準備をし終え橙を布団にいれた後、紫様にふと声をかけられた
「橙は寝た?」
「布団に入っただけです。続きは明日といったでしょう?だから紫様も早くご就寝ください」
「違うわよ、明日は幽々子たちが来て対戦するからそれまで腕を上げようと思って」
話がかみ合っていない
まさか一睡もしないつもりですか?
そうきくと紫様はコクンとうなずいた
「さ、藍、始めるわよ!フラッグのからのコンビーネーションの対策をさっき思いついたんだから!」
「先ほど寝るということに同意したばかりでしょう?」
「そんなの橙を寝かせるための方便よ」
凄く目が輝いている、この目は何を言っても聞かない目だ
どうやら明日までこの特訓に付き合えということらしい、あなたに疲れという言葉はないのですか?
「ないわ」
「考えてることを読まないでください」
「そんなことはいいから早くコントローラーもって、始まるわよ」
「はいはい、今やりますから」
こうして日が明けるまで私は紫様の相手をすることになり、睡眠時間は訪れなかった
次の日だが紫様の目は充血し、熱をだして寝込んでしまった
紫様の御友人になんと言い訳しようか頭痛のする頭で考えていると妖夢が一人でやってきた。
驚くことにお断りの連絡だったようだ
理由を聞くと
あの亡霊も紫様と似たようなこと行い寝込んでしまったらしい
よく見ると妖夢め目元にくまができている、私と同じ仲間がいたんだな
そう思いながら妖夢に別れをつげ、ようやく寝れると考えたが
「藍さま~あそぼ~」
忘れていた、橙はちゃんと言いつけを守って寝ていたのだ。
「橙、私は疲れているんだ。また今度にしてくれないか?」
「そんな…藍さまは昨日ちゃんと遊んでくれるって約束したのに!」
「わかった、わかったからそんな目で私を見ないでおくれ」
「じゃあ遊んでくれる?」
「あぁ、いいですとも!」
「やった!藍さま、ありがとう!」
「でもゲームは一時間ごとに休憩するんだよ」
「は~い」
こうして今度は橙と遊ぶことになる
橙の笑顔さえあれば私は何でもできるはずだ
そうだ、そうにちがいない!
家事や紫様の看病をしなければならない気がしたが別にそんなことなかったぜ
いくぞおぉおおおおおおおおおおぉ
藍の勇気が世界を救うと信じて!
ご愛読ありがとうございました
スマブラに偏りすぎると東方関係ねぇとか言われるからこれでいいと思うんだぜ
みえる、みえるぞ・・・Wiifitで年齢とか体重とか入力したら、
しっぽの重みの分だけ増えて脂肪率が高く表示されへこんでいる藍様が・・・!
それにしても八雲一家の中で一番子供っぽいゆかりんとは・・・イイっ!!