「え~と、消極的に体を鍛えるには・・・」
紅魔館の動かない図書館こと、わたし-パチュリーは体を鍛えようと思い至った。
知識の実践には体力も必要だということに気づいたのが大きな理由だ。
べ、別に緋想天の出番がほしいとか、魔理沙と遊びたいとかじゃないんだからね?
「まず、アコーディオン・・・は無理ね。 重い・・・っ」
『音楽でトレーニング(中国出版)』を参照すると
Lv1 口笛
Lv2 犬笛
Lv3 ピアニカ
Lv4 アコーディオン
Lv5 オカリナ
の順番で厳しくなっていくらしい。
~一日目~
「まずは無難に口笛かしら」
口笛でラクトガールを吹いてみる。
一分経過・・・
うん、これで体力がつくならいいかも。
五分経過・・・
ちょっと疲れてきた。
十分経過・・・
よし、今日はこのくらいにしようかしら。
「お~い、パチュリー」
「え? ま、魔理沙じゃない。 いつからそこに?」
「ついさっきだぜ」
気がつくと魔理沙が目の前にいた。
ということは、さっき口笛に熱中していたのを聞かれていたのだろうか?
(は、はずかしぃぃ・・・)
「しかし、お呼ばれしたから来たんだが。 仕事はどこだ?」
(れ、冷静に、そうクールになるのよ。私なら出来る!う~!ぱちゅり~!)
「仕事? 呼んだ覚えなんかないわよ?」
「そうか、じゃあわたしの勘違いだな。 というわけで今日もたくさん借りてくぜ」
「持ってかないで~!」
~二日目~
「今日も口笛かしら」
今日は小悪魔も一緒だ。
最近、お腹のラインが気になるらしい。
そんなに気にしなくてもいいボディラインだと思うのだけどね。
「では、パチュリーさま。始めましょう!」
今日は二人でヴワル魔法図書館を吹いてみる。
一分経過・・・
昨日のことを考えてペースを作る。
五分経過・・・
うん、昨日よりも楽かも・・・
十分経過・・・
よし、終わり。
「これだけでいいんですか?」
「ええ、本に書いてあるのはこれで終わりよ」
パシャッ!
「「!?」」
このシャッター音は・・・
「ふふふ~♪ お二人の >。< なお顔をゲットです~!」
シャッター音の先にはあの天狗。
「あのブン屋に今のを・・・」
「あああぁ~~・・・」
写真の確認に夢中になっていた文がこちらに気がつく。
「あ、お二方。 明日の新聞は期待しててくださいね~♪」
そういって脱出体制に入る幻想郷最速。誰かあの足を取り締まれ。
「ゆ、許せん! 魔理沙は本を盗むが、あいつは尊厳を盗む!」
「というわけで、友達の大妖精さんから教わったテレポートっ!」
私が叫んだ先から天狗の脱出口にテレポートする小悪魔。
これで挟み撃ちの形が完成。
「さあ、今です! パチュリー様っ!」
「ええっ?! 小悪魔さんがテレポートできるなんて聞いてない・・・」
「あなたの死因はただ一つ・・・。あなたは私たちを怒らせた・・・ッ!」
私の賢者の石が発動。
EXの時と違うのは、画面上でばら撒き弾を放つ小悪魔の存在。
これが私たちのNEWスペル『賢者の石(改)』よ!
「アッーーーー!!(ピチューン)」
天狗の撃破を確認。
流石に疲れた。
この後魔理沙も来たが、迎撃できる体力はもちろん残ってはいなかった。
~十日目~
あれから一週間。
トレーニングの成果か息が切れづらくなってきた。
おかげで毎日のようにくる魔理沙、文組に勝ち越している。
「じゃあ、今日あたりから犬笛にでも挑戦しようかしら」
今日は小悪魔は定例会議とやらで魔界に帰っているので、わたし一人だ。
とりあえず、犬笛を強く吹いてみる。
一分経過・・・
音でてるのかしら?
五分経過・・・
つ、ツラい・・・
十分経過・・・
はぁ・・・はぁ・・・もぅダメ・・・
犬笛を机に置くと背後に気配が現れた。
「パチュリー様、犬笛でルナ・ダイアルとは風流ですね」
予想していた通り、後ろに立っていたのは咲夜だった。
っていうか犬笛吹いてたのが聞こえたんだ?!
「どうしたの? あなたが来るなんて珍しい」
「はい、この経理の書類に目を通していただければご理解いただけると」
「えっと、なになに・・・ぎくッ!」
あ・・ああ・・・。
紅魔館の不正経理リストじゃない。
つ、つまり、正門向けの経費をこちらに流していたことがバ、バレた?!
「どうかしましたか?パチュリー様」
ヤバい。咲夜は本気だ。
微笑を作ってるけど目が紅い。
わたしの背中をイヤな汗がたらたらと流れる。
こんなときは・・・
「グッバイ咲夜! ほとぼりが冷めたらまた会いましょう!」
逃げる!
それはもう無様に逃げる!
思ったとおり後ろから変則的な動きのナイフが追ってくる。
体の脇をすり抜けるナイフを見るたび体を鍛えていて良かったと実感した。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
・
嘘よ。
咲夜に鬼ごっこで勝てるわけもなく門で十字に磔にされた。
美鈴が咲夜を止めてくれたから良かったものの、一歩間違えば止まっていたのは私の呼吸かもしれない。
~三十日目~
小悪魔が戻ってきた。
髪型が誰かを彷彿とさせる感じになっていた。
「髪型、変えたのね」
「あ、どうですか? 魔界のほうではやっている髪形に変えてもらったんですけど」
「たくましいわ」
「えっ?たくましい・・・ですか?」
小悪魔は私の言葉に小首を傾げていた。
「まぁ、いいけど。大妖精に怒られるんじゃない?」
「そうですかねぇ?」
キャラ被るし。
「あ、そうそう。 これ、お土産ですよ」
「お土産?」
小悪魔が取り出したのはオカリナ。
三角形が三つくっついたマークが特徴的だった。
「へぇ・・・何かの魔力が付加されてるのね」
「今日はこれでトレーニングしませんか?」
「いいけど・・・大丈夫なの? これ」
「大丈夫(のはず)です」
まぁ、小悪魔が言うならば大丈夫なのだろう。
それに犬笛を吹くたび咲夜に追い回されていたから良い気分転換になるかもしれない。
「じゃあ、やってみるわね」
私はオカリナを演奏してみた。
具体的には A 上 左 右 左 右。
これが長い長い旅の始まりになるとは、このときの私には想像も出来なかった。
紅魔館の動かない図書館こと、わたし-パチュリーは体を鍛えようと思い至った。
知識の実践には体力も必要だということに気づいたのが大きな理由だ。
べ、別に緋想天の出番がほしいとか、魔理沙と遊びたいとかじゃないんだからね?
「まず、アコーディオン・・・は無理ね。 重い・・・っ」
『音楽でトレーニング(中国出版)』を参照すると
Lv1 口笛
Lv2 犬笛
Lv3 ピアニカ
Lv4 アコーディオン
Lv5 オカリナ
の順番で厳しくなっていくらしい。
~一日目~
「まずは無難に口笛かしら」
口笛でラクトガールを吹いてみる。
一分経過・・・
うん、これで体力がつくならいいかも。
五分経過・・・
ちょっと疲れてきた。
十分経過・・・
よし、今日はこのくらいにしようかしら。
「お~い、パチュリー」
「え? ま、魔理沙じゃない。 いつからそこに?」
「ついさっきだぜ」
気がつくと魔理沙が目の前にいた。
ということは、さっき口笛に熱中していたのを聞かれていたのだろうか?
(は、はずかしぃぃ・・・)
「しかし、お呼ばれしたから来たんだが。 仕事はどこだ?」
(れ、冷静に、そうクールになるのよ。私なら出来る!う~!ぱちゅり~!)
「仕事? 呼んだ覚えなんかないわよ?」
「そうか、じゃあわたしの勘違いだな。 というわけで今日もたくさん借りてくぜ」
「持ってかないで~!」
~二日目~
「今日も口笛かしら」
今日は小悪魔も一緒だ。
最近、お腹のラインが気になるらしい。
そんなに気にしなくてもいいボディラインだと思うのだけどね。
「では、パチュリーさま。始めましょう!」
今日は二人でヴワル魔法図書館を吹いてみる。
一分経過・・・
昨日のことを考えてペースを作る。
五分経過・・・
うん、昨日よりも楽かも・・・
十分経過・・・
よし、終わり。
「これだけでいいんですか?」
「ええ、本に書いてあるのはこれで終わりよ」
パシャッ!
「「!?」」
このシャッター音は・・・
「ふふふ~♪ お二人の >。< なお顔をゲットです~!」
シャッター音の先にはあの天狗。
「あのブン屋に今のを・・・」
「あああぁ~~・・・」
写真の確認に夢中になっていた文がこちらに気がつく。
「あ、お二方。 明日の新聞は期待しててくださいね~♪」
そういって脱出体制に入る幻想郷最速。誰かあの足を取り締まれ。
「ゆ、許せん! 魔理沙は本を盗むが、あいつは尊厳を盗む!」
「というわけで、友達の大妖精さんから教わったテレポートっ!」
私が叫んだ先から天狗の脱出口にテレポートする小悪魔。
これで挟み撃ちの形が完成。
「さあ、今です! パチュリー様っ!」
「ええっ?! 小悪魔さんがテレポートできるなんて聞いてない・・・」
「あなたの死因はただ一つ・・・。あなたは私たちを怒らせた・・・ッ!」
私の賢者の石が発動。
EXの時と違うのは、画面上でばら撒き弾を放つ小悪魔の存在。
これが私たちのNEWスペル『賢者の石(改)』よ!
「アッーーーー!!(ピチューン)」
天狗の撃破を確認。
流石に疲れた。
この後魔理沙も来たが、迎撃できる体力はもちろん残ってはいなかった。
~十日目~
あれから一週間。
トレーニングの成果か息が切れづらくなってきた。
おかげで毎日のようにくる魔理沙、文組に勝ち越している。
「じゃあ、今日あたりから犬笛にでも挑戦しようかしら」
今日は小悪魔は定例会議とやらで魔界に帰っているので、わたし一人だ。
とりあえず、犬笛を強く吹いてみる。
一分経過・・・
音でてるのかしら?
五分経過・・・
つ、ツラい・・・
十分経過・・・
はぁ・・・はぁ・・・もぅダメ・・・
犬笛を机に置くと背後に気配が現れた。
「パチュリー様、犬笛でルナ・ダイアルとは風流ですね」
予想していた通り、後ろに立っていたのは咲夜だった。
っていうか犬笛吹いてたのが聞こえたんだ?!
「どうしたの? あなたが来るなんて珍しい」
「はい、この経理の書類に目を通していただければご理解いただけると」
「えっと、なになに・・・ぎくッ!」
あ・・ああ・・・。
紅魔館の不正経理リストじゃない。
つ、つまり、正門向けの経費をこちらに流していたことがバ、バレた?!
「どうかしましたか?パチュリー様」
ヤバい。咲夜は本気だ。
微笑を作ってるけど目が紅い。
わたしの背中をイヤな汗がたらたらと流れる。
こんなときは・・・
「グッバイ咲夜! ほとぼりが冷めたらまた会いましょう!」
逃げる!
それはもう無様に逃げる!
思ったとおり後ろから変則的な動きのナイフが追ってくる。
体の脇をすり抜けるナイフを見るたび体を鍛えていて良かったと実感した。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
・
嘘よ。
咲夜に鬼ごっこで勝てるわけもなく門で十字に磔にされた。
美鈴が咲夜を止めてくれたから良かったものの、一歩間違えば止まっていたのは私の呼吸かもしれない。
~三十日目~
小悪魔が戻ってきた。
髪型が誰かを彷彿とさせる感じになっていた。
「髪型、変えたのね」
「あ、どうですか? 魔界のほうではやっている髪形に変えてもらったんですけど」
「たくましいわ」
「えっ?たくましい・・・ですか?」
小悪魔は私の言葉に小首を傾げていた。
「まぁ、いいけど。大妖精に怒られるんじゃない?」
「そうですかねぇ?」
キャラ被るし。
「あ、そうそう。 これ、お土産ですよ」
「お土産?」
小悪魔が取り出したのはオカリナ。
三角形が三つくっついたマークが特徴的だった。
「へぇ・・・何かの魔力が付加されてるのね」
「今日はこれでトレーニングしませんか?」
「いいけど・・・大丈夫なの? これ」
「大丈夫(のはず)です」
まぁ、小悪魔が言うならば大丈夫なのだろう。
それに犬笛を吹くたび咲夜に追い回されていたから良い気分転換になるかもしれない。
「じゃあ、やってみるわね」
私はオカリナを演奏してみた。
具体的には A 上 左 右 左 右。
これが長い長い旅の始まりになるとは、このときの私には想像も出来なかった。
~10日目~
他が漢数字で此処だけアラビア数字なので、揃えた方がカッコいいと思います。
ぶっ続けで十分間口笛できる人はすごいと思います
口周りが痛い
緋想天じゃなくてスマブラに出れそうだw
>ご指摘ありがとうございました!
きっと椛ちゃんも犬笛が聞こえると信じてます!
>あの思い出の森へとワープ!
>あのパチュリーの可愛らしさは反則級ですね~
>確かに顔も鍛えられそうw
自分は息が続きません。
>スマブラ出演だと限りなく霊夢の無重力は反則ですよね?
横からの復帰は間違いないわけで。
しかしまぁ、このネタを持ってくる氏は素晴らしい!なっっつかしいなぁ…
どうやって元の世界に帰るんだwww
>これからも精進して噴かせますのでよろしくお願いします!
>欠片の屑さん
懐かしいですよね。
そしていずれこれが年齢がバレるネタになるわけで。
>その発想はなかった!
太陽の歌でロイヤルフレアということは○ノン涙目ですねw
>どうやって戻るんだw
このあとスタッフ(八雲紫氏)がおいしくいただきました。