Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

鶏鍋を食べよう

2008/02/16 07:32:09
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ぐつぐつと煮えたぎる鍋の中の湯。
そこに入れられ地獄のような苦しみを受けている野菜たち。
熱さでのたうちまわる豆腐たち。
あまりの熱さにその色を落としてしまった鶏肉。
その周りには、霖之助と魔理沙そして霊夢が鍋を囲むように座っていた。
今日の品目は鶏鍋だ。

「おい香霖、ねぎとってくれ」
「薬味か?それとも煮え切ってない方か?」
「薬味だぜ」
はい、と薬味ねぎを入った器を魔理沙に渡す。
それを受け取った彼女は薬味ねぎをポン酢の入った器に豪快に投入していく。
その器がねぎでいっぱいになったところで、元は薬味ねぎが大量に入っていた器をこちらへ寄こしてきた。
ようは、もう必要ないから元の場所に置け、ということなのだろう。
「こっちは満席だ、置けるところはどこにもないよ」
そう、ただでさえこっちはこれから煮るための野菜や肉が周りを占拠しているのだ。
これ以上場所をとられれば僕が食べる場所を失うに等しい。
「さっきまでそこにあったんだ、置けないわけないだろう?」
だが、魔理沙はそんな僕の危機に気づいているのにも関わらず、理由をつけて要求してくる。
「あら、いいじゃない」
そんな時、別の所から援軍は来てくれた。
「だからこのポン酢、そっちに置いてくれないかしら、霖之助さん?」
魔理沙の方のである。
結局、ため息を吐きつつ了承するしかなかった。

「今日は鍋だ!さっさと用意しろ」
「とってもおいしい鳥鍋よ」
唐突なのはいつものことだ。
魔理沙が大量の野菜とともに香霖堂へとやってきた。
後に続く霊夢はどこから取ってきた物なのか鶏の首を掴んでいる。
ここに来る途中に散々暴れ疲れたのか、それとも暴れても無駄だと悟ったのかぐったりとしている。
「というわけで、早速台所使わせてもらうぜ」
「だめだと言っても使うんだろ?」
「当り前よ」
彼女たちが調理してくれるというのなら断ることもないだろう。
そういうわけで久しぶりの食事を楽しむため、店を閉める支度とガスコンロの用意をする。
ガスコンロは数少ない使い方の解った外の世界の道具だ。
以前、魔理沙に借りられそうになったが何とか死守したものでもある。
まぁ、用意をしているその時は僕自身が煮る役を任されるとは思っても見ない事であったが…

「もうそろそろいいか?」
「そろそろいいでしょ?」
待ちきれないのか、二人はしきりに鍋の様子を聞いてくる。
そのまま鍋に飛びかかりそうな二人の様子に、溜息を漏れそうになりつつも律儀に答えてやる。
「うん、そろそろよさそうだ」
そう言うや否や、文字通り鍋に飛びかかった。
思わずため息が漏れる。
鍋の中を彷徨っている鶏肉をすくいあげ、ポン酢に少しつけてから口へ運ぶ。
まだ熱い鶏肉は心身ともに温めてくれる。
もう一ついただこうかと鍋を覗きこんだが、大量に入っていたはずの鶏肉はどこにもなかった。
「ほら、霖之助さんも早く食べなきゃなくなるわよ」
「そういうなら少しは食べるペースを抑えたらどうだい?」
「はふはふ、嫌よ」
豆腐を口に含みながら喋るのははしたないよ、と言ってやったが当然の如く無視される。
各々が自由気ままに食べていき、ある程度なくなったところで次の野菜や鶏肉を投入する。
余らすのももったいないため一気に投入する。
勢いがあり過ぎたためか湯が跳ねる。
「危ないな、当たったらどうする」
「火傷するだろうね」
魔理沙の抗議を適当にあしらいつつ、ガスコンロの火の勢いを強める。
再び躍りだす鶏肉や野菜たち。
煮えるのを待ちつつ、煮え切った野菜たちに箸を伸ばした。

「ところで今日は何で鶏鍋なんだ?」
鍋の中身が空になったところを見計らって魔理沙に疑問を投げかける。
「ああ、何でも霊夢が村の人間から丸々太った鶏を強奪したらしくてな」
「失礼ね!妖怪退治のれっきとした報酬よ!」
ああなるほど、と納得した。
最近、人間の里は裕福になりつつある。
今日食べた鶏がその証拠だ。
妖怪に襲われることがだいぶ少なくなったのが一番の原因だろうと思う。
もしこのまま人間が増え続けたならば、いずれ幻想郷の秩序が乱されるかもしれない。
その時になれば、この博麗の巫女はいったい妖怪と人間どちらに味方するのだろう。
「まぁ、先のことを考えても鬼が笑うか…」
「今頃神社にいる鬼が笑ってるかもしれないぜ、香霖」
「あら、霖之助さんが萃香に笑われてるのはいつものことじゃない」
どうやら彼女たちが知る鬼にはいつも笑われたいるようだ。
確かに鍋を食べてから考えることではなかったかもしれない。
とりあえず今は、明日はこの鍋の残り汁で何を作るかを頭をひねらせることにしよう。

こんばんわ…
豚汁を啜ってるときに思いついたという鍋話。
とにかく思うことは…鍋が食べたい!
あと宣伝ですかね?
まぁ、そんなところです。
でわでわ
ドルルン
http://dorurunx.blog110.fc2.com/
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コメント



0.簡易評価なし
1.無評価欠片の屑削除
読んでたら、お腹が空いてきました。この時期は特に美味しいよね。安いし。
お酒も用意して、こたつでゆっくり頂きたいですね。
ご馳走様でした。
2.無評価名無し妖怪削除
タイトル見てゆゆ様に喰われるみすちーを思い浮かべた自分は鳥目にされてきます
3.無評価名無し妖怪削除
ご飯とうどん、両方適量入れればいいじゃない
4.無評価名無し妖怪削除
最初の四行で吹いた
5.無評価名無し妖怪削除
> ご飯とうどん

邪道!邪道! ・・・だが俺もそれでいこう。腹減った・・・。
6.無評価ウェスカー削除
鶏鍋って言われてみすちーしか思い浮かばなかった・・・