Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

バレンタイン交響曲

2008/02/12 11:24:04
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注意:
オリジナルの男性キャラクター《強い》が出てきますが名前は読んでる方がご自身の好きな名前を入れていただけるように○○で打ってあります。
設定では早苗ちゃんの義理の兄(早苗ちゃんの両親に拾われた)。早苗ちゃんより先にある事情から幻想郷入りしており霊夢たちと共に異変を解決してるという設定です。
では、それらのことを踏まえて大丈夫な人だけどうぞ。





















始まりは・・・


「○○、あの・・・これ、受け取ってください!」


そんな、何気ない早苗の一言からだった。その時一緒に渡された箱にも一因はあるかもしれないが・・・。


バレンタイン交響曲~あるいは、ある少年の受難~



「へえ、チョコケーキか・・・。何これ、自作か?」
○○は大きめにきってもらったケーキを受け取ると一口かぶりつく。程よい甘さとほんの僅かな苦味が訓練後の体にはいい塩梅だった。
「はい、材料が家にあったので・・・その、お口に合いませんか?」
心配そうに尋ねる早苗の前で○○は二切れ目に手を伸ばした。その様子を見て早苗はほっとため息をつく。しかし、それはけして
いやなものではなく安堵のため息だった。
「ん~?そうだな・・・欲を言えばもう少し苦めでもいいな。ビターがなけりゃしょうがないんだが・・・」
○○はそう言うと三切れ目をほおばりながら汚れてない方の手で早苗の頭を撫でる。
「まあ、でもうまいよ。あんがとな」
そういう○○の顔は年よりも幼く見えるようで早苗は一瞬どきりとした。そして・・・
「オ・・・お礼を言ってくれるのは嬉しいですが、頭を撫でるのはやめてください!同い年なんですから!」
性格には○○が早生まれな為一歳年上なのだが早苗は優秀だったため学年が一緒なのだった。
それゆえ早苗は○○に対して素直になれず、成績でも何でも明を引き合いに出しては優勢を保とうとしていたのだったが・・・
「まあ、俺は負けでもいいんだがな?だけど手は抜かないぜ?」
何故か○○には何一つ勝てないでいたのだった。
「ぬう~・・・!14日を見ていてください!絶対にギャフンと言わせてあげます!」
そう言うと早苗は空に舞い上がってかえってしまったのだった。
「???14日???」
○○は訳が分からないまま残されたケーキをぱくついているのだった。



(何であの人はああも鈍感なのですか!昔っからそうですよ!私がバレンタインの度にチョコをあげても訳が分からないって顔を
するし、お返しに何かくれれば私よりもおいしいし、その上チョコの意味を分かってなかったし!)
そんなことを考えながら自室のベッドの上でごろごろ転がってると・・・
「さなえ~、お客さんだよ~」
廊下から守矢の双神の一柱、諏訪子がやってきた。
「私にですか?諏訪子さま?」
「そうだぞ~。なんか七色でにぎやかそうな奴だったぞ~」
そう言いながら諏訪子は連れてきた客・・・
「もう、七色はいいけどにぎやかじゃないわよ?かえるの神様?」
「あ~う~」
アリスを早苗の部屋に通す。
「ちょっとだけ、話を聞いて欲しいのよね・・・いいかしら?」





「それじゃ、アリスさんも?」
「はあ、やっぱりアイツはそっちでもそうだったのね・・・」
二人の会話は概ね明がらみのことだった。しかも、他にも報われない思いを抱えた少女達がいると聞き、
早苗はいたたまれなくなってしまった。しかも、その原因が・・・


『向こうにおいてきちまった・・・大切なモンにちゃんと回答を出さなきゃな、それからだろうぜ・・・』


その大切なものが何かを最初は早苗は分かってなかった。無論アリスもだ。しかし、早苗が幻想郷に来てから、
○○の様子が変わった。そう感じたのはアリスが最初だった。そして、早苗に最初にコンタクトをとったのも・・・
異変解決中を除けばアリスが最初だろう。そして、人目で見抜いたのだ。
(彼女こそが・・・○○の言ってた忘れ物・・・)
と・・・。


「それにしても・・・アイツの堅物っぷりはなんなの!?私や霊夢、魔理沙どころか咲夜が色仕掛けしても堕ちないわ、レミリア
とフランがテンプテーションをかけても効かないは・・・咲夜とレミリアなんて自信喪失して寝込んだ位よ!?」
アリスの話を聞いて、早苗は思わず笑いが浮かんでしまった。早苗も、○○が現代にいた頃にいろいろしたことがあったのだ。そ
れこそ、○○が寝ているベッドに裸で忍び込んだこともある。しかし、
「あのな~・・・いくら暑いからって五月に素っ裸で腹出して寝たら風邪引くぞ?」
と、一言で返されてしまったのだ。因みに、○○が言ったとおり風邪も引いた。そんなことがこちらでも行われていたのだ。早苗
は幻想郷に来て良かったと思った。やはり、自分は幻想よりの人間だったということだ。なら、いっそのこと全てを巻き込んでや
ろう、そんなことまで考え出した。
「アリス、そうしたら今度のバレンタインで○○に思い知らせましょう。乙女の純情というものを!」
「アラ・・・早苗からそんな勇ましい意見が出るなんて・・・でも、楽しそうね?」
早苗の意見を聞いてアリスは微笑む。それは、言ってみればライバルに塩を送るようなものかもしれない。
しかし、まずはターゲットたる○○にみんなの心のうちを理解させねばいけないのだ。なら、この早苗の作戦はとても面白い、
そう感じたのだった。
「では、早速みんなに連絡をして作戦会議を・・・」
「その必要はありません!」
そう言いながら襖を開けて入ってきたのは・・・鴉天狗の射命丸文だった。
「新人なのに事情通な早苗さんの作戦!私が責任を持って各勢力の実力者に伝令しますよ!そんじゃ、行ってきまーす!」
そういうが早いか文は来た時と同じスピードで出て行ってしまったのだった。


そのころ・・・○○はというと・・・


「はあ!せい!はああああああ・・・せいりゃー!!!」


引き続き、特訓の真っ最中だった。


「で、集まってくれたのは良いんですが・・・」
早苗は頭を抱えて周りの様子を見る。そこには神奈子から名前を聞いたことがあった各勢力・・・【紅魔館】【白玉楼】【マヨヒ
ガ】【永遠亭】のTOPが揃い踏みしていた。しかも・・・
「何で守矢神社に集まってるんですか!」
そう叫ぶ早苗に霊夢が返答する。
「しょうがないでしょ?○○は人里のはずれに住んでる。しかも・・・博麗神社の参道にも近いから私たちが集まってたら霊気や
妖気ですぐわかっちゃうもの・・・」
「けど、だったらレミリア様のお屋敷は!?」
「ああ、それ無理よ?今日は○○、美鈴と組み手しに来るから」
「ああ、だから今日は美鈴がいないのですか?」
レミリアの言葉に咲夜は得心がいった、とでも言うように返事を返す。
「え~!今日、○○がおうちに来るの~!?私もいればよかった~!」
その後ろでフランドールはほっぺたを膨らませて文句をぶーたれる。
「・・・妹様?そうしたら・・・○○との楽しいバレンタインのお祭りが出来ないわよ?」
そんなフランを宥めるように横からパチュリーがフランの頭を撫でる。普段から勉強を教えたりしているため、多少はフランの扱
い方にもなれているようだ。
「ところで・・・そもそも、バレンタインとはどのようなお祭りなのですか?」
話が脱線しそうな・・・そうじゃないような流れになった時、妖夢が早苗に声をかける。
「そっか・・・。お祭りって言ってみんなを呼んだけど、バレンタインを詳しく知ってる人ってどれくらいいるんだろう?知って
る人は手を挙げてくれませんか?」
早苗の言葉に手を挙げたのは・・・
「え~っと・・・アリスに・・・パチュリーさん・・・」
「呼び捨てだかまわないわ・・・私も早苗、と呼ばせてもらうから・・・」
「分かりました。それではこれ以後はそうさせてもらいますね。えっと・・・それから・・・」
結果から言えば知っていたのは・・・
【アリス・マーガトロイド】
【パチュリー・ノーレッジ】
【八雲 紫】
【八坂 神奈子】
【洩矢 諏訪子】
【東風谷 早苗】
上記6名のみだった。
「・・・ま~り~さ~・・・あなたは少なくとも知っていると思って作戦立てたんですよ~!」
「ひ・・・ひどい言いがかりだぜ・・・」
「外の知識に関することも書かれてる本があるって聞いて、パチュリーの図書館の利用者は全員知ってると思ってたのにー!」
早苗が打ちひしがれているとパチュリーがそのなぞに応えてくれた。
「無理よ、早苗。その白黒は魔導書や禁術の書にしか目をくれないから・・・」
「そうそう・・・何度幅広く学ばなきゃダメって言っても聞かないんだもの。魔法使い云々の前に乙女として終わってるわ・・・

そう言ってアリスは魔理沙に近づくと・・・
「またリボンがほどけてる・・・。アンタって子は本当に・・・女の子として少しは身だしなみにも気をつけなさいっていつも言
ってるでしょ?」
文句を言いつつも魔理沙の服装を整えていく。
「まったく、世話をかけないで欲しいわ・・・」
そう言いつつ、アリスは手元から無数の紙片を取り出す。
「ハイ、早苗。念のために確認をお願いね。バレンタインの説明を本から移してみたの。それを魔法でコピーして持ってきたわ」
そういうアリスから紙片を受け取り確認する。確かに間違ってはいない。
「アリス・・・ありがとう。完璧よ!」
そう言うと早苗は早速みんなに紙片を配ってバレンタインの説明を始めた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
蛇足かもしれないが此処でバレンタインの説明を・・・いらんわ!という人は次の区切りまで飛んでください。また、この部分を

早苗ちゃんボイスで再生すると萌えることが出来ます。

そもそも、セントバレンタインデイは
【親しい友人や世話になった恩人に贈り物をする日】
であり、それが何時の間にやら日本では
【好きな男性にチョコレートを渡す日】
に変わってしまってます。
言ってみれば2月14日は
【チョコレート一つを武器に好きな人に特攻をかけることが許される日】
なのです!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「分かっていただけましたか!」
そう言いながら早苗は肩を上下させながら息をする。
「つまり、あたいたちは○○にチョコをあげることで明をやっつければいいわけね!」
そう言って立ち上がったのは早苗が霊夢たちから聞いていた幻想郷の自称最強妖精【チルノ】だった。その様子を見て早苗は思っ
た。
(彼女が此処まで分かってくれてれば今回は作戦がうまくいく・・・)
と・・・。

「素材となるチョコレートは私が頑張って用意します。なので、皆さんは当日までどうやって渡すかと○○をどうやって追い詰め
るかのアイデアをお願いします!」
「「「「「「「おおーーーー!!!!」」」」」」」
早苗の一言でその場は解散となった。
(ふふ・・・待っててください!○○!みんなの愛であなたを参らせて挙げます!)






そのころ・・・



紅魔館前



「三華【崩山彩極砲】!」
「天爪【テンペストバニッシャー】!」
美鈴と○○の拳が正面からぶつかり合ってスパークしていた。
「また・・・新技を覚えたんですね・・・!」
「美鈴とやり合ってると・・・元々の技がどんどん昇華してくれるんで基本形さえ出来りゃこうなるんだよ!」
そういうが早いか○○はさらに符を構える。
「竜魂【ドラゴンインストール】!」
スペルを宣言したとたん○○の全身が爆炎に包まれた。
「では・・・わたしも・・・瑞気【竜門功勁】!」
美鈴の体もスペル宣言と同時に金緑色の闘気で包まれた。そして・・・
「往くぞ!」
「往きます!」
二人がぶつかり合う!その瞬間・・・
《どばっしゃーん》
紅魔館前の湖が爆発した。







「で、結局負けた・・・と?」
「あう~・・・申し訳ありませ~ん。でも、頑張ったんですよ~」
帰宅早々に門の前でのびていた美鈴と、その脇で律儀に門番をしていた○○を見つけ咲夜は結果を理解していた。まあ、
どう考えても美鈴では○○には勝てないだろうと思っていた。しかし、○○曰く・・・
「紅魔館で一番最初に俺が負けるのは美鈴だろうな。まあ、もしの話だが・・・」
らしい。それでも○○はまだ負けてはいない。どういう意味だろう?いつも咲夜は考えてしまう。
「でも、あと少しなんですよ!あの時の彩極砲があと0.5秒早くなれば・・・」
そんな言葉を聞き咲夜は・・・
「まあ、頑張りなさいな・・・。それと、今日はお休みでいいわよ?私が変わりに立ってくれる人を手配するから・・・」
「いえっ!私がやります!○○も言ってましたから!日常と一体化してない力は脅威たり得ないって!」
「そう・・・」
美鈴のにこやかな宣言を受けて咲夜はそれ以上何もいえなくなってしまったのだった。
(こんな自信たっぷりな美鈴は久しぶりね・・・。これも彼のおかげかしら?)






そんなこんなで14日・・・。






「ん~・・・?な~んか、視線を感じるような・・・?」
○○はそう呟きながらいつものごとく里まで歩いてくる。すると・・・
「おっ、○○。今日も仕事か?いつもすまんな・・・」
里の守護者、【上白沢 慧音】にであった。
「いや・・・昼飯の買出しがてらぶらっとな・・・。なんか面白そうなことがないかって感じでな?」
そう言いながら○○は頭をかき周りを見渡す。すると・・・
「○○様。お久しぶりです」
「おお、誰かと思ったら・・・たしか・・・阿求だったっけ?」
「はい!阿求です。それで・・・これ・・・」
そう言って阿求は○○に箱を手渡す。
「これは?」
「あの・・・この前、山の取材の際に手伝っていただいたお礼です!でわ・・・!」
それだけ言うと阿求は走って帰ってしまった。
「?????・・・なんだ?」
○○は唖然とした表情で固まってしまった。さらに・・・
「阿求殿が渡してるし・・・私からも・・・ほれ」
慧音も○○に箱を渡す。
「日ごろの感謝と・・・まあ、後は察しろ」
それだけ言うと慧音も帰ってしまう。
「なんなんだ?一体・・・?」
どうやら、期せずして面白いことは起きたようだがその中心は今回は自分のようだ。そう○○は感じていた。



「で、中身を空けてみたわけだが・・・」
誰に言うでもなく呟き○○はため息をつく。箱の中身はチョコレートだった。
「そういやあ・・・あっちじゃ今日はバレンタインか・・・」
そう言いながら○○は我知らず右手を握る。思い出すのは貫いた××××の感触。その後に起きた嬉しくも
拒否せざるを得なかった悲しい思い出・・・。そして・・・永遠の別れすら覚悟したあの事件・・・。
「ちっ!嫌なことを思い出しちまった・・・」
そう思い○○は落ち着くためにヴワル魔法図書館を目指した。




「いらっしゃい・・・今日はずいぶん早いわね・・・?」
図書館の主、パチュリーはまるで「来るのは分かってたわ・・・」とでも言うように○○に語りかけた。
その隣には何故かアリスも居る。
「途中ではえらい目にあったがな・・・」
そういう○○の背中には無数のチョコレートが重ねられていた。それぞれには【博麗 霊夢】【霧雨 魔理沙】【るーみあ】
【ちるの】【リグル・ナイトバグ】【ミスティア・ローレライ】【西行寺 幽々子】【魂魄 妖夢】
【橙】【八雲 藍】【八雲 紫】【Wリリー】
と書かれたメモが着いている。恐らくは○○自身が書いてつけたものだろうと思われる。
「アラ・・・モテモテね?」
アリスはわざとらしく嫌な言い方をする。しかし、
「なんで・・・みんな、俺なんかに優しくするんだ?」
「「えっ!?」」
○○の口から出た一言に二人の魔女は唖然とする。そして・・・その後の信じられない言葉を聞いて呆然とする。
「俺は・・・人殺しなんだぜ?」
そして・・・○○の口から語られるのは重過ぎる物語だった・・・。









それは、まだ○○が幻想郷に来る前・・・ちょうど1年前のこと・・・
「○○!また授業をサボりましたね!」
「・・・なんだ。早苗か・・・」
そう言って○○は体を起こす。校舎の屋上でも一番高い出入り口上の屋根は○○のお気に入りスポットだった。理由は単純、
ただ【風が気持ちいいから】。
「あなたがサボると私が白い目で見られるんです!東風谷さんはお兄さんすらちゃんとさせられないくせにそれでクラス委員なん
ですかって!」
「つまらねえ奴らのたわごとだろ?そんなもんぶっちぎっちまえばいいじゃねえか・・・」
そういうが早いか○○は屋上から身を翻した。そして・・・
《シュルシュル・・・カシャッ》
腰につけた鍵付きロープで下に下りると・・・
「先に守矢神社行ってるかんなー!」
ダッシュで学校を抜け出すのだった。
「もう!知らないですよ!」



「で、また学校を抜け出したのか~?」
「ったく、何でアンタは早苗に迷惑ばっかりかけるかねえ?」
「うっ・・・まあ、悪いとは思ってるけどよ~・・・」
○○は神奈子と諏訪子に二人がかりで責められていた。早苗が守矢神社の巫女になってからは○○も此処に住ませてもらっていた
がどうにも居心地が悪く、外泊が多いのだが・・・それがさらに早苗の心労になってるという。そんなそぶりを見せられていない
○○は愕然としたが、
「多分・・・○○に心配をかけたくないんじゃないかな?ほら、早苗って○○にやたら劣等感持ってるし・・・」
「それに、アンタに対しての負い目もあるんじゃないかな?ほら、アンタは早苗んちの・・・養子、なんだろ?」
そう尋ねる神奈子に○○は笑ってかえす。
「そんなのは関係ねえよ。俺は、今でも感謝してるんだぜ?あいつの兄にしてくれた東風谷の親父さんに・・・さ」
そう言いながら○○は柱時計を見る。時刻は既に19時を廻っている。
「早苗の奴・・・遅いな・・・?」
そう言いながら○○は神経を解き放って周囲の気配を探る。○○は《とある》事情から他人より優れた霊感を持っているのだがそ
れを使っても早苗の気配は感じられなかった。
「・・・悪ぃ、ちょっと探してくる・・・」
「待ちな・・・」
○○が立ち上がるとそれに続いて神奈子も立ち上がった。
「わたしも行く。なんか・・・やな予感がするんだ・・・」
二人が揃って出て行く姿を諏訪子は見送っていた。それが最期かもしれない・・・そんな予感がして・・・。



「はあ・・・はあ・・・」
早苗は走り続けた。自分はそんな理不尽は認めない、そう主張するかのように・・・しかし、
「ったく・・・てこずらせるんじゃねえよ!」
後ろから追いついていた不良らしき少年達に追い詰められ、とうとう袋小路に閉じ込められてしまった。
「さて・・・早速わが校のアイドル、東風谷早苗のストリップショーと行きますか?」
そんな声と共に早苗の服が少しづつナイフで切り裂かれる。声を上げれば助かるかもしれない。しかし、声も出せずに早苗は震え
ていた。そして・・・
「さ~て、あらかたむいたし、そろそろメインディッシュと行きますか!」
そう言いながら主犯格の少年が早苗のショーツを切り裂こうとした次の瞬間、
《ズシュッ》
「なっ、て・・・てめえ!」
そのナイフは早苗のショーツではなく、○○の腕を切り裂いていた。
「神奈子・・・頼む・・・」
○○が自分の上着を早苗にかけると同時に声をかける。すると・・・
「・・・あんた、まさかと思うけど・・・切れてないよね?」
神奈子は○○のほうを心配してきた。
「・・・こんなカスに生きてる価値があるとでも?」
そういう○○の目は既に怒りで真っ赤に燃え上がっていた。
「・・・止めはしないよ。けど、やりすぎないこと。それと・・・必ず今日は帰ってこい。いいね?」
それだけいうと早苗と神奈子はその場から消えてしまった。
「うわわ・・・ば・・・化け物!」
少年達は慌てふためいて我先に逃げ出そうとする。しかし・・・
「おめえら、知ってるか?」
「ひ・・・ひい!!!!!!」
○○の拳が振り上げられ・・・
「ラスボスからは・・・逃げられない・・・!」
無慈悲に振り下ろされた・・・。そして・・・聖バレンタインの町中にふさわしくない悲鳴とグシャリ、という音が響いた。



「・・・ふう」
○○は守矢神社の一室を当てられた自室でため息をついていた。自身では突き放してるつもりだったがどうやらまだまだ早苗がら
みのことに関しては自制、というかセーブが効かないらしい。そんなことを考えてると・・・
「あ・・・○○・・・」
早苗が部屋に入ってきた。
「・・・今日の事なんですが・・・その・・・」
どうやら、まだ恐怖が抜けないらしかった。
「乙女のピンチだったんだからな。当然だ。怖いんならそばに居てやるよ」
そう言って早苗を手招きするとそれに応じて早苗は○○の隣に座る。○○はそんな早苗の頭を撫でてやる。
「そうやって・・・頭を撫でてもらうのって・・・父さん以来です・・・」
嬉しそうにしているが・・・やがて嗚咽を漏らし始める。
「怖かった!無理やり奪われてしまって・・・神奈子様や諏訪子様・・・そして・・・○○に嫌われてしまうのが!」
「バカやろう!」
早苗を一喝する様に○○は怒声をあげる。
「俺たちをそんな風に薄情な人間や神だと思ってたのかよ!早苗にとって家族ってのはそんなもんかよ!」
そう言って○○は早苗をきつく抱きしめる。自分の熱を伝えて恐怖を焼き尽くせるように・・・。
「俺たちは・・・何があっても早苗を守る・・・。そういったはずだぜ?」
そう・・・それは早苗の両親が亡くなったときの誓い。○○が告げた、絶対遵守の血の掟だった。
「・・・なら・・・私を・・・あなたの物にしてください・・・」
そう言って、早苗は自分の体をさらに○○に密着させてくる。しかし・・・
《トンッ》
「えっ・・・?」
早苗は突然気絶してしまう。その首元には○○の右手刀が打たれていた。
「誰か・・・俺じゃない奴と結ばれろ・・・俺は・・・一生・・・お前の兄貴で居るって決めたんだ・・・」
そう呟くと○○は早苗をベッドに寝かせ、手早く身支度を整えた。
「・・・・・・・・・短かったけど・・・にぎやかだったな・・・」
そ~っと出掛けようとする明だったが・・・そこへ・・・
「早苗に黙ってで・・・良いのかい?」
「早苗・・・きっと○○のこと恨むぞ~?」
神奈子と諏訪子に見つかってしまう。意や・・・この二人は騙せないとは思っていたが・・・。
「俺がここにいると・・・二人にまで迷惑がかかる。それだけはごめんだ・・・」
そういう○○の視線には、既に5000はくだらない車のランプが見えていた。
「最後の頼み・・・聞いてくれるか?」
○○は振り返らずに二人に告げる。
「俺のことは・・・忘れてくれ・・・!」
そういうが早いか○○はそのライトの群れの中に飛び込んでいった。









「で、気づいたらここにいた・・・と?」
そう言いながらアリスはお茶のお変わりを注ぐ。○○は相変わらず下を向いたままで考え込んでいる。すると・・・
「・・・・・・・・・てい!」
《がすっ!》
「ってえ~!なにすんだよ!パチュリー!」
○○の頭にパチュリーが本の角で一撃を加えた。流石に集中してなかったため相当痛いらしい。
「つまり、アンタは早苗にいまだにご執心、て言うだけのごくごく単純な話じゃない?それならさっさと行きなさい。目的地は分

かってるんでしょう?」
そういうパチュリーの顔は、しかし怒ってはおらず優しい微笑を浮かべていた。その隣ではアリスも同じように微笑み、そして、
「それと、その荷物は私が責任を持ってあんたの庵に届けてあげるわ。さっさと行きなさい!」
○○の背負っていたチョコレートを上海と蓬莱に持たせた。
「・・・二人とも・・・すまねえ!恩にきるぜ!」
そういうが早いか○○は妖怪の山目指して猛ダッシュを始めたのだった。



「本当・・・そんな役回りよね?私たち・・・?」
アリスはそう言いながらお茶を飲む。
「何よ・・・この紅茶、しょっぱいじゃない?」
「アラ、奇遇ね?私の紅茶もしょっぱいのよ・・・」
二人は顔を見合わせる。その二人の瞳は涙で溢れていた。









○○が妖怪の山に付くと・・・そこは戦場と化していた。
「どうなってんだ!?こりゃ・・・まるで諏訪対戦そのものじゃねえか!」
○○は咄嗟に竜魂のスペルカードを発動させて戦場を駆け抜ける。途中には邪魔な妖怪たちもいる。
「俺の前に・・・立つんじゃねえ!!!!!」
○○の手が閃き・・・そして、
「爪符「ドラゴンクロー」!!!」
通常よりさらに巨大化した闘気の爪が全てをなぎ払う。そうこうしてやっと守矢神社に着く。そこには・・・
「くっ!一度は倒した相手なのに・・・遅れを取るなんて・・・!」
「あ~う~・・・。早苗を楯にされたら・・・手なんか出せないよ~!」
神奈子と諏訪子が地面に膝を付いていた。
「何があったんだ!早苗は!」
○○がそう言って二人に近寄る。そこへ・・・
「秘術「グレイソーマタージ」・・・」
○○めがけて無数の星型弾幕が襲い掛かってきた。
「なっ!これってまさか・・・!」
○○は弾幕をかいくぐるとその先にいる少女の姿を見て愕然とする。
「さ・・・早苗・・・!」
「○○!騙されちゃダメ!その子は今ミジャグジに取り付かれて操られてるんだ!」
そういう神奈子に向けて星弾が飛ばされる。それを○○は右手でかき消す。そして、
「天烈!【テンペストバニッシャー】!!!」
上空に飛ぶと早苗めがけて竜の爪を振り下ろす。そこへ・・・
「助けて・・・お兄ちゃん・・・」
「!!!」
早苗からもれる【お兄ちゃん】の声・・・それを聞いた○○の動きが止まり、そこへ・・・
「・・・バイバイ・・・!奇跡「客星の明るすぎる夜」!!!!」
○○の全身を激しく弾幕が打ち据える。
「ぐあああああああああ!!!!!」
その身を光の槍で貫かれ、地面に落ちた衝撃で肩が外れる。それでも、
「早苗・・・。お前だけは・・・助ける!」
宙で止まる早苗の顔を見る。その目からは真っ赤な涙が流れていた。それを見たから・・・
「・・・憤!」
《ゴキリッ!》
「って~!けど・・・これでいけるな・・・!」
多少の痛みは気にならなくなった。そう、早苗が・・・大切な妹が・・・たった一人の少女が助けを求めているから・・・
「絶対・・・あきらめない・・・!」
○○の目が真っ青に染まる。そして・・・
「夢符!「封魔陣」!」
「魔空「アステロイドベルト」!!!!」
空中の早苗をその場でとどめるかのように星の海が現れさらに結界が早苗を包む。
「霊夢!魔理沙!」
○○が二人を呼ぶと二人は渋い顔を浮かべたまま応える。
「アリスから聞いたぜ!事情はよく分からなかったがな!」
「諏訪子があわててくるから来てみればまた厄介ごと!アンタがそんな風になるってことはまた少なくともレミリアクラスってこ
とよね!そう長くは封じられないわよ!」
確かに霊夢が言うとおり徐々に結界が破壊され始めている。そこへ・・・
「闇符「霧の倫敦人形」・・・!」
無数の人形が現れて早苗を囲む。
「アリス!お前も来たのか!」
「私の大切な友人よ?当たり前じゃない!だけど・・・本当の意味で早苗を救えるのは○○だけなのよ。だから・・・」
「責任重大・・・だな」
そういうが、○○の周りに渦巻く霊気はさらに膨れ上がる。
「こ・・・こいつは・・・」
その規模に魔理沙は驚きを隠せない。なぜなら・・・
「どれだけ膨れ上がるんだぜ?既に私のファイナルスパーククラスはあるぜ・・・!?」
「○○が・・・本気になったってことかしら・・・?紫!」
「はいはい・・・結界の補強ね?任せて頂戴・・・それが私の責任だものね~♪」
そんな会話の間も○○は霊力をあげ続ける。そして・・・
「竜魂「ドラゴンインストール」!!!!!!」
次の瞬間爆発させる。その霊気は竜の姿を型作り○○に吸い込まれる。そして・・・
《ヴァサッ!》
その背中に黒白2枚づつの翼が現れた。
「まずは早苗の体からミジャグジをたたき出す。行くぞ!」
そういった瞬間、○○は早苗のゼロ距離に接近する。そして、
「んっ!」
「んなっ!」
○○は早苗に口づけする。さらにそのまま、
《ずるろろろろろろろろ・・・》
早苗の口内から白い蛇を引きずり出す。
『し・・・しまった・・・このままでは・・・!』
「そう・・・てめえを守るものはないってことだ・・・!」
絶望するミジャグジに○○は死刑を宣告する。
「てめえはこの世にゃ邪魔すぎる!吹っ飛んで反省しやがれ!」
そう言って天高く放り投げる。
「や・・・やめ・・・」
「極竜!「ドラゴンドレッド」!!!!!!!」
○○の宣言と共に天が炸裂するのだった。









「ん・・・あれ、私・・・何を・・・?」
目を覚ました早苗は隣で寝ている○○を見て驚きの顔を浮かべる。
「な・・・なんで○○がいるんですか!」
そこへ・・・
「起きたかい?早苗・・・後で○○に礼を言うんだよ?」
「えっ?」
「ミジャグジに取り付かれたアンタを○○は死ぬ気で助けてくれたんだ。それこそ・・・幻想郷すら破壊しそうな力でね・・・」
「そ・・・そんな・・・」
早苗は驚愕していた。秋ごろに再開した時には敵同士だった。そして、何の感動もなく自分を倒した。もう自分は関係ない・・・
そう言われたと思ってた・・・。しかし、今日は助けてくれた・・・。
「秋ごろのことなら・・・○○が言ってたよ・・・。今の早苗は神奈子のための巫女。だから・・・それより大きいウエイトを持
つものがいちゃいけない。だから自分は憎まれてやるよ。・・・てね・・・」
そこまでいわれて早苗は気が付いた。○○は何時でも早苗達のことを考えていたのだ、と。
「んん・・・くああああああ・・・。ん?今、何時だ?」
そう言いながら起きた○○に早苗は抱きつく。
「お兄ちゃん!ごめんなさい!」
そう言いながら早苗は涙を流す。例え自分が許されなくても・・・いや、それが当然だろう。そう思っても早苗は謝り続けた。す
ると、
「俺も・・・謝らなきゃな・・・早苗・・・」
○○はそう言うと・・・
「んっ・・・」
「ふむっ・・・んっ・・・」
二人は神奈子の前ということも気にせず長いキスをする。
「早苗を妹としてみるの・・・もうやめたいんだ・・・。対等の立場で・・・俺と並んで進んで・・・くれないか?」
それは不器用な告白、しかし、早苗が一番欲しかった言葉・・・。

この数日後・・・

「さあ!飲みやがれ~!」
「プワッ!萃香!直飲みさせんのはやめろっての!」
恒例の博麗神社の宴会ではいつもの面子が騒いでいる。いや・・・今日はいつもと違う姿が一人・・・。
「楽しんでる?早苗・・・」
「霊夢・・・。勿論・・・」
そう言って霊夢と共に縁側からまだバカ騒ぎをしている○○たちを見ている。
「宴会って・・・こんなに楽しかったんですね・・・」
「そうかしら?いつもとそんなには変わらないけど・・・」
そういう霊夢をよそに早苗は○○の様子を見ている。そして、ふと視線が合うと・・・○○は笑って見せた。早苗も笑ってみせる
。たったそれだけでよかった。そして気づく。
「そうか・・・私の見る景色が変わったんだ・・・」
「えっ・・・?何、早苗・・・?」
そんな呟きに霊夢が尋ねる。が・・・
「ううん・・・教えません。この気持ちは私だけのものです・・・」
そういう早苗の顔は幸せの真っ只中な顔だった。




                                                       終わり
後日談:

「神奈子さま・・・私・・・子供が出来ました♪」
「「「MJSK!!!!」」」

射「ごーがーい!!!あの○○がとうとうちちおやになるよー!!!!!」
ア「早速お祝いの人形作らなきゃ!」
パ「えっと・・・子供向けの絵本なんてあったかしら?」
霊「まあ、命名のお祝いは特別にただでやったげるわ♪」
○○「必ず・・・幸せにしてやるからな!まずはしっかりした仕事を・・・!」



永遠亭にて
永「・・・診断結果ですが・・・」
早「男の子ですか?」
神「女の子かい?」
諏「あ~う~、双子だったりしない~?」
永「想像妊娠です」
早「(°ロ°)」
神「(°ロ°)」
諏「(°ロ°)」
永「こっちみんな」


はい、こっから裏話ですが・・・
最初はただただ主人公が慌てふためく予定でしたが気づいたらシリアス全開になってました。
早苗ちゃんは現代っ子なのがツボで好きすぎてしまい自分の友達と最萌え投票では組織票を入れてますが、その支援のつもりで書いてしまいました。しかし・・・途中の不幸展開がひどいって言う人はごめんなさい(謝)
次回は、もし投稿するとしたらチルノの新スペルカード開発話だと思います。
初めてなため文法などがおかしいところがあったらゼヒゼヒご指摘をお願いしたいと思います。

天野明
コメント



1.名無し妖怪削除
これはすごい! こんな明らかに読者に嫌われるタイプのオリキャラを何の臆面も無く投稿できるなんて勉強不足にもほどがあります。


……ひょっとして逆に釣りかなんかですかね?
2.名無し妖怪削除
これは創造話に投稿するするようなタイプの話ではなくイチャレス用のはなしではないでしょうか?
3.名無し妖怪削除
今まで何度かオリキャラ出るような作品はあったけどこれは流石にイチャスレ行きだと思う
主人公の名前ないし
4.名無し妖怪削除
先ず、オリキャラが最悪です。オリキャラが嫌われる要素は幾つか有ります。
・男
・主役
・戦闘能力が弾幕少女達と同程度に高い
 ・寧ろ少女達以上に高い
 ・その戦闘能力が努力の賜では無く天賦の才である
・無意味に美形か、何の理由も無くモテる
・翼が生えている、又は生える
・クールを気取っている
・暗い過去と云う名の設定がある
・名前が作者の本名やハンドルネーム等と同じ
ちょっと書き出してみましたが、これらの要素を持つ者には読者は感情移入できません。何故ならこういうキャラクターは大抵が作者のコンプレックスの裏返しである理想や憧れの自分だからです。全く同じコンプレックスを持つ者にとっては彼の活躍は快感ですが、そうでない殆どの人にとっては何も嬉しくありません。
また、オリキャラ以上に最悪だったのが、オリ歴史です。霊夢達と一緒に異変を解決してきたとありますが、いつの話でしょうか。もし紅魔郷、妖々夢、萃夢想、永夜抄、花映塚、文花帖、風神録のどれか一つにでも該当しているのなら、誰もが激怒する事でしょう。東方の二次創作とはZUN氏による原作を公式とし、それらの間の空白を自らの想像力によって埋めていくもので、公式と矛盾する、または公式を否定するような作品は許されないので。そしてもし上記以外に異変があってそれだけ解決していたというのならば、それらの異変をこそ、まず作品として書くべきです。それをしないで「過去に異変を~」と書いてしまうのは、単なる怠慢です。
話の筋で言うと、早苗がミジャグジに取り憑かれるのがかなり唐突でした。主人公が行った時には既に憑かれていたため、初めは早苗やアリスが冒頭で相談していた主人公を振り向かせる作戦なのかと思ってしまいました。ところが話を読んで行くと自作自演ではなく、本当に憑かれている。何時、何処で、早苗が、どのミジャグジに、何故、どうやって(5W1H)憑かれたのかが全く説明されておらず、結局最後まで判りませんでした。
と、云う感じなのですが。文章力そのものに致命的な欠陥はありません。話の展開が取って付けた様な物に成らぬ様、貴方が理由付けを工夫しているのも多少伝わって来ます。今はまだまだ未熟ですが、これから悪い所を一つ一つ直し、更に修練を積めばいずれは立派な作品が書けるように成るのではないでしょうか。最後に誤字などです。
>成績でも何でも明を引き合いに出して
明って天野明さんの明ですか?
>会話は概ね明がらみのことだった
初め明と書いて○○に一つづつ直したのだとしたら、もっと良い方法があります。
>「呼び捨てだかまわないわ
「ら」が抜けています。
>チョコをあげることで明をやっつけ
CTRL+Fでテキスト全体から特定の文字列が有る場所を検索できるので、
>変わりに立ってくれる人
「代わりに」の変換ミスだと思います。
>出掛けようとする明だったが
その機能を使って取り零しが無い様に全て変換しましょう。
>まるで諏訪対戦そのもの
「大戦」のミスでしょうか?そしてそうだとしたら、諏訪大戦って何ですか?作中のみでしか通用しない単語には説明が必要です。
5.名無し妖怪削除
言い忘れです。
>永「想像妊娠です」
これには噴いたwwww