ある日魔理沙が博麗神社に遊びに来ると、境内で霊夢が弾よけの訓練をしていた。
「なにしてるんだ、霊夢」
「見てわからない? 訓練よ訓練、弾幕を避けるね」
「これは明日は雹が降るな」
「失礼ね……さて、終わりっと」
そう言うと、家の中へと入っていった。
「霊夢、茶をくれ。あと、ミカンもな」
後を追うように魔理沙もついていった。
「んで、なんでまた訓練なんてしてたんだ?」
こたつでくつろぎながら魔理沙が尋ねた。
「あれよ、こないだ山から営業停止しろって言いに来たじゃない? あれの抗議に行こうと思ってね」
「ほー、それで?」
「でも、今回のは異変て言うほど大きなものじゃないでしょ、ドンパチするのはちょっとねーと思ったの」
「おいおい、どうしたんだ霊夢。弾幕ごっこがお前の仕事だろう?」
「実はね、こないだ紫からとある話を聞いたのよ」
「どんな話だ? でもあいつの話は大概胡散臭いけどな」
ミカンをむきながら霊夢の話に耳を傾ける。
「外の世界には昔ガンジーという人がいたらしいのよ」
「そのガンジーさんがどうかしたのか?」
「なんでもその人は生涯、非暴力非服従を貫いたらしいの。しかもそれで相手を倒したという話よ」
「そんなバカな話があるかよ。第一それで勝負がつくのか?」
「わからないの魔理沙? このガンジーという人物は相当の実力を持った弾幕シューターよ」
「なぜそうなる」
熱弁を振るう霊夢に魔理沙は怪訝な顔し、ひいた。
「彼は、あらゆる弾幕を避け続け、相手が戦意を喪失するまで続けたのよ。そして、自分と相手との実力の差を見せつけて敵を倒してきたのよ」
霊夢はこたつから出て立ち上がり、両手を握りしめた。
「だから私もそれにならって避け続け、営業停止をふっかけてきたヤツより私の方が上であることを証明するのよ!」
「そんなことしなくても、普通に戦えばいいだろ?」
「何いってんの、これは弾よけの上達に繋がるのよ。そうすれば今まで行けなかった難易度もクリアできるはずよ。それに、私は魔理沙の3オプレーザーなんて裏ワザが無いんだから、こういう地道な努力が必要なのよ!」
「ちょっとまて、それじゃあ私が3オプレーザーに頼る奴に聞こえるじゃないか。というか、本当にどうしたんだ霊夢。努力とか一番無縁な奴だろお前は……」
「ふん、そんなのはもはや過去の私よ。というわけで、さっそく訓練がてらイージーモードに挑戦してくるから、留守番よろしくね!」
そう言うとあっという間に外に飛び出していった。
「行っちまったぜ……武器ももたずに…………」
ステージ1
イージーにおいてはほとんどザコが弾を撃つことはない。ただ出てきて止まり去っていく。
「へえー、ザコってこういう動きをするんだー。出てくる先から撃ち落としてるからなんだか新鮮ねー」
しばらくして秋 静葉、ついで秋 穣子があらわれるが、大した弾幕でもないので余裕でクリア。
「ふふふっ、神様なんていってもこんなものよ。さあ、次よ次」
ステージ2
「さあ、こっからはザコも弾を撃ってくるはずよ」
その言葉通り毛玉が現れては弾幕をばらまき、さらには自機にむかって突進してくる。
「まあ、この程度は避けれないとねー」
低速移動を使い慎重にクリアしていく。厄神様の鍵山 雛も難なくクリアー。
「さーて、次は山よ山。ウォーミングアップは終わりね」
ステージ3
鼻歌交じりで道中を進む霊夢。だが、その余裕はすぐに打ち砕かれる事となる。
スタートしてしばらくすると二匹のひまわり妖精が現れ全方位に弾をばらまく。それをかいくぐりしばらくすると、今度は四匹のひまわり妖精が現れ弾をばらまいてきた。
「左右からの攻撃か、でも大丈夫、ちゃんと弾をみれば……」
ピチューーン!
片方に集中しすぎもう片方の弾に被弾。なんというイージーミス!
「くうう、油断したこんなところで一機失うなんて……不覚」
落ち込む霊夢、それもそうである。攻撃しないということは点数が増えない、点数が増えないということはエクステンドしないということである。つまり、全六面をたった三機でクリアしなければならないのである!
「でも大丈夫、慎重にかすりながら隙間を抜ければいいのよ」
気を取り直した霊夢にステルスにとりが襲いかかる。
「中ボスね、大丈夫、避けることに集中すればいいのよ集中すれば……」
自分に言い聞かせる霊夢。だがそれが第二の悲劇だった。メインの青色弾幕に気を取られすぎ、サブの赤い弾幕に被弾した。
ピチューーン!
「のおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
自らのミスに血の涙を流し悔しがる霊夢。それでもなんとか精神を立て直し避けきることに成功。
その後に出てくる妖精の大軍が過ぎ去ると、毛玉の縦列編隊が登場した。
さてこの毛玉、自機狙い拡散弾を撃ってくるのはご存じだと思う。しかし、放置した場合どうなるか……過ぎ去るまで自機狙いの弾を撃ち続けるのである。加えて最初の列がUターンするころに次の列が現れるという波状攻撃、迫る弾幕はイージーの三面というレベルじゃなかった。
「なんなのよこの攻撃は! まるでザコたちのスペルカードだわ」
さしずめ、雑魚符「塵も積もれば山となる」といったところか。
ピチューーン!
「この私がこんなところでぇぇぇぇぇっ!!」
墜落し川の中へと消えていった。
ゲームオーバー……
夕暮れ迫る博麗神社。
魔理沙はこたつで丸くなりながら霊夢の帰りを待っていた。
「ま、魔理沙ぁ~」
玄関の戸が開き、情けない声が聞こえてきた。何事かと急いで向かうと、霊夢が力尽きた様子で玄関に倒れ伏していた。
「お、おい! しっかりしろ霊夢!」
「ああ、魔理沙……ノーショット、ノーボムは危険よ。未知の世界が見えるわ」
「わかった、わかったからもうしゃべるな」
「ガンジーは、彼は偉大よ……このやり方、イージーはイージーでも……クレイ(ー)ジー。ガクッ!」
「れ、霊夢ーーー!!」
博麗神社に魔理沙の叫び声が響き渡った。
「なにしてるんだ、霊夢」
「見てわからない? 訓練よ訓練、弾幕を避けるね」
「これは明日は雹が降るな」
「失礼ね……さて、終わりっと」
そう言うと、家の中へと入っていった。
「霊夢、茶をくれ。あと、ミカンもな」
後を追うように魔理沙もついていった。
「んで、なんでまた訓練なんてしてたんだ?」
こたつでくつろぎながら魔理沙が尋ねた。
「あれよ、こないだ山から営業停止しろって言いに来たじゃない? あれの抗議に行こうと思ってね」
「ほー、それで?」
「でも、今回のは異変て言うほど大きなものじゃないでしょ、ドンパチするのはちょっとねーと思ったの」
「おいおい、どうしたんだ霊夢。弾幕ごっこがお前の仕事だろう?」
「実はね、こないだ紫からとある話を聞いたのよ」
「どんな話だ? でもあいつの話は大概胡散臭いけどな」
ミカンをむきながら霊夢の話に耳を傾ける。
「外の世界には昔ガンジーという人がいたらしいのよ」
「そのガンジーさんがどうかしたのか?」
「なんでもその人は生涯、非暴力非服従を貫いたらしいの。しかもそれで相手を倒したという話よ」
「そんなバカな話があるかよ。第一それで勝負がつくのか?」
「わからないの魔理沙? このガンジーという人物は相当の実力を持った弾幕シューターよ」
「なぜそうなる」
熱弁を振るう霊夢に魔理沙は怪訝な顔し、ひいた。
「彼は、あらゆる弾幕を避け続け、相手が戦意を喪失するまで続けたのよ。そして、自分と相手との実力の差を見せつけて敵を倒してきたのよ」
霊夢はこたつから出て立ち上がり、両手を握りしめた。
「だから私もそれにならって避け続け、営業停止をふっかけてきたヤツより私の方が上であることを証明するのよ!」
「そんなことしなくても、普通に戦えばいいだろ?」
「何いってんの、これは弾よけの上達に繋がるのよ。そうすれば今まで行けなかった難易度もクリアできるはずよ。それに、私は魔理沙の3オプレーザーなんて裏ワザが無いんだから、こういう地道な努力が必要なのよ!」
「ちょっとまて、それじゃあ私が3オプレーザーに頼る奴に聞こえるじゃないか。というか、本当にどうしたんだ霊夢。努力とか一番無縁な奴だろお前は……」
「ふん、そんなのはもはや過去の私よ。というわけで、さっそく訓練がてらイージーモードに挑戦してくるから、留守番よろしくね!」
そう言うとあっという間に外に飛び出していった。
「行っちまったぜ……武器ももたずに…………」
ステージ1
イージーにおいてはほとんどザコが弾を撃つことはない。ただ出てきて止まり去っていく。
「へえー、ザコってこういう動きをするんだー。出てくる先から撃ち落としてるからなんだか新鮮ねー」
しばらくして秋 静葉、ついで秋 穣子があらわれるが、大した弾幕でもないので余裕でクリア。
「ふふふっ、神様なんていってもこんなものよ。さあ、次よ次」
ステージ2
「さあ、こっからはザコも弾を撃ってくるはずよ」
その言葉通り毛玉が現れては弾幕をばらまき、さらには自機にむかって突進してくる。
「まあ、この程度は避けれないとねー」
低速移動を使い慎重にクリアしていく。厄神様の鍵山 雛も難なくクリアー。
「さーて、次は山よ山。ウォーミングアップは終わりね」
ステージ3
鼻歌交じりで道中を進む霊夢。だが、その余裕はすぐに打ち砕かれる事となる。
スタートしてしばらくすると二匹のひまわり妖精が現れ全方位に弾をばらまく。それをかいくぐりしばらくすると、今度は四匹のひまわり妖精が現れ弾をばらまいてきた。
「左右からの攻撃か、でも大丈夫、ちゃんと弾をみれば……」
ピチューーン!
片方に集中しすぎもう片方の弾に被弾。なんというイージーミス!
「くうう、油断したこんなところで一機失うなんて……不覚」
落ち込む霊夢、それもそうである。攻撃しないということは点数が増えない、点数が増えないということはエクステンドしないということである。つまり、全六面をたった三機でクリアしなければならないのである!
「でも大丈夫、慎重にかすりながら隙間を抜ければいいのよ」
気を取り直した霊夢にステルスにとりが襲いかかる。
「中ボスね、大丈夫、避けることに集中すればいいのよ集中すれば……」
自分に言い聞かせる霊夢。だがそれが第二の悲劇だった。メインの青色弾幕に気を取られすぎ、サブの赤い弾幕に被弾した。
ピチューーン!
「のおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
自らのミスに血の涙を流し悔しがる霊夢。それでもなんとか精神を立て直し避けきることに成功。
その後に出てくる妖精の大軍が過ぎ去ると、毛玉の縦列編隊が登場した。
さてこの毛玉、自機狙い拡散弾を撃ってくるのはご存じだと思う。しかし、放置した場合どうなるか……過ぎ去るまで自機狙いの弾を撃ち続けるのである。加えて最初の列がUターンするころに次の列が現れるという波状攻撃、迫る弾幕はイージーの三面というレベルじゃなかった。
「なんなのよこの攻撃は! まるでザコたちのスペルカードだわ」
さしずめ、雑魚符「塵も積もれば山となる」といったところか。
ピチューーン!
「この私がこんなところでぇぇぇぇぇっ!!」
墜落し川の中へと消えていった。
ゲームオーバー……
夕暮れ迫る博麗神社。
魔理沙はこたつで丸くなりながら霊夢の帰りを待っていた。
「ま、魔理沙ぁ~」
玄関の戸が開き、情けない声が聞こえてきた。何事かと急いで向かうと、霊夢が力尽きた様子で玄関に倒れ伏していた。
「お、おい! しっかりしろ霊夢!」
「ああ、魔理沙……ノーショット、ノーボムは危険よ。未知の世界が見えるわ」
「わかった、わかったからもうしゃべるな」
「ガンジーは、彼は偉大よ……このやり方、イージーはイージーでも……クレイ(ー)ジー。ガクッ!」
「れ、霊夢ーーー!!」
博麗神社に魔理沙の叫び声が響き渡った。
ただ、ノーマル以上はまだできないヘタレですが・・・
いや、あれ、カオスになりますよー
ノーヴォム、ノーショットPLAYは未だ見た事ない領域!チルノとか橙で撃沈しまくりです。