ある日の事、ヤツメウナギの屋台を出していた夜雀が
「……何か新しい歌を考えよう」
と思い立って、何か歌のヒントがないか幻想郷を冒険する事にした
旅に出た夜雀が一番初めに出会ったのは、魔法の森の人形遣い
彼女が持っている人形が、どこかに行ってしまったらしいので
一緒に探す事にしました。しばらくすると、探していた人形が
二人の下にやってきました、その両手には沢山の花が……
どうやら、人形遣いのためにこっそりと花を持ってきたかったみたいです
人形が無事な事を確認すると、人形遣いが手伝ってくれた御礼をしたい
と言ってくれたので、自分が今新しい歌を考えていると答えたら
人形遣いは少し考えた後、何処からか一つの人形を取り出すと
その人形の中から曲が聞こえてきました。
「この人形は私の大切なオルゴール……聞かせてあげるわ」
そう答えて、オルゴールを聞かせてくれました。
何か、新しい歌のヒントになりそうです
この曲を夜雀は心に刻みました
人形遣いに別れを言うと、夜雀は再び冒険を開始しました。
次に出会ったのは、湖の近くにいた大妖精でした。
彼女は、何かを探していて慌てていたので詳しく聞くと、
今日の朝から妹分の氷の妖精であるチルノが見当たらない
とのことなので、一緒に探すのを手伝う事にしました。
しばらくすると、湖の中に大きな氷の塊が浮いて居るのが見えたので
怪しいと思って近づくと、チルノが湖の中から足を出してじたばたしてました
とりあえず、氷の塊からチルノを抜き出して、事情を聞いた所
湖の中に頭からダイブしたらこうなったとのことでした。
とりあえずチルノを大妖精の所に連れて行くと、連れてきたチルノを
大妖精が抱きしめる、そして夜雀に感謝の意味を込めて
歌を歌い始めました、大妖精が歌を終えると
「この歌は、妖精達が歌う歌……普段は余り歌わない歌なんです」
そう答えて、夜雀にお礼を言いました。
この歌も、夜雀は心の中に刻みました
その後紅魔館に向かいましたが、その門番は眠っていました
どうやら、今の夜雀では起こす事が出来ないみたいなので
違う所に向かう事にしました…
次に出会ったのは、真っ暗な闇を纏ったルーミアでした
彼女は、お腹をすかせていたので食べられそうになりましたが
こんな時のために持ってきた、ヤツメウナギを渡して食べさせると
お腹が膨れた事に、満足したルーミアは、お礼に踊りを見せてくれました
「わは~♪」
踊りよりも、その時ルーミアが口ずさんでいた曲を
夜雀は心に刻むことにしました
ルーミアと別れてからしばらくすると
目の前から、音楽を鳴らしてやってくる三人姉妹が見えました
そして、気がつけば目の前にやってきていました
三人は、夜雀に気がつくと一緒に歌わないか?
と声をかけてきてくれましたが、夜雀は
今は、新しい歌を考えている最中なのでまたと言って別れようとしたら
三人は、少し話し合いをしてから
「……もしかしたら、何か協力できるかも知れない」
と、三姉妹の一番上の姉が話してくれたので、一緒についていく事にしました。
三人姉妹と一緒にやってきたのは、三人姉妹が住んでいる家の中にある
ピアノの前でした、そして、しばらくとの場で待つように言われると
(♪~~♪~~~~)
なんとそのピアノが勝手に動き出して、曲を弾き始めました
夜雀は驚きながらも、その不思議な曲を心の中に刻み込みました。
三姉妹にお礼と、今度お店に来たときに少しおまけする事を言うと
夜雀は、再び移動を開始しました。
しばらく、夜雀が飛んでいると
綺麗な向日葵畑が見えたので、そこに立ち寄りました
そこには、大妖怪といわれているフラワーマスターが座っていました
これは大変!攻撃されるかも…と思っていましたが
実際はそのような事は無く、お茶に誘われたので
少しおどおどしながらも、その誘いに乗る事にしました。
その席で、自分が今、新しい歌を考えようとしていると教えた所
フラワーマスターが少しだけ笑い、、彼女がいつも持っている傘を
少し動かしました。
すると、大量にあった向日葵が道を開き、その先には
変な顔がついているサボテンが生えていました
「……そのサボテンに耳を近づけてみなさい」
そういわれて、恐る恐るそのサボテンに耳を近づけると
(チャポン……)
サボテンが、水を吸っている音が聞こえてきました
フラワーマスター曰く、これが花の歌だそうです
夜雀は、この花の歌を深く心に刻むと、
フラワーマスターにお礼を言おうとしたら、フラワーマスターが
「ちょ、ちょっと教えてほしい事があるんだけど…」
そう言って、夜雀にお願いをしてきました
夜雀は、自分の知っている全てをフラワーマスターに話しました
多分、明日は蟲の王がこのお花畑にやってくることでしょう。
向日葵畑を後にした夜雀は、何処に向かうかを考えていると
ふと、先ほど起こせなかった、紅魔館の門番を思い出したので
そちらに向かう事にしました。
紅魔館に向かうと、先ほど眠っていた門番がまだ眠っていました。
とりあえず、耳元で起きるように言うと
「はわっ!?ね、寝てません!寝てませんよ!?」
そういって、門番が跳ね起きました
そして、辺りを見回してから、ほっと一息つくと
「はあ、起こしてくれてありがとう…」
そういって、夜雀に感謝の言葉を述べた。
一息ついたところで、眠っていた門番に今、
自分が新しい歌を作っていると言う事を話すと
門番は少し考えてから、歌を歌い始めた…
門番曰くこの歌は、古い子守唄らしい
この歌を夜雀が心の中に刻み込む
そして、再び何処かに行こうとしたときであった
何者かの恐ろしい気配を感じて、夜雀が後ろを振り向くと
そこには、自分の天敵である冥界の姫の姿があった
「今日のご飯は夜雀ね」
なんて恐ろしい事を言うのでしょう
逃げ出そうとしましたが、足が動きません
新しい歌を作ろうと思っていたのに、どうやらここまでのようです
諦めかけたその時
「早く逃げてください!」
後ろから現れた紅魔館の門番が、夜雀を逃がしてくれました
しばらくの間隠れていると、冥界の姫の気配が消えたので
急いで門番の下に向かいました。
「!?」
夜雀が見たのは、勝てない勝負をしてボロボロになった門番の姿
最後に、自爆のような事をしてまで夜雀を逃がしてくれたのです。
夜雀は、自分を助けてくれた門番にすがり付いて泣くと
門番の胸から、なにやらメロディが流れてきた……
ただの心臓の音なのだが、夜雀はその音を心に刻み込むと
大急ぎで、門番を紅魔館に運んだ…
門番を紅魔館に運んだ夜雀の所に
冥界の姫が改めてやってきた、どうやら門番をあのままにしておいたのは
夜雀をここに運ぶための罠だったみたいだった、
だが、夜雀は逃げようとしないで冥界に姫の前に立つと
「♪~~♪~~~~~」
歌を歌い始めた
「♪~~~~~」
それは、森の人形使いのオルゴール
「~~~~♪」
それは、妖精が歌う歌
「~~~♪」
それは、宵闇が踊るための歌
「~~~~~♪」
それは、ひとりでになる不思議なピアノの音
「♪~~♪~」
それは、花が歌う歌
「~~♪~~」
それは、眠っていた門番が歌ってくれた子守唄
「♪~♪~♪」
そして、自分を守ってくれた者の心の音
最後に、自分が歌う歌……
八つのメロディを合わせたこの歌を歌い終えると
冥界の姫は、目から涙を流していた
とても懐かしい感じがしたらしい……
そして、負けを認めると冥界の姫はそのまま冥界に帰っていった
夜雀のレパートリーに新しい曲が入りました
大人も、子供も、お兄さんも…一度はその曲を聴きに
夜雀の屋台に行ってみてください
おしまい
あの感動を思い出す良いお話でしたGJ!
こんなときのために?
3は賛否両論ですが、自分は好きです
みすちーなら、あの愛の歌を透き通った声で見事に歌いきってくれるんでしょうね。聞いてみたいなぁ…
…ん?となると、次は幽々子の逆襲ですね?w
歌のヒントは未だにソラで歌えるのに無念
キューピー人形なぜ泣くのそれはカナリアが鳴くからよ
サルが歌えばピアノも歌うピアノはおばけが弾くのかな
砂漠のサボテンさびしそう一人でよなよな歌ってる
ドラゴン倒れて音符が残るイヴが最後に歌うときクイーンマリーに時間が戻る
感動が甦りました。
2しかやったことがないのですが、全ての要素を集めた時は感動します。
泣けたです