Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

無題

2008/01/28 00:52:08
最終更新
サイズ
4.74KB
ページ数
1
※この作品は、とある漫画を東方キャラで演じてます。つまりパロディー…?オマージュ…?そんな感じです。苦手な方は勘弁してください。





夜もほどよく更けた紅魔館門前、そこにあやしい影一つ。

「ふっふっふ。今日の特ダネ(ターゲット)は、紅魔館門番の寝姿!!
 これで新聞の売り上げが3倍に跳ね上がるはず!!」

射命丸文だった。どうやら彼女は、紅魔館の門番である、紅美鈴を盗撮しようとしているらしい。

「これは盗撮じゃありません!!報道の新境地を開くための崇高なる取材です!!」

…まあ、盗撮だか取材だかはさておき、幻想郷最速のスピードを(無駄に)生かしながら、文は門番の詰め所にたどり着く。
無論、夜勤の妖精メイドに気づかれることなく。

なお、夜はこの館の主の時間でもあるが、彼女は最近、博麗神社に通うため、よい子の生活(早寝早起き)が習慣になっている。
吸血鬼としてどうなのか。

「さて、ここが美鈴さんの寝室ですね。
 ‘カチャ’情報通り鍵はかかってませんね」

ちなみにこの情報は、某日陰の魔女から入手。
対価として普通の魔女の寝姿写真。霧雨ハウスは意外と警備が手薄だそうです。

「くっくっく、ついに特ダネです。
 …よく眠っているみたいです。寝顔、はいけ~ん」

ついに聖域までたどり着いた文!危うし紅美鈴(の寝姿)!!と、

「あたいったら最強ね!!」

「のわぁっ!!」

なぜか、チルノが立ち上がり、胸を張り叫んだ。寝ぼけているようだ。

「び、びっくりした!どうしてチルノちゃんがここに!?
 …ほら、寝ぼけてないでおやすみなさい」

「むにゃむにゃ…、サイキョー…」

「ふう、どうやら美鈴さんは起きなかったみたいですね。
 それにしても、子供に好かれそうな人?だと思ってましたけど、一緒に寝ているなんて…。
 まてよ、優しいお姉さんと幼女の寝姿のコラボ!
 これはこれで特ダネになりません!?新聞の売り上げが3倍から…」

「ん~、おなか減った~、とりにく~。‘かぷっ’」

寝ぼけたルーミアが、文にかみついた。
かみついた場所は想像にお任せします。

「ーーーーーーーーーーッ!!!!」

痛みで飛び回る文、けど叫び声は上げないプロ根性!
痛すぎて声を上げる余裕がないのかもしれないが。

一頻り飛び回った後、ルーミアを引きはがし、寝かしつける。

「私は食べていい鳥ではないですよ。ほら、おやすみなさい」

「そーなのかー…。むにゃむにゃ…」

「ひどい目に遭いました…。
 美鈴さんは…、寝ていますね。
 さて、カメラの準備をして…」

「そこのあなた、何をしているの!?」

「ひっ!!」

突然声をかけられ、文がそちらを振り向くと、咲夜と小悪魔が立っていた。

「あ、その、こ、これはですね…」

しどろもどろに弁解しようとする文。
咲夜と小悪魔は冷たい目で文を睨んでいる。

「こんな時間に門番長の寝室にいるなんて…」

「あなたまさか、美鈴に夜這いを!」

「「私たちと同じ考えね!!」」

え?と文が思っているうちに、咲夜が美鈴に飛びかかる!!

「かくなる上は、早い者勝ちよ!!美鈴のスイカップはわたしのもの!!」

小悪魔も一瞬遅れるが、ついて行く!!

「メイド長!抜け駆けはずるいですよ!!」

二人が美鈴に襲いかかる!!と、その時!!

「破ッ『華符 破山砲』!!」

「「アーーーーーーーッ!!」」

寝ていたはずの美鈴が起き上がり、スペルカードを放った!
襲いかかろうとした二人は、返り討ちにあい、お星様になりましたとさ。

撃退した美鈴は、

「ふわぁ~」

と、あくびをし、再び夢の中へ。

「…わ、私、実はとんでもない人?を狙おうとしているんでは…」

美鈴の努力返しを見て、弱気になる文。
しかし特ダネのため、後には引けない!

「そうです、写真はあまり近づかなくても、撮れるんです!
 慎重にゆっくり近づいていけば、射程距離に入れるはず…」

言葉通り、ゆっくり慎重に、しかし着実に美鈴に近づく文。
だんだん目が血走ってきている。

「売り上げ3倍まで後4歩、3歩、2歩、1歩…」

シャッターチャンスまであと少し!!しかし、

「さっきから、うるさいなぁ。『禁忌 レーヴァテイン』!」

「え!!アーーーーーーーッ!!」

そして、三つ目のお星様になりましたとさ。



「ん、どうしましたか?フランドール様?」

「ん~、うるさかったから、ドカーンしたの」

「あらあら、そうですか。お昼寝(←吸血鬼だから)続けますか?」

「うん。めーりん、ギュッとしてー」

「はいはい。甘えんぼさんですね」

「甘えんぼでいーもん。ふかふかー」

「では、おやすみなさい」

「おやすみー」




翌朝。

「「いってきまーす、めーりんねーちゃん!」」

「はい、いってらっしゃい」

いつのまにか、自分の部屋に住み着いてしまったチルノとルーミアを送り出した美鈴は、いつもの通り門番をしていた。
なお、フランドールは自分の部屋でお休み中。

「おはよう、美鈴」

「おはようございますー。門番長」

「あ、咲夜さんに小悪魔ちゃん、おはようございます。で、どうしましたか、その怪我」

天候などを確認ついでに美鈴に挨拶に来た、咲夜と小悪魔。包帯姿。

「ちょっと小悪魔の悪戯に引っかかってね…」

「メイド長のお仕置きで…」

昨夜のことを話すわけにもいかず、適当にはぐらかす二人。

「そうですか、二人ともほどほどにしてくださいねー」

いつものことだと思い、美鈴は深く突っ込まなかった。



妖怪の山の滝壺にて、焦げた文が浮いていた。

「文様…、大丈夫ですか?」

一部始終を見ていた椛に、助け出される文。

「しくしくしく…、次回こそは!!」

まったく懲りてませんでした。
はい、某南国少年からのネタです。すみませんでした。

一度妄想が広がると止められなかったんです。
ぺ天使B
コメント



1.名無し妖怪削除
元ネタがさっぱりわからんかったけど普通に面白かった
2.名無し妖怪削除
あのんばばっていうセリフが印象的な子供が主人公の漫画ですね?
3.名無し妖怪削除
テラパプワwwww
続編の奴、この前終わったんだよね・・・orz
4.名無し妖怪削除
続編は顔が長くなったあれですね
元ネタうんぬんを別にして面白い
5.名無し妖怪削除
元ネタを知っている筈なのに全く気付かんかった けど普通に面白かった