「天命とは……かくも残酷なのですね……by孔明」
「姉者、優れないようですな、如何なされた」
「あら妹者。いやなに、もうすぐ節分だなぁと思って」
「節分とは……噂に聞いたことがござりますぞ。なんでも、鬼を退治する行事とか」
「そーなのよねー」
「っていうか、こないだやった気がする。変なのり巻き食べたじゃん」
「一年に四回ぐらいあるのよ。鬼退治」
「へー」
「別に豆ごとき私の敵ではないけど」
「わー強がってる」
「メイドどもが調子乗って豆ぶつけてくるのが嫌」
「わー忠誠心ゼロ」
「別に豆ごとき私の敵ではないんだけどね」
「そうですね」
「あいつら言っても言うこと聞かないし、どうにかならないのかしら」
「ダメだと思うよ。妖精って馬鹿だし」
「あらあらダメよ妹者。他人を簡単に馬鹿にしちゃ」
「だってー」
「そういうのは陰ではなく正々堂々と言いつけてやるのが吸血鬼流なんだじょ」
「ばか」
「私!?」
「ばーか」
「そんな……悲しいわ、貴方がそんな風に思っていたなんて」
「ばーっか」
「あの、私ここのお嬢様なのよ。わかる?」
「ばかだけどね」
「いや、あの……」
「ばーか」
「ぐすん」
「あー泣いちゃった。ごめんね?」
「腹立つわー」
「馬鹿といわれて怒るのは自分で馬鹿だと認めてる証拠だって漫画で読んだ!」
「馬鹿にされるほうが悪いのよ」
「ばーか」
「ぐすん」
「冗談だよう」
「だって、涙が出ちゃう。女の子だもん」
「と、齢五百を超えるご長寿おばあちゃんが申しております」
「おばあちゃん言うな」
「じゃあおじいちゃん」
「おじょーさま! 百歩譲っておじょうちゃん」
「と、齢五百を超えるご」
「はっ倒すぞ!」
「きゃーおかされるー」
「犯すぞ☆」
「あんらめぇ☆」
「ところで何であんた鍋かぶってるの?」
「兜」
「……可愛いわね」
「あ、馬鹿にした目をしている。物事をはっきり言うのが吸血鬼ちゅ、吸血鬼流」
「ぷ、噛んでやんの」
「く、っく吸血鬼りゅー!」
「きゅうけつきちゅう」
「うー!」
「可愛い響きじゃない。吸血鬼ちゅう」
「気にすることはない。人間誰しも間違いはあるさ」
「吸血鬼だけどね」
「能あるトンビは鷹を生むのよ」
「もう全く意味わからないけどまあいいや」
「トンボだっけ?」
「そこじゃない」
「トンマ?」
「ダイワハウス」
「なんでダイワハウスなんだ……」
「能あるダイワハウスは……。で、何の話だったっけ」
「吸血鬼ちゅ、流の話」
「ぷ」
「ううー!」
「あんたわざとやってない?」
「わざとなどやるものか。この私を誰と心得ておる」
「舌っ足らず」
「それもそうか」
「わざと噛んだところ言い直して素で噛み直してるでしょ」
「違うもんー。どっちもわざとだもん」
「こやつめ、ハハハ!」
「ハハハ!」
「どの唇がちゅうしてほしいと……。で、何の話だっけ」
「ダイワハウス」
「何でダイワハウスなのよ」
「いいえ、ケフィアです」
「冬ねえ。ブルガリアの冬は寒そうねえ」
「ヨーグルトじゃないっつってんだろだらず」
「言ってねえだろだらず」
「『いいえケフィアです』っていうのはヨーグルトじゃないって意味なんだよだらず」
「知らなかったよだらず」
「おぼえとけだらず」
「おぼえたよだらず」
「だらずって何?」
「ダライアスツインの略」
「『ず』ないじゃん! 『ず』仲間はずれなのひどいよ!」
「これが……格差社会よ……」
「そんな……そんなの……悲しすぎるよ……」
「サブプライム問題が……で何の話だっけ?」
「んと、ちゅうしてほしいとかそんな」
「んー」
「んっ」
「うちゅうのほうそくが……で、何の話だっけ」
「あ、そうそう節分だよ」
「ダライアスツインの話?」
「いや節分だよ」
「そんな話をいつした!」
「最初」
「ふっ……忘れたね……」
「ばーか」
「ひどくね?」
「ばかじゃなかったらへんたいよ」
「変態だとう。このビューティフォーパーフェクトサブプライムな私が変態だとう」
「へんたいじゃなかったらろうすいよ」
「それは聞き捨てならないわね」
「痴呆だわ。しょうがないよ、こればっかりは」
「んー、そっかぁ……」
「もう歳だもん」
「飯はまだかのう……。で、何の話だっけ?」
「もうええわ」
「「ありがとうございましたー」」
「……ちっがーう!」
「レミリアの壺[5]が割れた」
「ぜんぜん違う!」
「先生、これで99個目の失敗作です」
「あれ、イベント見たあともう一度入るとちゃんと100個目の失敗作になってるのよね」
「255回目の失敗作を見たあともう一度入ると0個目になるんだよね」
「オーバーオールってやつね」
「オーバーフローだけどね」
「で、何であんた鍋かぶってるの?」
「銀のナイフに対抗すべく開発された」
「ふむ」
「超合金Z製特殊装甲にございます」
「あらヒーローごっこ?」
「また茶化すー。本物なんだよー」
「ほーら怪人だぞぉー。ぎゃおー」
「……」
「がおー」
「ふっ。子供ね……」
「なんだと」
「こどもこどもー。貴方にはコドモ戦車がお似合いよ」
「だれが部屋では強いけど通路では攻撃できないって!?」
「せいぜい柱部屋で鉄の矢量産するがいいわ! さらにシリーズ進むごとにレベルアップが減ったり2倍速能力がなくなったりするがいいわ!」
「五月蝿いわねあんた、後の作品ほど弱くなるのは咲夜だけで十分よ!」
「ふーんだ、あんただって大したことないくせに! 文花帖でLEVEL7なんて中途半端な位置にいたくせに!」
「ろくに出番もないあんたに言われたくないわこのドンタコスが!」
「ドンタコスを悪く言うな!」
「言うね! ドンタコスとドン小西の違いがわからないわ!」
「な、ドン小西まで悪く言うとは何たる不敬、何たる不忠!! もう許しませんぞー」
「夜の王に不敬も不忠もないわ! あるのは不老と不死だけさ!」
「うまいこと言ったつもりかコドモ戦車!」
「ま、また子供扱い……ならまだしもコドモ戦車扱いとは……! わからない人にはとことんわからないじゃないの!」
「知らないよテンションでごまかせそんなの! このクロスボウヤー!」
「あ! 一レベル下げやがったわね! っていうかせめて紅い奴にしなさいよ紅い奴に! 青とか一番嫌い!」
「紅の豚」
「えっ、えー、それだけはやめて! 豚だけはやめて!」
「わたし好きだけどな、紅の豚」
「嫌よ豚呼ばわりはやめて! 例え名作でも!」
「永遠に紅い幼き豚」
「いやあああああああ!」
「亡き王女の為の豚」
「はっ倒すぞこの金髪幼女が!」
「きゃーおかされるー」
「犯すぞ☆」
「きゃっ☆」
「で、何の話だっけ?」
「バラモスが弱いとかそんな感じじゃなかった?」
「あー違う、ツインビーの合体攻撃が使えないって話だわ」
「ダライアスツインの最終面がクリアできないって話だよ」
「えー?」
「えー?」
「ところで何であんた鍋かぶってるの?」
「聞いて驚け!」
「おう!」
「これを身に着けることで溢れ出る力を抑えていたのさ……」
「なんですって! じゃあ貴方の力は……」
「とりゃ! これを外す!」
「莫迦なッ!? 戦闘力1010……1064……1120……まだ上がっていく……!?」
「さらに、この重さ100トンのパンツをも外す!!」
「スカウターが物故割れた」
「教えてあげましょう、私の戦闘力は53万です」
「咲夜が鼻血で、いや裸足で逃げ出すわけだわ……こんな奴が地球に残っていたなんて……」
「わたしはスペルカードを二枚、残している……この意味がわかりますか?」
「わからん」
「ばーか! ばーか!」
「なんだとー」
「打って出る気概もないか。呆れた将よ」
「莫迦めが、莫迦めがッ! 兵法を知らぬ凡愚どもめ! 今に見よ!!」
「腑抜けの小僧め。帰って母親に泣きつくがよいわ」
「莫迦めが、莫迦めがッ!」
「あ、思い出した。節分がどうとかって」
「あぇー? そんな話だったっけ?」
「そんな話だったよ。楽しみね、ナントカ巻き食べれる」
「そうね。楽しみだわ、ナントカ巻き」
「うん。ナントカ巻き」
「ところで何であんた鍋かぶってるの?」
「ファッションかなんかじゃね?」
「で、何の話だったっけ」
「司馬懿が五丈原でどうたら」
「ああ、諸葛亮が天命をどうたら」
「蜀もうだめぽ。劉禅じゃだめだもうだめだ」
「天命とは……かくも残酷なのですね……」
「天命といえばさー、もうすぐ節分じゃね?」
「ああそうだわ。それは憂鬱だわ」
「そう? こないだもやらなかった? 変なのり巻き食べたじゃん。のり巻き」
「一年に四回あるのよ。鬼退治」
「へー」
「別に豆ごとき私の敵ではないけど」
「わー強がってる」
「メイドどもが調子乗って豆ぶつけてくるのが嫌」
「わー忠誠心ゼロ」
「別に豆ごとき私の敵ではないんだけどね」
「そうですね」
「あいつら言っても言うこと聞かないし、どうにかならないのかしら」
「ダメだと思うよ。妖精って馬鹿だし」
「あらあらダメよ妹者。他人を簡単に馬鹿にしちゃ」
「だってー」
「それで何の話だっけ?」
「……ナントカは実在しない。ナントカとは、面白いえすてぃーじーを、……しょうぎょうに……とがらない? レベルの高い えすてぃーじーを やりたいと のぞむ人々の間で、……じ、ぜん? はっせい、てきにうまれた、理想のキャラクターである」
「惜しい、三十点」
「ところでおねーちゃん、何でエプロンしてるの?」
「チョコを作るのよ! もうすぐバレンタインデーだから!」
「おー。面白そう。わたしもやるー」
「OK。厨房借りに行くわよ!」
「……でも誰に渡すの?」
「……自分へのご褒美?」
「ふっ。いい歳こいて売れ残った女は寂しいねえ」
「ナンだとこのカレー粉が! 歳食ってると馬鹿にするのか子供だと馬鹿にするのかどっちかにしなさいよ!」
「年増のくせに頭だけがきんちょだって言ってんだ甘口カレーしか食べらんない幼女舌が!」
「馬鹿にすんな、中辛までいけるわ!」
「にんじん残すくせに! らっきょ残すくせに!」
「私は小食なのよ」
「にんじんは身体にいいんだぞ!」
「知ってるもん! でもその身体が受け付けないんだからしょうがないじゃないの!」
「私見たよ、こっそりパチュリーににんじん食べてもらってるとこ見たもん! おかげでパチュリーは一ヶ月で身長が三十センチ伸びました!!」
「健康第一! よく食べてよく寝て、しっかり運動しよう!」
「食事は健康の礎だ! みんなも毎日朝ごはんをしっかり食べて、元気に暮らそうね! フランとの約束だよ!」
おわり
お帰りなさい
お帰りなさい
霊「今回も気合入ってますね。」
森「では、審査委員の人に聞いてみましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
霊「では、審査委員の点数をどうぞ!!」
第三回「東方M1グランプリ」より。
ネタが多すぎて把握しきれんわw
話がループしてる辺りやっぱり吸血鬼は脳無しか……?
素敵すぐる。さいこーです
お待ち申し上げて噴きました
100点あげるわ。
お帰りなさいコメントがたくさんあったので案外忘れられてないんだなあとまるで他人事のように感じたりもしてました
皆さんコメントありがとうございます。
>30センチ~
1ヶ月に30センチ伸びたら困ります。
膝が痛い
>翼 さま
れみちゃんとふらんちゃんのつもりです
>鍋~
おお同士よ。黄巾党に迎えてやってもよいぞ
>まさかの~
最初はダラズのことを本気でダライアスツインの略だと思っていました
自分でも謎の出来事です
>時空や空間を翔る程度の能力 さま
鱸さまから100点をいただけたので健闘できるかもしれません
>パチュ~
偏食やめたら治った
健康第一!!
>カオス空間
カオス作家を名乗るために頑張っているところです
>不思議空間
幻想郷の住人は霊夢に限らず、どっかふわふわしてる気がします
飛ぶし
>ガンパレ~
そうだったのか
>つくし さま
待っていていただけるなんて……どきどき
私も貴方のSSを秘かに愉しみにしておりますわ。
>鱸 さま
ありがとうございます。
実は無双3なんですが、点数を下げられそうなので黙っておきます。