「あら、藍さんじゃない。ずいぶんと早いのね」
「明日から学会なんでね、これから帰って準備さ」
「たいへんね」
「ところでお前、明日は試験だろ?こんな所にいていいのか?」
「できることは全部やったわ、あとは本番を待つのみよ」
「ほう、余裕だな」
「そうでもないわ、これでもずいぶん緊張してるの」
「お前がそんなこと言うとはね。まあ、お前なら大丈夫だろ」
「うん、ありがとう」
「香霖、ノートくれ!」
「またかい?これで今日は三冊目じゃなかったかな?」
「明日は試験だからな、とばして行くぜ」
「やりすぎて明日に響かないようにしてくれよ、ほら」
「おや、私は鉛筆は頼んでないぜ?」
「サービスさ、合格しますようにってね。ほら、五角形なんだよ」
「サンキュー、これがあれば百人力だぜ!」
「明日は頑張ってくれよ」
「河城先生、ノート買ってきたぜ!」
「よし、ラストスパートといこうか」
「はい!」
「ところで八雲先生はどうしたの?」
「明日の試験の準備だ」
「貴方がすればいいんじゃない?」
「私もそう言ったんだけどね、お前たちの一生に関わることだから、疎かにはできないってさ」
「へえ、それじゃ明日は期待に応えないとね」
「おいおい、帰り道はそっちじゃないだろ」
「ちょっと神社に寄ってくの」
「そうか、明日は頑張れよ」
「八意先生、次の問題お願いします」
「あら、まだやるの?あなたの実力ならもう十分すぎる程よ?」
「やるからには、満点取りたいんです」
「ふふ、十六夜さん、あなたのそういう所大好きよ。明日は楽しみね」
「任せてください」
「こんにちは」
「あら、新聞屋さん。今日は取材は勘弁してくれない?」
「見かけたから声をかけただけよ。取材は明日の夕方まで取っておくわ」
「そうなの」
「明日は笑顔の写真を撮らせてね」
「できました」
「見せてみなさい……うん、これなら上出来ね」
「あ、ありがとうございます!」
「大げさね、そんなに喜ばなくてもいいじゃない」
「す、すいません。ノーレッジ先生に褒めてもらうのって、初めてだったので……」
「なら妖夢、貴方はもっと自信を持ちなさい。この私が太鼓判を押すんだから」
「はい!」
「明日は吉報を期待しているわよ」
「あら、霊夢じゃない」
「こんにちは」
「あ、アリスに稗田先輩、こんにちは」
「調子はどう?」
「まあ、大丈夫だと思うわ」
「明日はがんばってね」
「うん」
「ところで、明日試験なのに寮に帰らなくていいの?」
「神社に寄ってから帰ろうと思って」
「ちょうど私達も行くところなんです」
「どうしたの、ウドンゲちゃん?」
「西行寺先生……メルランのレッスンはいいんですか?」
「ちょっと休憩よ。それよりどうしたの、ため息なんかついて」
「模試の成績が良くなかったので、ちょっと不安で……」
「担任なのに、何も教えられなくて、ごめんなさいね」
「そんな、先生が気にすることじゃないですよ」
「でもね、貴方が今までとっても一生懸命に勉強してきたのは知ってるわ。だから、きっと大丈夫よ」
「先生……」
「だから、今日はもう帰って早く寝なさい。夜更かしすると良くないわよ」
「はい、先生!」
「明日はがんばってね」
「そういえば、神社に何しに行くの?」
「だって、明日は試験じゃない」
「でも、貴方達は受けないでしょ?」
「そうよ、去年は大変だったわ」
「だから、今年は貴方達がうまく行きますように、ってお願いするんです」
「お帰りなさい、東風谷さん。もうすぐ夜ご飯できるわよ」
「あ、神綺さん、いい匂いですね」
「あなた達が明日頑張れるようにって、今日はトンカツよ」
「きっといい点とって来ますね」
「うふふ、楽しみにしてるわ」
「ところで、初等部の子達はどうしたんですか?いつもはこの辺で騒いでるのに」
「ちょっと用事があるって、少し前に出て行ったわ」
「あー、霊夢だー」
「あんた達、神社で何してるの?」
「明日は霊夢たちの大事な試験でしょ」
「だからみんなでお参りしに来たの」
「良かったですね、霊夢。みんな応援してくれていますよ」
「……もう、これじゃお参りする必要ないじゃない」
「あら、していかないの?」
「していくわよ、私の分じゃなくて、皆の分を、ね」
「よーし、みんなでいっしょにお願いしよー!」
『明日はうまくいきますように』
>この私に太鼓判を押す
「私が」だと思うのですが……(または少し冗長に「私に~押させた」)
来年受験生の方、一緒に頑張りましょうね!