「もう今年も終わりだな」
12月の31日。
年越し蕎麦も食べ終わり、あと数時間で今年も終わるという時間に魔理沙は言った。
「そうね」
洗い物をすまし、台所から出てきた霊夢は答える。
そしてコタツに入ると、顎をテーブルの上に乗せながら一息。
寝そべっていた魔理沙も身体を起こし、同じように一息。
「今年も・・・色々あったが特に代わり映えのない一年だったか」
「色々あったけど・・・いつも通りって言ったらいつも通りね」
今年はどんなことがあっただろうか。
事件といった事件は、この間の神様騒動くらいだろうか。
あとは、いつも通り。
なんの変哲のない日常。
「今年も霊夢には勝てなかったぜ」
「そうね」
「今年も賽銭は殆ど無かったな」
「・・・余計なお世話だ」
「今年も縁側でぐーたらしてたな」
「休憩は大事なのよ」
「今年も・・・・・・・あと1時間で終わりだな」
「・・・そうね」
コチコチコチ
時計の音だけが部屋に響く。
特に言葉を交わすことなく、その針を見つめる。
そして、何分間経っただろう。
「霊夢」
先に口を開いたのは魔理沙。
「ん?」
視線は時計の針に向けたまま、霊夢は答える。
「来年こそは、絶対勝ってみせるからな」
「期待しないで楽しみにしてるわ」
「来年も賽銭無くても、たまに茸でも持ってくるから安心しろよ」
「たまには松茸でも持ってきなさいよね」
「来年も、縁側では茶をご馳走になってやるぜ」
「たまにはお茶菓子でも持ってきなさい」
「来年も・・・」
そこで1度区切れる。
霊夢はようやく、視線を魔理沙に向けた。
魔理沙は満足そうに笑みを零すと、続きを口にした。
「来年もよろしくな、霊夢」
「こちらこそ」
2人で笑い合う。
それと同時に、時計の2本の針が重なった。
今度は視線だけでなく、顔も向けて対峙。
軽く頭を下げ、今度は2人同時に口を開いた。
「「あけましておめでとう」」
12月の31日。
年越し蕎麦も食べ終わり、あと数時間で今年も終わるという時間に魔理沙は言った。
「そうね」
洗い物をすまし、台所から出てきた霊夢は答える。
そしてコタツに入ると、顎をテーブルの上に乗せながら一息。
寝そべっていた魔理沙も身体を起こし、同じように一息。
「今年も・・・色々あったが特に代わり映えのない一年だったか」
「色々あったけど・・・いつも通りって言ったらいつも通りね」
今年はどんなことがあっただろうか。
事件といった事件は、この間の神様騒動くらいだろうか。
あとは、いつも通り。
なんの変哲のない日常。
「今年も霊夢には勝てなかったぜ」
「そうね」
「今年も賽銭は殆ど無かったな」
「・・・余計なお世話だ」
「今年も縁側でぐーたらしてたな」
「休憩は大事なのよ」
「今年も・・・・・・・あと1時間で終わりだな」
「・・・そうね」
コチコチコチ
時計の音だけが部屋に響く。
特に言葉を交わすことなく、その針を見つめる。
そして、何分間経っただろう。
「霊夢」
先に口を開いたのは魔理沙。
「ん?」
視線は時計の針に向けたまま、霊夢は答える。
「来年こそは、絶対勝ってみせるからな」
「期待しないで楽しみにしてるわ」
「来年も賽銭無くても、たまに茸でも持ってくるから安心しろよ」
「たまには松茸でも持ってきなさいよね」
「来年も、縁側では茶をご馳走になってやるぜ」
「たまにはお茶菓子でも持ってきなさい」
「来年も・・・」
そこで1度区切れる。
霊夢はようやく、視線を魔理沙に向けた。
魔理沙は満足そうに笑みを零すと、続きを口にした。
「来年もよろしくな、霊夢」
「こちらこそ」
2人で笑い合う。
それと同時に、時計の2本の針が重なった。
今度は視線だけでなく、顔も向けて対峙。
軽く頭を下げ、今度は2人同時に口を開いた。
「「あけましておめでとう」」
詩を読んでいるような感覚でよかったです。