Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

八雲 紫に対する考察

2008/01/11 04:29:47
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八雲 紫に対する考察 走り書き


幻想郷に住まう大妖怪 八雲 紫
境界を操る妖としてその名を知られている
また、神隠しの主犯、スキマ妖怪などと呼ばれており幻想郷最古にして最強の妖怪の一人だ
一人一種族であるとされ齢も千年とも四千年ともいわれている

迷ひ家に住むといわれているが依然その場所はハッキリとしていない
神出鬼没であらゆる空間を裂いて出現する

生活サイクルや行動理念にも謎が多く発言と行動が一致していない事もしばしば
胡散臭いと言われている由縁だ
生活サイクルについて分かっている事といえば、妖怪らしく夜活動するということ、何故か冬眠するということくらいか

理念、性格についてだが、強力な妖怪によく見られるが普段は温厚で日和見主義者だということ
付け加えて言うと快楽主義者で幻想郷を深く気にかけている
定かではないが博麗の巫女と幻想郷を作り上げたとも言われている

…まったく、噂話与太話伝説の類の話が多すぎてここにあげるのもめんどくさい
本人にいくら問い詰めたところで全く話そうとしないし上手くはぐらかされるだろう
やっぱり胡散臭い

話を戻そう
先に記したが彼女は境界を操る能力を持つ
しかし、この能力あまりに曖昧で謎が多い
さらに、スキマ妖怪と呼ばれるのにスキマと境界には接点があまり無い
広義で言えば隙間も境界の1つと言えなくも無いがそんな単純な話なのだろうか
また、空間を切り開く力も境界との関連性がない

この境界を操るという力、一体どこまでの干渉が可能なのだろうか
前に昼と夜の境界を弄ったことなど有名な話だが、夜や昼を延ばすことはある程度の技術を持つ
魔法使いであればそう難しい事ではない
だが、こんな話を聞いた事がある
この幻想郷を覆う博麗大結界は二重になっていて1つは物理的な進入を拒む結界、
もう1つは概念的に幻想郷を守る結界が張ってあり、それを張ったのが八雲 紫だというのだ

彼女は境界を操ると同時に相当高度な結界師であることも知られているが、おそらくそうではないと
私は考えている。
彼女が如いているのは結界でなくあくまで境界
彼女の操る結界は全て境界をそのように見せているだけなのだろう
何が言いたいのかというと八雲 紫は幻想郷とその外の世界との概念に境界をしいたのだ
概念とは心に作用するもの
彼女がもし考えや存在の境界すら操れるのだとしたらその力は神に等しいものになる
それだけ巨大な境界を幻想郷にひいているのだ
そのため力を蓄えるのに冬眠が必要になるのだろう
そしてその間のサポートを式がするというわけか

では、空間を裂いて移動する能力はどのように説明すればいいのだろうか
空間には境界というものは存在しない
境界を操れるのだから、境界と境界をつなぎ合わせて擬似的な通路を作ることは可能なのだろう
壁と扉など、物理的な境界、いわゆる隙間から出てくるのであれば納得ができるが八雲 紫は
何も無い空間から突如出現するのである
これはどういうことなのだろうか

ここで概念に境界をひくという力を応用するものと私は考える
例えば縁側に座ってお茶を飲んでる博麗の巫女の後ろに現れる事を仮定してみよう
その場合、巫女の後ろには壁なり襖なり存在するだろう
巫女とその後ろの壁という曖昧な概念の間に境界を引く事によって空間を開いているのではないだろうか
これならばどこにでも現れる説明がつく
何かと何かの間に境界をしけばいいのだ
極端な話、空と大地の境界でも構わないわけだ
しかしこれが言うほど簡単のものではないという事を付け加えておく

完全に閉じているスキマには必要ないのだが
空間をつなげるためには超正確な空間座標軸の設定と固定が必要なはずである。
もちろん自分から相対的座標軸がなのだが
一ミリでも軸がずれれば空間が開く事は無いのである
もしくは固定した空間を常に繋いであって、そこを介して別のところに移動するとも考えられる
その場合何処にいても軸のぶれない固定された空間、いわゆる亜空間の存在の証明が必要になるが
面倒なので省いておく

前に一度ちょっかいを出された事があるがその時八雲 紫は瞬時の空間跳躍を易々と行っていた
これは凄まじい計算処理能力を有していることの証明に他ならない
三途の川の幅を求める方程式を見つけたなんて眉唾物の話も納得できるというものだ
それに強大な力を持つ九尾の狐を式に出来たのもその力があったからこそだ
そもそも、式を組むというのはそんなに難しいものではない
簡単な命令を聞く程度の式であれば私でもたやすく創れる
人形師であるアリスもその力を応用したものだ
アリスの場合は無から生を生み出そうとしているのだ
しかし、生命を媒体としそれ自体が強大な力を持つものとなると式を組む難しさは飛躍的に上がる
天文学的な術式を力を込めながら組み続けなければならないのだ
単純な計算で普通の人間の退魔師三百人が三千年かかって出来るか出来ないかといったところだろう
私がやっても…まあ三百年位はかかるかもしれない
めんどくさいからやらないけど
ちなみに私が使役している小悪魔は式でなく契約だ
召喚して契約したほうがよっぽど手軽で頭の良いやり方というものだ
…まあ九尾ほどの力を持つものは召喚するのも真名を得るのも苦労しそうだが

話は逸れたがここまででも彼女が如何に出鱈目な存在かが理解できる
ただ、彼女にも苦手な存在がいるらしい
閻魔である四季映姫ヤマザナドゥだ(漢字あってたっけ)
その閻魔の能力が白黒ハッキリつけるというもの
言い換えるとあらゆるものに境界をひく能力だというのが非常に興味深い

次に一人一種族の妖怪の出現についての考察をしてみる


…今日は体調が優れないのでここまでにしておく





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「……小悪魔、ここにあった私の走り書きのメモ知らないかしら?」


「はいっ?私は存じませんよ。何処かの本の下敷きになっているんじゃないんですか?」


「そんな筈はないわね…、机の一番上に置いておいた訳だし…ちっ、あのスキマ妖怪め」






……






「ねえ藍、面白いものを拾ったわ。見て御覧なさい」


「はい、何でしょう紫様。ん?メモ…………ほぅ、これは。」


「ね?面白いでしょう。」


「…この者誰かは知らないが、もしかしたら遠い将来紫様の弱点に気づくかもしれませんね」


「ふふっ…その弱点を突けるだけの力がないと意味は無いんだけど」


「今のうちに始末をつけるので?」


「冗談、首を長くして待つわよ。それまでに貴女は私を守れるだけの力をつけて見せなさい?」


「御意」


「ああ…あの子はどうしたら私に敵対してくれるのかしら。非常に楽しみだわ」






………



「それで、メモは見つかったんですか?」


「いいえ、別にちょっとした暇潰しに書いたものだし大した価値の物でもないわ。内容も殆ど忘れちゃったし。」


「そうなんですか?」


「そう、だから貴女も忘れてくれて構わないわ。
(アイツに回収されたって事は何かまずい事でも書いてあったのかしら…
 まあ、別に興味もないしどうでもいいか。あんなのと事を構えたら命がいくらあったって足りはしないわ。
 …そういえば命がいくつもある奴がいたわね。次はあいつ等の考察でも書こうかしら…)」









「ぶえっくしょい!!」

「うおっきたね!風邪か霊夢?」

「う~ん、なんか紫が悪い事企んでそうだからとっちめに行ってくる。」

「お前、それは八つ当たりって言うんだぞ…」






2連投の飛蝗です。

今回はいつもと違うカンジで

微妙に読みづらくて申し訳ない
飛蝗
コメント



1.名無し妖怪削除
敵対してくれる時を楽しみに思っても、その相手の関心は別の方に移っちゃった上に、巫女の八つ当たり対象な紫様がかわいそ・・・因果応報?
盗みいくない!
2.名無し妖怪削除
これSSじゃなくてただの考察ですよね?
3.名無し妖怪削除
前にあったどなたかのラプラスの魔=紫様のもそうですが、
こういうのは楽しいのでまた是非お願いします。
4.名前が無い程度の能力削除
三途の川の方程式は藍の方じゃなかったっけ?

紫は無間の底の深さとかだった気がする
5.名前が無い程度の能力削除
考察文は面白い
作者ナイスだ