前書き キャラ崩壊 全員霊夢が好き(主に咲夜と永琳) カオス注意
「約束しましたよね!?」
「あ…うん」
昼間の博麗神社、そこに珍しい来客が訪れていた。霊夢に詰め寄るチャイナ服を着た妖怪、紅 美鈴だった。普段彼女は紅魔館で門番をしている、なぜここに来れたのかというと、ようやく有給が二日取れたのだ。
かなり前、美鈴は霊夢に有給が取れたらどこかに遊びに行こうと誘われていた。そのときは酒に酔っていたのでただ頷くだけだった。
「じゃあ明日、迎えに行きます!」
普段見せないような剣幕に押され、霊夢は断ることが出来なかった。
「約束を破るわけにもいかないし…気合入れないと」
その日の夜、美鈴は門の手前で悩んでいた。
「デ、デートってどういう風に行けばいいかわからない…」
そう、美鈴はデートなんて一回も行ったこととが無かった。忙しすぎて、恋愛なんてゴミ箱に捨ててきた。門に寄りかかり頭を抱えてうなっていると、
「どうしたのかしら?」
声をかけられた。
「え!?」
美鈴は普段外では聞くことの無い声に驚いて顔を上げた。目の前には図書館からほぼ全くでることの無い、パチュリーがいた。
「ど、どうしてこんなところに?」
「うんうんうるさいのよ」
パチュリーは美鈴の頭を辞書の角で全力で殴った。美鈴の頭がへこんだ。
「そ、それはすいません」
気持ちもへこんだ。
「で、どうしたのかしら?言ってみなさい」
「実は…」
美鈴は明日霊夢とデートすることをパチュリーに話した。話している最中にパチュリーの表情が鬼の表情になったが、美鈴は有頂天になっていたためそれに気付かなかった。
あらかた話し終わり美鈴が一息つくと、パチュリーは「ちょっと来なさい」と言って、図書館に入っていった。美鈴は頭をかしげながらもパチュリーについていった。
「コレよ」
「コレは…」
図書館の中に入った美鈴が見たもの、それは東○フレン○パークのメダルと交換で出来る、ダーツだった。良く見るとそれには「紅魔湖」や「竹林」など、地名が書かれている。その横にも似たようなダーツ、それには「抱きしめる」や「押し倒す」などの選択肢が書かれていた。
「そう、これはダーツにより行く場所、そこでなにをするかを決定する画期的なマッスィーンなのよ!」
パチュリーが指を空にさした。つられて美鈴は「おおー」と手を叩く。
「じゃあやってみましょうか、順番的に①行く場所②話す内容③別の場所への移動方法④もう一箇所の場所⑤そこで何をするか、よ」
「はい!」
美鈴はそそくさと指定位置に立つ、パチュリーがスイッチを「ぽちっとな」と言いながら押すと、的が回り始めた。美鈴は門を守るよりも精神を集中させる。
「パッ○ェー○!パ○ジ○ーロ!」
パチュリーはさっきから手をたたきながら何か叫んでいる。しかし、既に美鈴の精神統一は完了していた。
「せいやあああああああああああああああ!」
ドスドスドスドスドス
刺さった。5本一気に投げられたダーツは、全て別々の的に刺さっていた。美鈴が近寄ろうとするのをパチュリーが止める。
「何で見たら悪いんですか?」
「こういうのは司会者が確認するものなのよ」
パチュリーが全ての的を確認する。「ぼふぉ」と噴出すような声が聞こえた。
「な、なんですか!?何かあったんですか!?」
「い、いえなんでも…っく…」
パチュリーが笑いを必死に押し殺してるのがわかった。美鈴は自分の動体視力をのろった。
「ではまず一つ目…、行く場所は地獄ー」
「何で選択肢に地獄なんてあるんですか!」
「あ、あんたがわる…ぶふぉ…っくくくくく」
美鈴が地団太を踏んでいるうちに、パチュリーは笑いながら次の的の発表をする。
「近頃のエ○ゲ事情について」
盛大にその場で転んだ。
「何が楽しくてデートでエロ○なんて話さないといけないんですか!」
「次ー」
「話聞いてくださいよ!」
美鈴の声を完全に無視する。
「うさぎ跳びで移動ー」
今度も転んだ。しかしその場から動けない。
「そしてもう一箇所の場所は…三途の川の真ん中ー」
「氏ねってことですか!」
「そして最後は…○辱の限りを尽くす!」
「何で好きな人に陵○しなきゃならないんですか!?」
「好きだから○辱って考えも」
結局、口論はパチュリーが貧血で倒れるまで続いた。
美鈴はその後、霊夢と一緒に食べる昼食を寝ずに作った。そして、決戦の朝が来た。
「結局…昨日は寝れませんでした…」
深い深いため息を美鈴はついた。しかしその手にはバッチリと完璧に作り上げた弁当がある。
「これを霊夢さんに…うふ、ふふふふふふふふ」
門のところで肩を震わせて笑っている美鈴はかなり、いや相当不気味だった。現に門番隊が避けて通っている。そんな美鈴の肩を叩く人が居た。美鈴が振り向く。
「あ、パチュリー様」
「どう?」
「昨日はすいませんでした、私のためだったのに」
頭を深々と下げる。
「いいのよ、私も悪かったわ」
「パチュリー様…」
パチュリーは頷くと、美鈴に銀色のハコを渡した。中をあけてみるとドクロマークのついたボタンが入っている。
「これは…?」
「自爆ボタンよ」
美鈴が今までに無いような画期的なすっころびかたをした。
「何故こんなもんを渡すんですか!」
「何故って…ネタが無くなったら自爆して話を終わらせるために決まってるじゃない」
悪意丸出しの目でパチュリーが言った。
この人には何をいっても無駄だろう、そう思って美鈴は言われるまま自爆ボタンを荷物の中に入れた。
「じゃあ行ってきます」
美鈴は全速力で神社に向かった。
美鈴が飛んでいったのを確認すると、パチュリーはどこからともなくトランシーバーを取り出し、耳に当てた。
「行ったわよ」
今日、紅魔館のメインメンバーはパチュリーしか居ない、残りは全員美鈴のデートを邪魔するために咲夜と永琳に呼び出された。
「悪いわね美鈴、羨ましかったから告げ口しちゃったわ」
続
特に咲夜や永琳が暴れてそうだw
美鈴、強くいきろ
そしてまたあの2人が・・・・暴れるのかと・・・・
美鈴のデートが成功する事を祈るのみ・・・
紅魔館にはパチュリーしか居ないって、
フランちゃんまで出撃予定ですかwwww
ていうかパチュリー、あんたは何処ぞの策士ですかい。(;^ω^)