Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

2日目の出来事。

2008/01/02 21:26:44
最終更新
サイズ
11.17KB
ページ数
1
勢いだけです。
雛好きな方、ごめんなさい。
早苗以外は、ちょっと壊れキャラ風になっています。

















新年になり、幻想郷にある2つの神社は大忙し。
片方は、立地条件が最悪ではあるが、なんとか参拝客が訪れる神社。
そして、もう片方は、参拝客がその神社の境内で宴会をしている妖怪達の為に、
中に入ることが出来ず、巫女がもっぱら片付けや、酔っ払いの介抱などで忙しい神社。

忙しいにも、色々あるもんですね。

その立地条件が最悪な神社の方で最悪な事態が起きた。



早苗が過労で倒れた。



原因は、その神社の2柱にあった。

神奈子は、もう片方の神社の宴会に入り浸り、大晦日から元旦の準備をすべて
早苗に押し付けていた。
諏訪子は、早苗のことを手伝ってはいたのだが、効率がとても悪く、
最終的に早苗自身がすべて準備した方が早いという早苗の判断のもと、
無難な用事だけを諏訪子にお願いして、大事な部分の準備はすべて早苗が行ってきた。

そのツケが今回ってきた。

ボチボチだが、参拝客が来る神社に、その参拝客の対応をする人がいない・・・
諏訪子は、ただ「あ~う~」と言ってパニくっているし、
神奈子は、2日酔いで軽くダウンしている状態。

2柱は考えた。

そして、あるひらめきが浮かんだ。

「「これはいける!」」

不敵な笑みを浮かべる2柱。

そして、それはすぐさま実行に移された。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



薄暗い森の中。
各神社から出てくる厄をみて、「なんて素敵・・・」とうっとり顔の鍵山さん。
ウキウキ気分で手をかざして、その厄を集めまくる。

「これを入れ食いっていうのよね・・・・ああ、素晴らしいわ・・・・」

お~い、なんか自分の世界に浸っていますよ~

そのマイワールドに浸っている雛の背後に不吉な影が迫る。

「あ~う~」

その声に気づく雛。
が、時すでに遅し。

その不吉な影は、頭にあった帽子をとり、雛にかぶせる。
帽子がいきなり大きくなり、雛を包み込む。

「いやっ!何よこれ!」
思いっきり抵抗するが、まったく効き目がない。

「フフッ、さて、来てもらおうかな?」

雛を包み込んだ帽子をまるでサンタの様に持ったその影は、
まっすぐ山の中の神社へと向かった。


そして、ある場所へ到着する。
解放される雛。

「ここはどこ?」
キョロキョロと見回すと、なんか少しだけ見覚えのある光景・・・
あ、守矢神社・・・・

そう思った瞬間、後ろからなにか嫌な気配がする。
恐る恐る振り返ると、そこには仁王立ちの神奈子と諏訪子がいた。

そして、有無を言わさずに2柱で雛を抱えて神社の本殿奥へ担がれていく。

もう、雛の頭の中はパニック状態。
奥の部屋に放り込まれると、部屋のふすまが固く閉じられた。
暗い部屋の中に、神奈子、諏訪子、雛の3人(神)だけとなる。
ただ、神奈子と諏訪子の目が、何か据わっていた事を、雛は知る由もない。

いきなり、雛に飛び掛る2柱。
神奈子が抑え、諏訪子が雛の服を脱がす。
脱がした服は横にあった木製のたらいの中へ放り込まれる。

必死に抵抗する雛ではあったが、ラスボス+EXボスには敵うはずもなく、
下着姿にされてしまう。
頭のリボンや左腕のリボンも丁寧に脱がされる。

その状態になった時に、神奈子と諏訪子が雛に向かって、土下座した。

「「すまない、今日一日だけでいい、早苗の代役をやってくれないか!」」と。

まだパニック状態の雛をなんとか落ち着かせ、話を聞いてもらう。
なんとか落ち着いて話を聞いた雛ではあったが、キッパリと「いやです!」と返答した。

「だって、それは二人が早苗さんを手伝わなかったのが原因なんですよね?
 なんで、それに私が巻き込まれないといけないんですか!!」
興奮気味に雛が言う。

「いや・・どうしても雛でないとダメな理由があるんだ・・・」神奈子が答える。

「し・・・知りませんよ!!そんな事は!!」ちょっとキレ気味な雛ちゃん。
「とにかく、服を返してください。このままだと風邪ひいちゃうし、帰れません!!」

そして、服やリボンの入った木製のたらいの所へ行き、たらいの中の服を取ろうとした。

・・・雛の動きが止まった・・・・

服に手を伸ばすと・・・・「チャポン」・・・・

え?手が冷たい・・・まさかこれは・・・「洗濯桶」じゃないの!しかもご丁寧に水まで張ってある!!

その時、後ろから声がする。

「あ、服ならあるよ・・・こんなにたくさんね・・・・・早く着ないと風邪引いちゃうよ・・・・」
ほとんど棒読みではあったが、神奈子が服を持ってきた。

その神奈子が持ってきた服を見て愕然とする雛ちゃん。

「なんで・・・色違いの『腋巫女』の服なんですか・・・・」なにかに気が付いた雛ちゃん。

「いや、ここにはこの服しかないしな・・・ほら、早く着ないと風邪引くよ」まんまとしてやったという表情の神奈子と諏訪子。

雛も腹をくくり、仕方なくその青白の腋巫女服を着る。
下着姿よりかはマシだと・・・その時は思った。

服を着終わった雛にまたも2柱が襲い掛かる。
神奈子は、雛の顔を抑える。
諏訪子は、雛の髪に早苗のつけている髪飾りをつける。

5分ほどの格闘が終了・・・・

「おお!やっぱりそうだった!」
「すごい!やっぱり似ていたんだね!」
「そりゃ、髪の色が一緒だからな・・・あんまり違和感ないな」
「あ~う~、すごいすごい!!」


やっと解放された雛が、鏡でみた自分の姿は・・・

青白の巫女服を着て、頭には早苗のつけていた髪飾りをつけ、
手には玉串といういでたちの、どこからどう見ても「守矢の巫女」という格好の自分。

「なんじゃ、こりゃ!!」雛がさけぶ。

「おお、じゃあ今から参拝客の厄払いをお願いするよ。みんな待っているんだ」
まるで何事も無かったの様に、神奈子が雛に伝える。

「いやです!私は帰ります!!!」雛はキッパリと言った。

「服はどうするの?それに、その格好のまま帰ったら、麓の神社になんていわれるか・・
それに雛の性格上、人間が厄払いに来ているんだから、これを逃す手はないよねぇ・・・」

神様なのに、まるで悪魔のささやきの様に、諏訪子が雛の耳もとでつぶやく。

この段階ですべてハメられたと知り、愕然とする雛。

「・・・・分かりましたよ・・やればいいんでしょ!やれば!」
ああ、すでにキレています。

そして、雛はプリプリと怒りながらではあったが、参拝客が待つ厄払いの場所へと向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃、倒れて休んでいた早苗さん。
2柱の動向が気になり、なんとか起きて様子を見る。
神奈子は、本殿で座って参拝客に拝まれている。
諏訪子は、おみくじとかお守りとかを売っていた。

早苗は、自分が担当する厄払いの場所へ行ってみた。
その場所へ続く廊下は人だかりで列が出来ていた。

廊下には、こう張り紙がしてあった。
「本場の厄神が光臨! 今年の厄はすべて雛ちゃんにお・ま・か・せ!」

なんですか?これは・・・
厄神・・・??
ハッと思い、その会場を見る早苗。

中には、なぜか自分がいる。

・・・なんか、ノリノリで玉串を振って、参拝客から厄を吸い取っている自分の姿が・・・・
ただ、よ~く見ると、その自分と思われる人物の体の周りには、ドンドン黒い塊が増えていっているような・・・・

「あら、いやだわ~・・・なんか楽しいじゃない!」
そんな気分で玉串を振り回し、ドンドン厄を溜め込んでいっている早苗コスプレの雛。
「人間が厄を持って、こっちに勝手にやってくる・・・鴨ネギならぬ、人厄ね!」
どーいう例えなんだか、理解不能。

ただ、参拝客は自分達の目に取ってもらった厄が映っているので、厄を取ってもらったという実感があり、
仕切りに「ありがとうごぜぇますだ~」と、雛に手を合わせて拝んでいた。

「さあ、次よ!」雛が調子に乗り始めた。
が、あることに気が付いていなかった。

そのある事に気が付いたのは、その様子を見ていた早苗であった。
雛の周りの厄が、会場をすでに覆いつくし始めていた。
すでに、厄を取ったはずの参拝客が、雛の周りの厄にまた犯されている状態。
しかも、その厄はプラスαで参拝客にリターン。

急いで神奈子のところへ向かう早苗。
このままでは、神社全体が厄に包まれる!
そんな危機感があった。



その頃、諏訪子は参拝客から「小さいのに偉いね・・・飴をあげよう」といわれ、
「あ~う~、子供じゃないもん!!」とふくれていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

病み上がり的な足取りでなんとか神奈子の所までたどり着いた早苗。

その早苗の姿を見て、神奈子は驚く。
「おいおい、大丈夫なのか?」

「大丈夫です・・・っていうか、何やっているんですか!!!」
早苗が怒った。

「なんで厄神様が、ここで私の真似をして厄払いしているんですか!!」
神奈子に詰め寄る。

「いや・・・だって・・・髪の色が一緒だし、厄払いの専門家だし・・・・」
しどろもどろに加奈子が答える。

「それはそうと、大変です!厄神様が集めた厄が溜まりすぎて、大変なことになっているんですよ!!」
「なにぃ!!」神奈子は大慌てで厄払い会場へ飛んでいった。

そこで神奈子が目にした光景は・・・・

ノリノリダンシング状態で玉串を振り、来る人すべての厄を吸い取っている雛の姿であった。
「なんだ、あいつ結構ノッているじゃないか・・・」と思ったのもつかの間。
その雛の周りにある厄の塊を見て、噴出す。

「なんじゃ!ありゃ!!」

このままでは神社が危ない!
緊急事態宣言発令。

廊下で待っていた参拝客に「一旦休憩です~」といい、本殿から離れてもらい、
本殿周りに諏訪子と神奈子に結界を張ってもらう。

急に参拝客が途絶えた雛は、「もう、いい調子なのにぃ~」と不機嫌になり、
「そういえば、ちょっと疲れたわね」と、外にいるはずの神奈子と諏訪子のところへ行こうとする。

「やばい!雛が動いた!」
神奈子と諏訪子に戦慄が走る。
このまま結界の外に出られたら、間違いなく大惨事が起きる。
結界越しでも分かる、厄のすさまじい気配。

こうなったら仕方ない・・・・
諏訪子は急いで、雛の歩くであろう地面に当たりをつけて、穴を掘る。
その穴の中に、自分の帽子を逆さ向きにして入れる。

神奈子は、オンバシラに弾を込める。

一体何をするのだろう?
早苗は、2柱のする事が理解できなかった。

「神奈子~、諏訪子~、なんかのどが渇いたんだけど~」と、能天気な口調で雛が本殿から出てきた。

「おお、こっちに飲み物があるよ~」と、さっき自分が掘った穴の所に雛を誘導する諏訪子。

「いまだ!」諏訪子の合図と共に、雛の姿が消える。
諏訪子の帽子が大きくなり、その大きくなった口の中に雛が落ちる。
雛が落ちた瞬間に口が閉じ、厄も遮断する。

そして、その雛が入った帽子をオンバシラの中に銃弾の様に込める神奈子。

「雛・・・ゴメンな・・・」
そういうと、妖怪の山の山頂に向けて、オンバシラキャノンを放つ。

「いやぁ~~~!!」という叫びと共に、妖怪の山に向かって一筋の光が現れた。

その光を「おお、神様の後光じゃ!」と人々はあがめた。

「すまない・・こうするしか手はなかった・・・安らかに眠ってくれ・・雛・・・・」
勝手に殺さないでください。

こうして、守矢神社から危機は去った。

ありがとう、神奈子。ありがとう、諏訪子。ありがとう、早苗。
これで、守矢神社に平和が訪れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

妖怪の山、山頂。

光速の弾丸と化した雛は、山頂にある本殿の前に命中。
何事?と思った神々が出てきて、雛を囲む。

いつもなら、特徴のある服装の雛なのだが、今は早苗の服。
神々から、「何奴!」と怪しまれるが、なんとか分かってもらい、事なきを得る。

なんとか家に帰り、服を着替える。

「許さない・・・・」

静かに怒りに燃える雛。

休むことなく、守矢神社へ向かう。
厄の塊となった雛は、神奈子の上にナメクジを。
諏訪子の上に蛇をそれぞれ大量に降らせた。


気持ち悪くって近寄れない早苗の前に、3すくみ状態になってしまった2柱。

その後、湖に行って、チルノを捕獲。
そして、チルノに言う。
「あの2人は、この前出た新作のラスボスとEXボスなのよ。
 だから、あの2人を倒せば、アナタはさいきょーよ!!」

「おう!まかせとけ~!!」

3すくみ状態で動けない神奈子と諏訪子を容赦なく凍らせるチルノ。

守矢神社の境内に2つ並ぶ氷の彫刻・・・・

「やったわ、チルノ!アナタはさいきょーよ!」
「オー!!アタイってばさいきょー!!」

上機嫌で帰っていくチルノ。

そして境内に出来上がった2つの氷の彫刻を見て、雛がつぶやく。


「ふん!これで許してあげるわ・・・。 少しは頭を冷やしなさい」

ああ、雛さんって怒らせると怖いのね・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後日の「文々。 新聞」

「山の神社から神の光か!」
新年の2日目。
いい天気の午後に、守矢神社から妖怪の山に向けて、綺麗な一筋の光が見られた。
あまりにも速過ぎて写真が撮れなかったが、この光を見た人からは、
とても綺麗だったという話を聞く。
ただ、遅れてなにか悲鳴の様なものも聞こえたという人もいて、
いまだに、この光の正体がなにかは分かっていない。
現在、調査中。 分かり次第、紙面で報告します」


雛は新聞を破り捨てた。




いや・・・ホントすんません。

ノリだけで書いてしまいました。

雛・・・なんて不憫な・・・・
苦有楽有
コメント



1.名無し妖怪削除
アホだwこの人たち(柱たち?)はほんまもんのアホやwww
雛カワイソス(´・ω・`)
2.名無し妖怪削除
諏訪子様の帽子がえらい万能だなw


×守谷
○守矢
3.苦有楽有削除
ご指摘ありがとうございます。
早速修正+加筆させていただきました。

あと、気が付いたのですが、

×加奈子
○神奈子

でしたね・・・
4.名無し妖怪削除
オンバシラに弾込めんなw
5.ひぃや削除
雛さん凄い・・・チルノを完璧に操っている・・・
6.時空や空間を翔る程度の能力削除
反省の色も何も無い神様2人・・・
早苗さんの苦労の日々は続くのね・・・