Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

お正がつ

2008/01/01 21:36:08
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 さて、新年を迎えたわけで。
 普段は暇だ暇だとぼやく巫女のところにも、それなりの参拝客が訪れていた。
 今年は別の神社もできたから、そちらに人が流れるかとも思ったのだが、昨年と比べて大差はない。
 大方、あちらは天狗と河童で賑わっていることだろう。
 天狗と河童が新年を祝うのかは、はなはだ謎であるが。
 などと考えていると、参拝客に紛れて氷の妖精がやってきた。
「ねえねえ、霊夢。ちょっと来て欲しいんだけど」
「どこへ?」
「いいから、いいから」
 行き先を告げないなど、妖しさここに極まりといった感じである。
 それがチルノの言葉なら、倍率は二倍どころか十倍ぐらいに膨れ上がるのだが。
 賽銭箱が温かいせいか、今日の霊夢は機嫌が良かった。
「仕方ないわね」
 呆れたように肩をすくめて、チルノの後についていく。



 さて、新年を迎えたわけだが。
 東風谷早苗は頭を抱えていた。
 信仰は良いものだ。
 あればあるほど、困るものではない。
 それにしたって、できれば人間の信仰が欲しいところ。
 河童や天狗がわいわいがやがや騒いでいる神社を見れば、どんな巫女でもそう思うのではないか。
 まあ、博麗の巫女がどう思うのかはわからないが。
 溜息をついていると、見慣れない氷の妖精がやってきた。
「ねえねえ、ちょっとついてきて」
 すわ落とし穴にでもはめられるのかと思った。
 妖精は悪戯好きと聞く。
 新年早々、悪戯をしてきても不思議ではない。
 だが、今の早苗はどうでもよかった。
 今更落とし穴に落ちようが、これ以上のどん底はない。
「仕方ないですね」
 がっくりと肩を落としながら、チルノの後についていった。



「見てみて、レティ」
 そう言って、チルノは二人の巫女をレティの前に突き出す。
 何が始まるのかと、巫女達も怪訝そうな顔をしていた。
 そして、名前を呼ばれたレティ自身も。
「この二人がどうかしたの?」
 そう尋ねると、チルノは笑いを堪えながら言った。
「和尚が二人で、お正月!!」



「巫女よ」
「巫女です」
「巫女じゃない」



「…………あれ?」




 あけチルノおめでとうましてチルノ。
 
八重結界
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コメント



1.卯月由羽削除
チルノが可愛すぎるwwww
このギャグで笑うことになろうとは……!
2.偽物削除
こ・・これは・・

和尚が二人(ツー)ではないですかww

確かパッパラ隊でもそんなネタが・・懐かしいwwww

笑わせてもらいました。
3.名無し妖怪削除
この駄洒落も最近はさっぱり聞かなくなりましたねぇ。幻想入りしてたのか。

今年もチルノは可愛さ全開。
4.名無し妖怪削除
か、かわええ・・・