年の瀬が迫った大晦日の夜。
僕は骨牌を磨いていた。所謂麻雀牌である。
倉庫に仕舞っておいたのだが、昼間の大掃除の最中に、うっかり埃の中に落として汚してしまったのだ。
落とした直後は、後で磨いておこうと思っていたものの、すぐに他の掃除に気をとられ結局最後に残ってしまったのだ。
さて、僕は今日は一日、一人でゆっくり大晦日を楽しもうと思っていた。
しかし、その思いは哀れにも打ち破られ、店内には二人の少女が穏やかな空気をぶち壊していた。
言うまでも無く、霊夢と魔理沙である。霊夢は鼻歌を歌いながら台所を物色し、魔理沙も陳列しなおした店内の品々を漁っていた。
「霖之助さん、おそば作るけど、良いわよね? 答えは聞いてないけど」
「私の分も作って欲しいぜ。答えは聞いてないが」
「もちろん、自分たちの分の材料は自分で用意しろよ?」
「やーねー、自分たちの分の材料が無いから、ここに来たんじゃないの」
「私は、霊夢に着いていけばタダで年越し蕎麦が食べれると踏んだから、ここにいるんだ。自分の分の材料を用意したら本末転倒だぜ」
言うだけ無駄だったのは、いつものことだし、僕の分も作ってくれるのなら、まあ霊夢は許すとしよう。
だが、魔理沙は別だ。一人だけ楽をして食事にありつこうなど、許されることではない。
「魔理沙。暇なら、こっちに来て手伝え。このままでは、年越し蕎麦を食べるまでに間に合わない」
「仕方が無いな。まあ、暇だし、手伝ってやるぜ」
そう言って、魔理沙は漁っていた本を仕舞う。が、出したときと棚が間違っている。あとで直さないと……
霊夢の鼻歌をBGMに、黙々と牌を磨いていく。
136枚の骨牌を並べるのは割と大変な仕事であり、作業者は無口になりがちである。
そんな雰囲気に耐えられなくなったのか、飽きたのか。おそらくは、両方だろう。
魔理沙は十枚ほど磨いたところで作業を止め、牌を手で玩んでいた。
「そういえば、香霖。マージャンの語源なんだが、かき混ぜたときの音が、スズメの鳴き声に似ているから『麻雀』って書く、って話を聞いたことがあるんだが、その辺実際はどうなんだ?」
大方、物事を感覚的に捕らえる、単純な連中の話を聞いたのだろう。
魔理沙がそんなことを訊いてきたのだが、当然の事ながら間違っている。
本来ならば自分で調べさせるところだが、僕も暇なので教えてやることにした。
「魔理沙。それは、間違っている。麻雀は大陸のゲームだが、元は札を使った遊びで、その名前が『馬弔(マーチャオ)』だったのだよ。それが同時期に流行った骨牌のゲームと合わさって、麻雀になったんだ」
「ふーん。にしても、『馬弔』ね。ビルマのなんちゃらよろしく、そいつにも馬が関係するのか?」
「ミャンマーの馬頭琴の話だな。だがこちらはあまりに古すぎて、起源に関しては資料が少ないんだ。だから、推測でしか話せないな」
「それでもいいぜ。香霖の話は色々は意味で面白いからな」
「色々な意味で気になるが、まあよしとしよう。さて、馬弔だが、さらに語源を遡っていくと、『馬掉』『馬脚』『馬掉脚』などに当たっていく。つまり、このゲームの語源は馬の脚にあるわけだ。そこから推測すると……おそらく、札が四スートであることが由来じゃないかと思う」
麻雀にマンズ、ソーズ、ピンズ、風牌と四スートに分かれているように、馬弔も十字門、萬字門、索子門、文銭門で構成されていた。
「さらに推測するに、この四スートにも意味があると思われる」
「なんだ、それは」
「四象(老陽、老陰、小陽、小陰)だよ。これのうち一つが無くても、世界は成り立たない。対して、馬は四本脚だが、これもまた一本でも無ければ、馬は走ることができない。つまり馬弔は、馬の四本脚を一つの世界に見立てた、ってことさ」
「なるほどな……てことは、さらに元を辿れば、マジックアイテムだったのかもしれないな。私の相棒の親戚だ」
そう言って、魔理沙は八卦炉を取り出し、愛しそうに撫でる。
僕の傑作でもある魔道具は、ご主人の愛撫に、嬉しそうに緋色の光を放っていた。
気分が良いので、さらに話してやることにする。
「ちなみに麻雀の場合はさらに面白い。風牌は七つあるだろう。ということは、風牌の七で世界の不安定な部分を表し、逆に残りのマンズ、ソーズ、ピンズの三で、世界の安定する部分を表しているとも考えられる。つまり、麻雀はさらに緻密に、世界を表しているんだ」
「どうでもいいぜ。それより、風牌で思い出したんだが、もっと面白い話があるぞ」
さらに面白い話題に発展させようとしたのだが、魔理沙はそれを遮り、何故か牌を漁っている。
「知っているか? 霊夢って、『コレ』なんだぜ……ぶふっ」
「バカなこと言ってないで、もうお蕎麦できたわよ。あと、霖之助さんは、魔理沙の言うことはアテにしちゃダメよ」
「霊夢……フライパンは蕎麦には使わないぞ……まあ、いいか。ほら、魔理沙。起きろ」
折角の蕎麦が伸びたら勿体無い。
僕は霊夢の一撃でノビてしまった魔理沙を開放してやることにした。
ちなみに、その魔理沙の手には、白牌が握られていた……
「折角牌もあるし、麻雀やろうぜ!!」
蕎麦も食べ終わって、まったりとしているとき。そんなことを、魔理沙が言い出した。
「おい、そろそろ日付も変わるし、霊夢は忙しいんじゃ……」
「あら、良いわね。いつもどおりこてんぱんにしてあげるわ」
霊夢は二年参りの準備があるだろうと思い、やんわりと断ろうと思ったのだが、当の霊夢は乗り気なようだった。
「……霊夢、そろそろ二年参りの人が来る頃だろう。君がいなくてどうするんだ」
「いいのよ、今年はアルバイトに任せることにしたから……」
「あーあ、あの青巫女も、寒い中可哀想に……どうでもいいけど」
「いいのか、それで……まあ、どうでもいいか」
霊夢が良いというのなら、良いのだろう。どうせ、あの神社にまともな人間の参拝者が訪れるとも思えないし……
「だが、肝心なことを忘れている。麻雀は四人じゃないとできない。一人足りないぞ」
「あー、そういえば忘れてたな。萃香でも呼ぶかな。呼べば、来るだろうし」
「そんなこと、必要ないわ。もう一人は『もう、ここにいる』もの」
魔理沙を遮り、霊夢の視線があらぬ方向へと移る。
「でてきなさい。八雲紫」
「うふっ……くすくすくすくすくすくすっ!! なんだ、気づかれちゃっていたのね」
虚空からひょいと現れた裂け目。そこから這い出した彼女は、胡散臭い笑みを浮かべながら、店内に降り立ったのだった。
結局、卓を持ち出して、この四人で麻雀をすることになった。
なお、卓はこの牌とセットになっていたものである。なお、紫が「私がもう少し上等の卓を用意してあげましょうか?」等と提案したが、全会一致で却下された。
まずは半荘打ってみよう、ということで、牌をかき混ぜているときだった。
「ところで、香霖堂さん。さっきは、とても興味深いことを語ってらしたわね。とても面白かったですわ」
聞かれていたのか。八雲紫は、とても頭の良い妖怪だ。
口では面白いとは言うものの、きっと彼女には幼児の言葉の如く、稚拙な論説に思われたに違いない。
内面の恥ずかしさが顔に出ていたのだろう。紫さんは、手を振って破顔する。
「いえいえ、別に、まったく的外れというわけでもありませんし……ただ、これの由来はそれほど複雑なものではないのです」
「そうなのですか?」
「そうなのです。香霖堂さんの説によれば、スートが四象を表し、四象は世界に必要不可欠であるから、馬の脚が見立てられた、ということでしたわね。でも、馬弔において四つであるのは、別にスートだけとは限らないのですわ」
「まさか……プレイヤーの人数、ですか?」
「大正解。馬弔は本来、馬の脚の如く欠ける事が許されないほど仲の良い四人で遊ぶゲームなのです。そして、それは麻雀にもしっかり受け継がれていますわね。ねぇ、とても単純でしょう? クスクスクス」
紫は笑うが、少女二人にとっては笑い事じゃなかったようだ。
「げげげ。あんたと私が『馬の脚の如く欠ける事が許されないほど仲の良い』ですって? 冗談じゃないわ」
「まったくもって同感だ。私と霊夢と香霖ならともかく、お前は要らん」
「あら、辛辣ね。なら、香霖堂さん。貴方は、どうなのかしら?」
僕は――正直なことを言えば、この中の誰とも、仲が良いつもりなど無い。
霊夢はツケを払わないし、魔理沙は店の売り物を盗んでいくし、紫は胡散臭いし……
だが、それでも、彼女らといる時間は――――
「ふん、今年一年もそれほど退屈じゃなかったしな。まあ、友達以上親友未満、ついでにお得意様未満、ってところが妥当だな」
ぎゃーぎゃーうるさい小娘どもを尻目に、牌を並べ終える。東風戦の一局目が、紫の親で開始となった。
一人だけ、やけに嬉しそうな紫は、全ての男を魅了しそうな微笑を浮かべ、言った。
「来年もきっと、とてもおもしろいことになるわよ。それはとても、素晴らしい事ですわ」
そして、紫が牌を倒すと、そこには東東東南南南西西西北北北白白が綺麗に並んでいた。
僕は骨牌を磨いていた。所謂麻雀牌である。
倉庫に仕舞っておいたのだが、昼間の大掃除の最中に、うっかり埃の中に落として汚してしまったのだ。
落とした直後は、後で磨いておこうと思っていたものの、すぐに他の掃除に気をとられ結局最後に残ってしまったのだ。
さて、僕は今日は一日、一人でゆっくり大晦日を楽しもうと思っていた。
しかし、その思いは哀れにも打ち破られ、店内には二人の少女が穏やかな空気をぶち壊していた。
言うまでも無く、霊夢と魔理沙である。霊夢は鼻歌を歌いながら台所を物色し、魔理沙も陳列しなおした店内の品々を漁っていた。
「霖之助さん、おそば作るけど、良いわよね? 答えは聞いてないけど」
「私の分も作って欲しいぜ。答えは聞いてないが」
「もちろん、自分たちの分の材料は自分で用意しろよ?」
「やーねー、自分たちの分の材料が無いから、ここに来たんじゃないの」
「私は、霊夢に着いていけばタダで年越し蕎麦が食べれると踏んだから、ここにいるんだ。自分の分の材料を用意したら本末転倒だぜ」
言うだけ無駄だったのは、いつものことだし、僕の分も作ってくれるのなら、まあ霊夢は許すとしよう。
だが、魔理沙は別だ。一人だけ楽をして食事にありつこうなど、許されることではない。
「魔理沙。暇なら、こっちに来て手伝え。このままでは、年越し蕎麦を食べるまでに間に合わない」
「仕方が無いな。まあ、暇だし、手伝ってやるぜ」
そう言って、魔理沙は漁っていた本を仕舞う。が、出したときと棚が間違っている。あとで直さないと……
霊夢の鼻歌をBGMに、黙々と牌を磨いていく。
136枚の骨牌を並べるのは割と大変な仕事であり、作業者は無口になりがちである。
そんな雰囲気に耐えられなくなったのか、飽きたのか。おそらくは、両方だろう。
魔理沙は十枚ほど磨いたところで作業を止め、牌を手で玩んでいた。
「そういえば、香霖。マージャンの語源なんだが、かき混ぜたときの音が、スズメの鳴き声に似ているから『麻雀』って書く、って話を聞いたことがあるんだが、その辺実際はどうなんだ?」
大方、物事を感覚的に捕らえる、単純な連中の話を聞いたのだろう。
魔理沙がそんなことを訊いてきたのだが、当然の事ながら間違っている。
本来ならば自分で調べさせるところだが、僕も暇なので教えてやることにした。
「魔理沙。それは、間違っている。麻雀は大陸のゲームだが、元は札を使った遊びで、その名前が『馬弔(マーチャオ)』だったのだよ。それが同時期に流行った骨牌のゲームと合わさって、麻雀になったんだ」
「ふーん。にしても、『馬弔』ね。ビルマのなんちゃらよろしく、そいつにも馬が関係するのか?」
「ミャンマーの馬頭琴の話だな。だがこちらはあまりに古すぎて、起源に関しては資料が少ないんだ。だから、推測でしか話せないな」
「それでもいいぜ。香霖の話は色々は意味で面白いからな」
「色々な意味で気になるが、まあよしとしよう。さて、馬弔だが、さらに語源を遡っていくと、『馬掉』『馬脚』『馬掉脚』などに当たっていく。つまり、このゲームの語源は馬の脚にあるわけだ。そこから推測すると……おそらく、札が四スートであることが由来じゃないかと思う」
麻雀にマンズ、ソーズ、ピンズ、風牌と四スートに分かれているように、馬弔も十字門、萬字門、索子門、文銭門で構成されていた。
「さらに推測するに、この四スートにも意味があると思われる」
「なんだ、それは」
「四象(老陽、老陰、小陽、小陰)だよ。これのうち一つが無くても、世界は成り立たない。対して、馬は四本脚だが、これもまた一本でも無ければ、馬は走ることができない。つまり馬弔は、馬の四本脚を一つの世界に見立てた、ってことさ」
「なるほどな……てことは、さらに元を辿れば、マジックアイテムだったのかもしれないな。私の相棒の親戚だ」
そう言って、魔理沙は八卦炉を取り出し、愛しそうに撫でる。
僕の傑作でもある魔道具は、ご主人の愛撫に、嬉しそうに緋色の光を放っていた。
気分が良いので、さらに話してやることにする。
「ちなみに麻雀の場合はさらに面白い。風牌は七つあるだろう。ということは、風牌の七で世界の不安定な部分を表し、逆に残りのマンズ、ソーズ、ピンズの三で、世界の安定する部分を表しているとも考えられる。つまり、麻雀はさらに緻密に、世界を表しているんだ」
「どうでもいいぜ。それより、風牌で思い出したんだが、もっと面白い話があるぞ」
さらに面白い話題に発展させようとしたのだが、魔理沙はそれを遮り、何故か牌を漁っている。
「知っているか? 霊夢って、『コレ』なんだぜ……ぶふっ」
「バカなこと言ってないで、もうお蕎麦できたわよ。あと、霖之助さんは、魔理沙の言うことはアテにしちゃダメよ」
「霊夢……フライパンは蕎麦には使わないぞ……まあ、いいか。ほら、魔理沙。起きろ」
折角の蕎麦が伸びたら勿体無い。
僕は霊夢の一撃でノビてしまった魔理沙を開放してやることにした。
ちなみに、その魔理沙の手には、白牌が握られていた……
「折角牌もあるし、麻雀やろうぜ!!」
蕎麦も食べ終わって、まったりとしているとき。そんなことを、魔理沙が言い出した。
「おい、そろそろ日付も変わるし、霊夢は忙しいんじゃ……」
「あら、良いわね。いつもどおりこてんぱんにしてあげるわ」
霊夢は二年参りの準備があるだろうと思い、やんわりと断ろうと思ったのだが、当の霊夢は乗り気なようだった。
「……霊夢、そろそろ二年参りの人が来る頃だろう。君がいなくてどうするんだ」
「いいのよ、今年はアルバイトに任せることにしたから……」
「あーあ、あの青巫女も、寒い中可哀想に……どうでもいいけど」
「いいのか、それで……まあ、どうでもいいか」
霊夢が良いというのなら、良いのだろう。どうせ、あの神社にまともな人間の参拝者が訪れるとも思えないし……
「だが、肝心なことを忘れている。麻雀は四人じゃないとできない。一人足りないぞ」
「あー、そういえば忘れてたな。萃香でも呼ぶかな。呼べば、来るだろうし」
「そんなこと、必要ないわ。もう一人は『もう、ここにいる』もの」
魔理沙を遮り、霊夢の視線があらぬ方向へと移る。
「でてきなさい。八雲紫」
「うふっ……くすくすくすくすくすくすっ!! なんだ、気づかれちゃっていたのね」
虚空からひょいと現れた裂け目。そこから這い出した彼女は、胡散臭い笑みを浮かべながら、店内に降り立ったのだった。
結局、卓を持ち出して、この四人で麻雀をすることになった。
なお、卓はこの牌とセットになっていたものである。なお、紫が「私がもう少し上等の卓を用意してあげましょうか?」等と提案したが、全会一致で却下された。
まずは半荘打ってみよう、ということで、牌をかき混ぜているときだった。
「ところで、香霖堂さん。さっきは、とても興味深いことを語ってらしたわね。とても面白かったですわ」
聞かれていたのか。八雲紫は、とても頭の良い妖怪だ。
口では面白いとは言うものの、きっと彼女には幼児の言葉の如く、稚拙な論説に思われたに違いない。
内面の恥ずかしさが顔に出ていたのだろう。紫さんは、手を振って破顔する。
「いえいえ、別に、まったく的外れというわけでもありませんし……ただ、これの由来はそれほど複雑なものではないのです」
「そうなのですか?」
「そうなのです。香霖堂さんの説によれば、スートが四象を表し、四象は世界に必要不可欠であるから、馬の脚が見立てられた、ということでしたわね。でも、馬弔において四つであるのは、別にスートだけとは限らないのですわ」
「まさか……プレイヤーの人数、ですか?」
「大正解。馬弔は本来、馬の脚の如く欠ける事が許されないほど仲の良い四人で遊ぶゲームなのです。そして、それは麻雀にもしっかり受け継がれていますわね。ねぇ、とても単純でしょう? クスクスクス」
紫は笑うが、少女二人にとっては笑い事じゃなかったようだ。
「げげげ。あんたと私が『馬の脚の如く欠ける事が許されないほど仲の良い』ですって? 冗談じゃないわ」
「まったくもって同感だ。私と霊夢と香霖ならともかく、お前は要らん」
「あら、辛辣ね。なら、香霖堂さん。貴方は、どうなのかしら?」
僕は――正直なことを言えば、この中の誰とも、仲が良いつもりなど無い。
霊夢はツケを払わないし、魔理沙は店の売り物を盗んでいくし、紫は胡散臭いし……
だが、それでも、彼女らといる時間は――――
「ふん、今年一年もそれほど退屈じゃなかったしな。まあ、友達以上親友未満、ついでにお得意様未満、ってところが妥当だな」
ぎゃーぎゃーうるさい小娘どもを尻目に、牌を並べ終える。東風戦の一局目が、紫の親で開始となった。
一人だけ、やけに嬉しそうな紫は、全ての男を魅了しそうな微笑を浮かべ、言った。
「来年もきっと、とてもおもしろいことになるわよ。それはとても、素晴らしい事ですわ」
そして、紫が牌を倒すと、そこには東東東南南南西西西北北北白白が綺麗に並んでいた。
そして香霖にげてーーー!!!!
良い作品をありがとう