前書き カオス注意 全面的に強くてキャラ崩壊なルナサ 全員が霊夢好き(特に咲夜と永琳)
それでもいい方だけ
↓
「…」
「頼まれてくれるわね?」
その言葉に私は頷いた。私はルナサ、ルナサ・プリズムリバー。根暗って言った奴、ちょっと表へ来い。と、まあそんなことは置いといて、今私は依頼を受けた。妹達には内緒の職業、それは地味さを売りにした潜入、簡単に言えばスパイ。
相手は永遠亭の厄死…おっと間違っちゃったHAHAHA。内容は、紅魔館のメイド長の、霊夢ファイルの中身を幾つか奪って来いとのこと。報酬はその一部、まあ悪い話ではないから引き受けた。
…お願いだから、引き受けたからって後ろのほうで狂喜乱舞するのやめて。
さて、あっというまに紅魔館の入り口付近に着いたわけだけれど、やっぱりいるか、門番。
「暇ですねー」
そんなことをおっしゃる門番さんには不幸をプレゼント、したいけれど最優先事項を済ませてから…、落ち着け私の右腕。
「誰です!?さっきからブツブツ木の陰で言ってるのは!?」
ばれた…なんでこういうときだけ耳いいんだ。
「早く出てきなさい、さもないと巨大化しますよ!」
どこが!?
「胸です」
心を読まれた!?と、とにかく例の服に着替えて…よし
「すいませーん、紅魔館ってここですか?」
「え…っと?」
「あ、私こういうものです」
そういって私は門番に名刺をわたす。
「何々…コンタクトレンズから腎臓まで、虹ルナ運送…」
「はい、それでここのメイド長さんにお届け物が…」
門番は疑いの眼差しを向ける。バレた…そう思ったが、
「ご苦労様ですー」
…うん、落ち着け私の右腕、顔を覚えられなかったからって暴れるんじゃない。
門番に復讐を誓いつつ、紅魔館の庭に入れた私は進入経路を確認した。
門→メイドたちの部屋→(その奥)メイド長の部屋
正直、確認の必要があったとは思えないけれど、一応ってことで。
青と白の作業着をきて、手に空っぽのダンボール、おまけに帽子を深くかぶってしまえばだれも私だと気付くまい…、ちなみに門番の時は帽子外してました。ええ。
そんなことをつぶやきつつ、そそくさと紅魔館内部へ侵入した。目がいたい、悪趣味すぎる。しかも同じような部屋がたくさんあってどれがメイドたちの部屋かわからない。私はため息をついた。
そんな中、一つだけ中から音がする扉があった。シャー、という音がするので浴室だろう。
「…どのくらい大きいお風呂なのかしら」
好奇心が優先事項に勝ってしまい、私はその扉を開けた。
バタン!
「…見なかったことにしよう」
私は見てない、ここの主がシャワーを浴びてやけどしてたなんて、見てない見てない。落ち着いて深呼吸をしながら素数を数えるんだ。
「ちょっと、アナタ誰?」
「ッ!」
声のしたほうを見ると、メイドの1人がこっちを見ていた。
少し驚いたけどこれはチャンスかもしれない、上手くいけば部屋の場所がわかるはずだ。
「あ、メイドの方ですか?私、こういうものです」
同じようにメイドにも名刺を手渡す。
「えっと、キャバレー・プリズムリ…」
「あーっとそっちじゃありません!」
やっべあっぶねあっぶね。慌ててもう一枚の名刺を手渡す。
「…虹ルナ運送」
「はい、それでメイドさんたちの部屋を教えてもらいたいのですけど」
「そこなら階段を上がったすぐそこです」
予想外に聞き分けのいいメイドね…。まあその方が仕事をしやすいんだけれど。
私はそのメイドに一礼して階段を登った。
「ここか」
メイドたちの部屋をさっさと通り抜け、私はメイド長の部屋の扉の前に立つ。少しだけ扉を開け中を覗いてみる。まあ
「…だれもいないね」
中に誰もいないのを確認し、私はメイド長の部屋に入った。部屋の中はベット、机、本棚。薬師の情報によると、ファイルは金庫の中に厳重に保管されているらしい、全くめんどくさい。
予想通り金庫はどこかに隠してあるようで、私はさっそく部屋を物色することにした。
最初はセオリーどおり本棚を調べる。様々な本が目一杯詰められている。どうやら小説や、武器図鑑がほとんどのようだった。
「ん?」
そんな中、一冊だけ私の目を引いた本があった。ほとんどが分厚い本なのに、その一冊だけやたら薄い。私はその一冊を本棚から抜き取った。
ゴゴゴゴゴゴ
その本が仕掛けの鍵だったらしく、本棚が動いて裏から金庫が出てきた。私は引き抜いた本の表紙を見て絶句した。
霊夢盗撮写真集
「ド変態が」
私は悪口を吐き捨てて、金庫の入力を始めた。
「えっと…咲×霊こそがジャスティス」
薬師の情報により、開錠は楽だった。
とても腹が立ったので、パスワードをルナ×霊こそがジャスティスに変えておいた。
大量にあるファイルの中から、100枚ほど写真を抜き取った私は本を元の棚に戻して指紋をふき取った。パーフェクトだ私。
「あとは帰るだけっと」
空のダンボールに写真を入れて、再び庭に私は帰ってきた!いや、なんか急に叫びたくなっただけです。
そのまま飛んで帰ってもよかったけれど、門番に復讐をすることを思い出した。どうしたものか、門番に接近戦を挑むなんてガ○ダムでゲ○ググに挑むくらい…あれ?結構いけんじゃない?
でも、念には念を…私は何でも入る帽子(かぶりなおした)からバイオリンを引っ張り出した。そして、弦を気付かれないように門番の周りに張り巡らせた。
私は弦に引っかからないように、門番の横を通って外にでた。
「お疲れ様です」
「ご苦労様です」
ええ、ご苦労様です本当に。
待ち合わせ場所に向かう途中、白黒の魔法使いが紅魔館へ飛んで行ったのを見、そのあとすぐに白黒の絶叫が聞こえた。でも、私は何も聞いてないし見てないと脳に叩き込んだ。
待ち合わせ場所に着くと、薬師がそわそわして待っていた。
「早く例のものを…」
「…」
仕事は迅速に、がモットー。写真を渡し、その何枚かをいただいた。薬師は受け取った瞬間何処かへ消えた。多分永遠亭に帰ったんだろう。
「帰ろ…」
私はあくびをしながら背伸びした。
「そういえば…なんでメイド長はいなかったのかしら」
そのころ博麗神社
「悪いわね。おせちの準備手伝わせちゃって」
「あとで報酬はいただくわよ」
「…何を?」
「体」
「…馬鹿」
「私は真面目だけどね」
「そんなこと…終わったら言ってちょうだい」
終
咲夜さんでは(^^;)?
咲夜さんが一枚上手でしたねー(苦笑
ルナサと永琳が後で悔しがる姿を幻視しました(笑