Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

新商売始めました。

2007/12/25 08:02:16
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ミスティアが新商売を始めたらしい。
そう聞いた私は早速行ってみることにした。べ、べつに暇だったわけじゃないわよ!

さて、あの夜雀が店を開いてた場所は……と、あったあった。
そしてそこにはいつもの『焼き八目鰻屋』の文字は無く、変わりにこう書いてあった。


『石鹸屋』


いや、まてまてまて。いくら幻想郷だからといってそれはまずいだろう。
石鹸屋てあんた……。
まぁ、百聞は一見にしかずとも(霊夢が)いってるし、とりあえず入ってみようかしら。

暖簾を越えて中に入ると、中には上機嫌のミスティアがいた。

「あ、いらっしゃーい」

はい、いらっしゃいました。早速だけど、ここでは何を売ってるの?

「石鹸」

ほ、本当に売ってるのね……。どんな種類があるの?

「それは沢山あるわよ」

へぇ。ちょっと見せてもらおうかしら。

「いいわよ~」


たたた、と向こう側に走って行くミスティア。そして戻ってきたかと思うと、手には一つの石鹸を持っていた。
何それ?と私が聞くと、ミスティアは胸をはって答えた。

「これが私の店の一番の商品よ」

どんなのなの?

「なんと、かの有名なメイドが使ってた石鹸なのよ」

へぇ……って、よく見たらそれ使ってあるじゃない。

「だからメイドが使ってた石鹸なんだって」

使ってたの持ってきちゃったの!?

「そうよ~だからお勧めの一品よ。瀟洒瀟洒瀟洒瀟洒!」

きゅ、急にテンパらないでよ。それより他にはどんなのがあるの?

「大根」

大根!!?何で大根があるのよ!?

「体洗うのに使うの」

洗えるわけ無いでしょうが!!そもそも大根と石鹸って何も繋がりないでしょう!?

「どっちも白い」

それだけでしょうが!

「気に入らないならトロロ芋とかもあるわよ」

いらないわよ!そんな体中かゆくなりそうなもの。

「失礼な。だれがトロロ芋で体洗うって言ったのよ」

え、じゃあ何するのよ。

「目の洗浄」

殺す気か!!……はぁはぁ。思わず口調が変わってしまったわ。ビークールよ。

「え~後は……だめだ。あとはボディソープしかない」

はじめからそれ売りなさいよ!

「だってこれ石鹸じゃないし」

大根やトロロ芋に比べたら96倍ましよ!

「分かったわよ。じゃあこの瀟洒石鹸買う?」

買わないわよ。あいにく石鹸を買うほどのお金は無いのよ。

「あ、魔理沙石鹸もあるわよ」

買った!!



さて、我ながら無駄な時間を過ごしたと思うわ。でもまったくの無駄でもなかったわね。
この紙袋の中には魔理沙の石鹸が……!
今日はこれからお風呂よ。勿論この魔理沙石鹸を使ってね、ふふ。






――――


「あれ?ねぇミスティア。ここにおいといた私の石鹸知らない?」
「ん~っと、売っちゃった」
「え~。私あれじゃないと体洗う気しないんだけど」
「まぁ、確かにあの石鹸は個性的な石鹸よね。あんまり不気味で誰も使いたがらないわよ」







「昆虫石鹸なんて」








数刻後、アリス邸から一つの巨大な悲鳴が上がった。
アリスっていろいろな役ができるからすっごく便利。
高冷
コメント



1.脇役削除
せ、石鹼屋wwwミスチー!それは駄目だwww
あと密かにツンデレ
2.名無し妖怪削除
まさか5行目で腹筋が崩壊するとはwww
3.名無し妖怪削除
メイド石鹸貰おうか
4.名無し妖怪削除
>かの有名なメイド
仮面のメイドガイ……懐かしいなぁ。
5.高冷削除
返信です。

>脇役さん
ミスチーだから大丈夫(確信なし)そういえばツンデレだった。アリスはツンデレですよね(確信なし

>五行目で大変なことになった方
こういうものはインパクトが大事なのです。それに対してナイスインパクト、ありがとうございました。

>お買い上げしてくださった方
お買い上げどうもです。あ、通販は受け付けておりませんので実際にご来店くださいませ(ぇ

>メイドガイな方
そ、その名前は初知りです。ちょいとググって来ます(ぇ

ともあれ、皆様、感想ありがとうございました。