※主にジョジョ等のネタが入っております。
ご了承くださいませ。
↓
某月某日 紅魔館 図書館にて―――
「パチェ、なんかお勧めの本は無いかしら?」
「どんな本がお好みなのかしら?」
パチェ、と呼ばれた少女 パチュリー・ノーレッジは分厚い本を閉じてこちらを向いた。
「他の吸血鬼に関するものがいいわ。理由?特に無いわね。」
本を探す吸血鬼、レミリア・スカーレットはそっけなく言う。
パチュリーは小悪魔を呼び、何かを言いつけている。すると小悪魔はひらめいたように奥の書庫へ飛んでいった。
小悪魔も、ずいぶん司書の仕事に慣れてきたらしい。
しばらくすると大量の本をビニール紐にくくりつけてやってきた。
「それは・・・ああ、確かに吸血鬼が関わるお話ね。」
なにやら感心したようにつぶやくパチェ
「面白さは私が保証するわ。咲夜も興奮して読んでいたわね。」
あの咲夜と興奮という言葉はあまり結びつかなかった。しかし、コレは期待できそうだ。
「ありがとう、パチェ。当分は退屈せずにすみそうだわ。」
「礼は小悪魔に言いなさい。それと、ここで読んでいく?」
「今日は紅茶でも飲みながらゆっくり読むわ。それじゃあまたね、パチェ。」
後ろ姿を見送ったパチュリーはいたずらっぽく微笑みながら、
「レミィ、あなたならきっとはまるわ…きっとなあッ!」
自室にて、ビニール紐をほどき、「1」とかいてある背表紙を取り出した。2つある。
「HELLSING」、「ジョジョの奇妙な冒険」とあったが巻数の多い「ジョジョ」から読むことにした。特に理由は無い。
「…何をするだァー?誤植かしら…それに『ダニーッ』って書いてあるのは台詞?擬音と思ったわ…」
(…私には、合わないかもしれないわね…)
しかし、言葉とは裏腹にその奇妙な世界に惹かれて言ったのであった。
―――数日後。
「ふっ…んーっ!!」
「…何をしてらっしゃるのですかお嬢様?」
空中を一生懸命睨んでいるレミリアに掃除中のメイド長 十六夜 咲夜が尋ねてみる。
「見て…わからない?」
「はい。全くわかりませんわ。」
「目から体液を出す…練習を…してるのよ…ッ!」
咲夜は一つ思い当たることがあった。以前に夢中になった漫画。確かその中に眼球から体液を発射して敵を切断、貫通する技があったはずだ。
「スペースリパー・スティンギーアイズ…?」
「貴様ッ!!『ジョジョ』を見ているなッ!!」
…やはりお嬢様はジョジョに影響されている。徐々に。 クスッ
しかし、お嬢様の特性上気になる点がいくつかある。
「お嬢様、質問してもよろしいでしょうか?」
「…何よ?」
「目から流れる水は平気なのでしょうか?」
レミリアは吸血鬼の特性としてきつい水の流れの上を渡ることが出来ないとされている。とここでふと思ったのだが吸血鬼と狂犬病は似ている部分があることに―――。
「…平気よ。むしろ流れる水に対して私にどんな影響があるのか試してみたいわ。」
お嬢様は流れる水に触れたことが無いらしい。文献によれば痛みを感じるとか感じないとか。
そして、もう一つ問題がある。
「お嬢様、構造的に目から水を流すことは可能なのでしょうか?」
人間ではぶっちゃけ無理である。元人間のDIOやストレイツォはできたので問題は無いと思うが…念のために。
「DIOやストレイツォにも出来たのよ。問題は無いわ。」
お嬢様は目から水を出したことが無いらしい。当たり前だが。
ならば、私が出来ることはただ一つ―――。
「頑張ってください。お嬢様。」
数分後、門番兼修理工の 紅 美鈴が派遣された。
「やたら細い穴ですねぇ…新しい弾幕でも思いついたのかなぁ?」
レミリアはまた自室に籠もり始めた。
「気化冷凍法は吸血鬼の初歩ね。スペースリパーは…まあ中級といったところかしら?吸血鬼にはさまざまな技があるのね…」
とは言ったものの、ジョジョの中ではこの二つしか吸血鬼の技が無い。レミリアがそれに気づくのは全巻読み終えたあとだった。
「なんで4部から吸血鬼が出てこないのよォォ!!」
二週間後、レミリアが部屋から出てきた。
「永遠亭へ行くわよ。あの月の姫に会いに行くわ。」
意図はわからない。しかし言える言葉は一つだけ。
「わかりました。お供いたします。」
レミリアの手には眉間の辺りにくぼみのある、石で出来た仮面があった。
少女弾幕中…
「そういえば咲夜、あなたのスペルに『ザ・ワールド』というものがあったわね?あれはジョジョをリスペクトしているの?」
読んだことのある者ならば必ず考えることである。
「そうですね。私も時を操る能力がありますので。ナイフも扱えますし」
「じゃあ咲夜は私のスタンドということになるのかしらね?」
「さあ、どうでしょう。」
「…で、私の宝の一つ、『エイジャの赤石』を貸してくれ、と?」
輝夜は被弾した兎達を見て溜息をついた。
※吸血鬼になれるアイテム『石仮面』にその『エイジャの赤石』を組み合わせると究極生物になれるよ!
「もちろんタダとは言わないわ。何か欲しいものをあげるわ。人員以外なら」
「そうね…じゃあ断るわ。」
「!」
「生憎欲しいものなんて無いの。だからこの話はパスね。」
兎をボコられて不機嫌なのかさっさと席を立つ輝夜。
「なら仕方が無いわ。無理にでも借りていくわよ。」
懐から光る枝を取り出し、上に掲げた。
「無理にでも帰ってもらうわ。」
ご了承くださいませ。
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某月某日 紅魔館 図書館にて―――
「パチェ、なんかお勧めの本は無いかしら?」
「どんな本がお好みなのかしら?」
パチェ、と呼ばれた少女 パチュリー・ノーレッジは分厚い本を閉じてこちらを向いた。
「他の吸血鬼に関するものがいいわ。理由?特に無いわね。」
本を探す吸血鬼、レミリア・スカーレットはそっけなく言う。
パチュリーは小悪魔を呼び、何かを言いつけている。すると小悪魔はひらめいたように奥の書庫へ飛んでいった。
小悪魔も、ずいぶん司書の仕事に慣れてきたらしい。
しばらくすると大量の本をビニール紐にくくりつけてやってきた。
「それは・・・ああ、確かに吸血鬼が関わるお話ね。」
なにやら感心したようにつぶやくパチェ
「面白さは私が保証するわ。咲夜も興奮して読んでいたわね。」
あの咲夜と興奮という言葉はあまり結びつかなかった。しかし、コレは期待できそうだ。
「ありがとう、パチェ。当分は退屈せずにすみそうだわ。」
「礼は小悪魔に言いなさい。それと、ここで読んでいく?」
「今日は紅茶でも飲みながらゆっくり読むわ。それじゃあまたね、パチェ。」
後ろ姿を見送ったパチュリーはいたずらっぽく微笑みながら、
「レミィ、あなたならきっとはまるわ…きっとなあッ!」
自室にて、ビニール紐をほどき、「1」とかいてある背表紙を取り出した。2つある。
「HELLSING」、「ジョジョの奇妙な冒険」とあったが巻数の多い「ジョジョ」から読むことにした。特に理由は無い。
「…何をするだァー?誤植かしら…それに『ダニーッ』って書いてあるのは台詞?擬音と思ったわ…」
(…私には、合わないかもしれないわね…)
しかし、言葉とは裏腹にその奇妙な世界に惹かれて言ったのであった。
―――数日後。
「ふっ…んーっ!!」
「…何をしてらっしゃるのですかお嬢様?」
空中を一生懸命睨んでいるレミリアに掃除中のメイド長 十六夜 咲夜が尋ねてみる。
「見て…わからない?」
「はい。全くわかりませんわ。」
「目から体液を出す…練習を…してるのよ…ッ!」
咲夜は一つ思い当たることがあった。以前に夢中になった漫画。確かその中に眼球から体液を発射して敵を切断、貫通する技があったはずだ。
「スペースリパー・スティンギーアイズ…?」
「貴様ッ!!『ジョジョ』を見ているなッ!!」
…やはりお嬢様はジョジョに影響されている。徐々に。 クスッ
しかし、お嬢様の特性上気になる点がいくつかある。
「お嬢様、質問してもよろしいでしょうか?」
「…何よ?」
「目から流れる水は平気なのでしょうか?」
レミリアは吸血鬼の特性としてきつい水の流れの上を渡ることが出来ないとされている。とここでふと思ったのだが吸血鬼と狂犬病は似ている部分があることに―――。
「…平気よ。むしろ流れる水に対して私にどんな影響があるのか試してみたいわ。」
お嬢様は流れる水に触れたことが無いらしい。文献によれば痛みを感じるとか感じないとか。
そして、もう一つ問題がある。
「お嬢様、構造的に目から水を流すことは可能なのでしょうか?」
人間ではぶっちゃけ無理である。元人間のDIOやストレイツォはできたので問題は無いと思うが…念のために。
「DIOやストレイツォにも出来たのよ。問題は無いわ。」
お嬢様は目から水を出したことが無いらしい。当たり前だが。
ならば、私が出来ることはただ一つ―――。
「頑張ってください。お嬢様。」
数分後、門番兼修理工の 紅 美鈴が派遣された。
「やたら細い穴ですねぇ…新しい弾幕でも思いついたのかなぁ?」
レミリアはまた自室に籠もり始めた。
「気化冷凍法は吸血鬼の初歩ね。スペースリパーは…まあ中級といったところかしら?吸血鬼にはさまざまな技があるのね…」
とは言ったものの、ジョジョの中ではこの二つしか吸血鬼の技が無い。レミリアがそれに気づくのは全巻読み終えたあとだった。
「なんで4部から吸血鬼が出てこないのよォォ!!」
二週間後、レミリアが部屋から出てきた。
「永遠亭へ行くわよ。あの月の姫に会いに行くわ。」
意図はわからない。しかし言える言葉は一つだけ。
「わかりました。お供いたします。」
レミリアの手には眉間の辺りにくぼみのある、石で出来た仮面があった。
少女弾幕中…
「そういえば咲夜、あなたのスペルに『ザ・ワールド』というものがあったわね?あれはジョジョをリスペクトしているの?」
読んだことのある者ならば必ず考えることである。
「そうですね。私も時を操る能力がありますので。ナイフも扱えますし」
「じゃあ咲夜は私のスタンドということになるのかしらね?」
「さあ、どうでしょう。」
「…で、私の宝の一つ、『エイジャの赤石』を貸してくれ、と?」
輝夜は被弾した兎達を見て溜息をついた。
※吸血鬼になれるアイテム『石仮面』にその『エイジャの赤石』を組み合わせると究極生物になれるよ!
「もちろんタダとは言わないわ。何か欲しいものをあげるわ。人員以外なら」
「そうね…じゃあ断るわ。」
「!」
「生憎欲しいものなんて無いの。だからこの話はパスね。」
兎をボコられて不機嫌なのかさっさと席を立つ輝夜。
「なら仕方が無いわ。無理にでも借りていくわよ。」
懐から光る枝を取り出し、上に掲げた。
「無理にでも帰ってもらうわ。」
まさかまだこんなにも使い方があったなんて……
本体 紅美鈴
スタンド 中国
効果 相手に全く気にされずに攻撃をする事が出来る
(いわば相手してもらえない…しくしく)
いや、でも美鈴は結構多才そうだからどうだろ…