Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

【最速】魔理沙【全裸】

2007/12/17 23:30:00
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「どうやらお前が、幻想郷一最速らしいなっ!?」

『ビシィッ!』と擬音が聞こえそうな勢いで、魔理沙は文の鼻先を人差し指でさす。

「えぇまぁ、そういう事になっているみたいですね?」
いきなりそんな事を言われた文は、状況が理解できずに困惑しながらもそう答えた。

「つまり、お前がいなくなれば私は最速に返り咲く訳だな?」
「まぁ、そういう事に・・って、えぇ!!??」

魔理沙のその一言に大声を上げる文。
それもその筈である。いきなりやってきた揚句、そんな理由で打倒されたのだ。
文はビビりながらも軽く身構える。まぁ、いざとなったら逃げれば良いのだが。


だが、魔理沙もそこまで常識が無いわけではないらしい。
「あぁ、落ち着け、別に喧嘩を売りに来たわけじゃない、ただ・・」

魔理沙は再び文の鼻先に人差し指をビシリと当てし、こんな事を言う。
「お前のスペルカードを私に寄越せっ!」
やっぱり常識が無い魔理沙。

しかも魔理沙からは『殺してでも奪い取る』的なオーラが出ている。
(このままだと冥府へまっしぐらですよ、魔理沙さん?)
文は心の中で呟く。


ここで一悶着起こされるよりは、素直に従った方が良さそうだ・・
そう結論付けた文は、嘆息しながらも
「えぇ、構わないですよ?」
と答えた。

「え、良いの?」
どうやら、本当に強引に奪おうとしていた魔理沙。
すんなりと事が進んだので拍子抜けしている。


「ですが、それだけでは私より速くなれませんよ?」
文が言う。
然り。人のスペルカードを盗んでも所詮は二番煎じ。
オリジナルに勝てる訳が無いのだ。

その事実に気付いているのか、魔理沙は人差し指を口元に当て、
『チッチッ』と指を二回横に振り、そして自信満々な表情をして文に告げる。

「あぁ、お前から盗んだ技と私の技を合体させれば無問題だぜ?」
(なんか今、思いっきり『盗む』って言いましたね、魔理沙さん?)
流石は人の技を盗む事に定評のある魔理沙である。



「でも、危険ですよ?」
一応、文は忠告するが、当の魔理沙は「大丈夫大丈夫」と手を横に振るばかりで
聞く耳を持とうとしない。


その態度に根負けしたのか、やがて文は
「わかりました・・」
と溜息混じりに言った。


―ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔理沙習得中
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


習得完了。


覚えたスペルカードは『無双風神』という、文の切り札とも言える最速の技。

魔理沙は「これで私は最速だぜ!」と顔を破顔させている。
一方の文はやっぱり心配なのか、とても不安そうな顔をしている。


「さて、じゃテスト飛行してくるぜ?」
意気揚々と魔理沙は箒に跨る。
そして先程習得したばかりの『無双風神』と『ブレイジングスター』合わせ・・

魔理沙は軽く音速を超えた。



「おおぉ・・おぉ・・コレは・・凄い・・・・ぜ!?」



そして、『ぜ!?』と言った瞬間、突然魔理沙は発火した。
凄まじい空気抵抗に耐えられなかったのだろう、生じた摩擦熱により、
魔理沙の服が一瞬で燃え尽きた。

全裸になる魔理沙。

「ちょ・・?まっ・・・・」
激しい重力に捕らわれた魔理沙は、満足に口を紡ぐ事すら出来ない。
生まれたままの姿を晒し、魔理沙は幻想郷の空に吸い込まれていった。
文「だから危険だって言ったじゃないですか・・」
偽物
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コメント



1.名無し妖怪削除
吹いた
2.名無し妖怪削除
勿論髪も燃えて失われているのですね
3.名無し妖怪削除
あややややや
文は風を操る程度の能力を持っているから空気抵抗を無視できる・・・
魔理沙は結界でも張ってれば大丈夫だと思うが・・・
4.名無し妖怪削除
タイトルが斬新。内容も斬新。
音速付近の異常振動が箒に発生したら、その時点で跨っていられないだろうなぁ。
きっと魔理沙の事だから、諦めずに再挑戦するんだろうか。
5.名無し妖怪削除
熱以外の衝撃波による障害は?
(摩擦を防げなかったということは・・・それとも、生身だけ防御?・・・)
6.名無し妖怪削除
安定性すげえ!!!
7.名無し妖怪削除
科学はどうでもいい
問題は服が燃えるかどうかだ
8.名無し妖怪削除
>熱以外の衝撃波による障害は?
それで結界が破れたんじゃね?
9.欠片の屑削除
【スッパは】魔理沙【私だ!】 こんな感じですか?
10.蒲公英削除
魔理沙が星になった・・・本望だろうな・・・