Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

朴念仁と姫

2007/12/17 05:31:38
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「結婚しましょう」
唐突に蓬莱山輝夜はそう言った。



その言葉を聞いた僕は、しばし黙考した後に口を開いた。
「血のついたあと。血のあと」
「それは血痕」
「東方教会で礼拝の対象とされる聖画像」
「それはイコン」
「スッパ」
「テンコー」

inマヨヒガ
「むっ!?」
「どうしたの藍さまー」
「いや、何か呼ばれたような・・・」
「変な藍さま」

閑話休題

「えーと後は」
「なによ、こんな美女から求婚されてるんだからもっと嬉しそうな顔しなさいよ」
「・・・あぁ、やっぱりそういう意味だったのか」
はぁ、とため息をつく。
「あ、なにそのため息」
「言いたいことは色々あるが、まずは何故そんな発言が出てきたのか聞いてもいいかな」
かぶりを振りつつ輝夜を問いただす。
まあ、まずろくでもない理由だろう。
「家事(特に料理)上手な男を見つけたらモノにしろって永琳が」
「捨ててしまえ、そんな教え」
あの女、一体何を教えてるんだ。
というか自分も彼氏いない歴=年齢のクセに偉そうに説教できる立場なのか。
「で、返事は?」
・・・何故そんな楽しそうな瞳で見つめる。
「断る。君とそういう関係になると疲れそうだ」
そういう関係になってない今ですら現に疲れている。
「えー」
えーとか言うな○千歳。
「・・・私のこと・・・嫌いなの・・・?」
目を潤ませて上目遣いでこっちを見てくる輝夜。
普通の男なら一発で落ちそうだが・・・
「嫌いじゃないがそういう対象としては見てないな。あと目薬が見えてるよ」
「ちっ」
ちっとか言いましたよこの人。
「まさかこんな所で女としての屈辱を味わうことになるとは思わなかったわ」
「そうかい、そりゃいい経験になったね」
卓につっぷしながら恨めしそうな声色をだす輝夜にそっけない答えを返す。
それっきり沈黙の時間が続く。

「絶対見返してやるんだから・・・(ボソッ」

「何か言ったかい?」
「何も」
どうやら僕はこれからもこのワガママなお姫様の相手を続けなくてはならないらしい。
なぜかそんな予感がした。
その日々を憂い僕はまた一つため息をこぼした。

幽々白書の神EDである『太陽がまた輝く時』を聴いてて思いついたネタです
くっつくというより触れそうで触れない、そんな距離感をイメージして書いたつもりだが上手くいったかな?
輝夜が最早だれてめぇ状態
文月
コメント



1.名無し妖怪削除
>「スッパ」
>「テンコー」
この部分と反応した藍で噴いてしまった
ってか反応するなよ藍wwww