※書籍「東方文花帖」を読んで、ふと思ったことがネタになってます。
『文々。新聞』をよろしくー。
頼まれもしない新聞を巫女と魔法使いに手渡し、天狗は博麗神社の境内から飛び去っていった。
「……ねえ魔理沙。前から気になってたんだけど」
「ん?」
「文のあの葉っぱって、なんなのかしらね」
「葉っぱ? なんのことだ?」
「ほら、文の腰のところにこう……付いてるじゃない。緑色の葉っぱが一枚」
「あー……、言われて見ればあったような。ただの飾りじゃないのか?」
「飾りにしては、飾り気がなさすぎると思わない?」
「じゃあ、ただの葉っぱが飛び回ってるうちにたまたま付いたとか」
「いつ来てもくっついてるのよ? それに、天狗の速さだったら飛んでて落ちない方が不思議だわ」
「むぅ」
「なにか特別な力を秘めた、天狗の宝だったりして」
「……むむぅ」
「なあアリス。葉っぱのマジックアイテムって知らないか?」
「――は? 葉っぱ? 意味が解らないんだけど」
「だから、植物の葉の形をしたマジックアイテムだよ。そういうのってないかな」
「さあ……。薬の材料や魔術の触媒として使うならともかく、葉っぱ自体が魔法の品っていうのは見たことがないわ」
「うーん、やっぱりそうか……」
「どうしたのよ急に。葉っぱになにかこだわりでもあるの?」
「いや、天狗の文がさ。葉っぱを一枚、腰のところに付けてるんだよ。飛んでるときも落ちないから、普通の葉っぱじゃないような気がしてな」
「はぁ」
「ね、パチュリー。あなた、植物の葉っぱをマジックアイテムにしたことってある?」
「葉っぱ……? ないわ。マジックアイテムの土台としては無生物を使うのが普通だし、わざわざそんな強度に不安のある物を選ぶ理由がないもの」
「やっぱり、そうよねぇ……」
「どうしてそんなこと訊くの? またなにか変わった魔法の実験でもするつもり?」
「いや、そうじゃないんだけど。天狗がね、それらしき葉っぱを腰に一枚付けて飛び回ってるんですって」
「天狗ね……」
「もしかして、秘密のお宝なのかしら」
「あいつらの持ってる品は、ここにあるような物とはちょっと趣きが違うから……。なんとも言えないわね」
「ねえレミィ。最近は天狗が腰のところに葉っぱを付けて飛び回ってるらしいわ」
「ふーん。ところでパチェ、そのタルト食べないなら頂戴?」
「だめ。たべる」
「咲夜、いまどきの天狗は葉っぱを……」
「ねえ美鈴、天狗が……」
「ねえ大妖精ちゃん……」
「チルノちゃん……」
………。
……。
…。
「どうもー。『文々。新聞』でーす」
「……あんたか」
「相変わらず参拝客のいない神社ですねぇ――って、どうしました? 人を変な目で見て。私の顔になにか付いてます?」
「あのさ。魔理沙から回ってきた噂なんだけど……」
「はぁ」
「あんた、腰に葉っぱ一枚貼り付けただけの格好で飛び回ってるって本当?」
「誰だそんなこと言い出したのはァァァァ――――――ッ!!」
~おしまい~
『文々。新聞』をよろしくー。
頼まれもしない新聞を巫女と魔法使いに手渡し、天狗は博麗神社の境内から飛び去っていった。
「……ねえ魔理沙。前から気になってたんだけど」
「ん?」
「文のあの葉っぱって、なんなのかしらね」
「葉っぱ? なんのことだ?」
「ほら、文の腰のところにこう……付いてるじゃない。緑色の葉っぱが一枚」
「あー……、言われて見ればあったような。ただの飾りじゃないのか?」
「飾りにしては、飾り気がなさすぎると思わない?」
「じゃあ、ただの葉っぱが飛び回ってるうちにたまたま付いたとか」
「いつ来てもくっついてるのよ? それに、天狗の速さだったら飛んでて落ちない方が不思議だわ」
「むぅ」
「なにか特別な力を秘めた、天狗の宝だったりして」
「……むむぅ」
「なあアリス。葉っぱのマジックアイテムって知らないか?」
「――は? 葉っぱ? 意味が解らないんだけど」
「だから、植物の葉の形をしたマジックアイテムだよ。そういうのってないかな」
「さあ……。薬の材料や魔術の触媒として使うならともかく、葉っぱ自体が魔法の品っていうのは見たことがないわ」
「うーん、やっぱりそうか……」
「どうしたのよ急に。葉っぱになにかこだわりでもあるの?」
「いや、天狗の文がさ。葉っぱを一枚、腰のところに付けてるんだよ。飛んでるときも落ちないから、普通の葉っぱじゃないような気がしてな」
「はぁ」
「ね、パチュリー。あなた、植物の葉っぱをマジックアイテムにしたことってある?」
「葉っぱ……? ないわ。マジックアイテムの土台としては無生物を使うのが普通だし、わざわざそんな強度に不安のある物を選ぶ理由がないもの」
「やっぱり、そうよねぇ……」
「どうしてそんなこと訊くの? またなにか変わった魔法の実験でもするつもり?」
「いや、そうじゃないんだけど。天狗がね、それらしき葉っぱを腰に一枚付けて飛び回ってるんですって」
「天狗ね……」
「もしかして、秘密のお宝なのかしら」
「あいつらの持ってる品は、ここにあるような物とはちょっと趣きが違うから……。なんとも言えないわね」
「ねえレミィ。最近は天狗が腰のところに葉っぱを付けて飛び回ってるらしいわ」
「ふーん。ところでパチェ、そのタルト食べないなら頂戴?」
「だめ。たべる」
「咲夜、いまどきの天狗は葉っぱを……」
「ねえ美鈴、天狗が……」
「ねえ大妖精ちゃん……」
「チルノちゃん……」
………。
……。
…。
「どうもー。『文々。新聞』でーす」
「……あんたか」
「相変わらず参拝客のいない神社ですねぇ――って、どうしました? 人を変な目で見て。私の顔になにか付いてます?」
「あのさ。魔理沙から回ってきた噂なんだけど……」
「はぁ」
「あんた、腰に葉っぱ一枚貼り付けただけの格好で飛び回ってるって本当?」
「誰だそんなこと言い出したのはァァァァ――――――ッ!!」
~おしまい~
だが、それが良いwww
あや…もえ…。
あまりにも予想通りで吹いたw
きっと妹様にも同じように伝わってるな。
笑ったぜ
チルノに回った時点で終わってるかとwwwww
そして、オチはやっぱりかww
突風出したりするとかしないとか・・・・
噂すげぇ!
タイトル眺めてまた笑える。
葉っぱの武器と言えば葉っぱカッター。
やっぱりチルノが原因なんだろか