「早苗~おなか減ったからその辺のコンビニで『たらこスパゲッティ』買ってきてよ」
「ありませんよ、神奈子様」
「え?」
そこで神奈子はゲームボーイ(初代)の画面から目を離して早苗のことを見た。
「ないって、だったら別のスパゲッティでもいいわよ?」
「いえ、ですからコンビニ自体がないのですよ」
「……あぁ、山の中だから?だったら奇跡でも起こして空飛んで町まで行って買ってきてよ」
「ですから、コンビニ自体がないのですってば」
「……うそぉ!?」
「本当です、神奈子様」
神奈子が驚愕したように立ち上がる。そして早苗に口早に聞く。
「えぇ!?じゃ、スーパーは!?」
「ありませんよ」
「カップメンは!?」
「ありません」
「冷凍食品!」
「ないです」
「炊飯ジャー!」
「ない」
「PC!」
「ない……とも言い切れないかもしれませんけど。望みは薄いですよ」
ショック、神奈子の頭上に雷が落ちる。
そして後ろに2、3歩下がって言う。
「そ、そんな……、嘘だといいなさい、早苗!」
「残念ですが、本当です」
ショック、神奈子の頭にタライ(金)が落ちる。
そしてバタリと倒れて言う。
「何で……何でここにきちゃったのよ、早苗!」
「何でって……ここに来るっていったのは神奈子様のほうじゃないですか」
「マジで!?」
「マジで」
「でジマ!?」
「マジでジマ」
「お~まい、ゴッド!」
「神なのは神奈子様でしょう」
ゴロンゴロンとのた打ち回る神奈子。
端から見てる早苗にとっては『何だこの神』とか思わず思ってしまう光景だった。あと『だから信仰が集まらなかったんだよ』とかも思っちゃう。
「えぇ~、記憶にないわよ。本当に私が言ったの?」
「言いましたよ」
「命かけるか?」
「かけますけど?」
「……え~っと。ん~?」
神奈子がうんうんうなっていると、早苗が助言を出してきた。
「じゃぁ、神奈子様、あれ使えばいいじゃないですか。『八坂サーチ』」
「おお、その手があったか!さなちゃん頭いい!」
因みに早苗は洗濯物をたたみながら今の助言を出していた。その行動はテキパキとしていて、非常に丁寧だった。
勿論そんな光景に目もくれず、スクッと立ち上がり両目を閉じて神奈子は高らかに叫んだ。
「八坂サーチ!!」
「もう夜中なんですからそんなに大きな声を出さないでくださいね」
――――説明しよう、『八坂サーチ』とは、普段の神奈子の考える力を0,9倍(当社比)し、より一層物事を考える力を強める技なのだ。
少女(という歳でもない)思考中。
~~数日前~~
『早苗、幻想郷へ行くわよ』
『はい?いきなりどうしたのですか?』
『うん、実はさ……割とショックな出来事があったんだけど』
『はぁ、一体何があったのですか?』
『友神の連帯保証人になっちゃった』
『ぇ……?』
『というわけで逃げるわよ早苗~』
『ちょ、ちょっとまってください!私まだ準備が』
『大丈夫。私がしておいたから』
『えぇ、いやいや、ちょっとm』
~~で、現在~~
「あぁ、そうだったっけ」
やがて思い出した神奈子は再びゲームボーイ(初代)をやり始めた。
「そうですよ。それに結局持ってきたのが『小袋怪物(赤、緑)』『倉庫番』『テリーの不思議の国』の三つじゃないですか。それとゲームボーイ(初代)2つ」
「そうよ~?あ、『テリーの不思議の国』は今私がやってるからだめよ?今何とかしてしんりゅう作るんだから」
「そうよ~、じゃないですよ。何でもっと重要なものを持ってこなかったんですか!」
「重要なものって……何よ?」
「何って、そんなのも分からないのですか!いいですか、神奈子様、私の大事な大事な――」
「――『カエルの為に鐘は鳴る』がないじゃないですか!」
「ありませんよ、神奈子様」
「え?」
そこで神奈子はゲームボーイ(初代)の画面から目を離して早苗のことを見た。
「ないって、だったら別のスパゲッティでもいいわよ?」
「いえ、ですからコンビニ自体がないのですよ」
「……あぁ、山の中だから?だったら奇跡でも起こして空飛んで町まで行って買ってきてよ」
「ですから、コンビニ自体がないのですってば」
「……うそぉ!?」
「本当です、神奈子様」
神奈子が驚愕したように立ち上がる。そして早苗に口早に聞く。
「えぇ!?じゃ、スーパーは!?」
「ありませんよ」
「カップメンは!?」
「ありません」
「冷凍食品!」
「ないです」
「炊飯ジャー!」
「ない」
「PC!」
「ない……とも言い切れないかもしれませんけど。望みは薄いですよ」
ショック、神奈子の頭上に雷が落ちる。
そして後ろに2、3歩下がって言う。
「そ、そんな……、嘘だといいなさい、早苗!」
「残念ですが、本当です」
ショック、神奈子の頭にタライ(金)が落ちる。
そしてバタリと倒れて言う。
「何で……何でここにきちゃったのよ、早苗!」
「何でって……ここに来るっていったのは神奈子様のほうじゃないですか」
「マジで!?」
「マジで」
「でジマ!?」
「マジでジマ」
「お~まい、ゴッド!」
「神なのは神奈子様でしょう」
ゴロンゴロンとのた打ち回る神奈子。
端から見てる早苗にとっては『何だこの神』とか思わず思ってしまう光景だった。あと『だから信仰が集まらなかったんだよ』とかも思っちゃう。
「えぇ~、記憶にないわよ。本当に私が言ったの?」
「言いましたよ」
「命かけるか?」
「かけますけど?」
「……え~っと。ん~?」
神奈子がうんうんうなっていると、早苗が助言を出してきた。
「じゃぁ、神奈子様、あれ使えばいいじゃないですか。『八坂サーチ』」
「おお、その手があったか!さなちゃん頭いい!」
因みに早苗は洗濯物をたたみながら今の助言を出していた。その行動はテキパキとしていて、非常に丁寧だった。
勿論そんな光景に目もくれず、スクッと立ち上がり両目を閉じて神奈子は高らかに叫んだ。
「八坂サーチ!!」
「もう夜中なんですからそんなに大きな声を出さないでくださいね」
――――説明しよう、『八坂サーチ』とは、普段の神奈子の考える力を0,9倍(当社比)し、より一層物事を考える力を強める技なのだ。
少女(という歳でもない)思考中。
~~数日前~~
『早苗、幻想郷へ行くわよ』
『はい?いきなりどうしたのですか?』
『うん、実はさ……割とショックな出来事があったんだけど』
『はぁ、一体何があったのですか?』
『友神の連帯保証人になっちゃった』
『ぇ……?』
『というわけで逃げるわよ早苗~』
『ちょ、ちょっとまってください!私まだ準備が』
『大丈夫。私がしておいたから』
『えぇ、いやいや、ちょっとm』
~~で、現在~~
「あぁ、そうだったっけ」
やがて思い出した神奈子は再びゲームボーイ(初代)をやり始めた。
「そうですよ。それに結局持ってきたのが『小袋怪物(赤、緑)』『倉庫番』『テリーの不思議の国』の三つじゃないですか。それとゲームボーイ(初代)2つ」
「そうよ~?あ、『テリーの不思議の国』は今私がやってるからだめよ?今何とかしてしんりゅう作るんだから」
「そうよ~、じゃないですよ。何でもっと重要なものを持ってこなかったんですか!」
「重要なものって……何よ?」
「何って、そんなのも分からないのですか!いいですか、神奈子様、私の大事な大事な――」
「――『カエルの為に鐘は鳴る』がないじゃないですか!」
懐かしい物をありがとう!
諏訪子のために早苗泣く……てのが頭の中に
神奈子様GJです。
通信ケーブルが無いので二つあっても小袋怪物は対戦or交換できない。
・・・そんなことはさて置き、神奈子は決定的なミスをした。何故ならば『電池』を持って来てない。それに初代は確か一台につき『単四電池×4』必要。どうする?電池の寿命が来たとき、神奈子が暴走するぞ。
まぁそこが八坂クオリティww
なんともったいないことを!
考える力下がってんじゃんww
しまった、電池とかケーブルは考えてなかった。まぁそれはそれでw
因みに私の場合、上に立つものよりもその下のもののほうが優秀、という方程式が頭の中にあるので、こんな感じの話です。
あと八坂サーチで下がるのはお約束。
>「神なのは神奈子様でしょう」
で吹いたw
友人に借りて2回はやった。w
ほんとに懐かしいです…
神奈子様がてるよと変わらない?まさか……あ、本当だ。
倉庫番やらテリワン(略した)やら小袋やらかえるやら……皆様とても懐かしいことでしょう。
でも、実は私はやったことなかったり……今度買ってみようかしら?
ともあれ、感想ありがとうございました。
「奇跡でも起こして」って、奇跡が安すぎるww 能力上、仕方ありませんが。
まあ、ケーブルはともかく、電池なら銅板と亜鉛板と電解液(果物で大丈夫らしい)があればできるから、河童にでも頼めば何とかなると思います。
スパゲッティも麺くらいあるでしょうから、トマトスパゲッティならできる!早苗さんがんばれ!
誤字報告:八坂サーチ説明の「物事の考える力」は「物事を考える力」
あと、小数点はカンマでなくコンマです。
点数制限がないので120点つけておきます。神奈子様も早苗さんも最高です。
実は夜坂サーチに元ネタはないです。あるかもしれませんが、私がそれを考えないで作ったので元ネタ話ってことで。
誤字訂正ありがとうございます。
それでは、感想ありがとうございました。
ガキの頃散々お世話になったなあ...フフフ