Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

今回は小野塚さん

2007/12/04 08:49:16
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霊夢「焼き芋が食べたいのっ!!」
全てはこの一言から始まった。
霖之助「わっ!?な、なんだい一体」
霊夢「霖之助さん、焼き芋が食べたいの。焼き芋」
霖之助「食べればいいじゃないか・・・」
霊夢「お金が無いのよ!!」
霖之助「いや、僕に言われても・・・」
霊夢「きっと霖之助さんならツケで出してくれるかなって」
霖之助「前から疑問に思ってたんだけど、ツケの意味って解ってる?」
霊夢「えっと・・・外国語?2K?汚くて汚らわしいとか」
霖之助「どっちも意味同じだよね・・・」
霊夢「はっはっはっ」
霖之助「いや、笑って誤魔化されても困るんだけど・・・」
霊夢「・・・ふんだ。何よ霖之助さんのエッチ」
霖之助「いや待ってくれ、いつ僕がそんなその・・・えっちぃことを」
霊夢「冗談はともかくお芋下さい。ツケで」
霖之助「八百屋に行けばいいだろう・・・」
霊夢「八百屋?ダメダメ。
そんなヤクザなところ私のような純真な美少女が行ってみなさいな。
きっと酷い目に合うわ。具体的には店の前のお掃除とか」
霖之助「なんで八百屋がヤクザなんだい?」
霊夢「だって、ツケを払えっていう・・・」
霖之助「・・・それは普通じゃ」
霊夢「何よ!?霖之助さんまでそんな事言うの?
皆して私からお金を取ろうとするの!?世の中お金が全て!?」
霖之助「いや、ツケってそういうものだろう。
後でお金を払うから先に品物だけくださいっていう・・・」
霊夢「嘘よっ、大人はいつもそんな事言って子供をだますのよ!!
あの時もそうだったわ。貯金するからって言ってママンが私のお年玉を使ったの!!」
霖之助「いやそれは僕も経験あるけど・・・確かに理不尽だとは思うけどさ・・・」
霊夢「ふんだっ、良いわよっ。霖之助さんだけは味方だと思ってたのにっ
そんな大人しか居ないなんてっ
こ、こんなっ、こんな結界なんか消えちゃえばいいんだー!!!」

涙ぐみながら霊夢がそう叫んだ瞬間であった。
大地が激しく揺れ、木々がざわめき。
局地的には、香霖堂に陳列されている品物が次々と倒れだした。

霖之助「う・・・うぁ・・・な、なんだったんだ・・・地震・・・?」
霊夢「・・・っく、ひっく・・・」
霖之助「大丈夫かい?怪我が無いならいいんだけど・・・」
霊夢「さわられた・・・」
霖之助「え?」
霊夢「霖之助さんに肩さわられた~っ」
霖之助「いやそれは・・・危ないから仕方なく」
霊夢「霖之助さんの方が危ない。どう考えてもロリコンだわ」
助けた相手にこの言われよう。つくづく報われない男である。
霖之助「・・・はぁ」
霊夢「な、何よっ、いや、近づかないで・・・助けて魔理沙っ!!」
魔理沙「どうした霊夢!?」
タイミングばっちり。
霊夢「・・・本当に来るとは思わなかったわ」
呼んだ本人が一番驚いているという奇妙な世界だった。
魔理沙「いや、変な地震があったから何事かなって・・・」
霊夢「さぁ・・・また吸血鬼が何かしたんじゃない?」
魔理沙「いやいや、もしかしたら鬼の仕業かもしれないぜ?」
霖之助「あ、あのー・・・」
困るのはいつも部外者である。
魔理沙「ん?ああ香霖。居たのか?」
霖之助「ここ、僕の店なんだけど・・・」
魔理沙「あれ?そうだっけ?いや、やけにぼろい廃屋だなーって思ってた」
霖之助「君は今日から出入り禁止だ・・・」
魔理沙「おほほほほ、冗談ですわ」
霊夢「うわ、魔理沙が女の子っぽい」
霖之助「似合わないね」
魔理沙「マスタースパークッ!!」
ドゥン――――
激しい轟音と共に光の束が色々とアレして香霖堂の壁に穴が空いた。
霊夢「ひゃっ!?ちょ、何するのよっ
当たったら一機減るじゃないの!?今月もう二機しかないのよ!!」
まるで給料日前のサラリーマンである。
魔理沙「わ、忘れろ・・・昔の癖が・・・そう、わざとなんだっ」
霊夢「どっちよ」
魔理沙「どっちでもいいだろ!!とにかく今のは無かったことに・・・」
霖之助「なんでもいいけど、壁の穴は直していってくれ」
魔理沙「・・・・・・」
霊夢「・・・・・・」

魔理沙「ふぅ・・・それにしても」
霊夢「うん?」
ぺたぺたぺたぺた
少女左官中。
魔理沙「お前と香霖、いつの間にあんな仲になったんだ?」
霊夢「は?何が?」
魔理沙「いやだって、肩に手を・・・」
霊夢「やだっ、見てたのっ?」
ぺたぺたぺたぺた
霊夢も暇なのでと魔理沙を手伝っていた。
魔理沙「ていうかそのタイミングで呼ばれたんだけどな」
霊夢「一瞬だけ身の危険を感じたから」
ぺたぺたぺたぺた
年頃の女の子の会話なんてこんなものかもしれない。
魔理沙「ははは、なんだ霊夢。そんな事で怖がってるのか?
かわいいなー。私なんてもうBまで済ませてるのに」
霊夢「な、なんですって、なんでそんな事隠してたのよ!?」
魔理沙「べ、別に隠そうと思って隠してたわけじゃ・・・」
アリス「ちょっと、その話詳しく聞かせなさいよ!!」
霊夢「わっ・・・あ、現れたわね、寂しん坊将軍」

Q.なんでアリスすぐ孤独になってしまうん?
A.アリスだからさ

アリス「変なあだ名つけないでよっ」
魔理沙「確かに寂しそうにしてるよないつも・・・」
アリス「ほっといてよっ!!」
泣きそうになりながら否定する様はどこか惨めである。
アリス「そ、それで、相手はっ!?いつっ!?どこでっ!?」
魔理沙「へ?何が?」
アリス「だからっ、その・・・えっと・・・び、びぃー・・・とか・・・」
魔理沙「え?ああ、それか。あれは10歳の時だったかなー」
霊夢「ちょっ・・・10歳って・・・」
魔理沙「うちの庭で・・・ああ、うちって言っても実家な。
相手は勿論香霖だぜ?」
アリス「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ」
霊夢「あっ、アリスっ!?」
魔理沙が話し終えるのとアリスが駆けだすのは殆ど同じタイミングだった。
聞きたくない話をつい最後まで聞いてしまうのは何故だろう。
魔理沙「・・・トイレ我慢してたのか?」
空気を読まない子、魔理沙。
霊夢「・・・いやいや」
空気を読める子、霊夢。
霊夢「きっと人形にご飯をあげる時間なのよ」
前言撤回。
霊夢「それはそうと、10歳ってすごいわね・・・」
魔理沙「へ?そうか?うちの近所の子とか普通にしてたぜ?」
霊夢「えぇぇ!?」
魔理沙「普通だって、なぁ?」
霊夢「誰に同意求めてるのよ・・・ていうか何?
あんたの周りってそんな世界なの?だから家出したの?」
魔理沙「いや、あれは父上が私のお年玉を貯金するって言ったのに勝手に・・・」
霊夢「もうそのネタいいわ」
魔理沙「ひどいぜ・・・」
霊夢「だって・・・Bって・・・進みすぎじゃない・・・」
がっくりうなだれる霊夢。
不思議そうに見る魔理沙。
半端な形のまま放置されている壁。

霖之助「・・・寒い」

霊夢「・・・ところで、その・・・魔理沙?」
魔理沙「なんだ?」
霊夢「AとかBとかCって何の略?私聞く事は聞くんだけど実はわからなくってー」
魔理沙「え?なんだ霊夢。そんな事も知らずに驚いてたのか?
さすがは巫女だな。でも流すのは弾幕だけにしろよ」
霊夢「あはは・・・巫女って関係あるの?」
魔理沙「BはブランコのBだろ?」
霊夢「え!?そうだったの・・・?」
違う。
魔理沙「因みにAは歩く。一緒に歩くんだ。つまり散歩だな」
霊夢「し・・・しぃは?」
魔理沙「え・・・そ、そんな事私に言わせるのかよ・・・」
霊夢「は、恥ずかしいことなの?」
魔理沙「当たり前だろ・・・そ、そんな大それたこと・・・」
霊夢「お、教えて?後学の為にっ」
魔理沙「う、うーん・・・でもなぁ・・・」
霊夢「お願いします先生っ!!」
魔理沙「ま、まぁ・・・そういうなら・・・」
霊夢「どきどきどきどき」
魔理沙「口で言うなよ」
霊夢「気になるのよ。早く言いなさい」
変わり身が早い巫女だった。
魔理沙「Cは・・・チョコレートのC。
バレンタインにチョコレートをあげるんだ」
霊夢「え・・・」
魔理沙「つ、つまりだな・・・」
1.チョコレートをあげる
2.相手と結ばれる
3.さぁ結婚だぜ!!
魔理沙「という事なんだぜ」
霊夢「え・・・マジ?それ本気で言ってるの!?」
魔理沙「え?な、何がだよ・・・」
霊夢「だ、だって・・・バレンタインって・・・義理はどうするのよ?」
論点が違う点は誰も指摘しない。
魔理沙「義理チョコは義理チョコだろ?本命とは違うじゃないか」
霊夢「違うのよ魔理沙!!
そんな神聖な日なのに私に配られる義理チョコがないのが問題なの!!」
魔理沙「意味が解らないぜ・・・」
霊夢「ああもうっ!!なんでこんな大切な事がわからないのかしらっ
いい?こういう事よ?」
1.女の子から義理チョコを貰う
2.もてない男に高値で売りつける
3.神社は安泰、私も安泰
魔理沙「・・・売れるのか?義理」
霊夢「あのメイド長とか人気ありそう」
魔理沙「ああ、まぁなー・・・でも胸無いぜ?」
霊夢「・・・あー」
魔理沙「・・・・・・」
霊夢「・・・・・・」

アリス「・・・くすん。寂しくなんて・・・」

霊夢「えーっと、何の話だったかしら」
魔理沙「何だっけ・・・ああそうそう、さっきの地震すごかったよな」
霊夢「え?地震?あ、ああそういえばそんなのもあったわね」
魔理沙「何か異変かと思って喜び勇んで飛び出したんだが、原因はもしかして霊夢か?」
霊夢「しっつれいね!!私はややこしくはしても異変を起こす原因にはならないわっ」
ややこしくもするな。
魔理沙「じゃあやっぱり原因はすきま妖怪か」
霊夢「あー、でももしかしたら私かも」
魔理沙「今自分で否定したばっかりじゃないか・・・もう少し考えてから言おうぜ・・・」
霊夢「何言ってるの。感性こそが私の全て」
魔理沙「なんでもいいけど、原因がお前なら退治しないとな」
霊夢「ふ、あんたなんて私に掛かれば・・・5ミスで余裕で勝てるわね」
魔理沙「今月もう二機しかないって言ってなかったか?」
霊夢「さってと、壁塗り塗り塗り~」
魔理沙「・・・塗り塗り」


霊夢「そういえばあんた、なんで霖之助さんじゃなく私に撃ったの?」
魔理沙「えっ!?あ、あれは・・・
その、撃てないじゃないか・・・香霖になんて」
霊夢「・・・・・・
まぁ、気持ちは解るけど」
魔理沙「あいつは鈍感だからなー。霊夢も気をつけろよ」
霊夢「あ?何、敵に塩送って良いわけ?」
魔理沙「あれ?敵に塩をかけると縮むんじゃなかったっけ?」
霊夢「私はナメクジかっ!?」

霖之助「っくしゅ!!う・・・風邪ひいたかな・・・
ああ、そういえば霊夢が焼き芋食べたいって言ってたな。
壁塗り頑張ってるみたいだし、たまには奮発してあげ」



アリス「あげ・・・ここで終わり?」
パチュリー「・・・ああ、そんなの読んでたの?
その本は書いてて恥ずかしくなったからやめたのよ。やっぱり私に純愛モノは似合わない・・・」
アリス「私の出番は!?これから先私がライバルとして登場したり、
式場でヒロインを連れ去ったりするんじゃないの!?」
パチュリー「いやいやいや。ないから。
そんな熱いストーリーないから。というかあんたの出番がもうない」
アリス「本の中で位出番くれたっていいじゃないっ」
パチュリー「泣かないでよ・・・じゃあ今製作中の閻魔×アリス本でも・・・」
アリス「裁かれる!?」
パチュリー「拾い喰いの罪で捕らえられるアリス。
閻魔様の地獄仕込の老獪なテクニックでアリスはどんどん追い詰められていくの。
そして裁きの日、ついに二人はめくるめく・・・」
アリス「語らなくて良いわよっ!!」
パチュリー「・・・ちぇっ」
アリス「舌打ちしたっ、今絶対舌打ちしてたわっ!!」
パチュリー「それはそうと、閻魔×アリス本なんだけど・・・」
アリス「何よ、まだ続けるの?私その手の話苦手なんだけど・・・」
パチュリー「価格は250円でいい?あ、ちょっと高いかしら」
アリス「せめて500円くらいでっ」
パチュリー「あんまり高いと売れ残るわよ・・・」
アリス「ていうか売るの!?」
パチュリー「実は霧雨道具店に出荷予定」
アリス「広まるじゃない!!」
パチュリー「広まればいいわ。そして・・・ふふふ」
アリス「怖いから。素で怖いから」
パチュリー「冗談はともかく、
実は試作版を四コマにして天狗の新聞に投稿してみたの」
アリス「四コマって・・・」
パチュリー「タイトルは隣の山田」
アリス「随分気軽ね・・・」
パチュリー「因みに18禁」
アリス「新聞が発禁になるわよっ」
パチュリー「大丈夫よ。どうせ誰も読まないもの」
アリス「・・・確かに」


文「号外―っ!!今回は四コマもついてますよ~」
ぱらぱらぱらぱら
小町「ん・・・?なんだ、天狗の新聞か。
ま、暇だしたまには読んでやるか、どれどれ――」
さぁ読もうかと新聞を広げた彼女の背後に忍び寄る影。
四季映姫「小町!!またこんな所でさぼって――」


――この時、小町に四コマから先に読む癖がなければ、
あるいは彼女の運命は変わっていたかもしれない――


GAME OVER


コンティニューする?
はい、タイトルの癖に一行しか出番のない小町さんでした。
初めましての方、はじめまして。
そうじゃない方もこんばんわ。小悪亭・斎田という者です。

今回もギャグです。
シリアスはもう諦めましたヽ(´¬`)ノネタがデネェ
前作と同じく会話形式なので、見難いと思う方もいるかもしれませんがご容赦を。

それではでは。
小悪亭・斎田
http://www.geocities.jp/b3hwexeq/mein0.html
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