Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

とっておき

2007/12/03 14:52:38
最終更新
サイズ
0.93KB
ページ数
1
(注:東方求聞史紀8ページ目『妖精』の項より)



 幻想郷に住むとある少年は好きな食べ物を最後までとっておく癖があった。
 そしてとある妖精は少年のその癖の事をよく知っていて、少年の好物を頻繁に奪っていた。
 ショートケーキのイチゴからおかずの鶏の唐揚げまで、好きなものは何でも最後まで取っておいては、そのたびに妖精に盗み食いをされてしまう。食べられてしまうと判っていても、少年は好物を取って置く事をやめられなかった。

 ある時、少年は親に連れられて、高級なお店で食事をすることになった。
 そのことを聞き耳を立てていた例の妖精は、今回も奪って食べてやろうと、こっそりお店までついていった。そして少年が注文をしたものがやってきて、いつもどおり少年は料理の一部を端に避けて残りを食べ始めた。妖精はそれを見て素早く近づくと、少年がのけたモノをヒョイと奪って食べた。



目撃報告例

「人間の食べ物を奪って食べるのが好きだって言うけど、嫌いだからって除けておいた寿司のワサビまで奪って食べるんだな。凄い悲鳴をあげて飛んでいったよ。」(匿名)



妖精は例外なく頭が悪い。人間が食べてるものならなんでも良いのかも知れない。
あざみや
http://www.geocities.jp/azami_ya/
コメント



1.逢魔削除
…うまい!!
見事に公式設定を使ってますなあ。
……大妖精これで釣れないもんかな……
2.名無し妖怪削除
果てしなく⑨の予感!!
3.堰碎-鋼霧蒼削除
成る程、「少年の特性を知り尽くし、今回も同じだろうと思った」まるで『パブロフの犬』に類似した状態になった妖精を上手く使ったな。
4.名無し妖怪削除
これはもっと評価されるべき。うまい。