「よっ、ただいま。幻想郷を一巡りしてきたぜ」
「……やっと帰ってきたか。まったく、私の光学迷彩スーツ勝手に持ってっちゃうんだから……」
「ちょっと借りてただけだぜ」
「いやはや、人間も手癖が悪くなったもんだ。……で、どうだったのさ?」
「なにが?」
「スーツの使い心地。せっかくだから感想聞かせてよ。私も山以外の場所ではあんまり使ったことないしさ」
「あー、そうだな。おおむね良好だったぜ。少なくとも、並の人間や妖怪に見破られることはまずなかった」
「ふむふむ」
「ただ、匂いや気配で相手を察するのが得意な奴らに対しては全くの役立たずだったな」
「そりゃ光学迷彩だからねえ。状況考えて使わんと」
「あと、透過度を『強』にすると、完全に見えなくなる代わりにちょっと熱くなるんだよな」
「私は水で冷やしちゃうけどね」
「まあ、相手の注意を引かない限りは『中』でも十分なんだけどさ。そのあたりは忍び足のテクニック次第というわけだ」
「……明らかに、どこかに忍び込むって前提で話してるね。あんた」
「どうせなら屋内での性能も試したいじゃないか。そんなわけで、さっき紅魔館に侵入してきたんだけどな」
「悪用するなって言ったでしょうが」
「安心しろ。別に透明でなくても普段からやってることだ」
「はぁ……。それで?」
「あそこの連中くらいになると、さすがに一筋縄じゃいかないな。途中までは順調だったんだが、撤収直前に気付かれた」
「……で、その擦り傷は逃げ回ってるときにできた、と」
「自分で自分の姿も見えなくなるから、飛ぶときの感覚が掴みづらいんだよ。あれ、なんとかならないのか?」
「自分だけは見えるようにしろって? そこまで都合のいい迷彩は難しいなあ。まあ研究はしてみるけどさ」
「……あ、それでな。一回壁に激突したんだが、どうもそのときにスーツが壊れちゃったみたいなんだ」
「そういうことは早く言ってよ! ……まあ、無事に戻ってくるとは期待してなかったけどね。ほら、スーツ見せて」
「すまん。この、たぶん高級な紅茶の葉をやるから許してくれ」
「盗品は要らないって……。でも、それでよく捕まらなかったね」
「言ったろ? 普段からやってるって。あとはとんずらするだけだったし、もともとスピードなら私に分があるからな」
「たちの悪い人間だ……」
「お尻ぺんぺんして逃げおおせてやったぜ。メイド長なんか真っ赤になって絶句しちゃってさ。ははっ、ありゃ相当怒ってるな」
「はしたないなあ。年頃の娘さんが」
「ドロワーズだからいいんだよ。で、スーツの容態は?」
「んー……、確かに壊れてるねえ。中途半端な感じに」
「中途半端って?」
「不完全だけど、まだ機能はしてたってこと。どうも使用者の一部分だけが透過するようになってたみたい」
「それは気付かなかったな。一部分って、どこが透明になってたんだ?」
「下着」
霊夢だったら横乳が!!
しかし、下着があるが故のよさも有り余ってるし・・・
下着が透過しただと?!
けしからん、詳しく教えなさい
おまけでめっさ癒されました。
おまけの迷彩スーツは壊れたままなのか、それだけが気になる。
非常にワクテカしながら今後を期待させられます
そういやにとりのスーツってどんな形なんだろう
直球であの水色のワンピースのことでいいんですかね
にとりいい奴だなぁ。さすが河童w
この河童はいい!!
ちょっと乗りすぎだろ・・・
シメがまたいいww
『着用者の下着が透けるスーツ』を
『魔理沙にのしかかられたままのにとり』が
電気毛布代わりに『羽織っている』、
ということですね?
なんて素晴らしい!