前書き
久々のカオス警報 全員が霊夢好き設定(特に永琳と咲夜) キャラ崩壊 設定は崩壊 ルナサはもう色々とアレ それでもいい方だけ
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第一話
破壊と再建とチェーンソー
ゴイスーなデンジャーが霊夢に迫っていた。どのくらいヤバイか、それは現在その被害をモロに受けている霊夢にしか分からない。
「まあ全裸になりなさい霊夢」
原因その壱、八意永琳。その類稀なる煩悩でとにかく霊夢に媚薬を盛ったり、積極的なアピールを欠かさない。ただどう考えても、惹かれてるというよりは引かれてるの方が近いのであまり報われないのは御愛嬌。その原因その壱が突然全裸になれといってくるのは異常事態ではない、むしろ日常茶飯事だ。ただ今日は普段冷静なもう一名も暴走していた。
「そうそう、いっそ全裸に…いえ私が切り裂くから問題ないわ」
原因その弐、十六夜咲夜。普段はメイド家業をやっているのだが、一途なので霊夢の部屋に隠しカメラを仕掛けるなど純愛としか取れない行為をする。本人は断じてストーカーではないと言っている。本人が言うのなら間違いないのが幻想郷の素晴らしいところだ。
「んー!むー!」
ちなみに霊夢に選択の余地は無い、何故ならさっきから猿轡+手を後ろで縛られるというありきたりのシチュエーションになってるからだ。もちろん犯人は言うまでもない。
「むー!むー!」
「あら?なにか言いたそうね」
「違うわきっと息が苦しいのよ」
そういって咲夜が霊夢の猿轡を外す。
「ちょっとこれ外しなさいよ!」
いままで溜まった文句をぶちまけるように霊夢は叫んだ。しかし、この未だ後ろを縛られている状態の霊夢に怒られる事は、むしろ二人にとって脳内から麻薬でも分泌するような感じになるので
「ああー!もう脱がすとかそんなこと言ってる場合じゃないわ」
「とりあえずは…巫女服プレイね」
妹紅に原油をぶっかけるくらいの勢いで燃え上がった。みごとな逆効果だった。触手の檻に閉じ込められたような霊夢は心から思った。
(動け!動け!今動かなかったら色々と不味いんだから…だから…動いてよおおおおお!!)
奇跡は起こった。動いた。神社が。正確には突然起こった竜巻により神社が飛んだ。幻想的だ。
「特ダネです!が、これは私個人が許せません!あの人は私が(以下70行にわたるので省略)」
後に犯人はこう語ったといわれる。一方今現在空中に浮いている神社では
「ほら落ち着きなさい」
「動かないの服切れないじゃない」
「ひああああああ!」
全く変わってなかった。むしろ悪化したといえる。そして、そのまま神社は空中分解した。
どんよりとした曇り空で肌寒さが一層厳しく感じる寒空の下、霊夢に関係を持った人物(数名は咲夜や永琳が妨害し参加不可)が博麗神社跡地に集まった。何故か冬になるのにリリーがいるが人手が欲しいので霊夢は黙っておいた。
「とりあえず…集まってもらったのは他でもないわ。神社の再建を手伝って欲しいの」
霊夢が頭を下げる。全員がにやけた笑いを浮かべたが霊夢には見えなかった。
「それで…手伝ってくれる?」
「「「「「「いいですとも!」」」」」
全員が声をそろえた。全員が全員霊夢に好意を持っているため、活躍してあわよくば霊夢と関係を深める野心でここに集まったので、文句どころか喜々とした表情だった。
「じゃあ役割分担表をこの板にはるわ。全員この作業頑張ってね」
霊夢が各々に渡す紙を書くのがめんどくさいので板に張り出した。
木材伐採係
フラン 妖夢 椛 ミスティア ルナサ リリカ
設計係
慧音 永琳 パチュリー 小悪魔 藍 咲夜 霊夢 アリス
炊き出し係
メディスン 幽々子 紫 大妖精 ルーミア レミリア 輝夜
とりあえず怪我しない程度にその辺で遊んでなさい
チルノ 橙 リグル 諏訪子 てゐ 雛
運搬係
美鈴 メルラン レティ 小町 文
建築係
神奈子 にとり 鈴仙 リリー 映姫 魔理沙 妹紅
なんか奇跡頼むわ
早苗
「はい文句のある人」
永琳がそういうと全員が一斉に手を上げる。
「何で永琳ならまだしも咲夜が設計係にいるのよ!」
その中でも輝夜が叫んだ。それを聞いて霊夢は困ったような顔をする。それを代弁したのが前に出てきた永琳だった。
「それはね…、私たち二人は何故か霊夢より神社の構造に詳しくなってたからなの」
「そうなのよね…」
霊夢がそれに続いた。どうやら二人は隠しカメラやら盗撮やら覗きをやっているうちに、地下室や開かずの間など、霊夢さえ知らない場所まで知っていたからだった。一応はそれで全員が納得したが、次の問題は
「炊き出し係やばいって!」
大妖精ならまだいい、むしろ料理は上手いかもしれない。だが、その他が全く料理をしたことがないような面子と毒を撒き散らす人形、そして食いしん坊。だれが考えても、まともなのは口に入ってこないと思うだろう。もちろん炊き出し係を除く皆そうだった。ちなみに炊き出し係は既に居ない。もう作りに行った。
「それはね…私はお嬢様の味覚を信じてるからよ」
咲夜がどこか遠い方を見ながら言った。
「色々なものを食べているお嬢様たちならきっと…素晴らしいものが作れると信じたから敢えて頼んだのよ!」
その咲夜の目には迷いはなかった。『おぉー』、と全員が納得した。ただ全員の間違いはここで気付くべきだった。味覚がよくても、腕がなければ料理はおいしくないことに。ついでにメディもいることに。
「さて、早速山にきたのはいいけど…」
フランが辺りを見回す。当たり前だが木がある。一本だけ、いや二本だけその中に枝が鼻のように伸びて、空洞がまるで目と口のような木があった。一瞬でフランと妖夢が胡散臭いという理由で切り倒した。
「どうする?この木」
「大黒柱にいいんじゃないですか?」
「…あまり賛成できない」
ルナサが会話に珍しく入ってきた。ルナサが言うには太さは丁度いいかもしれないけど、中身が空洞っぽいとの
lことだった。確かに中身はなかった。
「それよりも…丁度いい柱を持ってる人がいる」
「姉さんそれだれ?」
「そうよ教えなさいよ」
「だれなんです?」
「柱?」
「えーっと…だれだろう」
「ガンキ○ノン」
「うぇっきし!」
神社跡地で誰かは言わないがくしゃみをした。
「ん?風邪?」
「いや、誰かが私の事を褒めすぎて死んだみたいだ」
「…永琳ーちょっと鎮静剤を打ってあげてー」
「「「「「あー」」」」」
全員が声を揃えた。アレなら大黒柱には丁度いいかもしれない。大きさは切れば何とかなるはずだ。切れるかは知らないが。
「でも、あの人くれますかね?」
「さあね」
ルナサは帽子を外しつつそっけなく答えながら、帽子の中からチェーンソーを取り出す。妖夢は恐怖した。
バルバルバルバル!
勢いよくルナサがエンジンをかける。普段のルナサからは想像が出来ないようなオーラがでていた。断ったら かみは ばらばらになった! をリアル実行してやる。何故かリリカの脳に直接響いた。
「…」
それを見ていたフランは頭の片隅で、「あの神様居なくなったらなにか不便になるかな」と既に殺害後のデメリットについて考えていた。
「早くしないと日が暮れちゃいますよー」
椛が律儀に1人で木を切り倒していた。切ってるのを気付かれなくて少し半泣きだったが、ようやく自分たちの本来の仕事を思い出した5人は仕事に取り掛かる。
「あ、椛ちゃんその木はやめたほうがいいよ。中身虫食いだらけだから」
「…あ、ほんとだ。流石ミスティアさん」
「へっへーん」
鳥なら木には詳しいと思いこの係に丁度いいと霊夢はミスティアを信じていた。結果2時間ほどで材木の山が出来上がった。ちなみに、なぜリグルは虫なのにダメだったのかというと、一緒になって木を穴だらけにしそう、というのが霊夢の考えだった。それにチルノと橙の監視役でもある。
「あとは…」
フランが額の汗をぬぐう。
「これを運搬係がもっていけばいいだけね」
炊き出し係は白玉楼までスキマ移動していた。恐らく一番調理器具がそろっているからだ。主がアレだし。
「えっと…皆さん料理経験は?」
たった一人ボスクラスの中に放り込まれた大妖精はおずおずと聞いた。
「式任せ」
「メイド任せ…っていうか血が混じったものしか食べない」
「人形だから料理の必要なし」
「人食べてる」
「たすけてえーりん」
「自らの胃を満たす為には自分で作る必要があるわ」
上から紫、レミリア、メディスン、ルーミア、輝夜、幽々子。意外だったのは幽々子が料理を作れることだった。だが、どうにもこうにも大半が作ったことのない面子に大妖精は頭を抱えていると、大妖精にアイデアの神が舞い降りた。
「…じゃあこうしましょう。全員が別々の物を作って、おいしかった人のメニューを全員が作ると」
「「「賛成!」」」
即決だった。7人のうち5人がラスボスクラスで、自分が料理でも一番と思ってる連中ばかりなので、すんなり決まった。大妖精はとりあえず「自分はおいしいものを作らなければ」そう思った。
続く
メディには気づいているのでは?
私も炊き出し係は、「いや、ありえないでしょ!?」って思いましたよ(苦笑
続き楽しみに待ってます。