夢で死んだ女性が僕の前に立ってこう言った
「私を殺した責任、とって貰うわよ」
バカな・・・アレは夢じゃなかったのか・・・
そうして僕は・・・
「・・・そろそろ勘弁してくれないか?」
「ノリが悪いわよ!もうちょっと付き合ってくれてもいいじゃない」
目の前で輝夜が頬をふくらましブーたれる
黙っていれば貴族然とした美人だというのに何故こうも子供っぽいかな
もう○千歳のはずなんだが
「そこ、年のことを言うの禁止」
「・・・モノローグを読むのはやめてくれないか?」
どこぞのスキマ妖怪じゃあるまいし
「で、今度はなんの影響を受けてきたんだい」
「前に買ったアニメのDVDよ」
・・・ああ、あのムーンプリンセスとかいう作品か。内容は知らないが
彼女はここで外から流れ着いた漫画や小説、アニメを買っていっては妙な影響を受けてくる
今回はまだおとなしい方のようだ
以前、熱血漢じぇいという作品を見たときは「男はハートで語るものさ」とか言いながら妹紅に喧嘩を売りにいってたな
「過去を振り返ってはいけない、男は前を見て歩くものよ」
「だからモノローグを読むな」
「貴方って、なんだかんだで付き合ってくれるから好きよ」
「そりゃどうも。褒められて嬉しくないのは初めてだよ。で、今日はどんな用で来たんだい?」
輝夜が不思議そうに目をパチクリとさせた
「用がないと来ちゃダメかしら?」
本気で言っているのか
なんでこの店には傍若無人な者しかこないのだろうか
「店主の人徳じゃないかしら」
「・・・もういい」
一々ツッコミをいれるのにも疲れた。
「で、どうせ鈴仙くんが迎えにくるまで居座るんだろう?」
「言い方が気に食わないけどその通りね」
思わずため息をつく。
ため息をつくと幸せが逃げるというがもし本当なら僕の幸せはとっくに底をついてるだろう。
「大丈夫よ」
「・・・なにがだい」
そして輝夜は胸を張り、自信に満ちた声でこう言った
「私と一緒の時間を過ごせることが最大の幸福だからよ」
ため息の原因の一人に言われても説得力が無いのだが
そのあまりにも自信に満ち溢れた言葉に
僕は思わず噴き出してしまった
「ちょっとなんで笑うのよ!いま私すごくいい事を言ったのよ!」
「す、すまなックァハハハハハハハ!」
「謝るくらいなら早く笑うのをやめなさいっ!」
結局その後、笑いが収まった頃には鈴仙くんが現れ、輝夜は帰っていった。
その時に
「今度来た時に絶対謝らせてやるんだから!」
という台詞を吐いていき、鈴仙くんに
「店主さん何やったんですか・・・」
という目で見られた。
「やれやれ、やっと静かになった」
勘定台に戻り本を読もうとする
だが
「よう、香霖あそびにきたぜ!」
「こんにちわ霖之助さん、お茶貰いにきたわ」
今日は落ち着いて本を読むことはできないようだ
どうしてこう私は、不幸キャラが好きになるのか…
で?この香霖…一体何人の女性を殺して(落として)きたんだい?
そして作者は自分生き別れの兄貴か?趣向が全く同じwwww
東方・小悪魔、マリみて・加東さん・・・
何か、主役じゃ無いキャラが好きになる~
私はレンが、これは歌月のほうか。
ともかく香霖のカリスマって凄い。唯一の男性だからなのか?
この調子で文月的香霖堂シリーズを、ぜひ書いていただきたい!
あと、月姫は琥珀さんが好きです。やっぱ、表裏のギャップがある方が飽きない。
え、この話の感想?
ロア=輝夜、アルク=妹紅 とかどうだろう
>ムーンプリンセス
名前のわりになんか怖そうな内容ですねw
>私を一緒の時間を
私と、では?