Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

「霊夢など私の前では子犬になる」 BY十六夜咲夜

2007/11/29 05:51:40
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前書き 全員が霊夢好き設定(特に咲夜と永琳) 砂糖分が余ったのを全て叩き込んだような感じ
それでもいい方だけどうぞ






















































 紅魔館に一室に朝日が差し込む。そこでは二人の少女が同じベットで寝ていた。
「ん…っくあー…ん?」
 もう1人の少女より背の高い少女、咲夜が目を覚ました。そして横の紅白の少女、霊夢を見て少し驚いた顔をする。しかし頭が目を覚ますにしたがって、連れて来たのは自分だったことを思い出すと顔を緩ませた。
「まあ…昨日は色々とアレだったからね」
 そそくさといつものメイド服に着替える。時間を止めて着替えたわけではないが、それでも一瞬だった。


「さて…どうしようかしら」
 未だ目を覚まさない霊夢を見て頭を抱えた。ここまで気持ちよさそうに寝られると、良心がチクチク痛むような気がしたからだ。四つんばいになってベットに乗り、ギシギシと音を立てながら少しずつ近づいていく。
「ん…んぅー…」
 霊夢が寝返りをうった。咲夜と霊夢の距離が更に短くなる。咲夜は一瞬、ビクッとなって後に引くが再び前進し、ついに霊夢に顔を近づければ口付けできるほどに距離は縮まった。
「ふー…」
 自分を落ち着かせるため深呼吸を念入りに、緊張をほぐすため手のひらに人と書いて飲み込むフリをする。近くでこんな奇妙な行動をしているのに未だ霊夢は目を覚ます様子はない。実にもったいない。
「邪魔者は居ない…わよね?」
 キョロキョロ辺りを見回し誰もいないことを確認する。全く意味がないが、気分だけでも安心しておきたかったからだ。
「よし」


 とりあえず咲夜は霊夢の髪に触ることにした。予想よりもサラサラしていてため息を出してしまう。
「んー…どうやったらここまでサラサラになるのかしら」
 軽く嫉妬する。霊夢はまだ起きる気配はない。
「…次ね」
 そういいつつ霊夢の頬をつつく。

ぷにぷに

「ん…」
 少し反応を示すがそれでも未だ起きない。
「…ひょっとして低血圧なのかしら?」

ぷにぷに

「…あうー…」
「かわいい…」
 ついうっかり声を漏らす。悔しくなったので霊夢の頬を引っ張ることにした。痛みを感じるか感じないかの微妙な力加減で引っ張る。
「ん…ありぇ?」
 間の抜けた声でようやく霊夢は目を覚ます。まだ状況を把握できていないようで、引っ張られていることに気付いていない。
「えっと…わらひ昨日宴会しへへ…」
「お目覚め?」
 咲夜の顔が目の前にあるのがわかると霊夢の目は一瞬で覚めた。顔を真っ赤にし慌てふためく。
「ひゃ、ひゃくや?にゃにしてんのよ!?」
「んー?霊夢があまりにも起きないからちょっとね」
 ニヤニヤしている。すっごくいい笑顔だ。
「と、とにひゃく手を放ひてよ、しゃへりにくいよ!」
「えー…この状態の霊夢も猫っぽくて中々」
「おにぇがいー」
「ん…仕方ないわね」
 心底残念そうに咲夜は手を放す。霊夢の頬は少し赤くなっていて、痛そうだったが見た目よりは痛くないようだった。


「な、なんで私がアンタの部屋にいるのよ!」
 頬をさすりながら少し涙目で霊夢が言う。対する咲夜は顎に指を当てニヤニヤ笑っていた。
「憶えてないの?」
「全然」
「じゃあ思い出させてあげる。昨日、アナタは紅魔館主催の宴会に呼ばれて、酒で泥酔したところを私が部屋まで連れて行ってそのあと―」
「まった!思い出した!思い出したからそっからさきは言わないで!」
 慌てて霊夢が咲夜の口を手でふさぐところからみると、相当なことだったようだ。
「むごもが…」
「いい!絶対言わないでよ!?」
「むぐむぐ」
 口を手でふさがれているが首を縦に振った。どうやら納得してくれたようなので霊夢は咲夜の口から手をどける。安心しきった霊夢の隙を突いて、咲夜は霊夢を抱きしめた。
「きゃ!」
「うふふ…油断したわね?」
 霊夢の両腕は完璧にふさがれて抱きしめられているので、スペルカードも使えないし体に力を込めても身動きが取れない。
「これからどうしようかしら?」
 耳にそっと囁くような声でつぶやいた。一方の霊夢は焦りか緊張で頭が上手く回っていない。
「まあ…基本よね」
「ひゃ!?」
 咲夜は霊夢の耳を軽くかむと、霊夢の驚いたような声が上がる。
「ひゃて、こふぉからどうひようかひら?」
「か、噛んだまましゃべらないで!」
 霊夢は赤い顔をさらに真っ赤にして振りほどこうとする。しかしさっきよりも力が入らないため、ただ体を少し揺らす程度だった。
「なんてね」
「え?」
 突然咲夜が噛むのをやめ抱きしめているのを解いた。霊夢はあっけにとられている。
「流石に朝からする気はないわ」
 その言葉に霊夢は胸をなでおろす。
「じゃあ私はメイドたちの料理を作ってくるから、ここで待ってなさい。ついでだから作ってきてあげるわ」
「あ、うん」
 朝から、という単語が妙に頭に引っかかるが、とりあえずは助かったようで咲夜はドアを開け出て行った。


「ふー…助かった」
 1人部屋に残った霊夢は誰も居ない部屋でつぶやいた。はずだった
「あ、そうだ」
「!?」
 驚いて霊夢が顔を上げるといつの間にか咲夜の顔が目の前にあり
「これだけはしとくわよ」
「!」
 霊夢の額に軽く口付けした。霊夢は硬直した。
「ふふふ、じゃあ私はこれで料理に戻るわ」
「と、時を止めてまですることかー!バカー!」
 再び動き出した霊夢はドアから出て行く咲夜に向かってわめいた。
「はいはい、バカでもいいわよ」
 その時、咲夜は彼女にしか見せない笑顔を見せた。






懺悔室
チョコの代わりに帝王ハ○ネロを食べてたらこんな感じに、甘さ分が足りないのを補った気分。
次からはカオス…のはず。そういや紫様絡みを考えてないな、そう思った今日この頃。


皇束篠秋
コメント



1.創製の魔法使い削除
うぁ、霊夢が可愛いなぁ・・・・・・

咲夜さんGJ!!
授業中にこれを見てしまい、授業中にも関わらず悶えてしまいました(バカ

次も楽しみにしていまーす

2.名無し妖怪削除
くああああ!
霊夢可愛すぎる・・・
3.名無し妖怪削除
こ…この霊夢に会いたいです…。
なんという可愛さか!
4.蝦蟇口咬平削除
く、口の中が・・・!?
くおおキムチキムチ