輝夜がコイルに近づくと電流が発生した。所謂一つの電磁誘導である。
銅線の両端をうどんげに繋いで見ると「らめぇ!でも感じちゃう!」と言いながら耳から白濁した液体を放出し始めた。気持ち悪い。
――コレは面白い。
コイルに近づいたり離れたり。
その度にうどんげは「らめぇ!デモ、ガンジーしちゃう!」と非暴力不服従を訴えていた。
しかし、何度も何度も反復横跳びをするのは重労働である。輝夜も流石に疲れてきた。
――そうだ、体の一部を動かすだけでもできるはず。
輝夜は腰を振ってみる事にした。
高速で腰をグラインドさせる輝夜と。その度に「光子は何故波動性と粒子性を同時に持ち得るのか?」と5mくらい離れた場所で喘ぐうどんげ。
遠距離恋愛ならぬ、遠距離セクロス。傍目にはなんとも滑稽である。
「そろそろ姫の遊びに付き合うのも飽きたんで、外をぶらぶらしてきます」
そう言って銅線を外し、うどんげは外へ出掛けた。
輝夜は泣いた。
オチは無い。
アウトな単語も混じってる。
いったいどーしました?