私の目には無残にも砕け散った私の『仲間』がいた。
『仲間』は文字通りに砕け散ったいた。つまり、ばらばらである。
その体は、最早冷え切っていた。
「可愛そうに。つらかったでしょう?」
私はそういって『仲間』の亡骸を丁寧に広い、そして山の土へと、埋めた。
「安心して、敵はとってあげる」
そうつぶやいて手を合わす。
――――合掌。
誰がやったかは定かではない。しかし『仲間』が死んでいた場所に張り込んでいれば何れは会えるだろう。
待ってなさい、私の『仲間』を亡き者とした誰か。私が貴方に制裁を与えてやる。
* * *
さて、私は『仲間』が倒された場所、湖へと来ていた。
否、“来ていた”というよりは“張り込んでいた”といったほうが正しい。
なぜなら私は敵討ちのためにここに来ているのだから。
自慢ではないが、怒ったときの私は、はっきり言って、きっと怖い。
いや、怖い……と思う。
いやいや、怖い……はずだ。
いやいやいや、怖いに違いない。
だからきっと私が仁王立ちで湖のそばに立っていると、『仲間』を倒したやつが私におびえて逃げていくはずだ。
それはそれでスッキリするが、如何せんやはりどこかはモヤモヤしたままであろう。
故に、私はここでじっと張り込んでいる。何も知らずに、のこのこと現れたそいつを倒すために。
でも倒すってどうやろう。
普通に倒すだけじゃつまらない。
私のスペルカードで倒してやろうか?
いや、ここは私の『仲間』が倒されたのと同じ方法で倒してやろう。うん、決めた。
そうしていると、湖のほとりに誰かが来た気配がした。
私は草むらに隠れた。
来たのは……、猫?
随分大きな猫ね。
「ふぅ。喉が沸いちゃったからここの水を飲んでいこう」
「喋ったっ!?」
「にゃっ!?」
って、しまった!
猫が喋るから思わず草むらから飛び出ちゃった!
「あ、貴方誰!?」
「あーうー……わ、私は……」
ど、どうする、どうするよ私!?
もしもあれが私の『仲間』を倒した犯人なら懲らしめてやらないといけない。
でももし違ったら迷惑かけちゃうし……。
そんなことを考えた私は、結局あれこれ考えるのをやめて単刀直入に聞いてみることにした。
「わ、私の『仲間』を無残な姿に変えたのはあなた!?」
「え、仲間?……ってなんのこと?」
首をかしげる猫に、私は髄を突きつけてみる。
「『仲間』は『仲間』よ!ほら、この服の模様で気づきなさいよ!」
そう啖呵をきると、猫は『ん~?』と私のおなかの模様をまじまじと見つめて言った。
「グレムリン?」
「蛙よ!か・え・る!」
「あ~蛙か~」
猫は得心したらしい。しかしどう見ればこの蛙がグレムリンに見えるのか。所でグレムリンってどんなの?
「『仲間』っていうのは蛙のことだったんだ。……えっと、それじゃあもしかしてそれを倒しちゃったのって……」
どうやら猫は心当たりがあるようだ。私はその心当たりについてたずねてみた。すると……。
「うん。もしかしたらだけどね。その。氷の妖精の仕業かな?って」
それに、間違いありません。
そういえばよく考えてみると、『仲間』は氷づけにされていたような痕跡(というか右足が凍ってた)があった。
これはえらい盲点だった。
そうと分かれば、最早狙いはただ一つ!まっていなさい!チルノとやら!
* * *
「ふんふんふ~ん。今日も今日とて氷づけにするわよ~」
見つけた、あのあからさまに『私が犯人です』見たいな事を口走ってる頭悪そうな妖精がチルノね!
「そこのあなた!」
私はチルノに向けて叫ぶ!恐らくここ数十年で一番大きい声ではないだろうか。
早苗に耳掃除(勿論膝枕)してもらってる時に間違えて変な所に当たってめちゃめちゃ痛かったときも、
神奈子に布団の上で迫られたときもこんな大声は出さなかったから。
「ん、誰よあんた」
そしてチルノがこちらを振り向く。アホ面だ。でもどこか愛嬌がある。しかし今の私にはそれすら悪魔のような顔に見えた。
「私の名前は、諏訪子。あなたね!私の大切な『仲間』を氷づけにしたのは!」
「仲間?ってだれの事よ」
「この服を見ても分からない!?」
チルノが私の服(の模様)をじっとみる。じっと見て言った。
「グレムリン?」
「蛙よ!か・え・る!」
「ああ、蛙ね」
あの猫といいこのチルノといい、一体この服の模様を何だと思っているのよ。後グレムリンってどんなのだってば。
「分かった?私は無残にも貴方にやられた『仲間』の敵をとりに来たの。わかったらおとなしく私にやられなさい!」
「いやよ。なんであたいの唯一の楽しみのせいであんたにやられなくちゃいけないのよ。どうせだったら返り討ちにしてあげる!」
* * *
「行くわよ『土着神「七つの石と七つの木」』!」
「あたいの凄さを知ってびっくりしなさい!『氷符「アイシクルフォール」』!」
がつんがつんがつん!
お互いの技がぶつかり合い派手な音を周囲に漏らす。
おかしい、本来なら私のほうが余裕で勝てるはずなのに。
私は『神』。大してチルノは『妖精』。
人よりもはるかに上のものと、人よりも下のもの。その差は歴然のはずだ。
加えて今の私には『仲間』の敵をとるという意志の強さも加わっている。
じゃあなんで?
私とチルノは同等の戦いを見せているの。
まさか――――!!
「私が押されてる!?」
「ふっふ~ん。当たり前じゃない。私に遊ばれる存在である蛙が、私に勝てるわけないじゃない」
やはり。
つまりチルノにとって蛙とは遊びの対象であり、それ以上でもそれ以下でもない。
故に『蛙は勝って当然の存在』と思っていることだろう。
それは、例え相手が神だろうと関係ない。
「さぁ、これでおわりよ!『凍符「パーフェクトフリーズ」』!」
ヒュヒュヒュヒュヒュン!
チルノは無数の弾幕をだすと、途中でそれを止めるという器用な芸当をして見せた。
何これ、初めて見る!
完全なランダム弾な上、しかも途中で止まるとは。
それは、私に完全な隙を与えた。そしてその隙に、チルノは『パーフェクトフリーズ』の追い込みをかけてきた。
止まった弾とは別の弾を放出する。
完全に隙をつかれた私をその弾をまともに受けて……。
「ぅあ!」
ドン、と。
思いっきり吹っ飛んだ。
辛うじて何とか飛ばされすぎずにすんだものの、それでもかなりのダメージは受けてしまった。
(たかが妖精にここまでやられるなんて……。あぁ、こんなことなら早苗の言うとおり朝食をちゃんと食べてくるんだった)
そういえば、今朝から張り込みをするために意気込んで朝食を食べていなかった。ここに来てそれがマイナスと出たか……。
一方、チルノはちゃんと朝食を食べてきたようだった。そのため、元気いっぱいにみえる。
「ふふふ、さぁ私の勝ちね!おとなしく貴方も私に氷づけにされなさい!」
もう……だめか。
―――――誰が、誰に氷づけにされるのかしら?
その声は私たちの上空から聞こえた。
この声は……。
「さて、もう一度聞くわ。誰が、誰に氷づけにされるのかしら?」
威厳たっぷりの声で――そして若干の怒りをこめてるようにも感じる――神奈子がチルノに問うた。
端から見ても分かるくらいにチルノは狼狽していた。
「そ、それは……そこの蛙を――」
「へぇ、あなたが、諏訪子を?」
「そ、そうよ」
最早チルノは自信というものをどこかに置いてきてしまったかのようにあせっていた。
というより、その“自信”は神奈子にとられてしまったのかもしれない。
「そう……なら、お仕置きが必要ね」
そういって神奈子は右手を天にかざす。
あの技は……確か……。
「な、なんであたいがあんたなんかにお仕置きされなくちゃいけないのよ!あたいが攻撃したのはこっちなのよ!」
倒れてる私を指差してチルノは言う。でも、神奈子は相変わらずの厳しい表情で。
「なんでかって?決まってるじゃない――」
「――私の『友達』をここまで攻撃しておいて、許すわけがないじゃない」
そう、言い切った。
「お仕置き、受けなさい。……『エクスパンデッド・オンバシラ』」
* * *
結局チルノは私をいじめた罰として神奈子のお仕置きを受けた後、神奈子の肩をもむこととなった。
揉んでる最中『なんであたいがこんなおばさんの肩を……』とか言ったせいで思いっきり遠くに飛ばされたが、神奈子にとってはどうでもいいことだったし。
……それに、私にとっても、最早どうでもいい事になってしまった。
結局怪我してる私を神奈子がおんぶする形で私達は岐路を歩いていた。
「神奈子、どうしてあの場所が分かったの?」
「決まってるじゃない。愛のなせる技よ」
「は?」
「いや、冗談よ。それにしても恩人にその態度はないんじゃない?」
とか言う神奈子だが、その顔には自然な笑みが浮かんでいた。
神奈子には若干の苦手意識を持つ私だけど、それはそれ、これはこれ、である。
「ん。……その前にさ、神奈子。一つ、聞いてもいい?」
「何?」
「その、さ……」
私は妙にもじもじしたまま次の言葉を出せないでいた。
神奈子も、そんな私を見ても何も口に出さず、私のほうから出すのをまってくれていた。
「神奈子にとって、私は友達?」
私が気恥ずかしさから出せたやっとの言葉。
神奈子はそんな私の言葉を聞いて、少しだけ考えるそぶりを見せてから、
「当たり前じゃない。じゃなかったら、こんなことをしないでしょう?」
さぞ当然のように言い放った。
それを聞いた私もまた、自然な笑顔で、
「ありがとう、神奈子」
自然に、お礼を言った。
「どういたしまして」
返事を言って神奈子もまた微笑する。
そんな神奈子の微笑を見て、私は思った。
――――これから少しずつ、神奈子と仲良くしていこう。
きっと私達は、凄く仲が良くなれる。
そう感じた出来事だった。
『仲間』は文字通りに砕け散ったいた。つまり、ばらばらである。
その体は、最早冷え切っていた。
「可愛そうに。つらかったでしょう?」
私はそういって『仲間』の亡骸を丁寧に広い、そして山の土へと、埋めた。
「安心して、敵はとってあげる」
そうつぶやいて手を合わす。
――――合掌。
誰がやったかは定かではない。しかし『仲間』が死んでいた場所に張り込んでいれば何れは会えるだろう。
待ってなさい、私の『仲間』を亡き者とした誰か。私が貴方に制裁を与えてやる。
* * *
さて、私は『仲間』が倒された場所、湖へと来ていた。
否、“来ていた”というよりは“張り込んでいた”といったほうが正しい。
なぜなら私は敵討ちのためにここに来ているのだから。
自慢ではないが、怒ったときの私は、はっきり言って、きっと怖い。
いや、怖い……と思う。
いやいや、怖い……はずだ。
いやいやいや、怖いに違いない。
だからきっと私が仁王立ちで湖のそばに立っていると、『仲間』を倒したやつが私におびえて逃げていくはずだ。
それはそれでスッキリするが、如何せんやはりどこかはモヤモヤしたままであろう。
故に、私はここでじっと張り込んでいる。何も知らずに、のこのこと現れたそいつを倒すために。
でも倒すってどうやろう。
普通に倒すだけじゃつまらない。
私のスペルカードで倒してやろうか?
いや、ここは私の『仲間』が倒されたのと同じ方法で倒してやろう。うん、決めた。
そうしていると、湖のほとりに誰かが来た気配がした。
私は草むらに隠れた。
来たのは……、猫?
随分大きな猫ね。
「ふぅ。喉が沸いちゃったからここの水を飲んでいこう」
「喋ったっ!?」
「にゃっ!?」
って、しまった!
猫が喋るから思わず草むらから飛び出ちゃった!
「あ、貴方誰!?」
「あーうー……わ、私は……」
ど、どうする、どうするよ私!?
もしもあれが私の『仲間』を倒した犯人なら懲らしめてやらないといけない。
でももし違ったら迷惑かけちゃうし……。
そんなことを考えた私は、結局あれこれ考えるのをやめて単刀直入に聞いてみることにした。
「わ、私の『仲間』を無残な姿に変えたのはあなた!?」
「え、仲間?……ってなんのこと?」
首をかしげる猫に、私は髄を突きつけてみる。
「『仲間』は『仲間』よ!ほら、この服の模様で気づきなさいよ!」
そう啖呵をきると、猫は『ん~?』と私のおなかの模様をまじまじと見つめて言った。
「グレムリン?」
「蛙よ!か・え・る!」
「あ~蛙か~」
猫は得心したらしい。しかしどう見ればこの蛙がグレムリンに見えるのか。所でグレムリンってどんなの?
「『仲間』っていうのは蛙のことだったんだ。……えっと、それじゃあもしかしてそれを倒しちゃったのって……」
どうやら猫は心当たりがあるようだ。私はその心当たりについてたずねてみた。すると……。
「うん。もしかしたらだけどね。その。氷の妖精の仕業かな?って」
それに、間違いありません。
そういえばよく考えてみると、『仲間』は氷づけにされていたような痕跡(というか右足が凍ってた)があった。
これはえらい盲点だった。
そうと分かれば、最早狙いはただ一つ!まっていなさい!チルノとやら!
* * *
「ふんふんふ~ん。今日も今日とて氷づけにするわよ~」
見つけた、あのあからさまに『私が犯人です』見たいな事を口走ってる頭悪そうな妖精がチルノね!
「そこのあなた!」
私はチルノに向けて叫ぶ!恐らくここ数十年で一番大きい声ではないだろうか。
早苗に耳掃除(勿論膝枕)してもらってる時に間違えて変な所に当たってめちゃめちゃ痛かったときも、
神奈子に布団の上で迫られたときもこんな大声は出さなかったから。
「ん、誰よあんた」
そしてチルノがこちらを振り向く。アホ面だ。でもどこか愛嬌がある。しかし今の私にはそれすら悪魔のような顔に見えた。
「私の名前は、諏訪子。あなたね!私の大切な『仲間』を氷づけにしたのは!」
「仲間?ってだれの事よ」
「この服を見ても分からない!?」
チルノが私の服(の模様)をじっとみる。じっと見て言った。
「グレムリン?」
「蛙よ!か・え・る!」
「ああ、蛙ね」
あの猫といいこのチルノといい、一体この服の模様を何だと思っているのよ。後グレムリンってどんなのだってば。
「分かった?私は無残にも貴方にやられた『仲間』の敵をとりに来たの。わかったらおとなしく私にやられなさい!」
「いやよ。なんであたいの唯一の楽しみのせいであんたにやられなくちゃいけないのよ。どうせだったら返り討ちにしてあげる!」
* * *
「行くわよ『土着神「七つの石と七つの木」』!」
「あたいの凄さを知ってびっくりしなさい!『氷符「アイシクルフォール」』!」
がつんがつんがつん!
お互いの技がぶつかり合い派手な音を周囲に漏らす。
おかしい、本来なら私のほうが余裕で勝てるはずなのに。
私は『神』。大してチルノは『妖精』。
人よりもはるかに上のものと、人よりも下のもの。その差は歴然のはずだ。
加えて今の私には『仲間』の敵をとるという意志の強さも加わっている。
じゃあなんで?
私とチルノは同等の戦いを見せているの。
まさか――――!!
「私が押されてる!?」
「ふっふ~ん。当たり前じゃない。私に遊ばれる存在である蛙が、私に勝てるわけないじゃない」
やはり。
つまりチルノにとって蛙とは遊びの対象であり、それ以上でもそれ以下でもない。
故に『蛙は勝って当然の存在』と思っていることだろう。
それは、例え相手が神だろうと関係ない。
「さぁ、これでおわりよ!『凍符「パーフェクトフリーズ」』!」
ヒュヒュヒュヒュヒュン!
チルノは無数の弾幕をだすと、途中でそれを止めるという器用な芸当をして見せた。
何これ、初めて見る!
完全なランダム弾な上、しかも途中で止まるとは。
それは、私に完全な隙を与えた。そしてその隙に、チルノは『パーフェクトフリーズ』の追い込みをかけてきた。
止まった弾とは別の弾を放出する。
完全に隙をつかれた私をその弾をまともに受けて……。
「ぅあ!」
ドン、と。
思いっきり吹っ飛んだ。
辛うじて何とか飛ばされすぎずにすんだものの、それでもかなりのダメージは受けてしまった。
(たかが妖精にここまでやられるなんて……。あぁ、こんなことなら早苗の言うとおり朝食をちゃんと食べてくるんだった)
そういえば、今朝から張り込みをするために意気込んで朝食を食べていなかった。ここに来てそれがマイナスと出たか……。
一方、チルノはちゃんと朝食を食べてきたようだった。そのため、元気いっぱいにみえる。
「ふふふ、さぁ私の勝ちね!おとなしく貴方も私に氷づけにされなさい!」
もう……だめか。
―――――誰が、誰に氷づけにされるのかしら?
その声は私たちの上空から聞こえた。
この声は……。
「さて、もう一度聞くわ。誰が、誰に氷づけにされるのかしら?」
威厳たっぷりの声で――そして若干の怒りをこめてるようにも感じる――神奈子がチルノに問うた。
端から見ても分かるくらいにチルノは狼狽していた。
「そ、それは……そこの蛙を――」
「へぇ、あなたが、諏訪子を?」
「そ、そうよ」
最早チルノは自信というものをどこかに置いてきてしまったかのようにあせっていた。
というより、その“自信”は神奈子にとられてしまったのかもしれない。
「そう……なら、お仕置きが必要ね」
そういって神奈子は右手を天にかざす。
あの技は……確か……。
「な、なんであたいがあんたなんかにお仕置きされなくちゃいけないのよ!あたいが攻撃したのはこっちなのよ!」
倒れてる私を指差してチルノは言う。でも、神奈子は相変わらずの厳しい表情で。
「なんでかって?決まってるじゃない――」
「――私の『友達』をここまで攻撃しておいて、許すわけがないじゃない」
そう、言い切った。
「お仕置き、受けなさい。……『エクスパンデッド・オンバシラ』」
* * *
結局チルノは私をいじめた罰として神奈子のお仕置きを受けた後、神奈子の肩をもむこととなった。
揉んでる最中『なんであたいがこんなおばさんの肩を……』とか言ったせいで思いっきり遠くに飛ばされたが、神奈子にとってはどうでもいいことだったし。
……それに、私にとっても、最早どうでもいい事になってしまった。
結局怪我してる私を神奈子がおんぶする形で私達は岐路を歩いていた。
「神奈子、どうしてあの場所が分かったの?」
「決まってるじゃない。愛のなせる技よ」
「は?」
「いや、冗談よ。それにしても恩人にその態度はないんじゃない?」
とか言う神奈子だが、その顔には自然な笑みが浮かんでいた。
神奈子には若干の苦手意識を持つ私だけど、それはそれ、これはこれ、である。
「ん。……その前にさ、神奈子。一つ、聞いてもいい?」
「何?」
「その、さ……」
私は妙にもじもじしたまま次の言葉を出せないでいた。
神奈子も、そんな私を見ても何も口に出さず、私のほうから出すのをまってくれていた。
「神奈子にとって、私は友達?」
私が気恥ずかしさから出せたやっとの言葉。
神奈子はそんな私の言葉を聞いて、少しだけ考えるそぶりを見せてから、
「当たり前じゃない。じゃなかったら、こんなことをしないでしょう?」
さぞ当然のように言い放った。
それを聞いた私もまた、自然な笑顔で、
「ありがとう、神奈子」
自然に、お礼を言った。
「どういたしまして」
返事を言って神奈子もまた微笑する。
そんな神奈子の微笑を見て、私は思った。
――――これから少しずつ、神奈子と仲良くしていこう。
きっと私達は、凄く仲が良くなれる。
そう感じた出来事だった。
彼女らは、幻想郷に来てからは更に仲良くなってますよね。
>追記・タイトルがかぶってたため変更しました。
ややっ!タイトルがかぶってしまって申し訳ないです。(´・ω・`)ヾ
いやはや、大変ニヤニヤさせていただきました (・∀・)
>>一方、チルノはちゃんと朝食を食べてきたようだった。そのため、元気いっぱいんみえる。
「いっぱいに」ではないでしょうか。
これで正しかったのならすみません。
誤字は誤字でした。故意にではありません。発見ありがとうございます。
タイトルは仕方がないですよ。きっと良くあることです。
AAは略で、私AAが上手に作れないn(ry
ともかく、感想ありがとうございました。
でも、それ以外はとてもよかったです。