Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅魔門番逃走記 4

2007/11/14 09:13:01
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 魔理沙は困惑した
 かの門番が居なくなったと新聞に載っていたからだ。
 そのことについて、一番情報を得やすい図書館にやってきた
「……なあパチュリー…あれはどういうことだ?」
「あら魔理沙?…あれってなに?」
 とぼけた口調でこの図書館の主である
 パチュリーが話す
「門番が消えた事だ……新聞に載っていた事だよ」
 そういうと魔理沙はパチュリーの前に座った
「……何があったんだ?」
「……貴方にも、門番が残した手紙見せてあげるわ…」
 パチュリーがそういうと
 咲夜を呼んだ
 咲夜が持ってきた手紙を魔理沙の前で見せる
「これが手紙……退職届けよ」
「なっ!?」
 魔理沙が驚く
「驚くのは手紙の内容を見てからね…」
 魔理沙が手紙のなかを読み始めた
「……なんだって!」
 魔理沙は激怒した



 それからしばらく経って
 魔理沙が紅魔館を出て空を飛びながら、激怒していた
「……あの馬鹿やろう……努力しても無駄だと?」
 それは、魔理沙の全てを否定する言葉だった
 この霧雨魔理沙は人前では見せないが
 凄まじい努力家である
 それこそ、三日三晩寝ずに調べ物をする事など
 当たり前だ……正直言って香霖が作ってくれた
 八卦炉とこの箒がないと、戦力などガタ落ちだろう
 だが、その努力は無駄ではない
 そのおかげで幻想郷の強者の面々と、互角以上に渡り合えるのだ
 そして……一番嫌いな言葉が
「……才能だ?馬鹿にしているのか!!」
 才能だった……何もせずに簡単に自分の上にいける奴
 自分の努力を簡単に超えていける奴
「……気分はストレイボウだぜ…」
 それが許せないから努力をしているのだ
「ふざけんなよ……中国!」
 だから怒っていたのだ
 自分より強いものが才能が無いなど言って居なくなるのが
「……絶対に捕まえてぶん殴ってやる」
 イライラしながら魔理沙は空を飛んでいた
 そしてイライラを消すために
 魔法の森の中の妖怪達に喧嘩を吹っかけるのであった
「抹殺の~ファーストマスタースパーク!!!」




「よし、鰻はこれだけ捕まえればいいかな」
 美鈴はミスチーに頼まれて鰻を取りに来ていた
 どこに鰻がいるかなど、美鈴にとっては
 簡単にわかるのだ、捕らえた鰻を魚籠に入れると
 美鈴は帰る準備をした
「ミスチーには感謝しないとね……正体を秘密に
 してくれる上に、寝床も貸してくれるって」
 せめてものお礼にと、美鈴は鰻を自ら取りに来ていたのだ
「……でも、なんで男の状態で抱きしめてくれって
 いったんだろう?」
 それがミスチーの出した条件だった
「まあ、別にいいんですけど…」
 そういって美鈴が後ろを振り向いた時
(ズドン!)
 聞き覚えのある音が聞こえてきた
「あれは……マスタースパーク!」
 己の身体で何度も何度も受けてきた技である
 音を聞くだけで何処から放っているのかわかった
「……いってみよう」
 そういうと美鈴はその場所にむかった
「その前に…」
 薬を飲んでから…




「少しでいいから私のストレス解消に付き合ってくれよ!」
 魔理沙がマスタースパークを放つ
「あと!紅魔の門番の事を知ってる奴は私の前に出て来い」
 魔理沙は暴れていた
(ちっ!イライラするぜ……) 
 そういいながら魔理沙は森の中を飛んでいた
 周りの妖怪達は逃げ惑っていた




「……何かわかりませんけど…私を探しているようですね」
 美鈴がその声を聞いていた
「このままにはして置けませんね…」
 今の魔理沙を静めるには気絶させるしかない
 普段の美鈴ならば無理かもしれない
 だが状況が違う
 まず、ここは見晴らしがいい門の前ではない
 次に、魔理沙には美鈴が居るのはわかっていない
 最後に、美鈴には魔理沙の気配がわかるが魔理沙にはわからない
 そして……
「……これは弾幕勝負ではない…」
 美鈴は大きな木の上に姿を潜ませた
(魔理沙さんが通るまで……)
 カウントを数える
(3…2…1…)
 そして魔理沙が大木の真横に来た瞬間に
「せいっ!!!」
 思いっきり踏み込んで掌を木に向かって放った


 魔理沙は何が起こったかわからなかった
 そして見えなかった
 だが何かに横から強い衝撃を受けた事だけは確かだった
 そして意識が落ちる寸前に
 何者かが自分を抱きかかえた気配がした


「久しぶりですけどうまくいきましたね……通背拳」
 拳法の奥義には、障害物を破壊せずその障害物の奥にある
 物に衝撃だけを伝えるものがある。
 本来なら衝撃を与えるだけでもすごいのだが
 美鈴は相手が気絶する程度までに加減して放ったのだ
 気絶して落ちる魔理沙と箒を抱えると
 美鈴は地面に降りた
「……さて…」
 美鈴と気絶した魔理沙の周りに何者かが集まる
「……貴方方は何のために集まったのですか?」
 いつの間にか大量の妖怪が集まっていた
「ソイツ……ヨコセ…」
 中の一人が喋り始めた
「ソイツ…強イ…デモ…イマナラ…ナニモデキナイ」
 妖怪の中には人間を食べるものが多い
 それが強い人間なら、その力を食べる事で得る事が
 できる場合もある
「……ましてや魔理沙ほどの魔法使いなら…か」
「ソウダ!…オマエモ…食ワレタクナケレバ
 ソイツ置イテ…ドコカニイケ…イマナラ見逃ス」
 彼らは気がつかない
 その魔理沙を気絶させたのが
 魔理沙を抱きかかえている美鈴であることを
「この辺を暴走していた奴らの頭を
 ぶっ飛ばした奴の話、誰か知っているの
 いないかな?」
 そういうと周りの妖怪達がざわめく
「キイタコト…アルゾ…暴走シテイタアイツラヲ
 …タッタ一人デ…マッ…マサカ!」
「この霧雨魔理沙は…私がもらっていく
 ……文句がある奴は…」
 地面に対して震脚を放つ
 それだけで回りに衝撃が走る
「……相手をしますよ?」
 その一言で周りから妖怪が消えて行った
「……さて…魔理沙さん香霖堂にでも連れて行きますか」
 そう言って魔理沙を連れて
 香霖堂に向かっていった




「ゴメンください」
「やあ、いらっしゃい……魔理沙?」
 目の前の人が抱えている者を見て
 香霖も驚いた
「どうもすみません…」
「えーと…貴方は?」
 香霖に問われて美鈴は思い出した
「美鈴です…あの薬でこんな風になってますが」
 そういわれて香霖も納得した
「そうか…で、なんで魔理沙が?」
「実は…」
 美鈴は香霖に事の全てを話した
「……というわけで今は新聞に載っているので
 正体がばれないようにしているわけでして…」
「そうか…いや、すまない魔理沙を助けてくれて」
「いえ、それはかまわないんですけどね…」
 美鈴が魔理沙を香霖に渡すと帰ろうとした
「そうだ、名前も何か考えておいた方がいい
 うっかりボロが出るとまずいから」
「……そうですね…確かにそうかもしれません」
 確かに名前がないのは不便だ
 美鈴の名前を捨てるわけではないが
 この男の状態での名前を考えておく事も重要だ
「そうですね……とりあえず『ロン』と名乗っておく事にしましょう」 
 昔使っていた偽名をそのまま使う事にした
 ……偽名の中でもっとも使いやすかったからだ
「そうか…ではまた」
「ええ、魔理沙さん起きたら…美鈴は『今』は
 幻想郷には居ないといっておいてください」
 そう言って美鈴はお店からでて行った




「あっ!鰻の事忘れていた」
 その後、大急ぎで魚籠ををミスチーの元に運ぶ事になった
 やさぐれ美鈴第四弾……まあ…通背拳なんだ…
 この美鈴なら、相手の首と頭と胸に気を叩きつけて
 殺す事が出来るかもしれない。
 ……美鈴は優しそうだからそんなのやらないと思うけど

 タイトル変えました
脇役
コメント



1.名無し妖怪削除
ラムダドライバを想像してしまった俺は間違いなくフルメタ厨
2.名無し妖怪削除
この美鈴は身体能力を100%引き出す呼吸法のほかに点穴を突いて気を増加させる技が使えますね
3.名無し妖怪削除
いつ、美鈴がボロ出すか、楽しみですw
あと、美鈴、俺と換わってk(ry
4.時空や空間を翔る程度の能力削除
通背拳
何かであった技だったような・・・はて??
気のせいですかね~。
5.名無し妖怪削除
記憶違いじゃなければ通背拳って鉄拳チンミの技だったかなぁ…
6.削除
木の棒の上に親指1本で立つ修行とか懐かしすぎるな。
7.名前が無い程度の能力削除
ライブアライブネタとスクライドネタはわかりました。面白いと思います。