Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

香霖堂に(魔界)神がやってきた 結婚まで(前)

2007/11/07 07:18:22
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「ハア……」
 一人の少女がため息をついていた
「……私…いらない子なのかな…」
 いつもなら三人一緒に居る
 プリズムリバー三姉妹の末っ子である
 リリカ・プリズムリバーは体育座りでいじけていた
「…人気投票も……」
 出番があった後なのに
 びり…これほどの屈辱もない
「…はあ……」
 自慢の楽器も地面に降ろしていた
(…私って…何のために…)

「あらあら、どうしたのかしら?」
「!?」
 いきなり後ろから話しかけられてリリカは驚いた
「ごめんなさい、驚かせちゃったみたいね…」
「貴方は?」
 後ろに現われた人は
「神と聞いて…ないけど現われました」
 魔界神である神綺様でした 




「…そうか…辛い思いしてるのね…」
「…はい…」
 いつもなら『歩いて帰れ!』
 といっていたのかもしれない
 だが、今の彼女は誰かに話を聞いてもらいたかった
 …まともに返してくれる人に
「…わかるな~…私も同じような事あったから…」
「えっ?」
 思いがけない言葉にリリカが神綺の顔を見る
「…自分に自身が持てないんだよね…」
 そういうと神綺は己の力を使って手になにか作り出した
「…それは?」
「…うふっ、私がねもう心がボロボロになってた時に
 助けてくれた人が居るの…」
 そういいながら、手に持ったオルゴールを見せる
「その人が言ってくれた言葉…」
 
「神様も大変ですね…お疲れ様です」

 オルゴールから何者かの声が聞こえてきた
「…これは?」
「…私がね…もう誰も私を必要としてくれない…って
 思っていた時にかけてくれて最初の言葉なの…」
 そういうと今度はもう片方の手から同じような
 オルゴールを取り出した
「だからね、全ての一番になるんじゃなくて…」
 それをリリカに手渡した
 リリカがそれを手に取る
「…誰かにとっての一番になれればいいの…
 それならいらない子なんて誰も言わないんだから」
 その言葉はリリカの中にスーッと入っていった
「…そうですね、私頑張ります!」
 リリカが起き上がると
 地面に落ちていた楽器が宙に浮く
「そう、いざとなったら私が、いらない子って言った人を
 叩いてあげるから」
 神綺の茶目っ気たっぷりな言葉に
 二人で笑った
「さて? 私はこれで行くけど、もしまた落ち込む事があれば
 …一度は魔界に遊びに来てね…とても楽しい所だから」
 立ち上がりながらそういわれると
 リリカも
「はい! 姉さん達と演奏しに行きますね!」
 そういって家族のいる家に向かって飛んでいった




 リリカが完全に居なくなってから一言
「まだ…私と違って出番があるから…大丈夫よ…」 
 そういって神綺様も歩き出した







 ここは魔界…そして
 そこには数人の人影があった
「…夢子さん…緊急集合とは?」
 魔界の門番であるサラが始めに声をあげた
「ああ、もうそろそろ…あの計画を実行に移せる
 段階まで来ているんだ…」
 そういうとその場に集まった
 人影がざわめいた
「ほ、本当ですか?」
 続いて声をあげたのはルイズだった
「ああ…決して嘘ではない」
 夢子はこのような場ではけして嘘をつかない
 そうでなければ、魔界神の付き人などやれない
「でも、なんでこんなに早く?」
「そうです! いきなりすぎます」
 マイとユキの二人が同時にしゃべる
「まあ、まて…確かにいきなりすぎると思うが
 完全に移せると決まったわけじゃないんだ
 ただ…現に魔界に興味を持つ人たちが増えて
 いるのも事実…」
 夢子を除いた四人がそのことに驚く
 この寂れてしまった魔界に、誰が来てくれる
 というのか…
「…神綺様が幻想郷で布教なさられているのは
 知っているな?」
 その事はここにいる四人は知っている
 …外回りが辛い事も
「地道に声をかけて回った成果が実ったらしいんだ」
 その話を聞いて四人が目に手を当てる
 …魔界神は娘に愛されているのだ
「…だが、それだけではまだ弱い…
 そこで、何かいい案がないか皆で考えて
 もらいたい…」
 だが、なかなかいい案は生まれない
 それに、どうやってこの魔界に来てもらうのか?
 人は来るのか? 魔界の景観を損なわないようにするには?
 問題は山済みだった…

 だが、計画である『魔界再生プロジェクト』は
 確実に前に進んでいた

「…という話です…神綺様…神綺様?」
「えっ?  何か言った?夢子ちゃん」
「…きちんと聞かないと幻想郷で一泊を許す話
 無しにしますよ…」
「ごめんなさい!」


 神綺がいなくなったあと
「……神綺様には…幸せになってもらわないとな
 …あのメガネに渡すのは口惜しいが…」
 そうつぶやいた







 結婚まで…さあ…始めようか








「こんばんわ~」
「ああ、いらっしゃい」
 香霖堂に魔界神がやってくるのも 
 もはや余り珍しくない光景になってしまった
「おっす」
「あら、魔理沙ちゃんも」
 だが、少しだけ変わった事もあった
 魔界神がやってくる日は
 魔理沙も香霖堂にやってくるようになっていた
「さて、今日は誰が晩御飯を作ってくれるんだい?」
 魔理沙が勝手にやってきたわけではない
 神綺が魔理沙と話し合った結果である
 その結果、香霖が完全に決めるまでは
 お互いに抜け駆けしないという事に落ち着いた
「へへっ、今日はキノコ鍋だぜ」
「そうか、今日は魔理沙が作ってくれるのか」
 そういうと魔理沙が台所に向かう
「私も手伝いますね」
 そういって神綺も台所に向かった
「…いつの間にか…ここもにぎやかになったもんだ」
 そうつぶやきながら、料理が出来るのを待つ事にした


 
「出来たぜ! キノコ鍋」
 魔理沙が鍋を持って台所から出てきた
 台所の片付けを終えた神綺もやってきた所で
「「「いただきます」」」
 皆で合掌そして、食事が始まった
「へへっ、肉もらい」
「まて、それは僕が狙っていた肉!」
「なら、香霖さんにこれあげますね」
 
 楽しい食事の時間が終わると、
「今日はもう帰るぜ……」
 流石に、ここで寝るなんて事は魔理沙もしない
 神綺もそれは心得ている
 ……二人とも香霖が手を出すなんてことは考えない
(香霖は朴念仁だからな~)(香霖さん……鈍いですから)


 魔理沙が帰ってから
「今日も一日……」
「お疲れ様でした」
 神綺が泊まりに来た時の恒例の
 雑談が始まった
「今日、また一人魔界に興味を持ってくれた人が…」
 コタツに入り
 神綺の話を聞いて、それに香霖が相槌を打つ
 ただそれだけの事だが、この一時が
 日頃の疲れを癒す

 話すことがそろそろなくなってきた頃
「……そうだ! 香霖さん実は……」
 神綺が魔界再生プロジェクトを香霖に話した
「……というわけなんですけど……何かいい案ないですか?」
 香霖はその話を聞いてしばらく黙った
「……それだけじゃあ……なんともいえないな」
「そうですか……すいません無理言って」
 神綺が申し訳なさそうに言うと
「いや……まず情報が僕にはない、まずは
 魔界の様子、生活基準、特徴……
 それがわからなければなんともいえないな」
 香霖がそう言って言葉を返した
「どうすれば?」
 そう言った神綺に対して
 香霖が笑って答えた
「簡単だ、一度僕を魔界に連れて行ってくれればいい」



 こうして香霖の魔界旅行が決まった

 余談だが……この話を聞いた夢子は
「魔界の機密事項をトップがばらしてどうするんですか!」
 と、神綺をこっぴどく怒ったらしい
      





 そして、香霖が魔界に行く日
 神綺が香霖堂にやってきた
「香霖さ~ん、準備できていますか?」
 お店の中に呼びかけると音が聞こえて
 香霖が荷物を持って出てきた
「やあ、お待たせ」
 そういいながら香霖堂の表に休業中の看板を出す
「すまない…待たせてしまったかい?」
 そういわれると、神綺はなぜか顔を赤くした
「いえ!……今来たばかりですから」
 ……ちなみに今の魔界神の心の中で
(待った? 今来た所って……まるで恋人みたい)
 と思っていた……
「顔が赤いが大丈夫かい?」
 香霖が、神綺の顔が赤い事を聞いてきた
 神綺は、違う事を考えていた所に聞かれたものだから
 あわてて答えた
「だっ、大丈夫です! はい!」 
 少しどもってしまったが
 香霖は気にしなかったようだ
「ならいいが……ところで、魔界にはどうやって行くんだい?」
 
 今現在、幻想郷は博麗大結界に包まれている
 そのため、幻想郷は外の世界と隔離されている。
 おかげで妖怪達が生き残れるのだが

「博麗の結界のせいで、魔界と幻想郷を
 つなぐ道は全て閉じられているはずなのだが?」

 外から来ることも出て行くことも出来ないのである
 だが……それでも例外もある
「大丈夫です……香霖さんちょっと後ろ向いてください」
 そういわれて、香霖は不思議に思いながらも
 後ろを向く、そして次の瞬間
「えいっ」
 香霖の背中に神綺が抱きついた
「なっ! なにを!?」
 いきなりの事に香霖が驚く
「それでは、行きますよ」
 だが、神綺はそんなことを気にせずに
 なにかをつぶやく、すると次の瞬間
 香霖と神綺が光に包まれた
 余りのまぶしさに香霖は目を閉じた、
 しばらくすると光が収まり、香霖が目を開けると 
 そこはさっきまで居た所ではなかった
「ここが……」
 香霖がつぶやくと、後ろに抱きついていた神綺が
「ようこそ……魔界へ」
 そう答えた


「それでは魔界の入り口に行きましょうか?」
 神綺がそう行って移動しようとしたが
「いや……ちょっと待ってほしい」
 香霖がそういって止めた
「どうしました?」
 神綺が何かあったのか? と心配そうに聞く
 言いずらそうにしていた香霖が
「いや、抱きつかれたままだとちょっと……」
 そういわれて、神綺は自分が香霖に
 抱きついている事に気がついた
 
 その後、魔界神の顔が真っ赤に点火したことは
 言うまでもあるまい……







「お待ちしていました……?どうしました」
 サラが魔界の門の入り口で
 神綺と香霖を待っていたが
 やってきた二人の様子がどうもおかしいと
 声をかけた
「なっ、なんでもないのよサラちゃん!」
 ……何かあったことは、ばればれであった
(まだ、私だからよかったけど……夢子さんなら
 あの男の人、どうなっていたか……)
「はあ、神綺様がおっしゃるのなら……」
 そういって聞かなかったことにした後
「始めまして、魔界の門番をしています
 サラといいます」
 サラが香霖の方を向き挨拶をする
 香霖もルイズに対して頭を下げた
「これはどうも、僕は森近霖之助と言う
 しがない店主だ」
「それでは、森近様とお呼びすればよろしいですか?」
 香霖は今は魔界のトップである
 神綺の御客としてここに来ている
 ならば、きちんとした名前で呼ばなければ
 神綺と魔界の名を汚す事になる
「いや、僕は香霖といってくれればいい」
 だが、相手が気楽に言ってもらえるのなら
 そちらの方がいいであろうとサラは考えた
「では、香霖さんと呼ばせてもらいましょう
 ……それではこちらの方へ」
 そう言って香霖を案内しようとした
「……その前に彼女を部屋に送っていった方が」
 香霖が指差した所には……
「だっ、だからね、これはその、あの
 えーと、サラちゃん、その……」
 先ほど香霖とサラが居た所で顔を赤くして
 何か話している魔界神の姿がありました
「……すいません、しばらくお待ちください」
 そういうとサラが神綺をつれて
 どこかに行ってしまった
 


「お待たせしました」
 しばらく待っているとサラが香霖の所に
 戻ってきた
「それでは、改めて挨拶させていただきます
 魔界の入り口の門番とその周囲を守っている
 サラというものです」
 サラが香霖を案内し始めた
「……この計画の問題点は三つです」
「百万本の弓矢と、東南の風と、水軍の大都督でも居るのか?」
「いえ、呉の国ではありませんから……詳しくは夢子さんに聞いてください」
 そういわれてとある部屋の前につれてこられた
 部屋のドアを開けると
「夢子さん、お連れしましたよ」
 そこには、この前に香霖にナイフを投げてきた夢子の姿があった
「ご苦労、それでは仕事に戻ってくれ」
「はい、それでは」
 サラはそう言って部屋から出て行った
  
 
「お久しぶり……といえばいいかな?」
 香霖が椅子に座ると夢子が
 話しかけてきた
「ああ、確かに久しぶりだね」
 香霖も普通に返した
「ところで……」
 香霖に対して夢子が睨みながら
「一つ聞きたい」
 一体何かと香霖が身構えた

「げっ、幻想郷に行った神綺様、誰かにいじめられたり
 してないか?アリスと仲たがいしてたりとか……そんなことは
 ないか?」

 香霖がずっこけた
「もう心配で心配で……」
 魔界神は娘達から愛されています
 
「コホン……ああすまん、今はそれよりも
 三つの問題点だったな」
 咳払いをした夢子が改めて香霖に
 話しかけた
「まずは、なにか魔界の目玉となる
 産業がないこと」
 魔界は田舎である
 幻想郷と余り変わりはないが
 ここには、何者かがやってくるという事はない
 魔界は幻想郷と違い
 ある程度のものを受け入れたいが、来れないのだ
「……そういえば…森近…お前どうやって魔界に来れたのだ?」
「……神綺さんに聞いてくれ」
(いえない、後ろから抱きしめられたなんて)



「次に、魔界の景観を損なわないようにする事」
 この魔界は神綺が作り上げた世界
 それを好き勝手に
 無理やり変えることは出来ない
「まあ、多少の事は仕方がないと神綺様もおっしゃっているが…」
「……両立は少し難しいかもな……」
 だが、綺麗な景色は極力残したい
 それは事実だ



「最後に……これが一番難しいかもしれないが…
 博麗の大結界を何とかする事」
 最難関だった
 この結界のおかげでこちらから 
 幻想郷に行く事も
 来る事も難しくなっている
「以上だ……後すまないがこれの計画は機密なので
 余りしゃべらないでもらいたい」 
 そういうと夢子は椅子から立ち上がった
「……というわけで…神綺様は幻想郷で……」
 後はしばらく神綺の話をした



(なんで鼻血を出すんだ、この子は?)
 コタツで丸まっている神綺の話をしただけなのに?


 その頃紅魔館
「咲夜おね~ちゃん!」
「ぶふぁ!!」
 血まみれ殺人事件になるところでした(咲夜 談)





「いや~いい話聞いた(そうか神綺様は幻想郷に行っても大丈夫か)」
「お~い、台詞逆だぞ」
「はっ!……コホン、今日はもう遅いので
 明日にでも魔界を見て回ってください」
 そういうと夢子はそそくさと
 部屋から出て行った
 そして、それと入れ違いに入ってきたサラが
 香霖を客室へと案内した

「どうぞ、何かあったらこのベルで呼んでください」
「ああ、すまない何から何まで」
 香霖が謝るとサラは「別にかまいませんよ」
 とだけ言って出て行った



(さて、三つの問題点か…)
 ベッドの上で香霖が考え込んでいた
(今ある情報では……まだなんともいえないが……)
「結界のほうは何とかなりそうだ」
 香霖が霊夢と認識があり、そして話が出来る
 というのがその答えだった
「だが、新たな産業と景観の保護は……」
 難しい問題だった

「まあ、今日はもう寝よう」
 そうつぶやいて香霖がベッドに入ろうとした所だった
(こんこん)
 誰かが部屋のドアをノックした
(こんな時間に?)
 そう思いながらも香霖は返事をする
「どうぞ、鍵はかかっていませんから」
 そういうと
「おじゃまします」
 神綺が部屋の中に入ってきた



「やっぱりコタツじゃないと駄目ですね」
「そうだな……」
 香霖が椅子の上に、神綺がベッドの上に座り
 話をすることになったが
 どうも違和感がある
 いつもはコタツに上でごろごろしながら
 香霖と会話しているからだろう

「……ごめんなさい、わざわざ魔界まで来ていただいて」
 少しの間が開いて神綺がそういってきた
「いや、僕も一度来て見たかったからね、ちょうどいい機会だったからさ」
 そういわれて神綺も少しほっとしたようだった
 香霖が話しを続ける
「問題の一つ、博麗の大結界は…ある程度何とか出来そうだと思う」
 そういわれて神綺が驚く
 魔界にとっては、それこそが一番難しい問題であった
「どうするんですか?」
「簡単だ、霊夢に直に会って話をつける」
 交渉によっては意外と簡単に出来そうだと香霖がかたる
「……だが、そのほかの問題は……まだなんともいえないな」
 そう結論を出すと、今度は神綺が話だす
「なら一度、魔界を見て回ってください。
 それと、私にできる事なら何でも言ってください」
「そうか、では早速……」
 そういうと香霖が神綺を抱き寄せた
「えっ!!」
 神綺が驚いた
(あっ!もっ、もしかして……あうあうあうあう~
 そっ、そんな!まだキスもしていないのに!)

 そして、耳元で香霖が小さく一言
「……部屋のドアに何人か聞き耳を立てている
 人が居るのだが…」
「!?」
 そういわれて神綺は初めて気がついた
「……多分、夢子ちゃんかルイズちゃんね……」
 そういうと今度は香霖が
「……どうする?」
 そういわれた神綺は
「皆を騙しちゃいましょう」
 そういって小さく舌をだし演技をすることにした


「香霖さん……私を連れて行ってください!」
 そういうと今度は神綺が香霖に抱きつく(ふりをした)
「……お店の経営はまだ出来ないけど……いずれかならず覚えます!」
 そういうと今度は胸にすがりつく(これもふり)
「私……私!……お願い!一緒に行きたい」
 そういうと今度は香霖が
 神綺の肩を抱きしめようとする
 だがその手が触れそうなところで
 手を無理やり止める
 そして
「なに馬鹿な事を言ってるんだ……」
 そう言って神綺を引き離す
「やっと魔界の再生計画が出来上がった所じゃないか……
 また辛い生活に戻るつもりか? ……僕のように
 人の来ないお店の所に来る必要なんかないんだ…」
 そこまで言うと
(今かな?)
(今ですね)

 思いっきりドアを開けた
「「「「「あっ!」」」」」
「……こんばんわ、サラちゃん、ルイズちゃん
 マイちゃん、ユキちゃん、夢子ちゃん」
 額に青筋を立てた魔界神がそこに居られました
「香霖さん……ちょっと席外しますね…」
 そういうとドアの前に居た五人を神綺が連れて行った
「行ってらっしゃい」
 後ろから『助けて~』と聞こえてきたのはきっと気のせいだろう



 魔界神大激怒中
神綺「めっ!」
五人「「「「「ごめんなさい」」」」」
 魔界神は優しい方です…



 しばらくして
「遅れました」
 神綺が部屋に戻ってきた
「皆はどうしたんだい?」
「しっかりと怒ってきました、もう大丈夫です」
 そういうと今度は
「それで、明日は?」
「そうだな……魔界を見て回ろうと思う」
 明日の予定を香霖がかたると
 神綺が、それに対して 
「でしたら…あの……明日私が魔界を案内し「失礼します」
 その時部屋に夢子が入ってきた
「ちょっと夢子ちゃ「明日もし魔界を見て回るのでしたら
 われわれが案内しましょう。各員が持ち場として
 見ている区域を案内します!」
 ……怒涛の勢いだった、神綺が諦めずに話しかけるが
「夢子ちゃん! 私が案な「神綺様は別のお仕事が残っていますので
 そちらの方を片付けてもらいます!」
 
「これでよろしいですか?」
 夢子が香霖に確認を取る
「ああ、そうしてもらえるとありがたい」
 こうして香霖は明日の予定が決まった


 ……部屋の隅で魔界神がいじけていたが気にしない
「うえ~ん、夢子ちゃんの意地悪!」
「仕事終えたら好きにしていいですよ(二日分用意してあるけど)」




 次の日
「それでは、よろしくお願いしますs「やっぱり! 私が案n
 「はいはい、神綺様はこっちでお仕事です!」…うわ~ん」
 夢子と神綺に送られて、香霖は魔界の入り口に来ていた 
「まずは、入り口の周りからか……」
「はい、私が案内させてもらいます」
 香霖の前に現れたのはサラだった
「ああ、よろしくお願いするよ」

 魔界の入り口周辺は、何もない
 それは、昔敵が攻め入ってきた来た時に
 戦いが一番激しかった場所だからである
「この辺は、何もないんです
 ……巫女とかその他の方々に破壊
 されたりとかもありますし…」
 ちょっとだけ耳の痛い話だった

 一通り見て回った後に香霖が思った事
(…もし何か作るとしたらここがいい)
 人が居るところに作ったら、いろいろ面倒になる
 だったら人が居ないところに作ればいい
(戦争も、もうないしな)




 次に見に行った所は町だった
「次は、町か…」
「よろしく~」
 次の案内人はルイズだった
 本当は彼女は幻想郷に遊びに行きたかったらしいが
「ねえねえ、幻想郷ってどんな感じなんですか?」
 運の悪い時に巫女に会ってしまい
 結局行けずじまいだったのだ

 町の中を見て回った香霖の感想
(……生活基準は幻想郷と余り変わりはないな
 それより……疲れた…)
 ルイズからの質問攻めにあい香霖は
 正直辛かった
(おまけに……いろいろおごらされたな)
 ……この時の事を後で神綺に話すと
「……ちょっと待っててくださいね」
 と一言言った後
「る~い~ず~ちゃ~ん!」
 本気で怒られたらしい

神綺 「めっ!!!」
ルイズ「ごめんなさい!」
 しかし、この魔界神…実にのりのりである


「次は…平地と海か…」
 香霖の前に現れたのは
 ユキとマイだった
「「よろしくお願いします」」
 平地は建物がまばらで
 主に、畑や田園が作られていた
 今回はいい作物がいっぱい実っていた
 …余りに良い出来だから思わず三人で
「「「たくましいな~」」」
 と言ってしまった

神綺「へっくち! …う~仕事まだおわらないよ~」
夢子「頑張ってください(嘘!? もう一日分の仕事終わっている)」
 

 海のほうも見て回ったが
「海水浴などならうまくいきそうだな」
 香霖がそう言うとマイが一言
「この海、クラゲとかサメとかいっぱいいるから」
「…無理だな」
(だが、海というのは興味深い……
 幻想郷には海はないからな)



 



 夕方頃になると香霖は魔界を一応全て見ることが出来た
「どうにかなりそうか?」
 戻るなり夢子が香霖に聞いてきた
「いや、決定打になりそうな物は見つからないな」
 これが魔界……みたいな何かないか?
 といわれると、なかなか見つからない
「まあ、そう簡単にこの計画がうまくいくとは
 思っていていないからな……」
 夢子がそう言ってお疲れ様だと言おうとしたら
(がたん!)
「夢子ちゃん! 仕事終わったからこれで
 香霖さんを案内してもいいわよね!」
「えっ!(嘘!? 3日間分に増やしたのに!)」
「それじゃあ! 行ってきまーす!
 そういうと神綺は、夢子と香霖が何か言う前に
 香霖の手を掴んで逃げ出した
「ちょっ!神綺様!おまちください!」
 夢子が叫んだ時にはもう遅かった





 しばらく走り続けて
「はあ、はあ…夢子ちゃん…着いてきてませんね?」
「はあ、はあ、はあ…君も……無茶をするな…」
 一息ついてからお互いの顔を見据える
「くすっ…」
「ははっ…」
 そして笑った……
 しばらく笑ってから
「…香霖さんに見てもらいたいものがあるんです」
 神綺がそう切り出し
 香霖を案内し始めた


「着きましたよ」
 そう言って見せられたのは
「これは……すごいな…」
 香霖が見たものは

 大きな滝であった 
「……この滝は魔界を作った頃からあるんですよ」 
 神綺がしみじみと語る
「……でも、大雨が来るとすぐにこの下の川が氾濫
 するから皆、ここまで来ることがないんですよね…」
 その言葉を聞いたとき香霖が立ち上がった
「そうか!」
「どっ、どうしたんですか?」
 神綺が驚きながら香霖を見る


「この滝を利用して
 魔界の産業を作る事が出来る!」
「えっ!」
「今からこの辺の事をいろいろ調査しなければ
 ならないが、うまくいけば川の氾濫も何とか
 できるかもしれない」


 香霖の策略とはいかに?





 

 次回に続く

 
 お待たせしました~
 ん?待ってないって?(そういう人はごめんなさい)
 前回は魔界神が、余り出なかったので
 今回は出来るだけ出そうと…そして萌えてもらおうと!
 書かせてもらいました

 魔理沙との対決も…多分次に入れます
 では!今からまた後半…もしくは中盤を書きますので
 さいなら~


 神綺「こんな変な作品作ったら…」
 作者(おっ!神綺様に怒ってもらえるのか!よ~し張り切っちゃうぞ)
 神綺「滅!」
   (ズドーン!!!)
  
   作者は消滅しました…
脇役
コメント



1.名無し妖怪削除
おお、来たああ!!!
って、本気出した神綺様の処理能力すげえ
観光地化と景観の保持の両立は難しい

「滅!」嫌、「めっ!!!」されたい
2.名無し妖怪削除
期待です。すごく期待です。続編ほとても楽しみにしています。
だから消滅しないでください。かわりに私が怒られてきますw
3.名無し妖怪削除
途中の演技がカリオストロだw
4.名無し妖怪削除
「余りに言い出来だから」じゃなく
「余りに良い出来だから」ではないでしょうか

あと、香霖を案内したくて、お仕事を頑張る神綺さまに萌え萌え、

続き楽しみにしています。
5.イスピン削除
消滅するのは自分だけでいいさ…突貫します!(滅!)
何にしても、とてもいい神綺様、むしろ神姫様?その他の魔界勢も楽しくやってるみたいで面白いです。
次回も楽しみにしています。
6.無を有に変える程度の能力削除
あとがきで腹筋がww
7.時空や空間を翔る程度の能力削除
面白いよ~~!!
普通に「東方創想話」に投稿しても
問題無ですよ~。
8.名無し妖怪削除
今更ながら感想(今初めて見たので)
幻想卿にない海があるなら、観光資源になるよーな(つーか、独占商売が可能)
9.名前が無い程度の能力削除
大激怒が「めっ!」ってかわいすぎるぜ神綺様www
10.名前が無い程度の能力削除
神綺「めっ!」

威力あるなぁ~