Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅魔門番逃走記 2  

2007/11/05 07:58:26
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 さて紅魔館の門番を辞めた紅美鈴だが・・
「……さて…どうしようかな…」
 一人地面を歩いていた
 何故空を飛ばないのか?
 理由は一つ
 目立つからだ
「……前に住んでいた庵にでも行って見ようか」
 そしてただただゆっくりと歩き始める
 決して誰にも迷惑がかからないところで
 ひっそりと暮らそうと
 美鈴は歩いていた
 そんな時
「すいませ~ん」
 彼女を見つけた誰かが声をかけてきた
「どうしたんですか?こんな所で?」
「……文さん」
「はい!なにか新聞に書けるようなことだったらぜひ
 教えてください!」
「……なんでもないですよ」
 今の自分に対しては少しばかり
 うるさいと思いそっけなく返した
「いやいや、そんなことないでしょう
 門番の仕事は?どうなさったんですか」
「……やめましたよ」
「そうですかやめ……えっ?」
 射命丸 文の動きが止まる
「首になったんですか!…そこのとこ詳しく」
「……ごめんなさい…静かにしてくれませんか?」
 美鈴はガラにもなくイライラしていた
 自分が静かに暮らそうとして
 歩いていたのはこのような反応する人を避ける
 ためでもあったからである
「いや~それは無理ですね……
 私の新聞記者魂は止められませんよ」
 だが今の文にはその気持ちがわからなかったようだ
「……静かにしてくれないようなら攻撃しますよ?」
「なら弾幕バトルで勝ったら教えてくださいね」
 
 射命丸 文は少してこずるけど簡単に勝てるだろうと思っていた
 実際何回か勝ったこともある相手だから
 だが
「追い詰めましたよ~ぜひ教えてください」
「……お疲れ様です…」
 木に追い詰められて座り込んでいる美鈴が
 不意に手を文に向ける
「?何してるんですか」
「これは……弾幕ではありません…」
 次の瞬間
「えっ!」
 自分の体に穴が開いたような激痛が走る
 実際、自分の自慢の羽にも何かによってえぐられた
 様な穴が開いていた
(そっそんな!弾幕なんてなにも……)
 痛みによって意識を失う寸前に
 美鈴の声が聞こえた
「……見えない弾幕…外の世界にあった技の一つ……
 気を持って相手の身体を突く……天破活殺
 の極意です」
 そして文の意識は途切れた



「あ~あ、こんなことするはずじゃなかったのに」
 怪我をした文を気で治療していたら
 もうすっかり暗くなってしまった
 さすがに射命丸 文をそのままにしておけないから
 近くの洞窟で一晩過ごすために
 担いできた
「火を起こして…と」
 このようなサバイバル技術は
 すでにいろいろ学んでいる
 でなければ紅魔館で生きていられない
「さっき釣ってきた魚を…っと」
 近くに川があったので
 その川に対して少し気を放った
 気絶した魚を何匹か捕まえて
 今日の晩御飯にすることにしたのだ

 焼けた魚の匂いで文は目を覚ました
「あれ……ここは?」
「あっ、気がつきましたか」
 目の前には先ほど戦っていた相手が
「……私は…負けたんですね」
「アレは弾幕ではないから私の反則負けですよ」
「アレなんだったんでですか?」
「……弾幕では使えない格闘技の奥義の一つですよ」
 文に対して焼いた魚を手渡す
「あっ、この魚おいしい」
「焼きたてですからね」
 しばらく食事をした後
 文が改めて今日のことを聞く
「なにがあったんですか?」
「……余りにも自分が情けないんで
 辞表を出してきたんです」
 美鈴は思ったことを話した
「……しょせん…木っ端妖怪ごときが
 栄光職につけるなんてこと事態が
 甘かったんですよ……」
 最後に美鈴がはなす
「…今日のことは新聞に
 しないでくれませんか?」
「え~そんな…」
「……ごめんなさい、紅魔館が話題になるようなことは
 避けたいんです」
「あ~」
 もし、門番が辞めたという事が周りに知られるようになったら
 その館の主に魅力がなくなったと思われるということである
 誇り高い吸血鬼のレミリアスカーレットがそんな事
 を言われたらどうおもうか
 美鈴はそれだけを心配しているのである
「……お願いします」
 文が持っていたメモの一ページを破く
「メモが一枚なくなってしまいましたね……
 これではなにがあったのか思い出せません」
 そういって
 文はにが笑いしながら帰っていた


 次に日
 紅魔館ではレミリアの命令で
 咲夜は、美鈴の探索をどうするか決めていた
「天狗に知られる前に・・・何とかしないと」
 咲夜がそう思いながらまず、町に出てみようと
 門の前に出ようとした時
「ゴメンくださ~い」
「今、立て込んでるから後にしてもらえない?」
「あややややや、少しだけでいいんです!」
 射命丸 文その人が待っていたのだ
「なに?(ちっ!不味い時につかまっちゃたわね)」
「……美鈴さんのことでですね」
 今探しに行こうとしている人のことが出て来た
「…今はいないわよ?休暇でね」
 とっさに咲夜は嘘をついた
 下手に新聞に載ると面倒な事になるからだ
「もう会ってきましたよ……」
 だが、文の答えは咲夜の考えに上を行くものだった
「……新聞をもう作ったの?」
 ナイフを構える
(余計な仕事が一つ増えたわね)
 だが、文はため息をつき
「……作りたかったんですけどね、
 負けちゃいまして、書かせてもらえなかった
 のですよ…」
 その話に少し驚く
「貴方が?」
「はい……まあいいんですけど」
 射命丸文 彼女もまた幻想郷の中における
 強者である
 言っては失礼かもしれないが
 美鈴では勝てないだろうと
 咲夜の中では思っていた
「……手加減したの?」
「しましたけど、それでも負けるとは思ってませんでした
 いや~、侮りすぎましたね~」
「(美鈴の努力は……けして無駄じゃなかったのね)
 それで?何でここに?」
 咲夜が切り出す
「いや~本人が駄目って言った理由が
『お嬢様のプライドが大切ですから』
 って理由でして、それならレミリアさんの
 許可があれば、書いてもいいかと……」
 次の瞬間、文は気絶させられ
 紅魔館の中に連れて行かれていた

 中でなにがあったかは知らないが
 その次の日の新聞に
『紅美鈴……探しています』
 の見出しが新聞に載ることになった
 第二弾です、見てくれる人少ないと思いますが……
 意見、感想お待ちしております
  
 タイトル変えました
脇役
コメント



1.名無し妖怪削除
見てますよ~
め~りんがんばれ!
2.名無し妖怪削除
こういう話も大好きですから
いいと思いますよ
3.名無し妖怪削除
美鈴はみんなに愛されてるよねぇ、読者にも紅魔館のみんなにも。
4.名無し妖怪削除
続きを待っていますよ~
美鈴が紅魔館に戻れることを信じてます。

所で、序盤の囲炉裏はもしかして庵の事では…
5.名無し妖怪削除
第二弾も良かったです。次回作も頑張ってください^^
6.名無し妖怪削除
北斗の拳、北斗の拳じゃないか!

天破の構え
7.時空や空間を翔る程度の能力削除
うんうん、
美鈴さんは優しいお方です。