前置き
本作品はキャラ一人の台詞のみで構成されております。
またしても俺設定万歳です。
所々に入る「――」部のインタビュアーの台詞を脳内補完すると楽しめるかもしれません。
題名への突っ込み禁止><
※※※※
さて、まずは自己紹介か。上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)だ。今は里に寺子屋を開かせてもらっている。ところで、これは話を聞いたときから気になっていたのだが、なぜ私にインタビューを?
――成る程、美鈴殿の紹介か。
――うむ、彼女にはなにかと世話になっている。子供達の相手や、土木作業の時はありがたい人手だ。妖怪でありながら、そこいらの人間よりもよほど人間臭い妖怪というのも面白いっと、話しがそれてしまったな、失礼。さて、質問に答えようか。
※※※※
寺子屋は仕事というよりも趣味の領分といっていい。だから、月謝は特に取り立ててはいない。まあ、子供達の親から農作物などを礼として頂く事はあるが、基本的にだれかれ構わずに受け入れているよ。
――生活にはそれ程困ってはいない。里の者が良くしてくれているからな。私はいらないと言っているのだが、里の警護の礼だと言って幾ばくかの金銭を置いていくこともあるので、普通に生活するには問題ない。
――授業は国語に算数それと歴史の三つだ。残念ながら、私にはこれらしか教える事ができないからな。
――歴史を学ぶ事は決して無駄ではないぞ。確かに国語や算数にくらべると実生活に直接結びつきはしないが、だからといって切り捨てていい物でもない。そもそも、学問というものは、極論すればどれも必要がないといえるしな。
――物の読み書きが出来、足し算引き算が出来れば実生活では早々困ることもあるまい。では、なぜ学問をするのかというと、物の考え方を得るためだ。様々な知識は二の次で、大事なのは考える力を養うことにある。そして歴史を学ぶということは、過去の人々の考えを読み解き、理解するという事だ。ただ、過去に何があったかを覚えるのではなく、何故その様な事が起きたのか、その時当事者達は何を考えて行動したのか、その結果どうなったのか、それを知る事で自分の物の考え方を成熟させる。歴史を学ぶとはそういう事だ。もっとも、子供達がそれを感じ取るのは、まだまだ先になるだろうがな。
※※※※
それは勿論人が好きだからだ。
――何故? ふむ、そう聞かれると少々返答に困るが……そうだな、これは私からの宿題という事にしようか。
――いやいや、そういう試みも面白いかもしれないぞ。新聞の購読数に伸び悩んでいるのだろう? 一つ抜本的改革というのをやってみても面白かろう。だが、さすがに手掛かりが何もないというのは底意地が悪いな。そこで二つ、手掛かりをやろう。一つは私がワーハクタクだという事。もう一つは最近妖怪の山に越して来た神がなぜ幻想郷に来たのかだ。
――うむ、あの者達の事なら君の方が詳しいだろう? っと、このヒントの出し方では読者に不親切だな。山の神は信仰を集めるために幻想郷にわざわざやって来た、それは何故か? だ。
――先も言ったが、考えるという行為は大切だぞ。答えが知りたければそれなりの仮説を持って私を訪ねればいい。その時は懇切丁寧説明しよう。
※※※※
むぅ、たしかに意地の悪い受け答えをしたが、厄介な質問をするな。まあいい、答えは居ないだ。そもそも幻想郷には男性の妖怪がほとんど居ないではないか。
――それは、確かに里にはいくらでも居るが。あぁ、わったから、その好奇心全開な表情でこっちに来るな。まったく、ゴシップネタが好きなのは知ってはいたが。だが、実際浮いた話はほとんど無いぞ。
――まあ、無いとは言わないが。だが、種族が違いすぎる。人と私とでは生きる時間があまりにも違いすぎるからな、両者にとって不幸にしかならん。
――何故そうなる。確かに妹紅は人で不死だが、同性だろうが。
――確かにそういう趣味の連中も居るとは聞くが。私にその手の趣味は……
――いや、それは好きではあるが、待て、勘違いするな。あくまで人として好ましいのであってだな、恋愛感情とかそういうものではない。そこの所を曲解して記事にしたのならば、次の満月の夜にお前にとって一等不名誉な歴史を作るからな。
――それも時と場合だ。私も人間のため以外で力を使うのは心苦しいんだぞ? そもそも、お前はガセネタを載せるのは嫌いなたちだろう、なら何も問題は起きない。違うか?
※※※※
座右の銘か、そうだな……全て世は事もなし、とでもしておこう。
――ああ、彼女も守る者だからな、似てしまう事もあるだろう。
本作品はキャラ一人の台詞のみで構成されております。
またしても俺設定万歳です。
所々に入る「――」部のインタビュアーの台詞を脳内補完すると楽しめるかもしれません。
題名への突っ込み禁止><
※※※※
さて、まずは自己紹介か。上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)だ。今は里に寺子屋を開かせてもらっている。ところで、これは話を聞いたときから気になっていたのだが、なぜ私にインタビューを?
――成る程、美鈴殿の紹介か。
――うむ、彼女にはなにかと世話になっている。子供達の相手や、土木作業の時はありがたい人手だ。妖怪でありながら、そこいらの人間よりもよほど人間臭い妖怪というのも面白いっと、話しがそれてしまったな、失礼。さて、質問に答えようか。
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寺子屋は仕事というよりも趣味の領分といっていい。だから、月謝は特に取り立ててはいない。まあ、子供達の親から農作物などを礼として頂く事はあるが、基本的にだれかれ構わずに受け入れているよ。
――生活にはそれ程困ってはいない。里の者が良くしてくれているからな。私はいらないと言っているのだが、里の警護の礼だと言って幾ばくかの金銭を置いていくこともあるので、普通に生活するには問題ない。
――授業は国語に算数それと歴史の三つだ。残念ながら、私にはこれらしか教える事ができないからな。
――歴史を学ぶ事は決して無駄ではないぞ。確かに国語や算数にくらべると実生活に直接結びつきはしないが、だからといって切り捨てていい物でもない。そもそも、学問というものは、極論すればどれも必要がないといえるしな。
――物の読み書きが出来、足し算引き算が出来れば実生活では早々困ることもあるまい。では、なぜ学問をするのかというと、物の考え方を得るためだ。様々な知識は二の次で、大事なのは考える力を養うことにある。そして歴史を学ぶということは、過去の人々の考えを読み解き、理解するという事だ。ただ、過去に何があったかを覚えるのではなく、何故その様な事が起きたのか、その時当事者達は何を考えて行動したのか、その結果どうなったのか、それを知る事で自分の物の考え方を成熟させる。歴史を学ぶとはそういう事だ。もっとも、子供達がそれを感じ取るのは、まだまだ先になるだろうがな。
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それは勿論人が好きだからだ。
――何故? ふむ、そう聞かれると少々返答に困るが……そうだな、これは私からの宿題という事にしようか。
――いやいや、そういう試みも面白いかもしれないぞ。新聞の購読数に伸び悩んでいるのだろう? 一つ抜本的改革というのをやってみても面白かろう。だが、さすがに手掛かりが何もないというのは底意地が悪いな。そこで二つ、手掛かりをやろう。一つは私がワーハクタクだという事。もう一つは最近妖怪の山に越して来た神がなぜ幻想郷に来たのかだ。
――うむ、あの者達の事なら君の方が詳しいだろう? っと、このヒントの出し方では読者に不親切だな。山の神は信仰を集めるために幻想郷にわざわざやって来た、それは何故か? だ。
――先も言ったが、考えるという行為は大切だぞ。答えが知りたければそれなりの仮説を持って私を訪ねればいい。その時は懇切丁寧説明しよう。
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むぅ、たしかに意地の悪い受け答えをしたが、厄介な質問をするな。まあいい、答えは居ないだ。そもそも幻想郷には男性の妖怪がほとんど居ないではないか。
――それは、確かに里にはいくらでも居るが。あぁ、わったから、その好奇心全開な表情でこっちに来るな。まったく、ゴシップネタが好きなのは知ってはいたが。だが、実際浮いた話はほとんど無いぞ。
――まあ、無いとは言わないが。だが、種族が違いすぎる。人と私とでは生きる時間があまりにも違いすぎるからな、両者にとって不幸にしかならん。
――何故そうなる。確かに妹紅は人で不死だが、同性だろうが。
――確かにそういう趣味の連中も居るとは聞くが。私にその手の趣味は……
――いや、それは好きではあるが、待て、勘違いするな。あくまで人として好ましいのであってだな、恋愛感情とかそういうものではない。そこの所を曲解して記事にしたのならば、次の満月の夜にお前にとって一等不名誉な歴史を作るからな。
――それも時と場合だ。私も人間のため以外で力を使うのは心苦しいんだぞ? そもそも、お前はガセネタを載せるのは嫌いなたちだろう、なら何も問題は起きない。違うか?
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座右の銘か、そうだな……全て世は事もなし、とでもしておこう。
――ああ、彼女も守る者だからな、似てしまう事もあるだろう。
>あぁ、わったから、
「か」が一文字抜けていませんか?