冬が終わって幻想郷に春が来ました。私のお仕事が始まります。
今年こそあの人に春を告げるのです。
中に入ったと同時に春を告げればいくらあの人でも受け入れざるをえないのです。
さあ、覚悟しやがれです!
「春でs「弾幕ごっこなら他所でやってくれ」
言い終わるより早くわたしは首の辺りを店主さんに摘まみ上げられてしまいました。
「にゃっ!?」
そのまま店の外に放り投げられてしまいました。
でもここで帰るわけにはいきません!
「うわーん、開けてくださーい。ここが最後なんですー!
幻想郷中に春を告げないとおうちに帰れないんですー!」
泣き落とし作戦です。男の人は泣き落としに弱いって紫さんから聞きました。
もちろん戸を力いっぱいたたくのも忘れません
すると戸が開き
「ひゃあっ!?」
わたしは勢いあまって頭から地面につっこんでしまいました。痛いです。
おでこにたんこぶができちゃいました・・・
痛くてたんこぶをさすっていると急に店主さんに抱きあげられちゃいました。
まさか拉致監禁!?店主さんがそんな変態さんだったなんて・・・
だれかーたすけてくださーい。
「たんこぶは触っちゃダメだよ。ちゃんと冷やさないと
すり傷もあるから消毒しておいた方がいいだろう」
どうやらケガを治してくれるみたいです。
店主さんが変態じゃなくてよかったです。
「しかし君も毎年毎年懲りないね」
さっきできたたんこぶやすり傷にお薬を塗りながらわたしと話す店主さん。
お薬がしみて痛いです。でも我慢します。リリーは強い子です。
「毎年来てるのになんで店主さんはイジワルするんですかぁ・・・
おかげでわたしはケガしてるんですよー」
そうです、店主さんが素直に春を告げられていればわたしは今頃店主さんが淹れてくれたお茶を飲んでいられたのです。
いっしょに食べるおかしはおまんじゅうがいいのです。
「君に弾幕で春を告げられると店が壊れるし僕が怪我をするのだが。
弾幕はやめてくれれば僕も素直に春を告げられてやるのだけどね」
だんこ抗議するのです。弾幕を使わずにどうやって春を告げるというのですか。
店主さんは何もわかってないのです。
春を告げるためには弾幕を使わざるをえないのです。
「はい、終わったよ。腫れが引くまでたんこぶはさわらないようにね」
「はーい」
わたしが元気よく返事をしたのを聞いた後、店主さんはお店の奥に行きました
やることがないので、わたしはしばらくお店の中を眺めていました。
やっぱり変なものでいっぱいです。
あ、戻ってきました。
「今年も春を告げるために幻想郷を回ってきた君へのご褒美だ」
そう言って店主さんはわたしにお茶とおかしをくれるのです。
おかしはおまんじゅうでした。
やっぱりお茶と一緒に食べるおかしはおまんじゅうなのです。店主さんはわかってるのです。
「ありがとうございます」
お礼を言うと店主さんは頭を撫でてくれました。
くすぐったいけどとても幸せな気持ちになるのです。
しばらくすると店主さんはいつも座ってる場所にいってしまいました。
もうちょっと撫でてほしかったです・・・
しかたないのでおまんじゅうを食べて気を晴らします
もふっ
おいしいのです。
今日も元気だ、おまんじゅうがウマいのです。
もふもふ
もふもふ
おまんじゅうを食べ終わっちゃいました。
しかたないので帰るです。
「またくるですー」
「ああ、今度は弾幕は無しでお願いするよ」
そうして今年のわたしのお仕事は終わりました
次こそはちゃんと春を告げてやるです!
わたしの挑戦はまだまだ続くです!
続かない
おっかしいなあ、俺はロリコンじゃないのに…
よし、香霖の事を新聞に書こう!
(森近氏のロリコン疑惑)として
ってかゆかりんは何を教えてるんだろう
こーりんころす
そしてひと段落したところに春告第二段として黒リリーが弾幕つっこみにくると幻視。