鳥が死んでいた―――――
朝、起き境内に出ると鳥の死骸があった。
ただそれだけ。鳥の一匹や二匹死んでいても別段気にする事も無かった。
しかし、そのまま放って置いて境内で腐って異臭を放ったり、
蟻等の虫に食われたりするのは嫌だった。
それに神聖な神社の境内に死骸があるのは景観を壊してしまう
博麗神社の巫女である私としては神社の境内にましては自分が住んでいる
神社に死骸があるのは嫌な気持ちになる。
「はぁ、まったく面倒ね・・・・・・」
霊夢は鳥だったモノを両手で掬い上げ、神社の御神木まで歩きしゃがみこむ
死骸を隣にそっと置き、両手が土で汚れるのにも構わず手で穴を掘る
出来た穴に死骸を入れ上から土を被せ、出来た山の上に小さな石を置く
霊夢は立ち上がり周りを見る
―――――――――彼岸花が咲いていた
「ま、何も無いよりはマシよね」
霊夢はそう言い、彼岸花を三本ぐらい摘み取り先程作った小さな墓の上に
彼岸花を置く
小さな墓を見る。数分程、目を瞑った
霊夢は立ち上がり目を開け、空を見上げる
日の光が霊夢を照らす
夏の空は終わりを迎えて、秋の風が境内に吹く
「ふぅ、朝っぱらから大仕事したわ・・・。手も汚れたし。」
そう呟き縁側に座った
「さて、朝食の準備でもしようかな。そろそろ魔理沙が来ると思うし」
霊夢はそう言って台所に向かう
また境内に秋の風が吹いた
小さな墓に供えられた彼岸花は飛ばされる事無く、秋の風にその身を任せていた。
夏は終わり、秋が始まる
小さな魂は秋の風と共に大空へと舞う
空を超え、冥界へと行く
境内には秋の風が吹き続けていた
――――――――なぁ、霊夢。木の根元にあるのは一体何だ?―――――――
――――――――お墓よ、お墓―――――――
――――――――墓?一体何の墓なんだ?―――――――
――――――――さぁ?名も無き鳥の墓よ―――――――
どうか、死して尚、その魂が大空を羽ばたく事を―――――――
end
朝、起き境内に出ると鳥の死骸があった。
ただそれだけ。鳥の一匹や二匹死んでいても別段気にする事も無かった。
しかし、そのまま放って置いて境内で腐って異臭を放ったり、
蟻等の虫に食われたりするのは嫌だった。
それに神聖な神社の境内に死骸があるのは景観を壊してしまう
博麗神社の巫女である私としては神社の境内にましては自分が住んでいる
神社に死骸があるのは嫌な気持ちになる。
「はぁ、まったく面倒ね・・・・・・」
霊夢は鳥だったモノを両手で掬い上げ、神社の御神木まで歩きしゃがみこむ
死骸を隣にそっと置き、両手が土で汚れるのにも構わず手で穴を掘る
出来た穴に死骸を入れ上から土を被せ、出来た山の上に小さな石を置く
霊夢は立ち上がり周りを見る
―――――――――彼岸花が咲いていた
「ま、何も無いよりはマシよね」
霊夢はそう言い、彼岸花を三本ぐらい摘み取り先程作った小さな墓の上に
彼岸花を置く
小さな墓を見る。数分程、目を瞑った
霊夢は立ち上がり目を開け、空を見上げる
日の光が霊夢を照らす
夏の空は終わりを迎えて、秋の風が境内に吹く
「ふぅ、朝っぱらから大仕事したわ・・・。手も汚れたし。」
そう呟き縁側に座った
「さて、朝食の準備でもしようかな。そろそろ魔理沙が来ると思うし」
霊夢はそう言って台所に向かう
また境内に秋の風が吹いた
小さな墓に供えられた彼岸花は飛ばされる事無く、秋の風にその身を任せていた。
夏は終わり、秋が始まる
小さな魂は秋の風と共に大空へと舞う
空を超え、冥界へと行く
境内には秋の風が吹き続けていた
――――――――なぁ、霊夢。木の根元にあるのは一体何だ?―――――――
――――――――お墓よ、お墓―――――――
――――――――墓?一体何の墓なんだ?―――――――
――――――――さぁ?名も無き鳥の墓よ―――――――
どうか、死して尚、その魂が大空を羽ばたく事を―――――――
end
私なんぞ、狸の死体が比較的きれいだったからと、学校の生物室に持ち込んで先生と一緒に解剖してホルマリン漬けですよ。
卒業前だったのであまり看れませんでしたが、無事治ったと聞いてます。
創製の魔法使いさんの新作待ってました♪
こんな霊夢も素敵ですね、新作出来ましたらまた影でこっそり読んでおきます
あと誰か分かって頂ければ喜びますwヒント「幻楽団」