「なあ霊夢」
「なによ魔理沙」
「アイツ居るだろ、ほれ、あの頭蓋骨の中に何も入って無さそうなアイツ」
「その条件だとあまりにも心当たりが多すぎるんだけど」
「ルーミアの事だよ」
「ああ、あいつね……で、ルーミアが一体どうしたってのよ」
「あいつは一体何歳なんだ?」
「……そんな事言いだしたらそもそも私自分の年齢すら知らないんだけど……」
「うーむ、如何せん公式設定が出てないからなぁ。難しいところだぜ」
「公式って言葉が一体何を意味するのかさっぱり分からないんだけど
いや、そもそもどうやっても答えの出ない議論なんじゃないかしら、これ」
「じゃあ、手っ取り早く本人に聞きにいくか。ついでに紅魔館によって本でも借りてこよう。霊夢も来るだろ?」
「そうねぇ、たまには紅茶もいいかな」
「そうと決まれば善は急げだ。行くぜ行くぜ、マッハで行くぜ!」
~少女飛行中にたまたま通りがかった蛍を轢き逃げ中~
「えーと、いつも大体この辺に……お、いたいた。おーい、ルーミアー!!」
「うー、この人間おいしくなーい……肝臓がボロボロで苦いよ~……で、何? どうしたの?」
「ああ、聞きたい事があるんだ。単刀直入に行くぜ、お前は一体、人間換算だと何歳なんだ?」
「あー、うん、わたし、七十五歳だよー」
「……」
「……」
「は!? お前、私たちの事なめてたのか!?
今まで幼女だと思って弾幕る時も優しく扱ってきたのに!」
「(物じゃないんだから)」
「じゃあ、この前紫に連れて行ってもらった外の世界の遊園地の
子供半額入場券もボッタクリじゃないか!」
「(何でそんな事いちいち覚えてるのかしら……)」
・
「さっきから騒がしいわね、人様の屋敷の前で」
「れいむー」
「あら、咲夜にレミリア。何やってんのよ、こんな真っ昼間に」
「ああ、お嬢様が霊夢の所に行くって言って聞かなくてね。で、何やってるのよ、魔理沙」
「自分の真の姿と向き合う度『胸』の無い奴は黙ってろ! 私は今大事な話をしてブジャペスト!!」
「自分すら騙せないパッドは他人をも不幸にするですって? いい度胸ね、もう一本いっとく?」
「駄目じゃないの咲夜、あなたの腕を信用していない訳じゃないけど
兆に一つの確立でも霊夢に当たったらどうするの?」
「ああっ!す、すみませんお嬢様! も、もっと! もっと罵って下さい!」
「咲夜……ダメな子ね(流し目)」
「キャッフゥゥゥゥゥゥゥ! 堕落しちゃいそォォォォォォ!!」
「ちょっ……堕落どころか物理的に真ッ逆さまなんだけど……」
「いつもの事よ。で、何? コイツが七十五歳だとでも言うの?」
「そうだ! 私がこのつぶらな耳でポッチャリ聞いたから間違いないぜ!」
「ふぅん。ちょっとお前、人間換算で七十五歳ってのは本当なの?」
「いちいち本人に聞かなくてもいいだろ? 私を疑ってるのか?」
「わたし、七十五歳なんて言ってないよ~」
「……へ?」
「……って言ってるけど」
「おい! お前ふざけるのもいい加減にしろよ!さっき七十五歳って言ったじゃないか!」
「知らないよ~」
「なッ……霊夢! お前も聞いてたよな、七十五歳だって! ……あ、あれ?」
「ねえ、霊夢。私とってもいい事考えたの。霊夢が無重力だって言うのなら私も無重力になっちゃえばいいんだって」
「何をまた唐突に……ってちょっと待ちなさい何で何の前触れも無く服脱いでるのよ」
「え? 無重力って極端な話オルガスムの際に体験するあの何とも言いがたい浮遊感の事でしょ?」
「アンタ私の事一体どういうイメージで見てたのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「強くて淫乱で貧乳で腋専門の露出狂で貧乏で六位でサラシまいてなくて
実年齢五百歳外見年齢一桁の吸血鬼の事が大好きな楽園の素敵な巫女」
「何そのあまりにも自分に都合がいい上にこの上なく相手に失礼なレッテル張り!?」
「そんな細かい事はどうでもいいのよ! だって私が好きなのは霊夢という存在そのもの!
さあ、私の可愛い可愛い霊夢! 時計を戻してもう一度逝かせてよォォォォォォ!!」
「いやぁぁぁぁぁぁ! 何この何故か日光を物ともしない変態幼女、ふざけてるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「(完全に二人の世界に入ってるよ……)」
「わたし、もう帰るね。またお腹空いてきちゃった~」
「ま、待て! 逃げる気か!?」
「そうだよ~、じゃ~ね~」
「お、おい!」
「結局、何歳だよ?」
言ったのではなかろーか。
リグルとかも、蛍換算なら凄い年だろうし。
いつみても楽しそうな百合の幻想郷だぁ♪
てかひょっとして食べられてるのもこたんなんだろうか。よし、それなら無問題。
一度で良いですから、現実にそんなもの一度見てさw(連行