『あれ? ワクタクさん』
『やぁ、妹紅り』
『今日は何を作るの?』
『今日はね、子供を作るよ』
『…子供?』
『うん、子供。 まずはね、このもんぺを剥いで』
『いやいやいやいやっ! ちょい待ちっ! って気が付けばワクタクさんがキモタクさんにっ!?』
『そして掘るんだよ。妹紅り』
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
『大丈夫、痛いのは一部分だけだ』
『それ問題解決になってないしっつーかソコは子供を産むところじゃうわあぁぁぁぁぁぁああ…………』
「私の妹紅に何すんだ――――――っ!!!………って夢?」
見回せばそこはいつもの座敷
どうやら今までの羨ま…もとい、破廉恥な光景は夢そのものだったっぽい
…いや
「…違う。これは夢じゃない。啓示よっ!神が私にそるべき道を教えてくれたのよっ!!」
まるで怪しい宗教を開いた怪しい教祖の怪しい逸話のように叫ぶ少女――蓬莱山輝夜
というか、実際は普段からしてた『曲がり捻られたリビドーでヤバいぜヤバいぜヤバくて逝くぜ』的妄想が夢に現れただけである
まぁ100%妄想通りにいかないのが夢ってもんであり、輝夜自身には納得のいかないモノになってたが
「こうしてはいられないわっ!えーりんえーりん助けてえーりんっ!!」
「はい、なんでしょうか」
謎の召還呪文を唱えるや否や音も無く襖を開ける永琳
その完璧なまでの従者ぶりは『盗撮でもしてたんじゃねーか?』といううわさの発生源であることを月の頭脳は知らない
なお、永琳の格好は赤と黒でコーディネートされたネグリジェ(香霖堂経由)
『んな格好でほっつき歩かないでください』という直弟子の想いは未だ届いてない
「永琳大変よっ!このままじゃ私の可愛い妹紅が白いバッファローモドキに掘られ掘られてありえないほどオーバーキルにっ!」
「いや、意味が分かりませんが…とりあえず、あの蓬莱人が出てくる夢をまた見たんですね?」
「うんっ!だからね、永琳。お願いがあるの」
「はい」
「私に○○の生える薬を作って」
「仰せのままに」
嗚呼、美しきかな
主の言葉はいかなるイカレた無理難題であろうとも叶わせる
それこそが従者魂
それこそが永琳魂
「つーことで作ったから試薬して」
「断ります」
翌朝。師匠と弟子のこんな美しい会話が流れていた
「何よ、私の薬が飲めないっていうの?」
「いや、そんな可愛く酔っ払いのような逆ギレをされましても…つかなんで私が?」
少しずつ、少しずつ遠ざかりながらウドンゲは反論した
それが無駄であることを色々な経験が教えていても
「簡単なことよ」
「はい」
「面白そうだから」
「あそうだ私ったら洗濯ものを炊くのを忘れてましたテヘッということで失礼しま
ガシッ
………てゐさん離してくださいな♪(はーと)っつかどっから湧きやがったこの野郎」
「………やだ♪(はーと)」
「はい、んじゃ下脱いでー」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!!!もうこれ以上穢れるのはいやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!
つーかなんでその薬座薬なのおぉぉぉぉぉぉぉぉおっ!?」
「ふっ、甘いわねウドンゲ。この薬の形状のわけはそもそも256年前(長い専門的講釈の為以下略)ってことよ。わかった?」
「わかってたまるかあぁぁぁぁあっ!!」
「じゃ、お仕置きね」
「ひいぃぃぃぃぃぃ………(ぷすっ)ぁ」
「姫、完成いたしました」
「流石ね」
昨夜の痴態を微塵も感じさせない輝夜のほうが流石だと思われる
「ところで実験台になったウドンゲは?」
「はい、それがどうやら副作用で」
「副作用?」
「いえ、ちょっと精力抜群になってしまうくらいですが」
そのとき、何処からか悲鳴のような嬌声のような叫び声が聞こえてきた
「……今のはてゐかしら」
「ええ。ウドンゲのために身体を提供するとは、流石自ら火の中に飛び込んだという逸話がある地上の兎ですね」
「確か外の宗教の物語だったわね、それ。そう、良い仲間を持って幸せねウドンゲも」
「ふふっ、そうですね。師としてもうれしい限りです。まぁ、てゐも実はウドンゲのことを密かに思ってたようですし」
「あらっ、そうだったの?普段てゐがウドンゲをパンジステークとかいう落とし穴に嵌めたりしてたからてっきり」
「それはあれですよ、愛情の裏返しって奴です」
「ああ、好きな娘ほど甚振ってしまいたいって奴ね」
「ええ、丁度姫があの蓬莱人を傷つけてしまうようにね」
「だって屈辱に歪んだ顔がもう抱きしめてそのまま色んなものを散らしてあげたいくらいカワイイんですもの~♪」
「良いものですね、恋というのは」
「そうね……ところで、さっきのてゐの叫び声は『えーりんのうらぎりものおぉぉぉぉ』と聞こえたのだけど」
「気のせいです」
「なら良いわ。じゃ、そろそろ行ってくるわね…てゐたちのあの声聞いてたら悶々してきちゃった」
「あらあら、はしたないですよ姫。せめて垂れ流しの涎は拭かないと笑われちゃいますよ」
「あら、私としたことが。うふふふふ…………」
「おほほほほ…………」
てゐの断末魔の如き嬌声、ウドンゲの野獣にかえったような叫び(兎は鳴きません)
そして輝夜と永琳の狂ったような笑い声は静かに竹林の闇に響いたのだった
ついでに永遠亭すべてのイナバの夢の中にも響いて、深いトラウマとなるのはまた別の話
一晩明けて
意気揚揚と出陣したときと違い、亡者のごとくフラフラと帰ってきた輝夜を永琳は暖かく迎えた
「どうでした、姫」
「……最初は良かったのよ…最初は…………」
「はい」
「アレを見せたら妹紅も生娘のように……実際そうなんでしょうけどね…」
にやりと笑う輝夜。その笑みは『いつか我が手にっ!』って感じでまさに悪役のようだった
「もう半泣きで逃げてくれてねぇ…」
遠い目で微笑む。その視線の先には昨夜の素晴らしい妹紅の顔があるのだろう
「でもね…いざってときにね……」
しかし、その笑顔もまた暗く沈んでしまう
「握りつぶされた」
「うわあ」
「そんなキモかったかしら。この角」
「うーん、あのハクタクに負けないようなものを作るのが目的でしたからね…」
「…ううう、あのキモタクよりインパクトのある姿になれば妹紅も振り向いてくれると思ったのに~~~~」
「姫…どうしてそのような結論になるのかぜんぜん理解できませんが、あきらめないでください」
「…そうねっ!次こそは絶対奪ってやるわっ!」
何をだ
『やぁ、妹紅り』
『今日は何を作るの?』
『今日はね、子供を作るよ』
『…子供?』
『うん、子供。 まずはね、このもんぺを剥いで』
『いやいやいやいやっ! ちょい待ちっ! って気が付けばワクタクさんがキモタクさんにっ!?』
『そして掘るんだよ。妹紅り』
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
『大丈夫、痛いのは一部分だけだ』
『それ問題解決になってないしっつーかソコは子供を産むところじゃうわあぁぁぁぁぁぁああ…………』
「私の妹紅に何すんだ――――――っ!!!………って夢?」
見回せばそこはいつもの座敷
どうやら今までの羨ま…もとい、破廉恥な光景は夢そのものだったっぽい
…いや
「…違う。これは夢じゃない。啓示よっ!神が私にそるべき道を教えてくれたのよっ!!」
まるで怪しい宗教を開いた怪しい教祖の怪しい逸話のように叫ぶ少女――蓬莱山輝夜
というか、実際は普段からしてた『曲がり捻られたリビドーでヤバいぜヤバいぜヤバくて逝くぜ』的妄想が夢に現れただけである
まぁ100%妄想通りにいかないのが夢ってもんであり、輝夜自身には納得のいかないモノになってたが
「こうしてはいられないわっ!えーりんえーりん助けてえーりんっ!!」
「はい、なんでしょうか」
謎の召還呪文を唱えるや否や音も無く襖を開ける永琳
その完璧なまでの従者ぶりは『盗撮でもしてたんじゃねーか?』といううわさの発生源であることを月の頭脳は知らない
なお、永琳の格好は赤と黒でコーディネートされたネグリジェ(香霖堂経由)
『んな格好でほっつき歩かないでください』という直弟子の想いは未だ届いてない
「永琳大変よっ!このままじゃ私の可愛い妹紅が白いバッファローモドキに掘られ掘られてありえないほどオーバーキルにっ!」
「いや、意味が分かりませんが…とりあえず、あの蓬莱人が出てくる夢をまた見たんですね?」
「うんっ!だからね、永琳。お願いがあるの」
「はい」
「私に○○の生える薬を作って」
「仰せのままに」
嗚呼、美しきかな
主の言葉はいかなるイカレた無理難題であろうとも叶わせる
それこそが従者魂
それこそが永琳魂
「つーことで作ったから試薬して」
「断ります」
翌朝。師匠と弟子のこんな美しい会話が流れていた
「何よ、私の薬が飲めないっていうの?」
「いや、そんな可愛く酔っ払いのような逆ギレをされましても…つかなんで私が?」
少しずつ、少しずつ遠ざかりながらウドンゲは反論した
それが無駄であることを色々な経験が教えていても
「簡単なことよ」
「はい」
「面白そうだから」
「あそうだ私ったら洗濯ものを炊くのを忘れてましたテヘッということで失礼しま
ガシッ
………てゐさん離してくださいな♪(はーと)っつかどっから湧きやがったこの野郎」
「………やだ♪(はーと)」
「はい、んじゃ下脱いでー」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!!!もうこれ以上穢れるのはいやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!
つーかなんでその薬座薬なのおぉぉぉぉぉぉぉぉおっ!?」
「ふっ、甘いわねウドンゲ。この薬の形状のわけはそもそも256年前(長い専門的講釈の為以下略)ってことよ。わかった?」
「わかってたまるかあぁぁぁぁあっ!!」
「じゃ、お仕置きね」
「ひいぃぃぃぃぃぃ………(ぷすっ)ぁ」
「姫、完成いたしました」
「流石ね」
昨夜の痴態を微塵も感じさせない輝夜のほうが流石だと思われる
「ところで実験台になったウドンゲは?」
「はい、それがどうやら副作用で」
「副作用?」
「いえ、ちょっと精力抜群になってしまうくらいですが」
そのとき、何処からか悲鳴のような嬌声のような叫び声が聞こえてきた
「……今のはてゐかしら」
「ええ。ウドンゲのために身体を提供するとは、流石自ら火の中に飛び込んだという逸話がある地上の兎ですね」
「確か外の宗教の物語だったわね、それ。そう、良い仲間を持って幸せねウドンゲも」
「ふふっ、そうですね。師としてもうれしい限りです。まぁ、てゐも実はウドンゲのことを密かに思ってたようですし」
「あらっ、そうだったの?普段てゐがウドンゲをパンジステークとかいう落とし穴に嵌めたりしてたからてっきり」
「それはあれですよ、愛情の裏返しって奴です」
「ああ、好きな娘ほど甚振ってしまいたいって奴ね」
「ええ、丁度姫があの蓬莱人を傷つけてしまうようにね」
「だって屈辱に歪んだ顔がもう抱きしめてそのまま色んなものを散らしてあげたいくらいカワイイんですもの~♪」
「良いものですね、恋というのは」
「そうね……ところで、さっきのてゐの叫び声は『えーりんのうらぎりものおぉぉぉぉ』と聞こえたのだけど」
「気のせいです」
「なら良いわ。じゃ、そろそろ行ってくるわね…てゐたちのあの声聞いてたら悶々してきちゃった」
「あらあら、はしたないですよ姫。せめて垂れ流しの涎は拭かないと笑われちゃいますよ」
「あら、私としたことが。うふふふふ…………」
「おほほほほ…………」
てゐの断末魔の如き嬌声、ウドンゲの野獣にかえったような叫び(兎は鳴きません)
そして輝夜と永琳の狂ったような笑い声は静かに竹林の闇に響いたのだった
ついでに永遠亭すべてのイナバの夢の中にも響いて、深いトラウマとなるのはまた別の話
一晩明けて
意気揚揚と出陣したときと違い、亡者のごとくフラフラと帰ってきた輝夜を永琳は暖かく迎えた
「どうでした、姫」
「……最初は良かったのよ…最初は…………」
「はい」
「アレを見せたら妹紅も生娘のように……実際そうなんでしょうけどね…」
にやりと笑う輝夜。その笑みは『いつか我が手にっ!』って感じでまさに悪役のようだった
「もう半泣きで逃げてくれてねぇ…」
遠い目で微笑む。その視線の先には昨夜の素晴らしい妹紅の顔があるのだろう
「でもね…いざってときにね……」
しかし、その笑顔もまた暗く沈んでしまう
「握りつぶされた」
「うわあ」
「そんなキモかったかしら。この角」
「うーん、あのハクタクに負けないようなものを作るのが目的でしたからね…」
「…ううう、あのキモタクよりインパクトのある姿になれば妹紅も振り向いてくれると思ったのに~~~~」
「姫…どうしてそのような結論になるのかぜんぜん理解できませんが、あきらめないでください」
「…そうねっ!次こそは絶対奪ってやるわっ!」
何をだ
オチから察するに、この話は健全モノ、って事でOKっすね!?(多分違
蓬莱の玉でも入ってたのか?
ま、つまりは性教育は重要だってことですね(強引)。
薬一発なんでもOK月面のワイルドカードだぜ。
……いやでもこれはレッドカードかもしれん(((;゚Д゚)))
しかし物凄いハイテンションSSですな。
正直別なこと考えてた人、挙手。
ちなみにウドンゲは角と耳ダブルですか。2対ですか。
だが後悔はしていな(ry
それはそれとしてオチも文章も面白かったです、はいw
そういうことだと脳内変換することにしました。
あーそーさ私も不健全さ! でもそれでも、それが正しかったと思(ry
そしてこの鋭い落ち…ほんとに初めてですか(*´д`*)
まず最初の輝夜の夢で吹き出したと思ったら…。お見事です。
そして私はやっぱり不健全…
はい、そうです。私は不健全です。
そしていつの間にか汚れていた自分にへこんだ・・・。
…ってあれ?