むか~しむかし、それはもう、本っ当に気の遠くなるくらい昔のことです。
そらの果てにあるという天の国に、織姫(おりひめ)という大変美しいお姫様がいました。
織姫はその名前の通り、機織が大変上手で、しかも働き者でした。
輝夜「あらあら、大変美しいだなんて。正直よねぇ。」
魔理沙「あんたが働き者って柄かね。」
輝夜「貴方こそ、王様って柄かしら。」
姫、と言うことは、天の国の王様の娘さん。
つまり織姫は、正真正銘のお姫様だったのです。
魔理沙「言い忘れたが、私がこれの父親だ。王様だ。」
そんな織姫は、牽牛の仕事をしている、彦星(ひこぼし)という若者が好きでした。
彦星もまた、大変働き者で、織姫のことが好きだったのです。
妹紅「・・・何で私って、輝夜とくっつく役柄ばっかなんだろう・・・、ねえ?」
慧音「モ~。」
妹紅「どうせ盛大に殺しあって、喧嘩するほど~、って感じで無理矢理締めるんだから。ねえ?」
慧音「モ~。」
妹紅「ちゃんと答えてよ。」
慧音「・・・今の私は、ただの牛だ。牛に答えを求めるな。」
妹紅「何か、声震えてるけど?」
慧音「・・・ほっといてくれ・・・。私だって・・・、牛役ばっかりじゃないか・・・。モ~。」
妹紅「・・・ごめん。」
織姫と彦星の二人は、いわゆる相思相愛、らぶらぶです。
何時か王様に許しを貰って、結婚したいなあと思っていました。
魔理沙「よし、許す。」
妹紅「え~~~!!そんなあっさり!」
輝夜「不束者ですが。」
妹紅「不届き物の間違いでしょうが!」
働き者の二人は、無事に結婚することを許されました。
二人はめでたく、夫婦となりました。
夫婦は大変仲が良く、とても楽しい生活を送っていました。
妹紅「輝夜!死ねぇ!」
輝夜「殺れるものなら・・・やってみなさい。」
どど~ん!
どど~ん!
ところが、あんまり楽しいものだったため、二人はさっぱり仕事をしなくなりました。
織姫は機織をしなくなり、彦星は牛を追わなくなりました。
王様は、この様子をじっと見ていました。
慧音「おい、やっぱりお約束の展開になったぞ。」
魔理沙「お約束過ぎるな。まぁ、放っておけ。」
どか~~~ん!!
王様の部屋の屋根が吹っ飛びました。
これも、夫婦生活の余波です。
慧音「・・・・・これでも放っておく?」
魔理沙「うにゃ、放っておかない。」」
まったく仕事をしない二人に、王様は怒りました。
そして、二人を引き離すことを決意したのです。
魔理沙「これまたお約束、ミルキーウェイ!」
ゴゴゴゴゴ・・・・
輝夜「どうしたの?それで終わり?」
妹紅「ち、やってくれる。・・・・ん?」
輝夜「ん?」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
輝夜「ひゃあ~・・・。」
妹紅「あ~れ~・・・。」
王様は、二人を天の川(ミルキーウェイ)で引き離してしまいました。
二人は星の海のせいで、出会うことが出来なくなってしまったのです。
輝夜「彦星~!」
妹紅「織姫~!」
輝夜「生きてたの~!?しぶといわね~!」
妹紅「お互いにね~!」
二人は悲しみました。
来る日も来る日も、お互いの無事を確かめ合う、そんな悲痛な叫びが聞こえました。
妹紅「輝夜のば~か!」
輝夜「妹紅のば~か!」
ふと哀れに思った王様は、こう提案しました。
魔理沙「飛んで行ったらいいじゃん」
慧音「実も蓋も無いこと言うな。」
王様は、真面目に働いていれば、年に一度だけ、二人が合えるようにしたのです。
毎年の七月の七日、天の川に橋がかかるようになりました。
橋を渡り、織姫と彦星は、束の間の再開を果たすことが出来るのです。
妹紅「2567勝2568敗!今年は勝つ!」
輝夜「今年は私の勝ち越しよ!」
どか~ん!
どか~ん!
この日だけ、天は真っ赤になるとか何とか。
きっと、二人の愛の炎が熱く萌えているのでしょう。
こうして、七月七日は七夕(たなばた)の日として、今も語り継がれているのです。
慧音「おい、↑の文字、何かおかしくないか?」
おしまい
キャスト
織姫 ・・・ 蓬莱山 輝夜
彦星 ・・・ 藤原 妹紅
王様 ・・・ 霧雨 魔理沙
牛 ・・・ 上白沢 慧音
そらの果てにあるという天の国に、織姫(おりひめ)という大変美しいお姫様がいました。
織姫はその名前の通り、機織が大変上手で、しかも働き者でした。
輝夜「あらあら、大変美しいだなんて。正直よねぇ。」
魔理沙「あんたが働き者って柄かね。」
輝夜「貴方こそ、王様って柄かしら。」
姫、と言うことは、天の国の王様の娘さん。
つまり織姫は、正真正銘のお姫様だったのです。
魔理沙「言い忘れたが、私がこれの父親だ。王様だ。」
そんな織姫は、牽牛の仕事をしている、彦星(ひこぼし)という若者が好きでした。
彦星もまた、大変働き者で、織姫のことが好きだったのです。
妹紅「・・・何で私って、輝夜とくっつく役柄ばっかなんだろう・・・、ねえ?」
慧音「モ~。」
妹紅「どうせ盛大に殺しあって、喧嘩するほど~、って感じで無理矢理締めるんだから。ねえ?」
慧音「モ~。」
妹紅「ちゃんと答えてよ。」
慧音「・・・今の私は、ただの牛だ。牛に答えを求めるな。」
妹紅「何か、声震えてるけど?」
慧音「・・・ほっといてくれ・・・。私だって・・・、牛役ばっかりじゃないか・・・。モ~。」
妹紅「・・・ごめん。」
織姫と彦星の二人は、いわゆる相思相愛、らぶらぶです。
何時か王様に許しを貰って、結婚したいなあと思っていました。
魔理沙「よし、許す。」
妹紅「え~~~!!そんなあっさり!」
輝夜「不束者ですが。」
妹紅「不届き物の間違いでしょうが!」
働き者の二人は、無事に結婚することを許されました。
二人はめでたく、夫婦となりました。
夫婦は大変仲が良く、とても楽しい生活を送っていました。
妹紅「輝夜!死ねぇ!」
輝夜「殺れるものなら・・・やってみなさい。」
どど~ん!
どど~ん!
ところが、あんまり楽しいものだったため、二人はさっぱり仕事をしなくなりました。
織姫は機織をしなくなり、彦星は牛を追わなくなりました。
王様は、この様子をじっと見ていました。
慧音「おい、やっぱりお約束の展開になったぞ。」
魔理沙「お約束過ぎるな。まぁ、放っておけ。」
どか~~~ん!!
王様の部屋の屋根が吹っ飛びました。
これも、夫婦生活の余波です。
慧音「・・・・・これでも放っておく?」
魔理沙「うにゃ、放っておかない。」」
まったく仕事をしない二人に、王様は怒りました。
そして、二人を引き離すことを決意したのです。
魔理沙「これまたお約束、ミルキーウェイ!」
ゴゴゴゴゴ・・・・
輝夜「どうしたの?それで終わり?」
妹紅「ち、やってくれる。・・・・ん?」
輝夜「ん?」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
輝夜「ひゃあ~・・・。」
妹紅「あ~れ~・・・。」
王様は、二人を天の川(ミルキーウェイ)で引き離してしまいました。
二人は星の海のせいで、出会うことが出来なくなってしまったのです。
輝夜「彦星~!」
妹紅「織姫~!」
輝夜「生きてたの~!?しぶといわね~!」
妹紅「お互いにね~!」
二人は悲しみました。
来る日も来る日も、お互いの無事を確かめ合う、そんな悲痛な叫びが聞こえました。
妹紅「輝夜のば~か!」
輝夜「妹紅のば~か!」
ふと哀れに思った王様は、こう提案しました。
魔理沙「飛んで行ったらいいじゃん」
慧音「実も蓋も無いこと言うな。」
王様は、真面目に働いていれば、年に一度だけ、二人が合えるようにしたのです。
毎年の七月の七日、天の川に橋がかかるようになりました。
橋を渡り、織姫と彦星は、束の間の再開を果たすことが出来るのです。
妹紅「2567勝2568敗!今年は勝つ!」
輝夜「今年は私の勝ち越しよ!」
どか~ん!
どか~ん!
この日だけ、天は真っ赤になるとか何とか。
きっと、二人の愛の炎が熱く萌えているのでしょう。
こうして、七月七日は七夕(たなばた)の日として、今も語り継がれているのです。
慧音「おい、↑の文字、何かおかしくないか?」
おしまい
キャスト
織姫 ・・・ 蓬莱山 輝夜
彦星 ・・・ 藤原 妹紅
王様 ・・・ 霧雨 魔理沙
牛 ・・・ 上白沢 慧音
まだ界隈事情に疎く、創想話も知らない私が東方で一番最初に読んだSSが何故か猿蟹合戦でした。
あの蟹メイドに心を奪われてからもうそろそろ一年。 これからも頑張って下さいと言う心を込めて、ネタ提供と言う名のリクエストを憚らず。
・日本無何死話
つ【耳無し芳一】
・世界名作激情
つ【長靴を履いた猫】
用例
長靴を履いた猫。
ただ橙に長靴を履かせて欲しかった。
末っ子(本当はレイラだが)のリリカが橙と組んで大暴れ。
猫よりガラバ侯爵の方が腹黒いのは言いっこ無し。
三枚の御札と原作のオチは同じだけど・・・?
【耳無し芳一】
ただルナサを(ストラディバリウス)