(この作品は切れた糸の対の作品でアリスからの視点ではなく主人公からの視点での作品です)
なぜだろう・・・
気付けば俺は家を飛び出し無我夢中で走り出していた
何処へ・・・
いったい何処へ行くつもりなのだろう
なぜこんなにも息を切らせ俺は走っているのだろう
誰かに呼ばれた・・・そんな気がする・・・それだけだ
いかなければ・・・ただそれだけが俺の頭を支配していた
彼女が待っている
一人寂しく泣いているのか分らないが俺を待っている
確証もなにもないそんな予感
そんな予感だけで俺はあそこへと戻ろうとしているか
彼女の・・・あの約束を無駄にしてでも
息がもう上がりっぱなしだ・・・
足ももう痛みで感覚がないほど走っている
でも今行かなければいけない
そうしなければ二度と彼女の真意を聞くことが出来ない・・・そんな気がする
彼女がいる世界へもう一度戻ることに躊躇はなかった
俺の頭の中にはもう彼女のことしかなかった
トンネルを抜けた先はあの森だった
居る・・・そんな予感だけが俺の頭の中をよぎった
訳なんかない
ただそんな気がする
訳も分らず走った・・・
運命の糸が導くままに・・・
ガサ・・・
一瞬目の前の光景が理解できない
理解しようとしても頭がそれを拒絶する
すべてが色を失いすべてのものが俺の前から崩れ落ちる・・・そんな感覚
そして後悔・・・
なぜ今まで・・・何も出来なかった
座り込み抱きあげると彼女の暖かさはそこにはもうなかった・・・
それがもうすぐ迎える死を告げている・・・
血に汚れた顔が彼女の苦痛を物語っていた・・・
俺の頬を伝うものは止まることなく流れ続けた・・・
かすかに彼女の手が動いた・・・
しかしそれを手に取ることなど俺には出来なかった
彼女は血まみれで冷え切った手で俺の涙を拭った
泣かないで・・・笑ってほしい・・・少しも動かない唇からそんな言葉がもれた気がする
だから懸命に笑おうとした
止めきれない涙はまだ頬を伝っていた・・・
もうすぐ終わりを告げるようなそんな気もする・・・
その刻は永遠に続きそうな・・・そんな気もする・・・
輝いていた冬の奇跡は春になれば消えてしまう・・・
なら・・・
俺は君を愛していたことをいつまでも忘れない・・・
たとえ何年時が過ぎたとしても・・・
パサッ・・・・
なぜだろう・・・
気付けば俺は家を飛び出し無我夢中で走り出していた
何処へ・・・
いったい何処へ行くつもりなのだろう
なぜこんなにも息を切らせ俺は走っているのだろう
誰かに呼ばれた・・・そんな気がする・・・それだけだ
いかなければ・・・ただそれだけが俺の頭を支配していた
彼女が待っている
一人寂しく泣いているのか分らないが俺を待っている
確証もなにもないそんな予感
そんな予感だけで俺はあそこへと戻ろうとしているか
彼女の・・・あの約束を無駄にしてでも
息がもう上がりっぱなしだ・・・
足ももう痛みで感覚がないほど走っている
でも今行かなければいけない
そうしなければ二度と彼女の真意を聞くことが出来ない・・・そんな気がする
彼女がいる世界へもう一度戻ることに躊躇はなかった
俺の頭の中にはもう彼女のことしかなかった
トンネルを抜けた先はあの森だった
居る・・・そんな予感だけが俺の頭の中をよぎった
訳なんかない
ただそんな気がする
訳も分らず走った・・・
運命の糸が導くままに・・・
ガサ・・・
一瞬目の前の光景が理解できない
理解しようとしても頭がそれを拒絶する
すべてが色を失いすべてのものが俺の前から崩れ落ちる・・・そんな感覚
そして後悔・・・
なぜ今まで・・・何も出来なかった
座り込み抱きあげると彼女の暖かさはそこにはもうなかった・・・
それがもうすぐ迎える死を告げている・・・
血に汚れた顔が彼女の苦痛を物語っていた・・・
俺の頬を伝うものは止まることなく流れ続けた・・・
かすかに彼女の手が動いた・・・
しかしそれを手に取ることなど俺には出来なかった
彼女は血まみれで冷え切った手で俺の涙を拭った
泣かないで・・・笑ってほしい・・・少しも動かない唇からそんな言葉がもれた気がする
だから懸命に笑おうとした
止めきれない涙はまだ頬を伝っていた・・・
もうすぐ終わりを告げるようなそんな気もする・・・
その刻は永遠に続きそうな・・・そんな気もする・・・
輝いていた冬の奇跡は春になれば消えてしまう・・・
なら・・・
俺は君を愛していたことをいつまでも忘れない・・・
たとえ何年時が過ぎたとしても・・・
パサッ・・・・