Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

その後の彼女達~紅~

2007/10/01 05:47:41
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博麗 霊夢
博麗神社の巫女として長らく幻想郷の平和を守ってきた霊夢。
魔理沙やレミリアといった友人にも恵まれ、
ぱっとしないまでも平穏な生活を続ける。
しかし、何年か経ったある日、悲劇が起こる。
「・・・賽銭箱が・・・無いっ!!」
まさかの賽銭箱ドロが発生。
当面の生活費を失い絶望のふちへ追いやられた霊夢は、
とりあえず賽銭箱を盗んだ犯人を捜しに空へと飛ぶ。


霧雨 魔理沙
魔法の森で怪しい魔法の店を営んでいた魔理沙。
隣人のアリスに色んな意味で悩まされながらも、
苦労して待望の『自動的に部屋が綺麗になる魔法』を会得する。
だがそれは『自動的に部屋が清掃される魔法』ではなく、
『使った対象を消滅させる魔法』だった。
勘違いに気づかないまま、日ごろ世話になっていた霊夢の為、
博麗神社で試しに使う魔理沙。
その後、賽銭箱の姿を見た者は居ない。


ルーミア
闇をまとい徘徊する宵闇の妖怪・ルーミア。
人喰いと恐れられていた彼女であったが、
紅霧異変の際、霊夢らの活躍で退治される。
その後改心したのか人を食べなくなるが、
かわりに夜雀の絶滅に拍車をかける原因となってしまう。


大妖精
霧の湖でチルノや他の妖精達とゆったり暮らしていた彼女だが、
密かに自分の名前が名前っぽくない事に悩む。
しかし紅魔館の門番・美鈴を遠巻きに見、
名前らしい名前があっても、
呼ばれなくてしょんぼりする事もあるのだと悟り、それ以降は幸せに生きる。


チルノ
霧の湖で大妖精達と楽しく暮らしていたチルノ。
「あたいは今でも最強だけど、育ったらきっともっとすごくなるんだから!!」
どうやら外見(スタイルとか)が成長することに期待していたらしい。
十数年後、外見が全く変わらないことに絶望し、
ウサ晴らしに蛙を凍りつかせようと力を使う。
しかし外見こそ成長しないものの、冷気を操るというその力は確実に成長していた。
力量を自覚しないまま使われた最大級の力。
幻想郷をかつてない程の強烈な寒波が襲う。
後の氷河期の到来である。


紅 美鈴
頑張った。


小悪魔
ヴワル図書館の住民として生活していた小悪魔。
パチュリーから小間使いのように扱われていたが、
司書の仕事が割と気に入っており、そんなに気にしていなかった。
ある日、そんな彼女に人生の転機が訪れる。
偶然訪れたヴワル図書館で勤勉に働く彼女を見た閻魔が、
感銘し、「是非私の部下に」と求めてきたのだ。
突然の事に驚きながらも感激し、迷いつつも誘いを受けようとする小悪魔。
が、自分と引き換えに司書を務めることになるのが小町だと知り、
泣く泣く誘いを蹴ることになる。
責任感の強い人間ほど損をしてしまう現代社会の顕著な例である。


パチュリー=ノーレッジ
ヴワル図書館の主として本の虫になり続けたパチュリー。
あまりに長い間外出しなかったため、すっかり流行から取り残されてしまう。
そんなある晩の事。
レミリアがいつもの様に開いたパーティーで、
かくし芸として物真似を披露する事になったパチュリー。
「か、悲しいときー、時代に取り残されたときー」
誰の物真似なのかすら理解されず、夜一人で枕を濡らした。


十六夜 咲夜
紅魔館のメイド長として長い間顔役であり続けた咲夜。
しかしどれだけ長い時間を経ても、彼女が完璧である為に足りないことがあった。
胸―――
いつまでも成長しない胸に強烈なコンプレックスを抱いていた彼女は、
ついに一念発起し、永琳に豊胸の薬を依頼する事になる。
やがて薬は完成を迎え、飲んだ直後から紫も真っ青な巨乳となる。
夢が叶い爛々と掃除をするも、
何故かメイド達から侵入者と誤解され攻撃されるようになる。
門から出ようとすると美鈴から攻撃されてしまう。
町で霊夢達を見かけ声をかけても他人を見るような目で見られる。
「胸で判断される私って・・・」
苦労して自分が咲夜であると認識してもらえるようになるが、
胸が大きくなった所為で動きが鈍くなり、戦闘能力が格段に低下してしまう。
弱くなった所為で美鈴との立場が逆転してしまい、
おまけにメイド長から降格される。
薬の効果が切れ元のサイズと職位に戻った彼女は、
二度と大きくしよう等と考えなかったという。
その後美鈴がどうなったかは誰も知らない。


レミリア=スカーレット
紅魔館の主として君臨し続け人々から恐れられたレミリア。
だが紅霧異変後からは人間の前にも姿を現すようになり、
その外見から一部の人間の人気を得るようになってしまう。
後に『怖可愛い』という新ジャンルを確立していく事になるが、
本人は悪魔として人間達に恐れられないのはどうかと悩むようになる。
そんな最中、食事をしていた彼女は突如として倒れてしまう。
永琳の見立てでも原因がわからず、
容態がひどい為明日が峠と診断され、ついには全てを諦め自暴自棄になる。
その時、咲夜がふと思い出したように言った。
「お嬢様、お昼の餃子にはニンニクは入れてません」
「えっ?それは本当かっ?」
直後快気するレミリア。
後にこの逸話は語り継がれ、『病は気から』という格言を残した。


フランドール=スカーレット
紅魔館の二人目の悪魔として恐れられていたフランドール。
霊夢や魔理沙に遊んで(?)貰って以来、館の外に憧れるようになる。
自身の力が制御できないことに少なからず不安を抱いていたが、
それを力で抑え込める存在がいる事を知り、
精神的に安定しはじめ、最終的には姉のレミリアより大人になる。
心が成長した彼女はその力も自在に扱えるようになり、
本気で戦えば幻想郷でも勝てる者は居ない程になる。
しかし、そんな彼女に意外な天敵が現れる。
「フランドールっ、
僕をフォーオブアカインドでカゴメカゴメしてくれっ!!」
「ひぃっ!?いやーっ」
ストーカーの存在である。
香霖堂の主人と同一人物なのはよくある話だが、内緒の方向で。

(終)
はい、こちらではお久しぶりです。
本当は長編を書いていたのですが、
なんとなくこんなネタを思いついて書き始めてしまいました。

今回はシミュレーションRPGにありがちなエンディング時に流れる各キャラのその後、
っぽく書いてみました。
よくわからないという人はごめんなさい。
全然小説じゃないですが、どうかお許しを。
それではこの辺で、ではでは。
小悪亭・斎田
http://www.geocities.jp/b3hwexeq/mein0.html
コメント



1.脇役削除
メイリンと小悪魔に涙・・・パチュリー様はもうすこし表に出ていれば
サクヤさん・・あんたって人は・・・
森近さん・・・あんたは有罪!
2.名無し妖怪削除
美鈴の扱いが酷すぎるwwwww
3.イスピン削除
これはいい手ごわいシミュレーションのED風な小ネタ。
こういうのは大好きですよ。自分。

こっそり自分の中では小悪魔と大妖精には名前があるんだと主張。
4.名無し妖怪削除
彼女が後任である限り、彼女が求める者が応じることは難しい

小悪魔・・・
5.名無し妖怪削除
じゃあこーりんは俺がストーカーするわ
6.小悪亭・斎田削除
思ったより反響があって驚きです。
小説じゃないけど受け入れてくれてありがとうございます。

美鈴・小悪魔~>
いや書き始めたときはちゃんと
「ええ話や・・・」
みたいにしようとしてたんですよ?
ホントデスヨ?

小悪魔と大妖精には名前が~>
小悪魔は分かるんですが大妖精に名前があるとは・・・
ぬかったっ

彼女が後任である限り~>
そして閻魔さんが苦労をします。

俺がストーカー~>
そのワードもらったぁっ
・・・そうしてまた面白いかどうかわからないネタが誕生しました。

調子に乗って妖々夢とかのも書こうかななんて思ったんですが、どうでしょうかね。
同じ形式だとつまんないかな(´・ω・`)


とにもかくにも、ご感想感謝です。
ありがとうございました。
7.名無し妖怪削除
いやいやアイデア次第だと思いますよ>妖々夢キャラのその後
レミリアのエピソードに爆笑しました。 そして咲夜のエピソードを見たあとに美鈴のを見返して何にがんばったのか考えるとまた味わい深くてw
8.名前が無い程度の能力削除
きっと大妖精にも名前がある! 忘れただけだ!
しかし美鈴可哀想過ぎるw