Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅い桜に染まる思い

2007/09/29 10:45:50
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 ※練習作です。期待は薄いです。










嗚呼、また庭が桃色に染まった。
嗚呼、風のざわめきが戻って来た。
嗚呼、時の流れは速い物だなぁ。


嗚呼、私は幽々子様にお仕えして何百年経っているのだろうか……





「妖夢~、お茶ー」
「は~い、今行きます~」

そんな事を言ったって私は結構疲れてますよ。
半霊だから100歳で折り返しです。
だけど、それでも成人を越してるんですよ。
体も随分成長しました、言ってはなんですが、幽々子様よりも大きいです。
この白玉楼で仕え、どれ程の時を味わったのでしょう。
幽々子様、私は幸せです。

確かに、昔いた人の友達の方々は居なくなってしまいました。

十六夜咲夜さん、博麗霊夢さん、霧雨魔理沙さん、人里の皆さん……

他の方々が居なくなる中で、私達は成長し続けていました。

とは言っても紫様や幽々子様は姿を変えたり等しませんけどね。

「妖夢~、早くしてよ~」
「少々待って下さいよ~、お茶は淹れるタイミングが重要なんです」






さて、コレ位で大丈夫。湯呑みにお茶を注いで、お茶請けの羊羹を用意して……



「お持ちしました、幽々子様」
「あら、悪いわね妖夢~」

ホントはそんな事思ってないのに、いつも言ってくるんだから調子のいい人だ。
だけどそれが魅力の一つだと、数百年一緒に居る内に気付いた。
コレが幽々子様であり私の主、この冥界白玉楼の主。【西行寺幽々子】と言う存在

「ねぇ、妖夢……」
「はい?」

不意な言葉はいつもだったけど、お茶の時にとはまた珍しい。

「何か御用ですか?」
「いいえ、御用があるのはあっちの人みたいね」

閉じた扇子で指した先、それは白玉楼の入り口である桜花結界。
久しぶりの侵入者らしい、とても珍しい事だった。
数十年前には博麗の巫女が突き破って現れてきた。
それ以降にはほとんど来なかったけど、珍しい事もあるみたい。

「行ってらっしゃい」
「ハイ、幽々子様の命、私の命に代えても……」

そして私は桜花結界へ足を速める。
尋常ではない妖気、桜のざわめきが強くなっている。









「へぇ、ココが白玉楼?」

見えた、紅白の姿は昔の巫女に似ているけど。違う、明らかな殺意を感じれる。

「何者!?」
「……貴方が魂魄妖夢ね? 初めまして、先代がお世話になったわね」

先代… 巫女…… そうか、外の世界ではもう次の代になってたのか…

「博麗の新しい巫女ね?」
「えぇ、貴方に名乗る必要は無いわね…… だって貴方…」

瞬間的な寒気と共に、腰に携えた楼観剣が空を切った。
ハラリ… そう音がして真っ二つにされた札が一枚落ちた。

「何を…!」
「諸悪の根源は全て摘み取る主義なの、先代みたいに甘くは無いから…… 弱っちいお姉さん」

幾千の札の嵐には弾幕ルールなど入っていなかった。
回避不能の札の雨が迫る。

「卑怯者… 【人符:現世斬!】」

鞘に楼観剣を収め、後退し、居合い抜きのまま縦一線を薙ぎ払った。
ハラハラと勢いを無くした札が落ちていく。

桜の花の中に舞い落ちた何色もの札が白玉楼を汚して行く。
私にはそれがどうしても我慢出来ない。

「お遊び程度の技が通用するの?」
「白玉楼を汚した罪、償って貰います。【人鬼:未来永劫斬】」

嵐の札を薙ぎ払う一太刀の洗礼、私の刃はまだ死なない

「幽々子様の桜に謝れ、賊め!」
「心外ね、私は博麗の巫女、この幻想郷のルールよ。【夢符:二重封印】」

コイツ、霊夢さんと同じスペルカードを…… しかもこの距離だと…

「せめて後腐れの無いよう、先代の甘っちょろいスペルで止めにしてあげる」

この女、卑怯で冷酷、それでいて残忍…… 最悪だ。
霊夢さんがどれだけ優しかったのか良く解る対象……

「スペルカード…… 発動」
「ううぅ!!」

でも霊夢さん考案のスペルカードシステムは相手を死に追いやらせる物を禁止している。
だから私は生きている。ココにいる。

唯、桜の木に背中を強く打ちつけただけだ。でも、意識はハッキリとしてくれない。

「さようなら、諸悪の種の一つ」

私は見た、その後ろに居る恐ろしい狂気を見せる幽々子様を
私は直感で気付いた。私はもう生きられないと。

私の血は木の幹を伝い、地に落ちて行った。
この桜も何時か、私の血を養分として綺麗に咲くのだろうか……
嗚呼、ならば桜よ、この胸に突き刺さった短刀に誓っておくれ…





私の代わりに幽々子様を見守る…… そう… 誓っておくれ……



「妖夢……!」
「今度はお姫様?立て続けとなると面倒ね。まぁいいわ、来なさい」
「……えぇ、貴方には死よりも苦しい痛みを味合わせ続けてあげましょう!」









 そして数年が過ぎ……



















ねぇ妖夢、あの時の事、覚えているの?
ねぇ妖夢、この桜はね、貴方の誓いを覚えているわ。
この桜、貴方みたいに綺麗なの。
妖夢、貴方はもう帰ってこないけど……
貴方が託した桜、大事にしてるから…
ごめんね妖夢、ありがとう妖夢
今じゃもう届かないけど、ごめんなさい。

私もあの時で駄目になったの。
もう元の力は手に入らないわ。
青白い揺らめく塊でしかないの。
でも貴方の桜は花弁を私に贈っている。
綺麗な桜が春に出迎えてくれるの。
私の最も愛した従者、魂魄妖夢


貴方に会えて良かった。
桜の木の根元には死体が埋まっていると言う噂を聞いてやって来ました。

だったら思いを託した桜もそうなるのか、と思いました。

感動出来る物の研究をしてみたかったです。

巫女は過去の騒動を心得て先手を打ったと言う事です。

思いを託した桜と言うのは、死体の怨念と同様、その思いを得て妖木になるのかと思ってです。

一番上に修正(注意書き)を入れました。教えてくれてどうもでした。
乱咲夜桜
コメント



1.名無し妖怪削除
・・・とりあえず、何故巫女が殺しに来たか教えてくれや

>何百年経っているのだろうか
100歳で折り返しだったら、そこまで経ってないわな
それに、半霊ってもっと長生きじゃなかったっけ?

後、紫は何してんのさ

感動はできないわな
2.名無し妖怪削除
思いを託した桜もそうなるのか
の『そう』って何?
埋まってる桜はそのままだと咲かん桜よ?
それと、この作品でスペルカードシステムってどんなもの?
スペル使用者が心がけるルール?スペル使用時に自動作用?
どちらにせよ、この話だと矛盾点があるんですが

えー云いたい事は他にもありますが、長くなるのでパス。
3.名無し妖怪削除
…何が何だかわからない
4.名無し妖怪削除
今代の巫女が過去の異変を省みて、騒動の本人を殺しに周るのもいいです。
他に造りが甘くていい加減なところも実験作品ということなので気にしません。
ただ、人を楽しませる物じゃないことを冒頭に書いておいて欲しかったです。
途中まで期待しながら読んでいたんですから
5.名無し妖怪削除
もう少し中身が欲しい所さねぇ、まっ次ガンバリなよ楽しみにしてるからさ
6.名無し妖怪削除
他の作品の二次創作ならともかく、東方の白玉楼の体が埋まっている桜の場合・・・まあ、確かに元々妖木だったのか途中からなったのかそうならその理由は、ということは決まってませんが、その体が埋まってる人によって妖木になったわけではないですよ?
分かってたならすいません。気になったもので。
7.名無し妖怪削除
なんか色々言われてるけど普通に面白かった