リグる
夕暮れ時の博麗神社。
闇に紛れて何となくやってきたルーミア。
そこに居たのは凹む魔理沙とそれを慰める霊夢。
ルーミアは木の陰に隠れてちょっと様子を見てみた。
「また随分とリグったね」
「放っといてくれ…」
「そんなにリグったからってそこまで落ち込まなくていいじゃない」
「じゃあお前に私の気持ちが分かるのかよ！？とことんリグってしまった私の気持ちが！！」
「分からないわよ…でも落ち込んでても何にもならないじゃない」
「ああそうさ…そうだけども…クソッ！」
何か出て行きにくそうな雰囲気…（リグる？）
「あら？ルーミア」
あ、見つかっちゃった。
「どーしたの？」
「魔理沙がちょっとリグっちゃってね」
「お、おい！ルーミアは関係ないだろ！？言うなよ！」
「そーなのか」
「ほら、ルーミアもこう言ってるじゃない」
「そう…だな……うん、今更リグった事を後悔しても仕方ない…かな」
「そうそう…今後どうリグらないかが大事なのよ」
「…ってことがあったんだけど、リグル」
「…そーなのか」
「リグるの意味は、とか聞かないの？」
「聞いても無駄そうだから…それに知っても悲しくなるだけだからね…」
「ふーん…あ、人のセリフとっちゃ駄目だよー」
アリスリズム体操
アリスリズムたいそー！独りでたいそーー！！
ちゃちゃらっちゃっちゃちゃらっちゃちゃっちゃー
あっち向いて（了）※
※注釈
ここからの映像は表現するには地味でかつ、あまりにもアリスに合い過ぎているため割愛しました。
諺
「レミィ、ちょっといいかしら？」
「ん？どうしたの？」
「諺っていつ頃から作られなくなったのでしょうね」
「…またいきなり深い事を言うわね」
「短い言葉の中に詰められた先人の知恵や知識、そしてそれそのものが持つ言霊としての力」
「ふむ、さらには言葉自身の持つ美しさや遊び心…確かに色々と学ぶべきところは多いわね」
「でも古いことから学ぶ事はいい事だけど、新しいのを発掘する姿勢って大事だと思うの」
「ほう…（古い知識のド真ん中で生きてるヤツが何を言うか）」
「だから新しい諺を作ってみたわ」
「ふーん…で、どんなの？」
「『アイシクルフォール―easy―に当たる』」
「……意味は？」
「分かってることをうっかりミスるの意」
「……………で、どんな時に使うの？」
「『あー！スカーレットシュートを喰らった！アイシクルフォール―easy―に当たったようだ！』とか」
「ややこしいわ！」
「『あらあら、レミィったらそんなアイシクルフォール―easy―に当たるようなことをして…』」
「喧嘩売ってる？」
「あら怒らせちゃった？アイシクルフォール―easy―を当てちゃったみたいね」
「うまく言ったみたいにまとめるな！！」
藍さまも疲れてる、勤続疲労のストッパー並みに
「藍、境界を知るには灰色の部分、即ち微妙な表現を理解することも大事なのよ」
「灰色、ですか？」
「そう、ここからはそうでそれより向こうはそうじゃないって感じ」
「抽象的ですね」
「例えて言うならギリギリ絶対領域になるかならないか、って感じかしら」
「…ん～むつかしいですね」
「まあ、あなたも一つやってみなさい、微妙な表現ってのを」
「そうですね、では僭越ながら…」
「うん」
「微乳と無乳の境界のグレーゾーン、とでも言いましょうか…
具体的には橙の胸…手で表すとこう、そう、こう！この実に絶妙な角度がですね…」
「みなまで言うな」
「で、これ以下だと完全に無乳なんです、でも微乳と呼ぶには性徴が足りないというか…でもそれがまた…」
「だからやめい！！」ドカッ
「痛ッ…火を点けたのは紫様ですよ！！」
アリスリズム体操
アリスリズムたいそー！紅魔館のみなさんと一緒！
ちゃちゃらっちゃっちゃちゃらっちゃちゃっちゃー
あっち向いて「わったしがレーイヴァテイン♪」（了）
※注釈
ベタなオチですが、お食事中の方に非常にお見苦しい映像となる為、割愛させて頂きます。
最近の格闘番組ってこんなんだよね
ぎぃ…
「…あんたも色々苦労してきたみたいだねぇ」
ぎぃ…
「あたいの人情的には何とかしてやりたいんだけどさ…」
ぎぃ…
「裁くのは私の仕事じゃないんでね」
ぎぃ…
「そんな顔すんなって」
ぎぃ…
「あんたの持ってた銭は、決して少なくなんかはないさ」
ぎぃ…
「もっとも、他人と較べてどうかってもんじゃないからね、その辺は誤解するなよ」
ぎぃ…ガンッ
「さあ着いたよ、私が案内できるのはここまでさ」
スゥー…
「行ったか……頑張れよ…」
ガッ…ぎぃ…
―裁判開始―
「ああ来ましたね、じゃあコレ（鏡）見て…
見ましたね、そーゆーことですんで、ハイ、有罪です
だいじょーぶです、比較的軽いヤツで転生有りだから、じゃあ次の方！」
え？一応は会議してるんだ
「じゃあ決定ね」
「お待ち下さい！お嬢様！」
「何？咲夜」
「今一度、今一度お考え直し頂けませんか？」
「…やはり脳があると色々考えてしまうのね…」
「咲夜、私はレミィが正しいと思うわ」
「パチュリー様まで！」
「うん、咲夜よく聴いて？こういう形を取ってるとは言えレミィの気持ちをここは察して上げないと…」
「し、しかしですね…」
「咲夜さん…」
「美鈴、あなた以前の夜の騒動の時のことを覚えているでしょ？」
「分かってます、けど…」
「気を読める美鈴がそう言ってるのよ？咲夜」
「パチュリー様、美鈴……分かりました、そこまで仰られるのでしたら」
「じゃあ決まり、このスペカの名前は『全世界ナイトメア』！」
「…パチュリー様？なんか肩震えてません？」
「そ、そんなこと…無、いわ……」
「目を見て話してください！！不夜城レッドの時とおんなじ展開じゃないですか！」
「…さ、門に戻ろっと」
「こら！美鈴！！逃げるな！！」
「ﾋｿ（だって誰があの自身満々のお嬢様を止められますか！？）」
「ﾋｿ（た、確かにそうだけど！！でもコレはやっぱ駄目だって！）」
アリスリズム行進
※注釈
このままではアリス・マーガトロイド女史が「全自動悲しみ製造機」化する恐れがある為、割愛させて頂きます。
ご理解願います。
おしまい
そういえば昔ドラクエ四コマで「チャモる」ってネタがあったなぁ……（しみじみ）
＞「でも古いことから学ぶ事はのは
のはが余計です。
＞勤続疲労のストッパー
もしかして金属疲労ですか？
＞藍
自重。