「咲夜、タオルを持って来て頂戴」
「はい…… どうなされましたお嬢さ…」
「えと…… あの… たまには牛乳でも飲もうと思ったらこぼしちゃって…」
「それで現在の盛大に顔にぶちまけた姿と……?」
「そうよ、悪かったわね」
「いえ、(逆にGJとは言えない)それよりもタオルを…」
「ありがと」
「しかしまた何で牛乳を……?」
「かっ……関係無い事よ!(フランに負けてたなんて紅魔館が中国に占拠されても言えない……)」
「(お嬢様、激萌えです)」 どうやら既に気付いていた様だ。
咲夜の愛が300上がった レミリアのカリスマが120下がった、レミリアの可愛らしさが600上がった。
中国の野望が20%明らかになった、パチュリーとフランの出演減に対する怒りが300上がった
本編とは関係ありません
プロローグ的な何か
私は暗黒だった。
全ての人間に忌み嫌われる暗黒だった。
私は湖の側にいつも居た。
妖精達も私には近寄らなかった。
他の妖怪達も、吸血鬼も近寄らなかった。
私は暗黒、宵闇だった。 私は孤独だった。
暗黒に自分すらも呑まれかけた。
でも今はココに居た。 綺麗な昼に私は居た。
仲間が居た、友達が居た、愛すべき世界があった。
ひょっとしたら貴方の力が私を光へ導いたのかも知れない。
[第一幕]
「……」
「ルーミア、何してるの?」
私の友達が来た、蒼い姿の友達が来た。
彼女は愉快でちょっぴりバカで、それが似合って可愛い少女。
「ん~ん、何となく居ただけだよ~」
のろけた返事は私の返事、宵闇の今の返事。
尖る気持ちはとっくに捨てて、今はまーるい言葉にしてる。
「こんばんわ、ルーミアちゃん」
「ん~、こんばんわ大ちゃん。」
小さい友の、大きな仲間。
妖精達で、また強い者
大妖精と呼ばれる彼女
私達より知的で大きい、不思議なこの子は名前が無い。
だから皆は大ちゃんと呼ぶ。 それが名前で今はいい
「暇なの?」
「どうかな~、お腹減ってるからわかんないや」
私の空腹満たすもの
食事、それしか方法は無い
食べる物は、雑食だからなんでもいい。
人の食べ物でもいい。妖怪の食べ物でもいい。
人の肉でも鳥の肉でも、美味しいのならそれでいい。
「お腹空いてるんだ、じゃあ大ちゃん、お弁当食べよ!」
「ハイハイ、ルーミアちゃんも一緒に食べる?」
「いいの? 私は一杯食べちゃうよ?」
「一杯作ってきたから一杯どうぞ」
とっても優しいお弁当
美味しいご飯とあったか真心
ホントは作りすぎじゃない。
皆の為に、多く作った。
それがまたまた心を揺らす。
何時しか私は笑顔で食べた。
「でもルーミアはいつも美味しそうだね(食べ方が)」
咄嗟に言われた小さな疑問
それは蒼い、友の一言
私は笑顔でこう返す。
「だって美味しいんだもん」
それ以外にも、少しある
だけども言えない、恥かしい。
心がポカポカ温かいから。
こんなの言えない死んじゃうよ。
「じゃあ一杯食べて、あたいは少しでいいから!」
そう言う私のお友達
しばらくすると、お腹を鳴らす
えへへと笑ってコチラを見てくる。
だから私は少し分ける。
「ハイ、あ~ん」
「え? ちょ…… ルーミア…! からかわないでよ…」
「仲良しこよしはいい事ね」
大ちゃんフォローを入れてくる。
仲良しの証、あの子は嫌う
悪い気持ちはそんなにしない。
いつもの笑顔を崩さず消さず
変わらぬ笑顔でじっと待つ。
「うぅ……」
恥かしそうにパクリと食べる。
私は思わず笑いそう、勿論声で笑いそう。
大ちゃん既に、笑ってる。
「笑わないでよ大ちゃん!」
思わず叫ぶ、蒼い友
顔は真っ赤で他は青、不思議な二色が闇夜に立って、恥かしそうにパタパタ揺れる。
手を振り【もう】と、膨れ面
「ごめんなさい」
と謝る私、それと一緒に大ちゃんも
「まぁ許してあげるけどさ……」
ちょっと笑顔の蒼い友、可愛い笑顔が月夜に隠れ、ちょっと足りないその笑顔。
名残惜しさを残しつつ、残った食事に舌鼓。
しばらく食べて、片付けて、食後の運動軽めの散歩、もちろんかるめは焼いちゃ駄目
三人一緒に水面を覗き、写る月夜を楽しみながら、生い茂る草を踏み歩く。
「綺麗な空ですね。思わず歌いたく……」
そこまで言って静かになって、恥かしそうに縮こまる。
その赤い顔を覗き込み、歌って見せてよ。そう言った。
すると無理よと騒ぎ出し、私の歌など聞いても駄目よ、つまらないし、退屈よ
そんなに言われてしまっても、聞いてみたいよ貴方の歌を。
それでも駄目といわれたら、ごめんと言ってすっぱり止めて、空の星々眺めよう。
それでも飽きて、嫌ならば、ちょっと友達からかって、赤いその顔眺めつつ、色んな思い出思い出す。
初めて出会ったあの時を、一緒に遊んだあの時を、今日この日と言う楽しい日、私にとっての大切な日。
しばらくするとあの子は黙り、私の瞳を見つめてた
「な、なんなのだ?」
「ルーミア、貴方は私を好き?」
「チルノちゃん!?」
私と大ちゃん驚愕動揺、これは世間で愛の告白、しかしおバカなあの子です。きっと少々違うでしょう。
多分私に聞いたのは、友達としての事でしょう。それでもいいです嬉しいです。
「うん!」
大きく答えた私の顔に、もじもじしながら答えてきます。
「私も大好きだよ、ルーミア」
「……」
どうやら大ちゃん解ってないよ、慌てふためき真っ赤に染まり、遂には地面にばたんきゅ~
クラクラしている頭を止めて、チルノちゃんを帰してください。
大丈夫、当分貴方のチルノです。しかし何時かは別れます。
そんな時には笑顔で送り、綺麗になった姿を見つめ、ゆっくり畔で過ごしましょう。
「じゃあじゃあルーミア……」
「なんなのだ~?」
不意に襲った第二の質問、何でも来れと自信を持って、その内容に耳を向け、そこで驚き転んだよ。
「私をお嫁にしてくれる?」
「……熱でもあるの?」
「チルノちゃんは渡しません!」
飛び起き喚く大ちゃん無視し、私は驚き絶句して、大丈夫かなと瞳を見られ、どうするべきかと考え直す。
「どうしてなのだ?」
「好きな人同士は結婚するんだよ? 知らないの?」
「そ、そーなのかー……」
駄目だこの子は、絶対駄目だ。私と結婚したいのか、それは一体どうしてさ?
一言聞いたら顔を離され、急に真面目に語りだす
「あたいは…… あたいはルーミアとずっと一緒に居たいなぁ…… って思ったの。だから…」
そこまで言われちゃ黙ってられない、私は一言物申す。
「私もチルノは大好きだ~、だけど私はお婿さんなのか~?」
注意するけど女です、私は絶対女です。 確かに胸も無いけれど、私は確かに女です。
何処かの蛍と同一じゃない、ショタじゃなくてロリキャラです。 少し変になりました。 とにかく私は女です
「じゃあルーミアがお嫁さんでもいいから!」
そんなに強く言われても、困ったこの顔どうするの? とにかく答えはコレ一つ。
行く宛てもない自由な人生、ならば私は縛られてみる。
自由も段々飽きてきた、だからこの子と一緒に居よう。
きっと今より楽しくて、笑いの絶えない人生だから。
「うん、じゃあ私はチルノのお嫁さんなのだ!チルノ父さんよろしくなのだ!」
「と、父さんって言わないで! いつも通りにチルノでいいから……」
「お…… お母さんはそんな事を許しませんよ!」
大ちゃん大声張り出して、まるで姑さんみたい。貴方の眼鏡に敵うかな?
とにかく本気で頑張るよ、私は貴方をシアワセにする。
だから貴方も幸せにして、チルノとルーミア一つになって、楽しい毎日作りましょ。
「コレから毎日よろしくね」
「うん。ルーミア、私達ずっと一緒だね。」
小さく笑う、その姿、とっても可愛いその姿、私は一生離れない、私と貴方は一生一緒
妖精でも妖怪でも、越えれる壁は一杯あるよ。
だってあそこの主でも、人間相手に恋してる。その妹も、恋してる。
私の相手はおてんばで、とっても可愛い恋娘。
恋は苦手な私でも、恋娘ならば惚れられる。
私と貴方、貴方と私。一生一緒で毎日幸せ。
「コレは珍しいカップリングですね、頂きです!」
訂正、やっぱりシアワセじゃない。邪魔なカラスがやって来た。
明日に私は人気者、嫌がおうにも人気者。
チルノは気にせずエヘへと笑い、私は困った顔をして、大ちゃんだけは冷静で、どうしようかと悩んでた。
そして私は恋娘、始めの恋が実ったよ、恋娘、私も恋娘、二人共恋娘なんだよ、だから笑顔で毎日暮らす。
かわいいなぁこんちくしょう
大ちゃんの歌は聞いてみたい。
誤字一箇所
三人一緒に水面を除き