*ホラー要素があるためそういうのが苦手な方は引き返してください。OKな人はそのままどうぞ~
暗い夜道と空に浮かぶ満月。
妖怪たちが最も活性化する時間であり、人間が最も恐れる時間帯。
そんな夜道を一人の人妖が歩いていた。
彼、霖之助は血のような真っ赤な瞳を満月に向け帰路についていた。
霖之助は半分妖怪だが満月の夜になって気性が激しくなるということはない。
ただいつもより身体能力が高くなるため、ここぞとばかりに無縁塚から重い商品を拾ってきたりするのである。
彼にとって満月の日とは、ただ便利というだけであった。
そして今日もそんな便利な日だからということで、普段は持って帰れないような大荷物を荷台一杯に詰め、自分の店である香霖堂を目指して帰っているのであった。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
静かな夜道に霖之助と荷台が重そうに揺れる音だけが響く。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
霖之助は真っ赤な満月を見上げながらただ黙々と荷台を引いていく。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
トットットットッ
敏感な聴覚が別の足音を察知し、霖之助の足も止まる。
「…誰か居るのかい?」
振り返って後ろを見てみるがそこはさっきまで歩いていた道とたくさんの物を乗せた荷台以外何も見えはしなかった。
しばらく後ろを見てみるが妖精の悪戯だろうという結論に至って、再び足を動かし始めた。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
トットットットッ
背後からの足音も妖精の悪戯ならば気にする必要もない。
一匹の妖怪が一人の人妖を見つけた。
そして、その人妖の真後ろに血のような紅と汚れを知らない純白で色分けされた巫女服を着た人間の少女が静かに歩いていた。
一匹の妖怪は巫女服の少女の異常な雰囲気に怯え一目散に逃げて行った。
その日は妖怪が天下だというに…
「ふぅ、やれやれ…」
ため息交じりにいつもの定位置に座る。
とりあえず今日拾ってきた本を読み始める。
すぅっと何者かが首に腕を通してきた。
何事かと思うのも束の間、急にその腕は首に巻き付き妖怪の力をはるかに上回る力で締め上げてきた。
「かッ…は…」
みしりと首から嫌な音が響く。
首に巻きついている腕を必死にはがそうとするも効果は全くない。
どうしようもない状況でちらりと視界の端に犯人の顔が写った。
真っ赤な瞳をした紅白の巫女の姿を……
リンノスケサンハワタシノモノリンノスケサンハワタシダケノモノリンノスケサンリンノスケサンリンノスケサンウフフフフフフフフフフフフフフフフ
「その後、その人妖を見た者はいないらしいぜ」
魔理沙はふぅっと蝋燭の一本を吹き消した。
「見た者はいないって…霖之助さんなら昨日ピンピンしてたわよ」
「作り話だ、霊夢には内緒だからな」
参加者の一人に対してカラカラ笑いながらそう答える。
ふと、周りの者たちが顔を青ざめながら自分に注目していることに気がつく。
今回の怪談話に彼女を呼んだ覚えはなかった。
冷汗がツーっと頬を流れる。
「魔理沙…私そんなんじゃないわよ」
その後、霧雨魔理沙を見た者はいない
暗い夜道と空に浮かぶ満月。
妖怪たちが最も活性化する時間であり、人間が最も恐れる時間帯。
そんな夜道を一人の人妖が歩いていた。
彼、霖之助は血のような真っ赤な瞳を満月に向け帰路についていた。
霖之助は半分妖怪だが満月の夜になって気性が激しくなるということはない。
ただいつもより身体能力が高くなるため、ここぞとばかりに無縁塚から重い商品を拾ってきたりするのである。
彼にとって満月の日とは、ただ便利というだけであった。
そして今日もそんな便利な日だからということで、普段は持って帰れないような大荷物を荷台一杯に詰め、自分の店である香霖堂を目指して帰っているのであった。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
静かな夜道に霖之助と荷台が重そうに揺れる音だけが響く。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
霖之助は真っ赤な満月を見上げながらただ黙々と荷台を引いていく。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
トットットットッ
敏感な聴覚が別の足音を察知し、霖之助の足も止まる。
「…誰か居るのかい?」
振り返って後ろを見てみるがそこはさっきまで歩いていた道とたくさんの物を乗せた荷台以外何も見えはしなかった。
しばらく後ろを見てみるが妖精の悪戯だろうという結論に至って、再び足を動かし始めた。
ツカツカツカツカ
ガチャガチャガチャガチャ
トットットットッ
背後からの足音も妖精の悪戯ならば気にする必要もない。
一匹の妖怪が一人の人妖を見つけた。
そして、その人妖の真後ろに血のような紅と汚れを知らない純白で色分けされた巫女服を着た人間の少女が静かに歩いていた。
一匹の妖怪は巫女服の少女の異常な雰囲気に怯え一目散に逃げて行った。
その日は妖怪が天下だというに…
「ふぅ、やれやれ…」
ため息交じりにいつもの定位置に座る。
とりあえず今日拾ってきた本を読み始める。
すぅっと何者かが首に腕を通してきた。
何事かと思うのも束の間、急にその腕は首に巻き付き妖怪の力をはるかに上回る力で締め上げてきた。
「かッ…は…」
みしりと首から嫌な音が響く。
首に巻きついている腕を必死にはがそうとするも効果は全くない。
どうしようもない状況でちらりと視界の端に犯人の顔が写った。
真っ赤な瞳をした紅白の巫女の姿を……
リンノスケサンハワタシノモノリンノスケサンハワタシダケノモノリンノスケサンリンノスケサンリンノスケサンウフフフフフフフフフフフフフフフフ
「その後、その人妖を見た者はいないらしいぜ」
魔理沙はふぅっと蝋燭の一本を吹き消した。
「見た者はいないって…霖之助さんなら昨日ピンピンしてたわよ」
「作り話だ、霊夢には内緒だからな」
参加者の一人に対してカラカラ笑いながらそう答える。
ふと、周りの者たちが顔を青ざめながら自分に注目していることに気がつく。
今回の怪談話に彼女を呼んだ覚えはなかった。
冷汗がツーっと頬を流れる。
「魔理沙…私そんなんじゃないわよ」
その後、霧雨魔理沙を見た者はいない
背後霊夢可愛いよ背後霊夢(ぇ
プチに置いてあるー
それにしても背後霊夢
語呂が良すぎだ