Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方妖夜歩(終)

2007/09/22 16:23:14
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 妖夜歩 ~1~ と見比べてどうなったかをアドバイスして下さると助かります。



 簡易的なあらすじ

 散歩中の大妖精さんは変態に閉じ込められました。(同室に)




さて、あらすじで大体解ったとも思えるこの空間、通称【妄想ハーレム(命名:レミリア)】こと十六夜咲夜の部屋だ。

部屋はこじんまりとしているが油断は出来ない。 タンスの奥にメイド達の下着があったりとかなり危険な下着ドロの部屋だ。

その部屋に今、大妖精【フロウ】が捕まっている。 例の変態犬(咲夜)も同じ部屋に居る。

「あ…… の…」
「何かしら?」

言葉は優しいが目が怖い。 獲物を虎視眈々と狙う獣がそこには居た。 ご丁寧に新しいメイド服に着替えている。 一瞬だった。

恐らくは自分の能力を使っているのだと思われるが、まだそれを詳しく知らないフロウには恐怖でしかなかった。 

まぁ時を操る事は恐怖でしかなかろうが。

「痛いのは止めて下さい……」

カタカタ震えるフロウを見ている咲夜の呼吸が乱れている。 咲夜が怖くてフロウの震えが増す。

「(かっ…… 可愛い…) 侵入者には罰を与えるのが原則、この館に入り込んだ事を恨みなさい」

冷静さを保っている【つもり】だろうが、鼻から流れている鼻血がその冷酷さを打ち払い、只のボケキャラへと降格させる。

「………」 フロウは絶句していると言うよりも目を逸らした。 見たら笑ってしまう。 笑ったら殺されてしまう。 

そう思っているのだろうが、逆に一生大切にされてしまうだろう。

その後、そんなこんながあったと終わらせたいのだが、そうすると咲夜さんがネチョネタを始めかねないので続ける事にしよう。

「そんなに震えなくてもいいのよ、さぁ、何をしに来たのか正直に答えなさい」
「道が解らなくて恐かったんです……」

そう言っても目の前の人が倍以上に恐い。  咲夜はその姿を見ると、また鼻血を噴き出した。 

それもかなり盛大に、貧血を引き起こす程度の能力を持つ真紅の噴水が出来上がった。  それに栓をして咲夜は語りなおす

「それで道を聞こうとしたら捕まった……と?」
「ほ、本当です、信じて下さい。」

信じていない様に見えたのだろうか? 

そう思って首を傾げる咲夜だが、鼻を塞いでいて息が出来ない上に目の前の可愛い物(大妖精)が手伝ってかなり荒々しい呼吸をしていたのはまた違う話。

「ハイ、良く言えました」

そう言って頭を撫でる咲夜なのだが、呼吸を荒げているので恐怖にしかならない。

「ひぁ!?」  つい驚いて後退り。

すると、ガッと言うお決まりの音でフロウは足のバランスを崩し、ベッドに倒れた。 コレでは奴の思う壺だ。

突然バランスを崩し、少々驚いたフロウの眼に飛び込んだのは、口から涎を垂らす、カリスマ性の欠片も無い変態メイド長だった。

「あ、あはは…… ご褒美… あげるわね……」
「け、結構です……」
「ちょっとだけだから」

咲夜が迫る。 漫画ならば目がギラリと輝いている事請け合いの状況である。 フロウは逃げようとするが……

「あ、あれ……」 体が動かない。 この時既に咲夜の準備は万端、自慢の能力で時を止め、服をナイフで固定していた。 流石と言うか鬼畜と言うか……

「あ、あはは… 冗談… ですよね? こんな小さい私を襲うなんて、冗談ですよね?」 しかし声は届かない。 目の前の悪魔は確実に迫る。

「ご相伴に預かります。 神よ、ありがとう……」

 この言葉がいけなかった……

バンッ! と、窓から異音が響いた。 突然の事に驚いて窓を見ると、アホ毛のアイツが見える。

「神と聞いて…「結構です」  咲夜の即答に名前も出ぬまま、魔界の神様はとぼとぼとお帰りになられました。

一体何処まで暇なのかはわかりませんが、幻想郷まで来てもよいのでしょうか?

「フゥ、コレで邪魔者は居なくなった……」 その言葉で咲夜の瞳にはまたフロウが写る。

──私、どうなるんでしょう…… 手紙でも書いて置けば良かったのに、私って間抜けだなぁ…

心の中で呟き、覚悟を決めた。 勿論受け入れる覚悟ではなく戦う覚悟だ。

四肢は使えないので小さな弾しか放てなかったが、それで十分だった。

メイド長は難なくそれを避けた。  それは当然だ。 小さな弾を一発だけなのだから

「何をしたかったのかは知らないけど、もう終わりよ。 私と一緒になりなさい!!」  この浮気者はどうするべきだろうか

「………」 フロウは某少年誌に連載していた殺人ノートのお話の主人公ばりの笑みを放った。

「計画通り…!!」 その言葉が意味する事は次に起こった。

バンッ! と音を出す放たれた弾。  咲夜が振り返ると扉が吹き飛び、廊下が丸見えの状態にまでされていた。

「図ったな……!」
「みすみす犯られる位なら、頭を使って逃げた方がいいでしょ?」 そう笑顔で言うフロウ。 段々と音で駆けつけたメイド達が集まる。

「さ…… 咲夜… さん?」
「げ……」

現在の状況を説明しよう。 1、フロウはナイフで拘束されている。 2、咲夜はその目の前で仁王立ちをしている。 3、窓には妙なひび割れ(魔界神様の所為です)

そして今の壊れた扉、そして妖精メイド達が出した結論はかなり的を射っていた。

「「咲夜さんは幼女好きで、しかも今悪の道に走ろうとしている!!?」」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 気付かれたぁぁ!!」

わざわざネタばらしをしながら逃げる事もなかろう、そうフロウは思いつつ、逃げるその悪魔に少々安堵を感じた。  人間だけどね

「平気ですか、同士さん!」 妖精メイド達が部屋になだれ込む。

「え、同士?」
「えぇ!貴方のお陰で紅魔館のメイドに安全が取り戻されました。 ありがとう!」

後日談だが、咲夜はお嬢様に乗り換えたのであの時の事は水に流して欲しいと言ってきたそうだ。 
外見上は許した妖精メイド達だが時既に遅し、ネタを嗅ぎ付けたブン屋に情報を明け渡してしまっていたのだ。 その後にメイドが数名行方不明になった事は理由を言うまでも無い。

仲間意識の強い妖精達はフロウをナイフから解放し、それと同時に咲夜の部屋を隅々まで探索、妹様・お嬢様・自分達の服や盗撮写真を山の様に見つけ出したので所有者へ返すとの事だ。

「迷い易いですけど気にしないで帰ってくださいね~」
「皆さん、ありがとうございました~」 フロウは深々とお辞儀をし、帰って行く。  但し、帰り道は解らない。












「迷いました」 永遠とも思える長い長い廊下(間違ってグルグル回っているだけだったりする)に惑わされ、フロウは座り込んでしまった。

「はぁ、外は何時でしょうか、そろそろチルノちゃんが起きてしまうのではないでしょうか……」

 一方その頃

「うぎゅぅ… うぐぅ…… パーフェク…トォ……フリーズゥ…」

チルノは寝言のスペルカードで部屋を氷漬けにしていた。 流石⑨、肌身離さず持っていたスペルカードが災いしたご様子だった。

「このお屋敷は一体どうなってるんでしょうか?」 不思議なので今度は曲がらずに真っ直ぐ進む。  最初からそうすれば良かったのだ。

しばらく進んで行くと大きな扉があった。 さび付いているのか赤黒い色の扉だった。

「ココは使っていないようですね。 でも一応……」 力一杯押してみます。 重すぎて中々開きません。  どうやら本当に使っていないようです。

「別の所を探しましょう」 そう言ってフワフワと飛んで行きました。

(ちょっと! 私の出番は無いの!? 一緒に遊ぼうよ!!) 妹様の声が響いた気がするが気にしない事にしました。

今度は反対側へと直進してみます。 直進しても何も無いかも知れないですか、何となくそうしたかっただけです。

しばらく進むとそこは行き止まりでした。 近くを見ると赤と青のそれぞれで書かれた男と女の絵があります。 どうやら……

「ココはトイレの様ですね。 でもこのお屋敷で男の方を見ていませんね」 妖精には女しか居ないのでしょうか?

「でも今は必要がありません」  実はこのトイレの奥の方で咲夜さんが違う違うと呟いていたのですが、それは別の話

次の角には大きな大きなステンドグラスがありました。 とても美しいステンドグラスです。 そこから見た限り、現在は明け方なのでしょう。

「ならチルノちゃんは眠っていますね。 安心です」 そう言ってまた別の角を探します。

次の角には年季の入った木製の扉がありました。  それを開くと地下へ降りる大理石で作られた立派な階段です。 段々と探索するのが楽しくなってきたフロウは地下へと降りる事にしました。





「うわぁ……」 フロウは圧倒されてしまいました。 所狭しと並べられた本棚、入りきらずに地に落ちている本もあります。

辺りを見渡しながら進んでいると、本に躓いて転んでしまいました。

「あぅぅ!!」 ベタンッ! と、音を立てて転んでしまいます。 少々ドジですね。

「……誰」 幼い声が響きます。 しかし、声が幼いとは言え威厳に満ち溢れた声でした。

「あの、ココの出口を知りませんか?」 名乗る事も忘れてフロウは聞いてみました。 突然響いた声の正体も知らずに聞いてみました。

「あら、来客だったのね、小悪魔」
「何ですか~、パチュリー様~」
「あっちに居る子をとっとと屋敷から追い出しなさい」
「あいあいさ~ です~」 呑気な声と幼い声だった。 しばらく後、赤い髪の女性はフロウを確認し、手を掴んで外へ連れ出した。

「いたっ…… いたた…! 痛いです…」 フロウがそう言っても聞こえないのだろうか?




紅魔館の通路へ戻ると、小悪魔は口を開いた。

「自分だけ名前を貰うなんて…… 裏切り者!!」
「え…… えぇ…?」 理不尽な言葉を焚き付けられても解らないのだろう。  しばらく悩んでフロウは答えた。

「じゃあ勝手に名乗ったらいいんじゃないですか? 私なんて名前があるのに大ちゃんですよ。」
「いいじゃないですか、私はフルで小悪魔ですよ。 解ります? 只の種族をもじり無しでですよ!!」
「や、あの…… ごめんね…」
「ごめんねですんだら四季映姫は要らないのよ!!」 確かにその通りだが理不尽だ
「はっ……はい… でも、具体的にどうすれば……?」 
「ん…? そう言えば考えてなかったけどどうするのかしらね?」






 しばらくの話し合いも空しく、答えは出なかった。  いや、名前が無い者に名前をつける事は案外難しい。

フロウの考えついた物など、せいぜいトマトやニンジンだった。 そこまで食べ物にこだわるメリットを知りたい物だ

対して子悪魔、子悪魔は最早論外とも言えるレベルだった。 子悪魔なのに全くそれっぽくない名前しか思いついてなかったのだ。

挙句の果てには「私はパチュリー2がいい」 とまで言う始末であり、最早手の付けようも無い暴走だった。

「疲れたんだけど帰っていいかな?」
「あぁ、忘れてました。 どうぞ」 やっと子悪魔も本来の役目を思い出した様子だ。 そのまま子悪魔の後ろについていく。

 後ろについていくと、先程迷っていたのが嘘の様に外へ出る事が出来た。

「ごきげんよう。」 小悪魔の一礼に見送られ、フロウは外へと出て行った。

途中で大きな針鼠を見た気がするのだが、無視しておく。  ずっと「私は美鈴私は美鈴」といい続けていて何だか恐かったのだ。

しかしフロウには帰り道が解らない。 ココに来たのも逃げる為だったのだ。 来た道が解らないなら帰り道も解らない。

しかし思い出した。 そうだ、羽がある。 空高くへ飛ぶことを必要としていないから忘れてしまっていた。 そう思った。

すぐさま羽を広げて空を飛んだ。 だが、久しぶりに飛んだからなのか調子が悪い。 フラフラと上下に揺れてしまって気持ち悪くなってくる。

「はぁうぅ~?」 気持ち悪くなってきて妙な言葉が漏れた。 そんな時、運悪く白黒魔法使いが飛んできてしまった。

幻想郷No,1の走り屋兼破壊者の異名を持つ彼女が丁度いい的を逃さない筈がない。

「ひゃぁ! 風切って飛ぶのは最高だぜ!!」 そんな言葉を放っている彼女の名を【霧雨 魔理沙】、霊夢・咲夜と同じく人間だ。

いや、この説明は不要だったかも知れない。 幻想郷でもこの空間でも彼女の名を知らない者は居ないからだ。

そんな事を語っている内に魔理沙がフロウに気付いてしまった。

「丁度いい的だぜ!」 ミニ八卦炉を取り出し、魔力を集中させる魔理沙、そしてその濃縮された力を巨大なレーザーに変える魔理沙の代名詞……

「【恋符:マスタースパーク!!】」 そう、マスタースパークだ。

幾重の色に変わる恋の魔砲は間違いなくフロウを狙っている。

「ふぇ…… いみゃぁぁぁ!!?」 妙な声を上げて飛んで行ったフロウを魔理沙はケタケタ笑いながら見ていた。

「さて、今日の私も絶好調!! ついでだからパチュリーに本でも借りに行くか~」 

そう言って二度と帰ることのない本を借りに、魔理沙は門番にマスタースパークを放つ。 「何で私はこんな目に~!!」

門番の悲痛な叫びが辺りに響き渡る。 門番、紅美鈴(くれないみすず ほんみりん ほんめいりん)は「ちょっと、読みが三つあるんですが!!」

……門番、紅 美鈴の主な仕事はマスタースパークで吹き飛ばされる事と言っても過言ではない。

通常の妖怪、毛玉、妖精等は恐れおののき近付くことさえ実行しようとしない紅魔館には実質門番は要らなかった。

なので彼女の給料は通常の10分の1、食事は一日一回の【水】 以上だ。 「何この待遇!!」  さて、本編に戻ろう






「う、あれ……?」 フロウが目覚めたのは何時も良く居る湖、通称【雪美湖】だった。 名前の由来についてだが、氷精が多いことが理由とされている。

「良かった、戻って来れたぁ……」 そう思って歩こうとするが、左足が動かない。 いや、動かそうとすると激痛が走る。

「さっきの光の所為かな……? あーあ、お散歩なんてしなければよかったよ…」

後悔先に立たず  で、ある。  こう言う時には後悔(不幸)が続くと言う古くからの慣わしをご存知だろうか?

ガサッと音を立てる草むら、そこに居るのはフロウ只一人。 急に音がしたのでびっくりして左足を地面に叩きつけてしまう。

「う……うぇ…」 フロウは泣きそうになってしまう。 足の激痛と正体解らぬ草陰の者が原因だ。

やがて影は鮮明になり、着色が施されて行った。 やがて姿を現したそれは、八雲藍の式でありチルノの友である……

「ココまで来たら……  あれ、大ちゃん?」 「うぅ……」 その正体は解ったが、涙が止まらない。

「泣いてるの? どうしたの? ねぇねぇ」 興味津々の橙が聞く。 「いたい……の…」 

橙は驚いた。 いつもは怪我をした自分に「強い子だから大丈夫」と言ってくれたフロウは目の前で泣いていた。

自分と同じ理由で泣いていた。 だからその気持ちは判るけど、やっぱりいつもみたいにしないといけないと思ったらしい。

「大ちゃん強いからだいじょぶ、いいこいいこ」 そう言って頭を撫でた橙を、フロウは見つめていた。

「な、何?」 「……ありがと…」 「ねぇ、何処が痛いの?」 「…ココ……」 自分でも良く見ていない怪我を見せる。

「うわぁ、真っ赤だね」 フロウもこんなのは始めてみた。 真っ赤に染まった足から止め処なく溢れる血を始めて見てしまった。

見るとまた恐怖が浮き上がって来た。 フロウは戦うことと傷つける事が嫌いだ。 だから死なんて見た事もない。

「ねぇ、橙ちゃん… 私死んじゃうの……?」 「そんな傷だったら平気だよ、死んじゃうって言うのはもっと辛いの。」 「じゃあ大丈夫…?」

「大ちゃん大丈夫!!」 橙が満面の笑顔を向けると、フロウは足の痛みが引いた気がした。 「ありがとね橙ちゃん。 それじゃ」 「あ…… じゃあね…」

 そう言ってフロウは帰って行く。 羽が少々焼けてしまったので歩くしかない。 但し、痛みがぶり返して来ないように左足をゆっくりと地に着けながら。

「お医者さんが居ればいいのに……」 噂に聞くお医者さん。 体の痛みを取ってくれると教えてもらった事がある。

そんな人が居ればいいのにと思いながらフロウは歩いて行く。 しばらくすると後ろから声がした。

「藍さま来ないで~!!」 「何故だ橙!! 私を置いてかないでくれ!」 「スッパテンコーなんて知らないです~~!!」 「なっ…!!」

あぁ成程、そう思ってフロウは小さく笑いました。 仲の良い二人だと思うのと同時に、橙が少々哀れでした。

そして帰路、湖に着くまで、行きはたったの15分だったのに帰りには2時間程かかってしまいました。  空に太陽が昇っています。

「ただいまー……」 そう言いながら家を見たときです。  フロウは絶句しました。





「私の家は…… 氷柱でしたか?」  家が氷に包まれていました。 結局フロウは弾幕で強制的に氷を砕く羽目になりました。

体が疲れていると言うのに魔力を使うのは大変危険です。 でもしょうがありません。 家に入れなかったのですから。

家に入ると相変わらずチルノは楽しそうに眠っていました。 たまにうわ言で「アタイは最強」と呟きます。

でもそれがフロウに帰って来たと言う実感をくれました。  ホッとするとお腹が減りました。

「そう言えば何も食べてませんでした。」 食事の用意をしようとした時です。  コンコンと、扉を叩く音がします。

「はい?」 左足の痛みを我慢しながら扉を開けると、銀色の髪に眼鏡をかけた男の人が立っています。

森近霖之助  通称:こーりん  香霖堂と言うお店を経営している珍しい人です。

「やぁ、フロウ君、今日も頼まれてた物、持って来たよ。」 「毎回すいません……」

最近こーりんは外の世界で一般的になっている【宅配サービス】を始めました。 そのお陰で売り上げも少しずつ伸びてきています。

しかし、博麗神社には行きません。 毎回「賽銭払え」と脅かされるそうです。 今日は紅茶を頼んでいました。

「君達妖精にはちょっと買い求め辛いからね。 こうやって宅配サービスを作って正解だったよ」 満面の笑みだった。

フロウも笑い返したら、片足で取っていたバランスを崩して左足を地面につけてしまいました。

「!!!」 一瞬だったのですぐに離して終わりでしたが、こーりんはその一瞬を見逃しません。

「足、どうかしたのかい?」 と、聞いてきました。 フロウは「なんでもない」と言っていましたが、その状態は一目瞭然でした。

「結構酷い傷だね、僕で良かったら治療してあげれるけど…… どうだい?」

こーりんは医者としての能力も高いです。 彼に助けられた妖怪や人間、妖精はたくさん居ます。 こーりんは誰にでも優しいです。

フロウは治療を頼みました。 するとこーりんは白い何かに入れられた物を取り出し、一度水で綺麗にした傷口につけます。

「痛い…!!」
「コレは【マ●ロン】と言って、傷口の消毒用の薬らしい。」 

水も消毒薬も染みる。 だけどフロウは治す為に頑張りました。

「後はこの【絆創膏】を貼って…… はい、お終いだ。 それにしてもどこでそんな傷を?」

「空を飛んでいたんです。 そうしたら綺麗な光が私を包んで、湖に落ちたときにはコレでした。」

「包むほどの光でやりそうな奴は……(魔理沙か…) うん、僕は他にも配達しないといけないから。 それじゃあ」

「ご苦労様でした」 こーりんは去っていきました。  途端にフロウのお腹がぐぅ、と鳴きました。

お腹が減っている事を思い出したフロウは食事を作り、紅茶を淹れました。

そしてチルノを起こし、今日と言う日の始まりです。


 ~~おまけ~~

その後、香霖堂

「魔理沙、あれ程無差別にマスタースパークを撃つなと言ったのに撃ったね?」
「かなり爽快だったぜ!! 凄い勢いでぶっ飛んでったけど誰かなアレ」
「その本人に昨日会った、大妖精相手にそんな事をして楽しいのかい? それは虐めと言うんだよ」
「う゛、虐め…… かっこ悪いよ」
「君が言うな、って言うか誰だ。 兎に角、今度謝った方がいい。 さもないと……」
「さもないと…… なんだ?」
「君のミニ八卦炉を改悪して水鉄砲にする」
「そっ…… それは勘弁してくれ!! 水鉄砲で弾幕勝負は出来ない!!」

 香霖堂は今日も平和だった
 更に別の日、紅魔館

「紅魔館のメイド長が変態と聞いてやって来ました」 「帰れ!! 覗き見天狗!」

「「本当です!!」」 「み、皆…」 「ホラ、やっぱりそうなんじゃないですか!! どうなんですか!?」 この日の晩餐、カラス鍋(美味いのか?)

 あの後、マヨヒガ

「橙、機嫌を直してくれよ……」 「橙はスッパテンコーの式じゃありません!!」
「橙…… そうだ、お前もスッパになればこの良さに気付く!!」

「え、藍様、止めて下さい、止めて…… アッ──!!」 「あらあら、仲良しね」  マヨヒガは今日も平和

 アドバイス、変更点をお願いします。


 拝啓名無し妖怪殿

 しっかり一行に収まる様に微調整していたんですが無理でしたか。 申し訳ありません。 
乱咲夜桜
コメント



1.名無し妖怪削除
うーん……ぶっちゃけて言うと前後編何処にも面白みが無いです

正直オリジナルのネーミングセンスがアレかと。
フロウと言う名前に物語上の意味合いがあるならいいのですが全く関係の
無い代物で終わっています。これなら「大妖精」でいいのでは。雪美湖も同様です。
句点の後に不可解な空白があるのも気になります。半角だったり全角だったり
統一性が見られません……というか不要です。
会話も非常に見辛いです。適切に改行をしましょう。
2.名無し妖怪削除
盛り上がる場面がないのが原因かな、と思います。前後編に分けたからには咲夜さんに捕まるのが最大の山場だと思っていたのですが、その後も継続的に酷い目にあっていますよね。咲夜さんのところで色々頑張って逃れようとして上手く逃げおおせてハッピーエンド、とか色々頑張って逃れようとしたけど予定調和的にアッー!でバッドエンド、とかそんな感じで全体の構成を視野に入れた方が良いと思います。

>対して子悪魔、子悪魔は最早論外とも言えるレベルだった。 子悪魔なのに全くそれっぽくない名前しか思いついてなかったのだ。やっと子悪魔も本来の役目を思い出した様子だ。 そのまま子悪魔の後ろに
小悪魔です。
>始めて見てしまった
初めてです
3.名前が無い程度の能力削除
優しい香霖に萌えますた
4.名前が無い程度の能力削除
前回と比べて比較的面白くなったかな、と思ったけれどやっぱり面白くなかったです。
ごめんなさい。